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委員会会議録

質問文書

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令和5年決算特別委員会文教警察分科会 質疑・質問
質疑・質問者:早川 育子 議員
質疑・質問日:10/31/2023
会派名:公明党静岡県議団


○早川委員
 分割質問方式で何点か質問させてください。
 初めに、主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書6ページ(6)犯罪被害者支援の推進について伺います。
 犯罪被害者等の経済的・精神的負担軽減を図るため、文書料等の費用負担を行ったとあります。事業執行率を見ても99.9%と過不足なく犯罪被害に遭われた方に十分な手当をされたと思いますが、具体的な内容と利用者の数について伺います。

○川口警務課長
 令和4年度におきましては、犯罪被害によりけがを負った方の診断書料や亡くなられた方の死体検案書料のいわゆる文書料に31名、けがを負った方の初回診察料や性犯罪被害に遭われた方の性感染症の検査費用、緊急避妊費用等のいわゆる初診料等に53名、解剖した御遺体の修復費に85名、御遺体を解剖後に御自宅等へ搬送した費用として4名、性犯罪被害に遭われた方々や犯罪被害により御家族を亡くされた方が民間のカウンセリングルームや精神医療を利用したいわゆるカウンセリング費用に7名、計180名に公費負担をしています。

○早川委員
 ありがとうございました。
 実際には恐らくそれ以上に被害に遭われている方はいらっしゃると思いますが、こうした手当は非常に重要であるため、来年度もしっかり予算を確保して丁寧に推進していただきたいと思います。
 
 次の質問をいたします。
 警察官の健康管理対策の推進のうち、説明資料9ページ(14)オにございますストレスチェックの実施について伺います。
 高い使命感を持ち過酷な任務に従事する警察官の皆様にとって、健康管理、特にストレスは想像ができないほどあるのではと思います。このチェックは重要だと思いますが、ストレスチェックの特徴、実施した効果、そしてここに高ストレス集団と判定された所属とありますがどんな部署なのか、また支援策などについて伺いたいと思います。

○川口警務課長
 ストレスチェックにつきましては、対象となる全職員が受検し各係別等に区分した528集団を分析した結果、県警全体の平均に比べてストレス度が高いと判定された集団は全体の8.3%に当たる44集団との結果が出ております。
 ストレスチェックを実施した効果については、ストレスチェックの結果を本人にのみ通知することにより職員自らのストレスに気づきを促すとともに、検査結果を集団分析し職場環境の改善につなげております。
 昨年度はストレス度が高いと判定された44集団について職場環境の改善を講じた後に再度ストレスチェックを実施したところ、1回目と比較しストレス度が低くなった集団が37集団ありましたので、効果が認められたものと考えております。
 高ストレス集団と判定されました所属への支援等については、職場環境改善事例集を作成し配付するとともに、所属の次席等を対象とした部外講師による職場環境改善方策についての研修会を開催したほか、保健師や民間産業カウンセラーによる巡回健康相談の実施などを行っています。

○早川委員
 特に高いストレスにさらされていると診断された集団に改善策を講じたということで、具体的にどんな改善策を試みたのでしょうか。

○川口警務課長
 高ストレス集団と指定された所属等に対して業務負担の見直し、執務室や作業環境の整備、休暇取得促進を促すなどの対策指導等を講じているところでございます。

○早川委員
 最初に質問した高ストレス集団はどんな部署なのか、支障のない範囲で教えていただければと思います。

○川口警務課長
 後ほど御回答させていただきます。

○早川委員
 昨年も警察官による不祥事がありました。そのこと自体は本当に問題が大きいと思いますが、多くの真面目に働いている警察官の皆様にとっては非常に残念な話でありますし士気を弱めることにもなると思います。要因分析は必要だと思いますが、一般的にストレスは様々な業務に支障を来すのではないかと言われているところで、ストレスチェックを行って業務を改善することは非常に重要だと思い質問しました。今年度も実施されていると思いますが、継続的にこの事業が進み効果があるよう期待したいと思います。

○川口警務課長
 先ほどの高ストレス集団と判定された所属についてお答えします。
 係別等は様々でございますが、高ストレス集団と認定した所属につきましては、80項目ほどある調査項目を点数化したものが研究データの平均から一定の値を超える集団を、厚生労働省に指示されているいわゆる将来高ストレスとなるリスクが高い集団と位置付けております。これらの集団を高ストレス集団と評価し指導しています。

○早川委員
 職種で分かれていると思っていたのですが、認識が違っていました。御回答ありがとうございます。
 
 では、次の質問に移ります。
 特殊詐欺対策の質問が先ほどございましたが、私からは説明資料14ページののウ(ア)b詐欺から女性の暮らしを守るさくらセーフティ作戦について伺います。
 令和3年中の特殊詐欺被害者は、9割以上が65歳以上の高齢者でそのうち8割以上が女性であることから、令和4年度は65歳以上の女性に的を絞った効果的な広報活動、個別防犯指導を実施したとあります。この具体的な内容と効果や反響について伺いたいと思います。

○佐野生活安全企画課長
 さくらセーフティ作戦は、特殊詐欺被害に遭う危険度の高い65歳以上の女性に特化した特殊詐欺被害防止広報戦略の取組であります。この内容は、特殊詐欺被害者の9割は65歳以上であること、65歳以上の被害者の8割が女性であること、独居や昼間単独の方が被害に遭うケースが多いことなど過去の分析結果で明らかになった点を取り上げ、広報活動や個別防犯指導を実施して危機意識の醸成と特殊詐欺に対する抵抗力を高める働きかけを行っております。

○早川委員
 特殊詐欺の被害に遭われる方の多くが高齢者だという認識はあったのですが、65歳以上の女性が非常に多いということはある意味ショックであります。そこにターゲットを絞ったことは非常に重要だと思います。
 効果というと評価の仕方が難しいかと思うのですが、実際に令和4年度1年間集中的に実施した結果として手応えというか反響またその効果をどのように評価されているのか伺います。

○佐野生活安全企画課長
 取組の効果についてお答えいたします。
 本年8月末現在でよろしいでしょうか。

○木内委員長
 決算特別委員会ですので、対象期間について御説明頂ければと思います。

○佐野生活安全企画課長
 しばらく考えさせてください。

○早川委員
 恐らく昨年の結果が今年出ていることも考えられますので、今の資料でお答え頂ければと思います。

○佐野生活安全企画課長
 まず、令和4年中の結果についてであります。
 令和4年中の特殊詐欺被害認知件数は静岡県内が416件で前年同期と比べ42件増加し、全国件数は1万7570件で前年同期と比べ3702件増加しており、全国的にも特殊詐欺被害が増加傾向で推移していると言えます。
 また、被害額につきましては、本県が約9億100万円で前年に比べ約7200万円の増加に対し、全国では370億8000万円で前年に比べ約88億8000万円増加しており、被害額につきましても件数同様増加傾向で推移しております。
 ただし本年8月末現在で考えますと、全国的には特殊詐欺の被害件数、被害額ともに増加していますが、本県では特殊詐欺の被害件数が249件で前年同期に比べ25件減少し、被害額は約4億8600万円で前年同期と比べ約3500万円減少しているため、一定の成果があったものと考えております。したがいまして本取組につきましては、今後も関係機関と連携を図りながら継続実施し特殊詐欺被害防止に努めてまいりたいと考えております。

○早川委員
 特殊詐欺事件は、あの手この手と手を変え品を変え増加傾向にあるのは本当に懸念されるところでありますが、今年度の結果を見ると、継続的に取り組むことで一定の効果があると分かります。特に65歳以上の女性の皆さんは自分たちが一番ターゲットになっていて被害が大きいとの認識がなく自分は大丈夫と思われる方が多いと思いますので、引き続き来年度に向けてきめの細かい対策をお願いしたいと思います。
 
 最後の質問に移ります。
 令和4年度は高齢者と子供の交通事故防止対策を推進するに当たり、交通事故発生実態の分析を踏まえたPDCAサイクルに基づく総合的な交通事故防止対策を推進したとあります。
 具体的にどのような内容で重点的に取り組まれたのか伺います。

○鈴木交通企画課長
 季節ごとの交通事故発生状況に即した対策を講じるため、各警察署管内の人身事故発生地点や発生時間帯等のデータを地図上で詳細に分析した上で、重点地区、路線を選定して集中的な交通指導取締りや広報啓発活動、レッドパトロール、ボイスパトロール等の各種活動を展開しました。

○早川委員
 そうしますと、ここが非常に集中的に多い、またこの時間帯が危ないと分かりやすく地図上で分析している認識でよろしいでしょうか。またパトロールを増やすなどの警察活動に加えて、広報するなど地域との連携は何かございましたでしょうか。

○鈴木交通企画課長
 7番委員御指摘のとおり、各警察署管内の地図に人身事故の発生地点等を明示して重点地区路線等を指定した上で対応しております。これに当たっては広報啓発活動もセットですので、各警察署を通じて住民の方々等に知らしめた上で対策を講じているところです。

○早川委員
 事故発生の状況をきちんと分析して次の手だてをする。PDCAサイクルはどこでも使えるものですが、事故防止に関しては非常に効果があると思いますし、また地域活動にも必ずつながっていくことですので、こちらも引き続き事故防止の抑制のために尽力をお願いしたいと思います。以上で質問を終わります。

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