• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伊藤 和子 議員
質疑・質問日:03/08/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伊藤委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 まず、産業委員会提出案件及び報告事項38ページのMaOIプロジェクトの推進についてお伺いさせていただきます。
 令和4年度の事業概要が掲載されており、メニューごとに予算が増減しているのが分かります。また要旨に拠点施設MaOI−PARCの機能強化等を進め、成果の早期創出とデータ駆動型研究開発を加速化するとあります。
 MaOI−PARCの機能強化として、研究支援員の設置、データ解析機能の強化となっておりますけれども、詳細と狙いについてお伺いさせていただきます。

○山田産業イノベーション推進課長
 機能強化の狙いは、社会経済のデジタル化が進む中でプロジェクトの成功の鍵の1つとして、大量のデータを収集、分析して新しい知見の獲得につなげる、いわゆるデータ駆動型の研究開発が重要になると考えております。そのため来年度当初予算に拠点施設となるMaOI−PARCの研究機能の強化を盛り込んだところです。
 機能強化の詳細については、まず1点目の研究支援員の設置についてですけれども、MaOI機構の研究体制は現在五條堀研究所長の下、バイオ分野の研究者、バイオインフォマティシャン、データベース技術者で構成しており、プロジェクトの本格化に伴い最近は共同研究のオファーも増加しております。それから機構の強みであるデータ解析のノウハウを来年度以降さらに活用するため、研究員をサポートする研究スタッフを1名増員することを考えています。
 2つ目のデータ解析機能の強化については、MaOI機構のオープンデータプラットフォームに蓄積している膨大な海洋に関するデータを解析処理するサーバーなどを増強いたします。MaOIフォーラムの会員企業からも強い御要望がありますので、データ解析ニーズに対応していきたいと考えています。
 こういったデータ駆動型研究開発の支援体制を強化し、デジタル技術を活用した拠点形成を進めて成果の早期創出につなげていきたいと考えております。

○伊藤委員
 御説明ありがとうございました。
 一番大事なのは、この成果を還元していくことだと思っております。成果の早期創出を加速化すると記載されておりますので、早期に出していただけるように取り組んでいただきますよう御要望申し上げます。

 次に、説明資料42ページのフォトンバレープロジェクトの推進についてお伺いさせていただきます。
 ファルマバレー、フーズ・ヘルスケアは県議会の一般質問や委員会でも話題に上がりますけれども、このフォトンバレーについては申し訳ないのですがほとんど取り上げられておりません。また新聞報道などでも掲載されているのをあまり見かけたことがなく、事業の実態が見えにくいのではないかと思われます。
 そこで、これまでの実績、令和4年度の取組などをお伺いしたいと思います。

○小笠原新産業集積課長
 フォトンバレープロジェクトは、あらゆる産業の基盤強化として不可欠である光・電子技術の活用を推進して県内産業の競争力を強化するとともに、光・電子産業の集積を図ることを目的に取り組んでおります。
 静岡大学の浜松キャンパスに設置したフォトンバレーセンターを拠点とし、補助金などの支援やコーディネーターによるサポートにより地域企業の研究開発から事業化、販路開拓までを切れ目なく支援しております。これまで医療、自動車、農業など様々な分野で110件が事業化されております。新聞などにも取り上げられている成果例もあり、着実に成果を上げてきております。
 本プロジェクトの特徴的な取組としては、中小企業の技術的な困り事の依頼を受け、大学等の専門家から成る支援チームをつくり光・電子技術を活用した企業の試作品開発などを支援するA−SAP事業を平成30年度から実施しております。A−SAPは令和2年度からは支援開始時期を柔軟に設定し年度をまたぐ実施も可能とするなど年間を通じた公募、採択ができるような弾力的な運用を行っており、昨年度10件、今年度も10件の案件を支援しております。
 来年度も引き続きA−SAPを実施していくとともに、光・電子技術の活用の裾野を広げることを目的に、金融機関や経営指導員等の文系人材向けの人材育成講座――ひかり塾を開催していきます。
 以上により、あらゆる産業分野における光・電子技術の活用や新製品、新技術の開発を促進してまいりたいと思います。

○伊藤委員
 詳しい御説明どうもありがとうございました。
 実は、私自身もフォトンバレーについてあまり理解しておりませんでした。今回質問に当たり、県のホームページ等で検索して調べさせていただきましたが、支援メニューが豊富にあり、地域企業にとってとても大事な事業であることがよく分かりました。
 静岡県では、新産業集積クラスター形成と連携の取組として県東部で医薬品、医療機器を中心とする産業のファルマバレー、県中部では機能性表示食品や化粧品の開発関連産業のフーズ・ヘルスケア、県西部では光・電子技術を基盤とするフォトンバレーを推進してまいりました。
 ファルマバレーとフーズ・ヘルスケアは2000年代に拠点が設置されておりますが、フォトンバレーセンターは、調べたら公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構の内部組織として設立されたのが2017年4月ですので認知度が低いのではないかと思われます。
 光・電子技術は、これからIoT、AI、ビッグデータ、ロボットなどの共通の基盤を支えるとても重要な技術であって、今後はもっと発展させていかなければならない技術だと思っております。あまり報道されなかったり、事業の実態が見えないのは本当にもったいなく残念に思います。
 ですので、今後どのように認知度を高めて周知されていくのかお伺いさせていただきます。

○小笠原新産業集積課長
 8番委員御指摘のとおり、光・電子技術は成長産業の基盤技術で特に電動化、デジタル化が急速に進展している自動車産業、計測や診断への活用が進んでいる医療分野などにおいてセンサー、光源、検査・診断機器などへの活用も進んでおります。
 光・電子技術の認知度向上の課題認識については、ものづくり現場への利用拡大に当たり中小企業にとって分かりにくい、あるいは難しいといった認識を払拭することが非常に重要であると考えております。
 そこで、企業にとって身近な支援者である金融機関、商工団体の経営指導員などを対象に先ほど御説明したひかり塾をはじめ各種セミナーにより認知度の向上に取り組んでまいります。
 さらに、A−SAPのホームページ、チラシを更新し、成功事例を企業自らが対談により紹介する動画を作りユーチューブに公開する取組も始めており、広報活動の拡充に力を入れて取り組んでまいりたいと思います。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 これから情報発信に力を入れていくとのことですけれども、今後マスコミ等にも大いに取り上げていただき、盛り上げていただければと思います。御期待しております。

 最後に、説明資料57、58ページの工科短期大学校の取組状況についてお伺いさせていただきます。
 58ページ上段に令和4年度入学生の応募状況等が掲載されており、静岡キャンパスの電気技術科、建築設備科が令和3年度も定員割れになっております。
 今回も追加試験を実施するとのことでございますけれども、この状況をどのように分析されていらっしゃるのか。またどのように改善されていかれるのかお伺いしたいと思います。

○鈴木職業能力開発課長
 電気技術科15名、建築設備科12名と定員割れしており、資料には間に合っておりませんが、昨日締め切った第5次試験の応募者は電気技術科2名でした。応募者は電気技術科が昨年22人に対し今年21人、建築設備科が昨年20人に対し12人です。
 開校当初からコロナ禍もあり、対面の訪問等がなかなかできなかったことなども原因と考えておりますが、両科ともライフラインの維持に必要不可欠なものです。特に建築設備科については業界から強い要望があって設置したものであり、開校年度に県管工事工業協会は入学生に1人5万円の祝い金制度を創設して業界を挙げて応援していただきました。
 そういったことから、方策の1つは業界との連携でPRして事業主推薦受験生を増やすことです。
 事業主推薦とは、従業員やこれから採用する子供をこの短大に送っていただき、従業員として勉強してもらうものです。事業主推薦による合格者は3年度は5名のうち2名が電気、2名が建築、4年度は4名のうち1名が電気でした。このような業界にカリキュラムの特徴である即戦力に役立つ資格を取れることをPRします。
 もう1つは、高校の先生へのPRをもっとしていかなければならないと思っております。
 工業高校との連携が足らなかったと思う部分もありますので、来年度は工業高校の先生をOBとして新たに任用して高校訪問を強化していく予定です。
 実際に現場もきれいになりましたので、皆さんに訪問、見学していただき知っていただく活動を続けていきたいと思っております。

○伊藤委員
 ありがとうございました。
 今の状況、それから今後どのように改善されていくのかよく分かりました。
 工科短期大学校は、ものづくりの基礎技能から最先端の技術まで学び、次世代のものづくりに対応できる実践的なリーダーを育成していく目標があって昨年開校しました。開校したばかりで認知度が低いことも要因の1つだと思っております。
 しかし、以前この委員会で申し上げましたようにメリットがたくさんあります。まず授業料の安さが全国1位です。就職率も100%でございました。それから取得可能資格数が最大12種とホームページにしっかり掲載されております。
 この辺をもっとPRしていくべきだと思うのですが、その辺のお考えはいかがでしょうか。

○鈴木職業能力開発課長
 8番委員の御見識のとおりだと考えております。
 授業料、就職率、資格の3点セットをアピールポイントと考えておりますので、一生懸命やってまいります。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp