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委員会会議録
委員会補足文書
令和５年６月定例会文教警察委員会
| 議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日： 07/05/2023 会派名： |
○大原警察本部長
ペーパーレスシステムの07文教警察委員会、01公安委員会フォルダの中の公安委員会所管事項等説明資料のファイルを御覧ください。
本議会でお諮りします議案は、資料１及び資料２にあります第80号及び第84号の条例の改正に関する議案の２件であります。
提出議案につきましては後ほど関係部長から御説明いたしますので、私からは所管事項の主要な施策について申し上げます。
第１は組織体制の整備についてであります。
資料３を御覧ください。
変容する日本社会に対応するための警察運営に向けた体制強化を図るため、この春の人事異動に合わせて組織体制の整備を行いました。
主なものとしましては、県内全28警察署に警察官を増強配置したほか、警衛警護体制を強化しました。またデジタル企画課及びシステム開発課を新設し、県警察のＤＸ化を強力かつ効率的に推進するとともに、機動警ら課を新設し、自動車警ら隊と鉄道警察隊の統合に伴う指揮系統の統一や人員装備の集中運用による事案対処能力を強化しました。
第２は、各種治安対策の推進状況についてであります。
資料４を御覧ください。
県警察では、令和５年の運営指針を県民の期待と信頼に応える警察〜正・強・仁〜とした上で各部の重点目標を定め、施策を強力に推進しているところであります。
昨年は、刑法犯認知件数、交通人身事故の発生件数、交通事故の死者数いずれも減少し、目標に対する成果が認められたところであります。しかしながら依然として特殊詐欺の被害件数及び被害総額は高水準で推移しているほか、減少傾向にあった刑法犯認知件数が本年に入り増加に転じるなど、県民の体感治安の向上を含めた真の治安改善は道半ばの状況にあります。
また、近年、銃器、爆発物を使用する事件や要人、重要施設を狙った事件などが発生しており、これら治安上の脅威に対処するためテロ等違法行為への対策にも万全を期す必要があります。
第３は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。
資料５を御覧ください。
特殊詐欺被害防止対策としては、固定電話機対策を推進するとともに、引き続き防犯アプリ等を活用したタイムリーで分かりやすい情報の提供に努めるほか、関係機関等と連携した被害の未然防止活動を推進してまいります。
また、児童虐待への早期対応を図るため、静岡市及び浜松市の両政令市を含む県内全ての児童相談所に警察官を配置しました。これにより児童相談所との連携をより一層強化し、被害児童の早期安全確保、被疑者の早期検挙に努めてまいります。
第４は、地域住民の身近な不安を解消する街頭活動の推進についてであります。
資料６を御覧ください。
県警察では、事件事故の発生実態に基づいた警戒活動を推進するとともに、110番通報等に対しては、パトカーや航空機などの機動力を最大限に活用して迅速的確な初動対応に努めております。
また、各家庭や事業所を訪問する巡回連絡を通じて住民の意見や要望を把握し必要な助言、指導を行うとともに、大規模災害が発生した際の安否確認や捜索活動に備え管内実態把握を推進しております。
このほか、本年は富士山をはじめとする県内の山への登山者の増加が見込まれることに伴い山岳遭難の多発が懸念されることから、登山シーズン前に報道機関に対して遭難防止に関する情報提供のほか、県警ホームページやＳＮＳを活用した広報活動を行っております。
第５は、各種犯罪の取締りについてであります。
資料７を御覧ください。
その１は、重要犯罪と特殊詐欺の取締り状況であります。
重要犯罪につきましては、磐田警察署において認知した女性の行方不明の届出を端緒とした知人男女間における殺人、死体遺棄事件などの凶悪事件を検挙してまいりました。
特殊詐欺につきましては、現場検挙活動や突き上げ捜査を徹底し受け子やリクルーター等を検挙するなどした結果、検挙件数、検挙人員ともに増加しております。
その２は、組織犯罪の取締り状況であります。
暴力団の取締りにつきましては、静岡市内の繁華街において用心棒の役務を提供する対価として焼酎を売りつけ、現金の交付を受けた稲川会森田一家組員らを検挙するなど検挙人員は増加しており、暴力団の資金源や組織運営に打撃を与えることに的を絞った取締りを推進しました。
薬物事犯につきましては、外国人が荷受人となる国際宅配貨物を使用した薬物密輸入事件などを検挙しております。
第６は、総合的な交通事故防止対策についてであります。
資料８を御覧ください。
本年５月末の人身事故の発生状況は、件数、死者数、負傷者数のいずれも前年同期と比べて増加しております。中でも高齢者と子供が関係する交通事故が増加傾向にあり、高齢者が死者の６割を占めるなど引き続き高齢者と子供に重点を置いた対策が必要となります。
県警察では、交通事故分析を踏まえたＰＤＣＡサイクルに基づく指導取締り、歩行者や自転車利用者の交通安全意識の向上に資する広報啓発を展開するほか、７月１日に施行された電動キックボードに関する規定の周知等諸対策を講じ、第11次静岡県交通安全計画の目標である令和７年末までに交通事故死者数80人以下、件数１万5000件以下を見据えた総合的な交通事故防止対策を推進してまいります。
第７は、テロ対策、大規模災害等緊急事態への対応についてであります。
資料９を御覧ください。
その１は、Ｇ７広島サミット等に伴う警戒警備についてであります。
Ｇ７広島サミット及び関係閣僚会議には、本県からも警察官を派遣し警戒警備に当たりました。
また、県内におけるテロ等不法事案の未然防止を図るために本年４月にテロ対策ネットワーク静岡の総会を開催したほか、清水港においてテロ対策合同訓練等を行うなど官民一体となったテロ対策を強力に推進しました。
その２は、緊急事態初動対処訓練についてであります。
緊急事態における対処能力の向上や素早い初動体制の確立を図るため、本年５月静岡県内の工場施設内で大規模な爆発が発生したとの想定で緊急参集チームの招集、対策室設置及び情報収集等の訓練をブラインド形式で実施しました。私からは以上であります。
○畠山警務部長
ペーパーレスシステムの07文教警察委員会01公安委員会フォルダの中の公安委員会所管事項等説明資料のファイル及び00_1議案・議説・説明要旨のフォルダの中の02議案及び03議案説明書のファイルを御覧ください。
私からは、提出しております条例２件について説明いたします。
公安委員会所管事項説明資料の資料１を御覧ください。議案は25ページ、議案説明書は21ページにそれぞれ記載がございます。
第80号議案「静岡県地方警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例」についてであります。
本条例案は、国や他県の状況等を勘案して支給額の改定及び手当の廃止を行うものであります。
改正内容の１点目は、私服作業等手当のうち、警護対象者の身辺の護衛に係る作業及び遠隔地水上警戒作業手当のうち夜間に行う作業の支給額を引き上げるものであります。
２点目は、新型コロナウイルス感染症が感染症法上の５類に位置付けられたことに伴い、新型コロナウイルス感染症対処作業手当を廃止するものであります。
本条例案は、公布の日から施行し、警護対象者の身辺の護衛に係る私服作業等手当については、本年４月１日に遡って適用することといたします。
続きまして、説明資料の資料２を御覧ください。議案は45ページ、議案説明書は26ページにそれぞれ記載がございます。
第84号議案「静岡県高齢者、障害者等の移動等の円滑化のために必要な信号機等の基準を定める条例の一部を改正する条例」についてであります。
本条例案は、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める国家公安委員会規則の一部改正を踏まえまして、歩車分離式信号機に関する基準に遠隔操作型小型車及び特定小型原動機付自転車を加えるものであります。
本条例案は、公布の日から施行しようとするものであります。
以上でございます。御審査のほど、よろしくお願いいたします。
○河合総務部長
ペーパーレスシステムの00_1議案・議説・説明要旨フォルダの中の03議案説明書ファイルを御覧ください。
私からは、報告第12号繰越明許費繰越計算書の報告及び報告第23号専決処分事件の報告について御説明いたします。
議案説明書79ページ下段警察本部の欄を御覧ください。
報告第12号繰越明許費繰越計算書の報告についてであります。
交通安全対策費の特定交通安全施設等整備事業費の翌年度繰越額5400万円は、国の補正予算に係る事業において、事業着手が年度末になったことによるものであります。
警察施設費の交通管制センター庁舎等建設事業費の翌年度繰越額7440万9000円は、杭工事の遅れにより年度内に事業を完了することが困難となったことによるものであります。
以上のとおり繰越額が確定しましたので、御報告するものであります。
続きまして、議案説明書の101ページを御覧ください。
報告第23号専決処分事件の報告についてであります。
ふすま損傷による損害賠償事件の損害賠償額の決定及び和解につきましては、このほど専決処分したので御報告するものであります。
以上でございます。御審査のほど、よろしくお願いいたします。
○木内委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
これより公安委員会関係の質疑等に入ります。
なお、所管事務調査も併せて行います。
では、発言願います。
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