• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:鳥澤 由克 議員
質疑・質問日:10/05/2023
会派名:自民改革会議


○鳥澤委員
 分割質問方式でお願いいたします。
 1つ要望を申し上げたいと思います。
 先ほど7番委員からもお話がございました、来年度の当初予算編成についてでございます。
 石川政策推進担当部長、山田財政課長からも予算編成の細部について御意見を賜りましたので、細部について質問はいたしません。
 いよいよ新型コロナウイルス感染症の感染症方上の位置づけが2類から5類に移ったことに伴い、経済も大きく変化している中での初めての当初予算編成でございますので、そのことについて要望いたします。
 御存じのように、市中には大量のコロナ対策資金が流れております。関係機関のデータ、あるいは数値を見るとこれだけの債務残高、保証引受金額があるのかなと。その中の数字で特に気になるのが、やはり何といっても代位弁済金額になります。代位弁済金額は、債権がある程度返済になるところにまた債権を確定し、今度は管理機関に移っていくと。その数値が今までになく増えております。この6月から融資形態はそれぞれ元金返済であろうと元利金返済であろうと――無償貸与は生活資金の小さいものについてはありますけれども――返済が始まっており大変危惧しているところです。何といっても静岡県経済を支える中小企業の皆さんが疲弊する中で、一生懸命血を流すぐらいの汗を毎日かいて懸命な経営努力をされてのつなぎ資金でございます。
 金融機関は普通借換え資金には後ろ向きな姿勢なので、なかなか借換えに対してああそうですねと判こを押すことはできません。それを制度融資が穴埋めし、基金協会も制度の合間を縫って何とかつないでいただいているところです。
 金融機関もただ単に融資をして債権を回収するだけでなく、融資先が倒産あるいは不具合が起きてしまったら困るので、まさに共に歩む伴走型の経営支援だと。
 県当局としても、経済産業部が基本的なところだと思っておりますので、ぜひとも財政当局として政策と予算等財政的なタイアップをしていただいて、何としましても静岡県経済を支える中小企業を支え、迅速かつ的確にやっていただくよう要望いたします。

 では、質問に移ります。
 久々に希望、夢がある内容が提示されました
 総務委員会説明資料12ページ、先ほど8番委員からも3次元点群データの利活用に関するお話がございましたが、私からは次世代のエアモビリティーに関する連携協定について質問させていただきます。
 富士山あるいは駿河湾に空飛ぶ車が行き交う、まさに我々の生活が大きく変わってきます。静岡県が先進地域として朝日航洋株式会社と連携したとのことですが、その協定内容をお示し頂きたい。
 この会社については、親組織がトヨタ自動車株式会社でございまして、もう既に大阪府でヘリコプターを使った実証実験もされている先進的な会社だと伺っております。ホームページを見ると静岡県と提携したと大きく載っていますので、選定した経緯と協定内容について御説明頂きたい。

○曽根デジタル戦略課長
 連携協定の内容ですが、次世代エアモビリティーの取組を通じ新たな価値が創造できる魅力ある静岡県を目指すことを目的に締結したものです。
 双方が整備する3次元点群データを相互に利活用し、次世代エアモビリティーの取組によって地域の活性化や産業振興、経済発展を進めるための連携協力を行うものです。
 朝日航洋株式会社については、先ほど3番委員からも御説明頂いたんですけれども、ヘリコプターやビジネスジェットの知見が非常にある会社です。
 本県では、3次元点群データをほぼ県内全域で取得しており、3次元点群データと朝日航洋株式会社が持つ知見等を合わせることによって、シミュレーション――先進地域となり得る取組が進むのではないかと思っております。

○鳥澤委員
 双方にとってよい協定となるよう的確に運用していただきたいと思います。御存じのように3次元点群データには、公式マップ、災害がありますし、私の地元の裾野市では「ウーブン・シティ」もいよいよ未来都市に向かっていきます。これから静岡県が未来志向で大きく変わる点が様々ありますので、点と点が未来に向かって新しい静岡県に結びつくようにしていただきたいと思っております。

 また、大阪・関西万博を機に国交省が大きく動き、静岡県も各地域の選定をしていく中でこれからの計画をお示し頂いているんですが、特定地域等具体的な進捗を発信できるものは何かございますか。

○曽根デジタル戦略課長
 まず初めに、連携協定に基づく3次元点群データは県内ほぼ全域で取れていることから、まずはどういった航路があるか、どういった着陸地点があるかのシミュレーションから始め、それが進んだ上で取組を発信していきたいと思っております。

○鳥澤委員
 分かりました。
 未来に向かって着実に歩み、静岡県が日本全国47都道府県の中で先進県となるよう次世代のためにもしっかり頑張ってください。よろしくお願いいたします。

 では、次の質問に移ります。
 先ほど8番委員からもございました監査に関し、内部統制について若干お聞きいたします。
 6月定例会の委員会でも地方自治法第150条第4項に基づき、静岡県知事の定めるところによって内部統制が報告され、2つの要項の中から実施要項と方針のお話を頂いたところです。
 内部統制制度が発足し運用されて約3年目になろうかと認識しておりますが、今回91件あったとのことで、その傾向と対策を教えていただけたらと思います。

○兼子行政経営課長
 3年間の制度運用を終え、どのような誤りが多いのか確認できていると考えております。
 具体的には、会計や物品、財産等の財務に関する事務のうち特に会計事務の調定誤りが毎年多く発生しており、さらにその中でも財務事務所における課税事務や土木事務所の占用料徴収事務について多くの不備が発生しています。
 また、情報管理に関しては、個人情報の漏えいの発生件数が年々増加している傾向があります。
 令和4年度の事例で申しますと、91件の不備のうち調定誤りが27件、個人情報の漏えいが23件で合計50件となっており、この2つのリスクだけで全体の半分以上になっておりますので、これらの不備の再発防止が喫緊の課題と考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございました。
 調定誤りと個人漏えいが多い傾向があるとのことですが、当然監査はそれを指摘することが最終目的ではなく、それを未然に防いだり改善策に結びつけることが一番重要だと思いますので、監査情報の共有等どのような対策を取られていこうとしているのか端的にお願いいたします。

○兼子行政経営課長
 監査情報の共有につきましては、日頃から監査委員との意見交換等もやっておりますので、引き続き十分にやっていきたいと考えております。
 今後の取組に関しては、職員の意識の醸成は評価部局である行政経営課として進めていきたいと考えております。また同様の不備を起こさせないためには具体的な再発防止策が必要になってまいりますので、こちらにつきましては各制度の所管課――推進部局と申しておりますけれども――を中心とした取組をお願いしているところです。
 あわせて、今お話をしました調定誤りの中でも課税事務や占用料徴収事務につきましては、業務改善活動という形で関係者でチームを結成し事務フローそのものの見直しを進めてまいりたいと考えております。

○鳥澤委員
 ありがとうございます。分かりました。
 いずれにしましても、実施部署と評価部署、監査課も含めてやはり今求められているのは、企業にしても我々静岡県組織にしましてもコンプライアンスと透明性を持つことであり、それが県民に対して信頼性を高め、最終的には行政利益を守っていくことになると思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。

 説明資料48ページに、監査委員の審査意見が示されていますよね。これが今までの監査形態と違うのか、あるいはそれを補塡する意味でこの3つが加わっているのか、3年ちょうどたって実施要領の規定自体が変わろうとしているのか、これを加えて新たな監査体制をつくろうとしてるのかについてはいかがでしょうか。

○兼子行政経営課長
 こちらにつきましては、監査委員との意見交換会などを通じていろいろ御意見を頂いているところです。加えて現在国でも地方団体における内部統制の在り方についてガイドラインの見直しが行われているところでございます。そちらの動向も見ながら、本県の内部統制の体制につきましても必要な改正は行っていきたいと考えております。

○鳥澤委員
 これだけの大きな組織、大きな人数の中ですので、よりよい監査体制と効率ある実効性をうまく構築していただき、健全性が保たれるように日々御努力頂きたいと思っています。

 最後の質問ですけれども、説明資料63ページの指摘事項等の概要についてです。
 全部最後まで私も見たわけではありませんが、各部局それぞれに指摘事項があるわけですけど、令和5年度の定期監査等の実施状況において、指摘事項等の概要に掲載されている41件の監査結果については、3E監査の観点がどのようなところに反映されているか御意見を頂ければと思います。3Eですから経済性、効率性、有効性と指し示すところだと思います。

○蕪木監査課長
 まず3E監査とは、経済性、効率性、効果性の観点から行う監査であります。事業をより少ない費用で実施できないかという経済性、同じ費用でより大きな効果が得られないかという効率性、事業の遂行の結果所期の目的を達しているか、効果を上げているかという効率性の観点から監査を行うものです。
 本庁の監査に当たっては、各部局の事務事業及び財務会計事務に対して3Eの観点に重点を置いて実施いたしました。その結果今回の監査結果41件のうち20件において3Eの観点から監査結果を出しております。
 具体的には、有効性の観点からオープンデータ利活用の推進等についての意見を、経済性の観点から夜間課程を置く高等学校における夜間給食業務に係る実態に合わせた見直し等についての意見をそれぞれ出しております。
 物価、光熱費の高騰等により財政状況が厳しい中、さらに3Eの観点に重点を置いて、歳入の確保、歳出の削減、効率的かつ効果的な事務の執行につなげられる監査を実施してまいります。

○西原委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は15時といたします。

( 休 憩 )

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp