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委員会会議録

質問文書

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令和5年11月地域公共交通対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:牧野 正史 議員
質疑・質問日:11/21/2023
会派名:公明党静岡県議団


○牧野委員
 どうもありがとうございます。先ほど閑話休題のところで、中国のレベル2の取組を紹介していただきまして、私も先週、沼津駅から沼津港の実証実験に乗らせてもらったんです。あれを見て、正直なところ、レベル4というか、自動運転の完全実施って、まだ程遠いなというのを感じて、レベル2、結局、乗務員がいて、大事なときに手を出さなきゃいけないとなると、最初から運転すればいいじゃんっていうところですが、先ほどあったとおり、やはりその完全自動運転を実施するには、現状の道では無理で、例えば裾野市でこれからやるウーブンシティとか、そういう将来人口減のためのコンパクトシティとか、そういう構想の中でじゃないと実現できないのかなと思いますが、野村総合研究所としては、その辺の考えはどうですか。今現状の道で完全自動運転が可能なのかどうか。

○川手参考人
 ここは弊社の中でもいろいろな意見がありますので、個人の意見として申し上げさせていただきますと、私個人としては、完全自動運転のレベル4というのは、かなり先になると見ております。ちょうど先々週、アメリカのサンフランシスコでも事故が起こって、運行が止まったというのがありますけれども、やはり技術的にほぼ完成されてるとはいえ、残りの数%のところでリスクがあると、今の日本の世論だとか、法規制の下では、全面的な導入というのはかなり厳しいだろうと見ております。
 ただ、いわゆるレベル2であっても、今、人手不足が非常に問題になってるのは、大型二種免許の方々が足りないというところでございますので、そこが大型二種ではなくて、保安員という形で、別に免許保有しない方であっても同乗できるということになれば、一時的なその過渡期の間の解決策という意味で導入される例というのはある程度増えてくるだろうと思っています。

○牧野委員
 ありがとうございました。先日乗ったときもそういう話題になったのですが、ただ免許を持っているから置いとけばいいやっていう人が、とっさにそう判断できるのかとか、そういった部分もあって、レベル2がレベル4に向かっての過渡期だとは思うんですけれども、レベル2時代の運行はあまり意味がないなとか、そういった部分で、レベル4に向かって、最後、県としてどういう取組をしていけば実現できるのか、県ができることがもし何かあれば教えてください。

○川手参考人
 そうですね、非常に難しい御質問かなと思いますが、静岡県の場合、既にウーブンシティだったり、そういういわゆる限定空間というか、レベル4を先行的に導入しているような場所というのは、これからつくられていくので、そこでレベル4の実証実験をどれだけできるかというところにかかっていると思っています。
 あと静岡県の場合、雪の問題がそれほどないですので、先ほどの上士幌町も今レベル4にチャレンジしようとしていますが、そういったところと比べると、将来的な技術が発展してきて、世論も少し変わってきたときに、比較的先行的に導入するチャンスはあると思っています。恐らく2030年以降になると思うんですけれども、それまでにレベル4の実証運行を県主導でできていると、技術的な知見もそうですし、それから我々社会受容性と呼んでいるんですけれども、住民の方々から、そのレベル4がどう見えてるのかというところの見え方というのも、だんだん変わってくるかなとは思っています。

○若菜参考人
 今、川手の申した限定空間をどうつくるかというところが一つポイントになるかもしれなくて、4ページのところで御紹介したような大船渡線のBRTも、もともと鉄道が引いてあったところを、レベル4の限定空間を意図的に作り出して、ほかの車とかが混ざってこないので、動きやすくなってるということなのです。
 結局、都市の中で、レベル4をやろうとすると、もう行き交っちゃって危ないということになりますが、やはりそういう需要が少ないところ、この場合、極端ですけれども、廃線したようなところに対して限定空間を使って、レベル4のバスを走らせていくということは、かなり現実的には始まりやすい状態にはなっています。
 なぜならば、レベル4の自動運転バス自体は、かなり技術が成熟してきていますので、むしろ事故が起こりにくいとか、ほかの交通と交差しにくいようなところを、まちづくりの一部としてどう作り出していくかというのは、中山間部では議論しやすいかもしれないなと思います。

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