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委員会会議録

質問文書

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令和元年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:藪田 宏行 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:自民改革会議


○藪田委員
 お茶について一問一答方式で数点伺いたいと思います。
 産業委員会説明資料の45ページに茶業研究センターの整備とありますが、本当に長い間、100年以上こういう系統の施設を県で持って頑張ってきたんでしょうけれども、新しくしていくということでハード、ソフト両面から県の皆さんも本当に頑張っているわけであります。ことしの一番茶の分析はまだ速報値しかないかもしれませんが概略がわかりましたら教えてください。

○小林お茶振興課長
 本県の一番茶の状況について御報告いたします。
 本年度は、一番茶前の3月から4月にかけての低温や降雨量が少なかったこともございまして、生産量が約2割程度の減少と伺っております。これにつきましては近年急須で飲むリーフ茶の需要が減っていることがございまして、生産者は品質の悪いものをつくりますと売れないため、少し早目に摘採したことも相まって2割程度の減少となったと伺っております。

○藪田委員
 約2割の減少ということですが、2割も減収したのに思うような値段が出ない中でお茶農家や茶工場は大変苦慮している現状だと思います。そうした中で、今後の静岡県の茶業やお茶の農家あるいは茶工場、茶商を含めて課題はどのように捉えていらっしゃるか説明してください。

○小林お茶振興課長
 近年の需要の動向が急須で飲むリーフ茶から、ペットボトル飲料のようなドリンク原料に移行してきております。こういった需要動向の変化の中で本県はまだいわゆる高品質なリーフ茶を中心としている生産者が多い状況です。
 こういう中で、需要に対応した生産構造へ転換していくことが大変重要と考えております。このため、例えば中山間地ではこれまでのような高品質なお茶の一定の需要を維持しながら、輸出が伸びている有機抹茶の生産拡大、加えて需要が伸びておりますドリンク原料につきまして、しっかりと販売流通業者と契約しながらお茶を低コストで大量に生産していくことにより、生産者の経営を今よりもさらに改善したいと考えております。

○藪田委員
 今お話があったことがお茶を取り巻く業界の皆さんから聞こえてくるわけですが、その中で今もお話がありました輸出ですよね。明治、大正時代から横浜港そして清水港、近年では御前崎港でも輸出されたことである面では大変喜ばしく思っているんですが、輸出についていろんな厳しい検査があったり、相手国の条件をクリアするために大変御苦労されている中で、要するに消費をふやすためには輸出も大切だと思うんです。輸出まで早く持っていければいいなと思うんですが、そのためにもう少し官民が協力して当該の輸出業者だけに負担がかかるのではなく、もう少し負担を軽減できる方法を考えて輸出量をふやしていくことが大切じゃないかなと思うんですが、その点はどうでしょうか。

○小林お茶振興課長
 3番委員御指摘のとおり、輸出につきましては県でも力を入れて今取り組んでいるところです。輸出を目指す生産者や流通販売業者、市町、農協等で静岡茶の輸出拡大協議会を設置いたしまして今取り組んでいるところです。いろいろ課題はあるわけですけれども、例えば輸出相手国の残留農薬規制に対応するための防除体系を示すマニュアルを県が作成して配付しております。またアメリカのロサンゼルスやイギリスのロンドンにサポートデスクを置いており、加えてことしは新たにアジアの中でマレーシアにサポートデスクを設置いたしまして、輸出に取り組みたい人が助言を求めるとか、向こうに行ってバイヤーと話をするときは助言をもらう取り組みをしているところです。

○藪田委員
 まさにお話しいただいたとおりだと思うんです。輸出拡大のためにいろんな手法があると思うんですが、今お話ししたことを含めこれからもぜひそうした輸出拡大に御尽力いただきたい。時には国や全国のいろんな関連団体と一緒に日本全体でお茶の消費をふやしていくぐらいのことをするのが大切じゃないかと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。

 それとともに、一方でお茶をやっていてもどうしようもなくて、例えば今ならイチジクの畑をつくるとか、ほかの業種に移りたい方がいたときに国のお茶の生産者への改植の支援とか、他品目へ移るときの支援といった表もいただいましたが、これは全て国の財源なんですか。

○小林お茶振興課長
 全て国の予算です。

○藪田委員
 静岡県はお茶が盛んなところですので、ある面ではできるだけお茶農家として残っていただきたい気持ちはわかるんですが、余り突き詰めて先にいっちゃうと倒産で夜逃げするしかない状態になったときはもう何もできないことになります。
 実は、御前崎でお茶を一生懸命やっていた方が先日病気で車の中で急に心臓が悪くなって亡くなりました。その方が3カ月ぐらい前にお見えになって、茶園整備の支援は10アール当たり5万円ばっかでとてもできないですよと、もっとお茶がうんといいときで貯金もいっぱいあるときなら移ることもできるけれどもそうじゃないと。一方で今なら移れる方の支援等については、お茶の盛んな静岡県としては苦しいかもしれないけれども、そうしてお茶の生産量を減らしていくというかほかの農業として発展していく支援をする県単の支援方法も検討する時期じゃないかという点について小林お茶振興課長、どう思いますか。

○小林お茶振興課長
 まさに両輪でお茶からほかの作物への転換も一方では取り組みを進めているところです。
 ただ、その際に茶園、お茶の木を伐根するお金ですとか、それを抜いてさらに整備する経費も当然ながらかかってきます。こういったものにつきましては国の事業に使えるものがございますし県にも一部補助が入っておりますので、そういったものをうまく使って進めてまいりたいと考えております。

○藪田委員
 今お話しいただきましたとおり、この制度だけじゃなくて制度がなければ制度をつくったりしながら、農家を承継してくれる方が大変少ない中で頑張っている方が持続できるよう県もまた農協あるいはいろんな団体や農林水産省とも連携し、ぜひ今後とも頑張っていただきたいと要望して質問を終わります。

○相坂委員長
 それでは、ここでしばらく休憩します。
 再開は15時20分とします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

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電話番号:054-221-3482

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp