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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 和子 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伊藤委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 産業委員会提出案件の概要及び報告事項の81ページを御覧ください。
 茶業振興についてお伺いさせていただきます。
 静岡茶の新たな需要や価値を創出するため、令和4年度は輸出に向けた有機茶生産や脱炭素に係る生産構造の転換に必要な機械等の導入に対して支援していくとのことですが、需要に応じた生産構造の転換支援としてとても有効と感じております。
 具体的にどのような支援を想定していらっしゃるのか、詳細についてお伺いさせていただきます。

○小林お茶振興課長
 具体的に御説明申し上げますと、ChaOIプロジェクトに輸出に向けた有機茶等の生産拡大に必要な施設整備に関するメニューを新たに追加いたします。
 生産者と流通販売業者の契約生産の取組を前提に、例えば有機栽培につきましては農薬を使用しないで風の圧力で害虫を捕獲する乗用型の送風式捕虫器の導入や、脱炭素の取組につきましては重油に比べて二酸化炭酸の排出量が少ないガスなどを利用した製茶機械の導入など、機械や施設の整備に対して支援してまいります。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 健康志向の高い欧米諸国では有機茶でないと売れなかったり、有機茶の栽培は病害虫の発生により生産が不安定で年によっては収量が2割から3割ぐらい減少するといった課題もありますので、今回の支援はとても有効的であると思っております。
 鹿児島県について少し調べたところ、有機茶や輸出相手国の残留農薬基準をクリアするてん茶面積を拡大するため、県と経済連が中心となって輸出用てん茶産地を拡大する取組が行われております。もうご存じだと思いますけれども。
 静岡県内でも有機てん茶農家などが集まり、輸出ロットの拡大などが行われていらっしゃるのかお伺いさせていただきます。

○小林お茶振興課長
 県内では、有機茶の輸出に取り組む複数の茶商と有機てん茶の工場が連携し、抹茶の加工施設を整備して有機てん茶の輸出に向けた生産拡大に取り組んでおります。
 県は、こうした有機栽培の取組をさらに拡大させるため来年度茶業関係団体が中心となり、国の事業を活用して茶商と生産者が連携した有機栽培の実証事業を県内3か所――東部、中部、西部で行うように調整しております。こうした取組を行うことで技術的に安定したものを現場で早く実証できるため、さらに普及していくように進めてまいります。

○伊藤委員
 ありがとうございます。本当に前向きに取り組んでいくことがよく分かりました。
 輸出に向けた取組は、茶業振興にとって本当に前向きになると思いますのでぜひ積極的に進めていただければと思います。

 2問目の質問に移らせていただきます。
 説明資料83ページ、第8回世界お茶まつりの開催についてお伺いさせていただきます。
 令和4年10月20日から23日までグランシップを中心に各地で第8回世界お茶まつりの開催が予定されております。本県茶業が厳しい状況の中で開催されるのであれば、これまで以上にお茶の新たな需要の創出と生産振興につながる内容が求められるのではないかと思っております。
 世界お茶まつりの狙いと、どのようなプログラムを予定されているのかお伺いさせていただきます。

○小林お茶振興課長
 第8回世界お茶まつりにつきましては、秋と新茶シーズンの春に開催することとして進めており、日本茶の魅力を世界に発信しお茶の新たな需要を創出することで本県の茶業振興につなげていくものでございます。
 春の新茶シーズンにおきましては、お茶を販売する生産者や小売店、JA、ホテルや飲食業者など県内約180店舗が参加します。県外では本県のお茶が流通している東京都など首都圏の販売店も約200店舗加わり、延べ380店舗が一体となって本県の新茶販売や、呈茶、お茶摘み体験などの各種サービスを提供してまいります。
 秋に開催する祭典におきましては、県内各地のJAや茶業者が参加頂き、緑茶から和紅茶など様々なお茶のPRや販売するマーケットを開催するほか、例えばデジタル技術を使った販売や商談会を行うことで、生産者の経営安定、所得向上につながるように取り組んでまいります。

○伊藤委員
 御説明ありがとうございました。
 世界お茶まつりは、私も何度か足を運ばせていただきました。大変わくわくするコーナーもあり楽しませていただきました。第8回世界お茶まつりの開催に先駆けて、O−CHAと笑顔のある暮らしコンテストが行われましたね。今回の入賞作品が発表され、ホームページで作品が紹介されております。
 私も拝見させていただきましたが、入賞作品は世界お茶まつりのPR――秋の祭典でのスイーツの提供や上映会などで活用を予定しているとのことですけれども、その効果と今後どのようにつなげていくのかお伺いさせていただきます。

○小林お茶振興課長
 このたびのコンセプトにつきましては、スイーツ、動画、BGMの3つの分野でコンテストを行いました。10代を中心に下は11歳から上は68歳の方まで、全国23都道府県から約200件の応募がございました。これまでお茶に関心のなかった特に若い世代にたくさん応募していただいたため、大変うれしく思っております。ホームページのアクセス数も約2倍に増え、世界お茶まつりのPR効果があったと考えております。
 スイーツの入賞作品につきましては、秋の祭典で専門学校生に協力頂き試食販売を行う予定でおります。またBGMと動画につきましては春の新茶ウイークに県内外の先ほど申し上げた店舗に使ってもらう予定でおり、秋の祭典では会場の入り口近くで放映するなり、会場内BGMで流すなどして、しっかりPRしてお茶の魅力を発信していきたいと考えております。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 この世界お茶まつりは一過性の祭典ではなく、県内の需要につながっていくように取り組んでいただければと思います。

 説明資料87ページ、豚熱の防疫対策についてお伺いさせていただきます。
 昨年12月に袋井市と私の地元であります森町の2つの養豚場で豚熱に感染した疑いのある豚が計84頭確認され、殺処分と防疫措置が行われました。
 このときの防疫措置の状況と県の対応についてお伺いさせていただきます。

○手塚家畜防疫対策室長
 まず、昨年12月に実施した豚熱の防疫措置は本県での発生に伴う措置ではなく、宮城県での豚熱発生農場で生産された精液を県内2農場の豚に交配目的で使用したため、その交配された豚のみ疑似患畜であると国で判定されまして、殺処分、埋却処分を実施したものでございます。そのためこれまで想定していた飼養豚全ての殺処分ではなく、約9,300頭のうち一部の84頭の防疫措置を行いました。
 防疫措置につきましては、県作成の既存マニュアルに沿い県、市町、農協、袋井建設業協会の御協力の下240名で実施し、24時間以内に完了することができました。防疫措置がされなかった約9,200頭の豚につきましては防疫措置完了後約28日間の移動制限をかけ、豚熱に感染していないことを確認した後1月24日に移動制限を解除したところです。
 一部の豚の殺処分だったこと、同時に2農場での防疫措置だったことは、既存マニュアルにはない状況でした。そのため早急に各種マニュアルの改正を行うとともに、迅速かつ円滑な防疫作業が実施できるようにさらなる準備を行っているところです。

○伊藤委員
 詳しい御説明どうもありがとうございました。
 県内では初めてで、職員の皆様も本当に御苦労されたのではないかと思っております。
 当日の朝、地元の養豚場の責任者から状況について御意見や御要望をお伺いしまして、私の会派として要望書を提出させていただきました。今回の事態につきましては宮城県の養豚場から繁殖用の精液の提供を受けた養豚場で静岡県初となる豚熱の疑いが出たことを受け、県内の養豚農家の方々は全国規模での対策強化の必要性を訴えておりました。
 また、豚熱のワクチン接種をしっかりとやっていてもうまく抗体がついていない豚もいて、その隙を突いてウイルスが入り込んでくることもあるとおっしゃっていました。
 抗体がついていない豚を出さないためには――人間の私たちが今ワクチン接種を受けておりますけれども――新型コロナウイルス対策と同じでワクチンを一度きりではなく追加接種できる環境が必要なのではないかと、そういった対策の強化が今求められていると感じておりますけれども、お考えをお伺いさせていただきます。

 また、今回の事態を今後どのようにつなげ、生かしていくのかお伺いさせていただきます。

○手塚防疫対策室長
 まず、豚熱のワクチン接種をしても抗体が上がらない豚への対策についてお答えいたします。
 現在県では、毎月2万頭の子豚にワクチン接種を行っております。国の指針に基づき農場の抗体保有状況を県が半年ごとに確認しております。免疫の低い豚につきましては追加接種を行い、免疫付与率の向上に努めてまいります。
 続きまして、宮城県の発生農場由来の繁殖用精液使用による豚熱疑似患畜を受け、今後どのように県が対応していくかについてお答えいたします。
 ワクチン接種県の子豚、精液につきましては、県を超えてワクチン接種県への流通は認められておりますが、これらを介し豚熱に感染する危険性が今回明らかになりました。そのため購入をする際には購入元の農場の衛生状況や豚熱対策をどのようにしているか、しっかりと確認するよう養豚農家の皆様には再度県から注意喚起を行ったところでございます。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 今回の件を生かして、これからの対策につなげていただければと思います。

 最後の質問ですが、説明資料97ページになります。
 ふじのくに美しく品格のある邑づくりの推進についてお伺いさせていただきます。
 ふじのくに美しく品格のある邑づくりでは、様々な形で情報を発信しております。
 近年では、公的機関でもSNSを活用した情報発信がされておりますけれども、この邑づくりにおけるSNSの活用状況と今後の取組についてお伺いさせていただきます。

○前島農地保全課長
 県は、これまで県民や企業が村を応援する農山村サポータークラブ「むらサポ」を使って情報発信してまいりました。農作物の収穫体験や棚田の保全活動、お祭りなどの伝統行事、花の開花状況といった村のイベントや地域活動などをウェブサイトやメールマガジンに加え、フェイスブックやインスタグラムでも発信してまいりました。「むらサポ」のSNSを活用している年齢層を見ますと、フェイスブックは30代後半から50代前半、インスタグラムはもう少し若い20代の活用もされているとのことです。
 今後の農村の活性化に向けましては、若い年齢層を含むファンづくりが不可欠であり、農村の魅力を様々なツールを活用し継続して伝えていくことが重要であると考えています。
 来年度からは、公式LINE「むらなび」により情報発信し、従来からのフェイスブックは「むらとも」、インスタグラムは「むらたび」と称し、ロゴマークに統一感を持たせてファンの拡大に向けた情報発信を強化してまいりたいと考えています。
 これによって、農村振興を支える村づくりの参画者の増につなげてまいりたいと考えております。

○伊藤委員
 詳しい御説明ありがとうございました。
 やはり、若い世代につなげていく情報発信が大切で、積極的にSNSを活用していらっしゃることが分かりましたがまだまだ認知度が低いのではないかと感じております。認知度を高めていくには今お話されましたように、時代に応じたSNSの発信が大切と思っておりますので、今まで以上に積極的に情報発信に努めていただきますようお願い申し上げます。私からは以上でございます。

○田内委員長
 ここで、換気のため休憩を取ります。
 再開は14時40分とします。

( 休 憩 )

○田内委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言願います。

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