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委員会会議録

質問文書

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令和5年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:中田 次城 議員
質疑・質問日:10/04/2023
会派名:自民改革会議


○中田委員
 それでは一問一答方式でお願いします。
 まず、浜名湖ガーデンパーク交通アクセス支援事業について少しお聞きしたいと思います。
 この内容は当委員会で当然審議するんですが、会派の中でもいろんな御意見を頂いて改めて詳細を聞いておいたほうがいいと思うのでお伺いします。
 まず1点目。この事業を行うことになった背景としての補助事業者のキャッシュレス化の現状とこの事業の目的、事業概要についてもう少し詳細に教えていただけますでしょうか。

○平野地域交通課長
 この補助対象事業者のキャッシュレス対応といたしましては、平成16年に事業者独自のICカードであるナイスパスを導入したため全国で使われているTOICAやSuicaといった交通系のICカードを利用することができません。
 このナイスパスは、浜松市や周辺市町にしか普及しておらず、県の中東部や県外、国外からの利用者は新たにナイスパスを購入するか現金で支払わなければならない状況です。
 次に、本事業の目的と事業概要です。
 この事業は、公共交通の維持確保に向けてDXの導入により乗合バス利用者の利便性の向上やサービスの効率化、高度化を図ることを目的としております。
 全国のクレジットカードの半数程度が既にタッチ式に対応済みで急速に普及が進む中、多数の来場者が見込まれる浜名湖花博を契機として90台のバスにタッチ式のクレジットカード決済機器の導入を予定している事業者に国、浜松市と連携してその費用を支援する事業であります。

○中田委員
 今の御答弁ですと、TOICAとかSuicaといった交通系ICカードが使えないということが我々会派でも大きな疑問の1つだったんです。せっかく導入するのであれば交通系のICカードを使えるようにしたらどうだという意見がある中で、なぜ事業者の遠州鉄道株式会社は全国的に普及しているICカードではなくてタッチ式のクレジットカード決済の導入をするのか。実際そのタッチ式のクレジットカードにどれだけの人の需要があるのかをどのように把握されていますか、教えてください。

○平野地域交通課長
 今回、事業者がタッチ式のクレジットカード決済を導入しますのは、ナイスパスを持たない国内外からの来訪者の利便性を確保するためと伺っております。
 タッチ式のクレジットカード保有者が今後も増えていくことが見込まれる中、クレジットカードは利用者が事前に料金をチャージする必要がなく海外からの来訪者も新たにカードをつくる必要がないといった特徴がございます。
 また、機器の導入それから維持コストも全国共通のICカードと比べて安価といった特徴があるとも伺っております。
 次に、機器導入時における利用見込みでございますが、浜名湖花博の総入場予定者95万人のうち乗合バスでの来場予定者が約11万6000人と推計されております。タッチ式決済に対応したクレジットカード保有者が増えていることから、利用促進のためのPRに努めることにより約4万3000人、乗合バス利用者の約4割が利用されると見込んでおります。

○中田委員
 事業内容や趣旨をいろいろお伺いしていくと、国を挙げて、県もそうでしょうけれども、DXの推進を加速させることが一番の目的と感じるわけです。
 そこで、今回たまたま遠州鉄道株式会社が当事業の補助対象事業者になったわけですけれど、他の交通系事業者が何かしら自分たちも業態の中でDX化を進めたいと思ったときにそういった事業者への支援は今後も開けていくのか。また今回の事業についてほかの事業者から要望がなかったのか、その点について確認させてください。

○平野地域交通課長
 他社への支援についてですが、令和3年度に別事業者が全国共通のICカード決済機器を導入した際に県として支援した実績があります。
 今後も他社からタッチ式のクレジットカード決済機器などの導入希望があった場合については、今回の事業効果などを検証するとともに、関係市町の意向なども踏まえて検討してまいりたいと考えております。
 それから今回の事業での他社の要望ですが、今回予算要求に当たり各社に照会をかけ要望頂いたのがこの事業者のみであり、結果としてこの事業者のみを支援することとなりました。

○中田委員
 分かりました。
 DX化の推進が一番の大義で一番の目的であれば、今回この乗合バスのキャッシュレス化支援をするわけですけども、他社への支援も導入希望があれば県は支援すると御答弁も頂いています。
 そうするとそもそもこの浜名湖ガーデンパーク交通アクセス支援事業費という事業名をもっと分かりやすくするためには、DX推進に関わる事業名に変えていくほうが恐らく理解が深まるんじゃないのか。
 県議会議員は68人いるわけですからいろんな御意見があると思いますよ。我々の会派の中でもそこの部分は随分といろんな御意見がありました。委員会での質疑と答弁を聞きながらそういったことをしっかり示されるのであれば、むしろ事業名そのものをもっと合った形に変えてもらうことを要望したらいかがだろうとの御意見も会派の中で頂いているわけです。
 その点について御検討の余地があるかのどうか御答弁頂きたいと思います。

○平野地域交通課長
 5番委員から質問頂きました事業名の変更については、この場で直ちにお答えすることができないことから一度持ち帰って検討させていただきたいと思います。検討した結果については、当委員会におきまして改めて御報告させていただきたいと考えております。

○中田委員
 ぜひ御検討頂いて前向きな御回答を頂ければありがたい。要望します。

 次に、項目を変えて国・県道の除草対策について若干質問します。
 今年は非常に雨も多く温度も高いということで、私の地元の伊東市に限らず県内で例年以上に国・県道沿いの雑草が多いんじゃないのかと非常に心配しています。
 災害対策と違って直ちに命に関わる事業ではありませんが、交通安全の見地から例えば狭い歩道の縁石の隙間からいっぱい草が生えていて歩きにくい、歩行者が見にくいとかは人命にも関わってくる問題だと思っています。
 特に今年は,伊東市や伊豆半島の観光地でも本当に近年まれに見るぐらい雑草が多く十分に対応しきれていない。これは予算の問題なのか建設業者に発注はしているけれどもなかなか追いつかない現状があるのかいろいろ要因はあると思うんです。その辺について担当はそういったお声をたくさんお聞きしてると思うんですが、まずその辺の認識についてお伺いしたいと思います。

○西原道路保全課長
 5番委員がおっしゃるとおり今年度は気候変動等の影響にもよると思いますが、かなり雑草が繁茂していると現場の声も聞こえてきております。一方で建設行政の一般的な話ですけれども人件費や物価の高騰によって工事費、作業費が高騰してきており、現場の作業状況は進みも含めて厳しいと認識しております。

○中田委員
 道路除草は通常年2回ぐらいの実施が基本的な目標だと思うんですが、予算のことも当然絡むわけですよ。例えば去年までは10万円でできたものが、草の量が増えれば人件費の高騰もあって15万円かかるかもしれない。すると3か所できるところが2か所になる悪循環に陥るわけじゃないですか。
 一方で、草に生えるなといってもこれは無理ですから、できるだけ抑えていくには県として防草シートや防草シール、目地処理で草が生えない対策を併せてしていると思うんですよ。
 ここら辺の予算については、交通基盤部としてもしっかりと現状を踏まえて遠慮することなく財政当局に要求するべきだと思います。
 なぜならば、防草シートとか防草シールをきちんと並行してやっていくことによってだんだん草が生えてくる場所が減少していくじゃないですか。草がいっぱい生えるからいっぱい草刈りの予算を取るよりも、そういう工法の合わせ技で将来的には費用負担が抑えられることを令和4年度や令和5年度で取り組んだもの以上に令和6年度以降重点的にやっていかないとずっといたちごっごが続くと非常に危惧しています。
 その辺の交通基盤部としての認識と財政当局等に対する働きかけについての見解をお伺います。

○勝又交通基盤部長
 今年は非常に暑いため雑草の繁茂も多かったと思います。
 道路の防草対策及び除草については安全で美しい県土環境保全事業がございます。これは令和4年度から今年度までの2か年の事業費でございます。除草関係では生活環境費等で道路の維持関係の予算がございますが、5番委員がおっしゃったとおりやはりなかなか予算が追いついていかない現状でございます。
 例えば伊豆の場合は観光地であり、除草していかないと自転車や歩行者の認識ができなくなる危険性もございますので、県としては当然防草シートなりの対策をしていきながら除草の事業費をしっかり確保していきたいと思っています。交通基盤部としてはその所存でございますので、よろしくお願いしたいと思います。

○中田委員
 ぜひ議会としてもしっかり応援していきたいと思っております。

 最後にビッグモーターの件についてお話させていただきます。
 株式会社ビッグモーターの件については、マスコミ報道もちょっと落ちつきましたが、報道を見ると富士市の株式会社ビッグモーター前の植樹帯の植木が枯れて、県は令和5年9月7日に被害届を出されて受理されたとなっています。
 当然その被害届を出す以前に、株式会社ビッグモーターの関係者や県の責任ある立場の方はいろんな事情聴取をされた上で被害届を出した。それで受理されている。警察が受理することは刑事事件です。静岡県内において民事事件と刑事事件がどうなっていくのか。
 よその市町や県でも同じような問題を抱えているのは御承知のとおりですが、県警が受理した後、今後どういうスケジュールで物事が流れていくのか、また株式会社ビッグモーターに対して県は毅然とした対応をどうやって取っていくのか、その辺の考え方についてお伺いします。

○西原道路保全課長
 株式会社ビッグモーター富士店前の県道において、低木の街路樹がなくなっていることから8月に土壌調査を実施いたしました。その結果除草剤に含まれる成分であるグリホサートとブロマシルの2種類が検出されております。この結果を踏まえ9月7日に富士警察署に被害届を提出しております。
 最近、浜松市や神奈川県などが株式会社ビッグモーターに対して原状回復等の費用請求を行ったとの情報もありましたが、本県でも来週ビッグモーター本社と協議を予定しており、費用請求の手続等を進めてまいります。
 なお、警察の捜査に関しましても引き続き協力していくつもりでおります。

○中田委員
 これは静岡県内の問題だけではなく全国的に企業と行政との向き合い方が試されます。どういう対応をしていくんだろうと県民の方も関心を持っていると思うので、静岡県におかれましては他県または他市の対応なども参考にしながら毅然とした対応を取っていただくことを要望して私の質問を終わりたいと思います。

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