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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中澤 通訓 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○中澤(通)委員
 それでは、分割質問方式で何点か質問させていただきます。
 コロナ禍により、今年の春先から各種スポーツ大会が中止になったりいろんな制限が加えられて主催者側も戸惑うことがあったでしょうし、一番戸惑ったのは競技者だったと思います。結果的にオリンピックが1年繰延べになり、まだまだ収まっていません。
 これからどうするのか、前回は急であったからそれぞれ言われたことに従ってやったのは事実です。中学校と高等学校ですから所管が教育委員会かもしれませんが、一番感じるのはスポーツ全体から見るとそこがコロナ禍における1つの象徴的な制限だと思います。
 特に、野球は最初無観客で、その後観客はいるけれど高校野球は保護者3名がスタンドにいて記録用にビデオを回すだけ。トイレに行く動線も決められていて、試合が終わったらその動線を清掃して次の試合にバトンタッチする。対応する先生がいないからそうしており、当然生徒は誰もいない、保護者もいないと当初は決まっていた。いつの段階からなのかは知りませんけれども、最終的に1名の生徒に対して保護者2名まで観戦できるようになりましたが生徒は駄目です。
 しかし、たまたま見たテレビ放送で、準決勝なのかどうか記憶が曖昧ですが有望な選手がいるため今日はスタンドにプロ野球のスカウトをはじめかなり多くの方々がいますねと解説者が言いました。いつ頃決まったのかという話ですよね。どさくさに紛れてやったのか、自分たちの都合だけでやったのかなんです。
 確かに、子供たちは自分の実力を発露する場面がない。特にスカウト関係にアピールする場面がないからそうしたのでしょう。高校野球の試合は次のステップアップのためだけにやったと、子供の就職活動のためにやったと理解すればいいのかもしれませんが、肝腎な生徒はアウトなんですよ。生徒をスタンドに入れることで入学したての子供さんたちは一生懸命校歌を覚えて、応援団の指揮の下でいろんな動作を身につけて発露する場所がそこにあったわけです。その積み重ねで母校愛が生まれ勉強も頑張っていく。学校もその効果を考えていたけれどもできなかった。学校の意見を取り入れたかどうかは分かりませんが、最終的な結論は子供をオフリミットでいいのかという話です。これは決まったことですから今年は仕方ない。
 じゃあ来年はどうするのか。来年が同じ状況だったら同じ形でやるのか、それとも違う形でやるのか。どこが協議しているのか。スポーツ関係を所管する知事部局はここですよ。コロナ禍におけるスポーツやイベントについて、今年の夏は終わりましたが来年はどうあればいいのか協議しているんですか。教育委員会で協議していると聞いているんですか。それについての所見があればお話ししていただきたいと思います。

○高倉スポーツ局長
 学校現場を中心としたスポーツイベントの具体的な開催の仕方について、教育委員会からの協議はありませんでした。

○中澤(通)委員
 現時点はないと判断します。
 新年度まで時間はまだありますよね。でも4月に入ったら、もうすぐに夏の大会になるんですよ。今準備しないでどうするんですか。今からでも遅くないから協議を始めて、コロナ禍における静岡県内のスポーツイベントについてはこうあるべきじゃないか、これがベストだと、基準はこれでいきましょうと宣言して、あとはそれぞれの競技団体がこの基準で実施してくださいとしたらどうかと私は思います。今がチャンスなんですよ。
 確かに第2波、第3波によりどうなるかは分からないです。いつ終わるのかも分かりませんけれども、子供さんたちに夢を与えられるチャンスがここにあるのならばそれに合わせて準備していくことが大切だと思います。
 行政にはそれぞれやるべきことがありますが、この部局は特にスポーツ関係を所管していますのでこれをやるべきだと思います。ずっと傍観しているのか始めるのか、どうするのかをスポーツ担当部長にお答え頂ければと思います。

○広岡スポーツ担当部長
 8番委員のおっしゃるとおり、子供たちが特に大事だと思っております。
 スポーツ局は、所管する行事について6月までは新型コロナの影響から大分控えました。しかしながらこのままではいけないため、コロナ対策をしっかり取りできる範囲でやるという気持ちで、7月からは対策を取りながら徐々に実施してきました。
 その結果、中には子供さんを呼ぶ行事もあり徐々に経験値も上がってきましたので、経験の中で得られたものを教育委員会と情報共有しながら、どうやったらできるのかをしっかり来年に向けて調整していきたいと思っております。

○中澤(通)委員
 関係者が動揺しないように早め早めにアナウンスしていただき、静岡県はしっかりまとめて全国の模範になる形でやってもらえるとありがたいと思います。静岡県は一年中スポーツができるいい場所ですから気候にとらわれない1つの見本になるのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
 確かに、コロナが発生するとスポーツイベントが台なしになるのは分かりますが、スポーツイベントをやる価値はどこにあるかといえば、選手が一生懸命実力を発揮する、つらい練習を重ねた後に1つの結果が出せるチャンス、場面をつくることにあり、その場面を評価する多くの方々が現場で見られるようにするのもまた大切なことだと思います。
 後日テレビやビデオで見ればいいかもしれませんが、やはりその場で評価してあげることが大切だと思います。それがなければわざわざ公のお金を使ってスポーツイベントなんてやる必要ないんですよ。その人たちだけで勝手にやれということでしょう。いろんなことを組んでいくのは当然そういうことだと思います。
 オリンピックだって結果的にどうなるか分かりませんが、せっかく世界の覇を争う場面が、特に静岡県で自転車競技があるんですからより多くの人たちが安全に見られる対応をしていくことも私は大切だと思います。無観客で道路に出ちゃいけないというのは違うんじゃないかと私は思いますので、コロナ対策はあっても最大限現場で見られるチャンスを提供していただきたい。どういう形で行われるかは分かりませんが、静岡県はこういう形にしたいときちっとJOCなりIOCに発言できるようにしていただきたいと思います。静岡県のお金を出していることもあり、それは静岡県民の税金ですからお返しできるように、ぜひそのことだけは御認識を頂きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に移ります。
 富士山の入山料について何回か議論されていると思います。
 マスコミの報道で、大まかには税として取れる制度化をこれからやって来年の夏に間に合うようにしたいということがですが、それに間違いはないですか。それからマスコミの報道内容以外に検討していることがあればお話し頂きたいと思います。

○滝富士山世界遺産課長
 富士山における利用者負担制度についてお答えします。
 まず、税に向けての制度化を現在検討していることは間違いありません。先ほど来年の夏とおっしゃいましたが、今年度中に制度の骨子を考えて来年度調整を行っていくスケジュールになっておりますので、来年の夏からの導入は現在考えておりません。
 検討しているのは税になりますので、登山者から漏れなく頂く手法について、また現在の対面式での受け取りはコスト、特に人件費がかかりますのでどう解決していくのか、この2点を利用者負担専門委員会において検討しております。それらが詰まってくると、制度骨子もある程度詰まってくるのではないかと考えております。

○中澤(通)委員
 入山料を入山するときに取ろうとするからコストがかかるんですよね。身分証明書を持って来ていただいて、税を先に納める前提で身分証明登録できることにすれば比較的コストは少ないのではないですか。所得税やいろんな税だってそうでしょ。後から納付書を送るなりその場で納付書を渡してもいいけれども、その場でお金のやりとりをしなくてもいいわけですよ。書類でオーケーということもありますし、幾らでもやり方はあると思うんです。コストとはそういうことなんです。お金の管理が大変になるから逆にお金のやりとりはしないほうがいいと。もし電源や電波が確保されているならばカードでもいいわけですから、極論を言えばそれで片づく。要はロスのない形の入山料に決まれば完全な徴収になりますから、これから皆さん方にはいろんな場面で協議してお決め頂ければと思います。
 それから、マスコミの報道で繁忙期には価格を変えてもいいんじゃないかとの意見も出ているとありました。基本1,000円で繁忙期は2,000円でもいいんじゃないかという意見や大人と子供をどうするのかも当然ありますし、まだまだ協議することがたくさんあるでしょう。来年の夏にはなかなか間に合わないかもしれませんがしっかりとやっていく。富士山は神聖な場所だから登ってもらいたくないよといった山を信奉する人が一部にいることも事実。だけれど日本国民全体の宝だから登りたい人がいるのも事実。兼ね合いをどこら辺にするかは現在協議しているでしょうから、これはよく考えてお決め頂いてそごのない形にしていただければと思っております。
 入山料の1,000円は、今まで6割、7割の方にお支払いしていただいてかなりの認識度だとは思いますが、完全徴収の税にすることによる問題も出てくるでしょうからよく考えていただいて、100%の方々が気持ちよく富士山の保全に使われる財源確保という趣旨を理解していただくようにお願いしたいと思います。

 あわせて、富士山登山鉄道の話が特に山梨県側から出ています。また中央からも出ていると。単価と利用者数から十分ペイできる可能性があるとのことですが、富士山は世界遺産であり、世界を見ると世界遺産になっているところは先に鉄道があって後から世界遺産に指定されています。
 世界遺産に指定されているけれども、後から鉄道ができて指定に影響がなかった例はありますか。

○滝富士山世界遺産課長
 今、手元に資料がないため私が以前聞いた話になりますが、世界遺産委員会に全く報告せずに開発を行ってしまい世界遺産委員会から何とかしろとの勧告が出ていると。ただこれによって取消しになっていない例があるとは聞いております。
 また、世界遺産委員会に計画内容の報告を上げたところいろいろな注文がついてなかなか開発が進んでいない例があることも聞いております。

○中澤(通)委員
 私はどちらがいいか分かりませんが、日本のシンボルとして大多数の人がウエルカムで認める形であればいいでしょうし、時代の流れもありますから事の推移を見て、先人の方々の苦労が無になりますので認定取消しになることだけはやめてもらいたい。静岡県のことではないからではなく一体ですから、関係筋の方々は折に触れてその気持ちを伝えていただきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

 あわせて、富士山世界遺産課の三保松原の保全について伺います。
 三保松原は構成資産の1つですが、保全への手だてとして三保松原保全研究所、また官民の第三セクターとして窓口ができましたけれども、そこがいろんなことをやることもあって直接的なお金は静岡市が出しています。
 県は森林整備課が関与しており、保全内容について富士山世界遺産課は直接関わっていないですよね。どこまで関わっているのか。
 今の三保松原の状況は御存じだとは思いますが、固結層――砂の下に固まっている層はどうしても人力でしか排除できなくて有志の方々が定期的にやっている。それでも本当に少しずつしか排除できないんです。固まった層があれば、当然物理的に根が行けませんから松が枯れていくのも分かりますけれども、何とか早く解決したいと思います。
 富士山世界遺産課の関与はないんですか。

○滝富士山世界遺産課長
 三保松原の保全については、管理団体は静岡市が所管しておりますので担当課は静岡市の文化財課になります。文化財課はみほしるべ――三保松原文化創造センターをつくりまして、現地での保全活動の窓口になっております。
 三保松原保全研究所は、三保松原を技術的にどのように保全していくかを研究するところですので森林関係の技術を持つ森林整備課が技術支援しています。現在実際に三保松原保全研究所には県から林業職員が1名派遣されておりますので、富士山世界遺産課で技術的支援はしておりません。
 ただ、構成資産の1つですので富士山世界遺産課が事務局として三保松原保全実行委員会をつくり、三保松原保全のために年に一、二回の合意形成等の場をつくっております。

○中澤(通)委員
 窓口と権限の分掌はある程度理解しましたけれども、基本は先ほどから話になっている固結層という固まっている層があって、人的な労力だけで除去している。僅かな力ですよ、全体からすると。それが邪魔をしていることは御認識だと思いますが、打合せをやっていると言っても、それをどうするかが先決だと私は思いますよ。土壌改良とかいろんなことをやっているみたいですが、本当にそれが正しいのかクエスチョンを持つ人もおります。
 県ではなく市のお金だからいいんじゃなくて、そのことが邪魔していませんか。県の技術者が行っていると言うけれども、その方とよく話していただいて、そのやり方が松原の保全保護のために有効なんだ、それしかないと胸を張って言えるかどうかについては確認されていないと思いますけどね。
 確かにいろいろ難しい問題は外的にも理解できないことはない。だけど本当にそれでいいんですか。確かに固結層を解決しなければ今日明日に枯れるわけじゃない。ただし時間がたてば根の働きが弱くなることは事実ですからやがて枯れます。枯れたときに50年、100年以上の古いものをすっと持ってこれるわけじゃない。その場所で育ったものですから、代替はできないんですよね。
 県はもうちょっと丁寧な関与の仕方をしてもいいんじゃないかと思う。保全の責任は向こうなんだよと、しかもいろんな形で県も関与していると言うけれども、そこになれていませんか。私の見方からすると、県は制度をつくって、結果的に市のそういう段階でやっているから間違いないだろうと見ているだけにしか見えないんですよ。構成資産の1つがやがてこのままいって駄目ですねと、景勝にも信仰の対象にもならんですねと、松原がなくなった場合にはそれこそ自然に認定取消しですよ。かなり時間がかかるかもしれませんが、気がついたところは今からでもどんどんやっていくべきだと思います。今まで県庁の中に世界遺産課があっても実行部隊は向こうで、市も絡んでいてここの課は関係ないんですよと聞こえる、極論を言えばね。そうじゃなきゃもっと関係すべきだと私は思っています。この機構を変えて1つの窓口にすべきだと思いますが、そうなりませんか。

○滝富士山世界遺産課長
 技術的な面で富士山世界遺産課よりも詳しい森林整備課が職員を送り技術的な話し合いもしますので県が関わっていることは間違いないと思います。
 富士山世界遺産課が関わるべきだということであれば、構成資産の1つであることから先ほど8番委員からお話があったように三保松原が台なしにならないようにしなければいけないので、今後森林整備課と共に検討していきたいと思います。

○中澤(通)委員
 私の意見を言わせていただきます。
 現在、土壌改良などいろいろなことをやっているとは聞き及んでいますけれども、土壌改良材として使っているものが胸を張ってすごく効果があると言えるものではないんじゃないかと疑問を持っています。むしろ実験したら土壌改良材が固まっていくのが如実に出てくるのではないかとの単純な疑問も出ています。技術者がやっているからいいんじゃないかということでありますが、そればかりじゃないのではと私は多少なりとも疑問を持っています。セクションごとにそれぞれやっていらっしゃるでしょうが三保松原の保全は心配のないようにしてください。そうでないととんでもないことになりますので、一度それぞれのお考えを調査するなりしていただければありがたいと思います。以上で終わります。

○河原崎委員長
 質疑等も出尽くしたようですので、このあたりで政策管理局、スポーツ局、文化局、以上3局関係の質疑等を終了することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
 異議なしと認め、3局関係の質疑等を終わります。
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は14時10分とします。

( 休 憩 )

○河原崎委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開します。
 これより、総合教育局、観光交流局及び空港振興局関係の質疑等に入ります。
 なお、所管事務調査も併せて行います。
 では、御発言願います。

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