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質疑・質問者: | 蓮池 章平 議員 | |
質疑・質問日: | 03/10/2020 | |
会派名: | 公明党静岡県議団 |
きのうに引き続いてよろしくお願いします。
まず、パラアスリートに対する支援が来年度からスポーツ・文化観光部へ行くんですが、パラリンピックまでは年額たしか100万円を支援していたと思うんですけれど、今年
度と来年度以降はどのような予定になっているか確認させてください。
○村松障害者政策課長
パラアスリートのトップアスリートに対する支援は、1人当たり120万円で東京パラリンピックに向けた強化支援を来年度まで予算計上させていただいております。
トップアスリートの支援については、昨年度から文化・観光部に移管されておりまして、東京パラリンピック終了後の支援は予算等の中で検討していきたいと考えております。
○蓮池委員
続きまして、来年度の事業についてお伺いしたいと思います。
細かいことで申しわけありませんけれども、主要事業概要26ページの民間協働による健康課題解決プロジェクト推進事業費について、新規事業でコンビニのしずおか健幸惣
菜の販売とか社員食堂におけるしずおか健幸惣菜の提供とあるんですけれど、イメージが全く湧かないです。
どんなことをやって、何につなげようとしているんでしょうか。
○山野健康増進課長
しずおか健幸惣菜は、この3年間レシピを募集してつくってきており、社員食堂での提供やスーパーで販売しているところもあるんですけれども、もっと広げ、多くの方に
使っていただくため、しずおか健幸惣菜の基準に合ったものを提供する社員食堂を認定し、スーパー等で販売するときの認定を幅広くしていこうと取り組むものです。
○蓮池委員
再質問はしませんけれども、きちっとした成果になるよう取り組んでいただきたいと思います。やりました、知らないうちになくなっていきましたにならないようお願いし
たいと思います。
42ページの障害のある人への心づかい推進事業、ヘルプマーク推進事業等がありますが、ビジョンでもヘルプマークの配布はかなりおくれている。ただ来年度当初予算は今
年度現計に比べても減額になっておりますが、きちっとできるようになりますか。
○村松障害者政策課長
ヘルプマークの周知につきましては、今年度県立病院で通院する子供、保護者たちへの配布等新たな取り組みをしておるところです。
全体の進捗につきましては、かなり広目を想定して年度計画を立てておりまして、中にはヘルプマークを持つことで変な目で見られてしまうと着用を嫌がる方もいらっしゃ
るので、そこも含めてPRをしていかなければいけないと考えております。
来年度につきましては、静岡県内の場合は高校生になって公共交通機関を使う方が非常に多いもんですから、高校1年生を対象に啓発冊子で読みやすい漫画等も含めて検討
して配布、PRしていきたいと考えております。
○蓮池委員
予算を減らして目標値を達成するとのことなので、相当な努力が必要だと思います。ぜひ目標を達成するようにお願いしたいと思います。
次に、社会健康医学について少し青山健康福祉政策課長と議論したいと思っているんですが、厚生委員会説明資料23ページの社会健康医学の研究で、まず人工透析導入につ
ながる要因と健診の結果から見た要介護認定につながる要因が載っています。この研究をするんだけれど、具体的に研究成果が県民の皆さんにどう広がっていくか、どんなこ
とを考えているんでしょうか。
つまり、いろいろと研究しました、これがわかりました、例えば人工透析導入につながる要因とか健診から見た要介護認定につながる原因はわかるんだけれど、じゃあどう
したらいいの。具体的に県民の健康運動として展開させていく仕組みが見えない。
三島市がこれに基づきいろいろと取り組もうとしているんですが、県として具体的にこの結果をどのように広げていくのか、仕組みについてはどうでしょうか。
○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
7番委員から御指摘いただいたとおり、研究成果が出たとしても県民に還元していかなければ、目標としている健康寿命の延伸にはつながらないことになります。
社会健康医学の現状から申しますと、研究の成果は出始めておりますけれども、うまく還元していく仕組みをつくり切れているかと言われますと、まだまだそこには至って
いない状況であります。
例えば、今回出た人工透析導入と要介護認定の関係につきましても、市町の保健指導等に活用していただいたり、健診期間における尿たんぱくの状況チェックを今は2プラ
スを指導としておりますが、1プラスにしていただくなどの働きかけをしていかなければなりません。そのためにはコンソーシアム的な組織体等も含めまして、研究成果をう
まく還元していく仕組みをつくらなければならないと思っておりますので、大学院大学の設立に向けて全てを傾けてやっている状況もございます。来年度は行政さらには民間
も含めた受け皿体制をしっかり整えていきたいと考えております。
○蓮池委員
いろんな角度から研究し、県民の健康増進につながるデータは出てくると思います。成果を広げるシステムについては、大学院大学でやるのかそれとも健康福祉部でやるのか、どのように考えているんでしょうか。
○青山健康福祉政策課長(社会健康医学推進担当)
県民への還元と考えますと、大学院大学が行うよりも大学院大学がつくり出したシーズとして健康経営をしている企業等に活用していただく仕組みづくりは、行政サイドの仕事と考えております。
○蓮池委員
そのことをぜひ進めていただきたいです。
関連して、このたびの代表質問で幾つか取り上げたテーマについてですが、糖尿病対策は特に未治療、治療中断の方たちに保険者からアプローチすべきだと提案したんです
が、具体的にどのようにしようとしているのか伺いたいと思います。
人と動物との共生社会の構築について、動物管理指導センターはこれから拠点検討会を開催して検討していくことになると思いますけれども、建てかえの方向でいいでしょ
うか、確認です。
医療的ケアが必要な子供支援については、学校現場と医療との連携を緊密にしていかなければいけないので、こども病院の中に学校看護部を開設したらどうかと提案しまし
た。教育現場との連携を進めるためにこども病院における学校看護部の考え方があるのか伺いたいと思います。
○山野健康増進課長
糖尿病の関係で治療中断や未治療の方へのアプローチについては、今特定保健指導の中で各保険者を指導しておりますけれども、社会健康医学で新たなデータ、研究成果が
出ればそれも含めて指導を担当する方々に伝えて効果的に使えるようにしていきたいと考えております。
○田中医療政策課長
こども病院における学校看護部の設置につきましては、こども病院では医療的ケア児の対処に積極的に取り組んでおります。ただ看護部の話は今のところ具体的に出ている
状況ではございませんので、7番委員から御指摘のあったことについて今後機構と共有いたしまして、どのような対応ができるのか検討させていただきたいと考えております。
○森衛生課長
動物管理指導センターの今後のあり方の検討についてお答えします。
今年度は検討会を3回行いまして、委員の皆様方から今後の方向について御意見等をいただいたところでございます。来年度はこれを踏まえて県がどのような方向にするか
考えるための検討を進めていきたいと考えておりますので、来年度の前半に方向づけたいと思っております。
○蓮池委員
それぞれよろしくお願いしたいと思います。
糖尿病は既にデータとして持っているので、さっき青山健康福祉政策課長は具体的な県民の健康維持については健康福祉部でやるって言うんだから、アプローチしようと思
えばできると思うんですよね。ぜひ具体的な行動を起こしていただくことをお願いします。
それでは、今回請願を紹介議員として出させていただきました。
ハンセン病問題を共に学び闘う全国市民の会から出されました「ハンセン病問題の全面解決を求める請願」でございます。
この請願については4点、県はかつて行った無らい県運動を可能な限り検証を行う、これまで行ってきたハンセン病に関して行ってきた諸施策を明らかにする、ハンセン病
元患者、家族の被害を直視し協力者から実態調査を行う、患者、家族への差別、偏見を一掃し真の意味での共生社会実現のために学校、地域での啓発、被害を受けた人たちの
相談窓口の設置などを初めとする有効と考えられる諸施策に取り組む、この4つについて県の対応を伺いたいと思います。
○後藤疾病対策課長
この請願につきましては、重く受けとめているところでございます。
請願事項の1点目、無らい県運動を可能な限り検証するについてですが、無らい県運動とは昭和5年ぐらいから全国の当時らい病と言われていましたハンセン病患者を半ば
強制的に療養所に収容して隔離治療を行った政策で、戦前は内務省及び警察、戦後は厚生省及び保健所が担当していたと聞いています。昭和30年代でこの運動は終わり、本県
はそれほど盛んにこの運動は行っていなかったと聞いておりますが、できる限り検証したいと思っております。
2点目に関しましては、県が行ってまいりました諸施策は現時点でも県疾病対策課のホームページに記載されていますが、さらに周知していきたい。実際の施策は療養所に
入所されている方で、全国に散らばっている方もいらっしゃいますので、本県出身の方に対する本県への里帰りの招待や、県健康福祉センター総合窓口相談での社会生活支援
の相談受付、あるいは静岡県人権啓発センターでの啓発等の施策を行っておりますが、それも今後強化して周知していきたいと思っております。
3点目に関しましては、協力していただける元患者及び御家族がいらっしゃいましたら、聞き取り調査を行いたいと考えております。
4点目に関しましては、教育委員会や人権同和室と協力しながら相談窓口や施策に取り組みたいと思っております。
○蓮池委員
ぜひ検討して取り組んでいただきたいと思います。委員会の最後に討論のところで詳しく触れたいと思いますけれども、静岡には国立駿河療養所もございまして所長不在の
状況でもありますので、県として今後の将来構想にしっかりと取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。
説明資料57ページの障害者差別解消に向けた取り組みについて少し聞いておきたいと思いますが、声かけサポーター養成事業がありますけれども、具体的にどのような人を
養成するんでしょうか。
○石田障害福祉課長
声かけサポーターは、視覚障害のある方などの駅ホームでの転落防止からスタートしておりまして、通学で鉄道を利用する高校生などを中心に声かけして養成していきたい
と考えております。高校にはボランティア部などもありますので声かけして進めていきたいと思います。
○蓮池委員
そのようなことをきっかけにして、どのような対応をしたらいいかわかる方をふやしていくのもそうですけれど、社会全体で鉄道に乗っている人誰でもが、困ったら何かお
手伝いできますかと言う社会にしていくためのきっかけにしていただきたいと思いますが、200名に手を挙げていただくのですか。
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