本会議会議録
質問文書
令和5年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 加藤 祐喜 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/04/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○加藤委員
一問一答方式で質問させていただきます。
まず初めに、私立幼稚園等教育支援体制整備事業費助成の補正予算について伺います。
こちらの事業目的、内容について具体的に教えてください。
○渡邉私学振興課長
私立幼稚園等教育支援体制整備事業費助成につきましては、私立幼稚園における担任教員等の負担を軽減し園務の平準化を図ることを目的としております。
内容につきましては、例えば朝の登園時などの忙しい時間帯に幼稚園の入り口における園児の受入れや受け入れた園児の教室までの誘導等を担う補助員を新たに配置するための経費について支援するものでございます。
○加藤委員
補助員配置のためと分かりました。
補助予算額の積算方法もお願いします。
○渡邉私学振興課長
対象となる幼稚園に対しましてニーズ及び所要額の調査を行い、補助金の利用希望があると回答しました幼稚園25園分の補助に必要な経費を計上したものでございます。
○加藤委員
次に、文化観光委員会説明資料30ページのガストロノミーツーリズムの推進に関連し、「ふじのくに 味わいの歴史旅 酒と静岡」という冊子をお配りしていますが、修正を行ったような跡があるので経緯についてお聞きします。
○小澤文化政策課長
冊子「ふじのくに 味わいの歴史旅 酒と静岡」は、静岡県の食文化を紹介するために電子版の冊子といたしまして今年3月に発行しました。その際、酒、文化ということで本来であれば県の酒造組合に確認した上で発行すべきところ、手違いがございまして確認ができませんでした。その後酒造組合から大変大きな御批判を頂いたので、今回シールを貼った形で冊子を電子版として出しております。9月の半ばには酒造組合会長におわびに参りまして、現在組合としての考えをまとめていただいているところでございます。
○加藤委員
盛り上げるためにやっている事業だと思いますので、今後どのように進めていくのか教えていただけますか。
○小澤文化政策課長
今回このようなことになってしまい、再発防止のため課内では印刷物の発行に当たっての確認を十分徹底するよう注意喚起しております。連絡をきちっと取るという基本に立ち返って対応してまいりたいと考えております。
○加藤委員
次の質問に移ります。
説明資料29、33ページに関係する「今こそ しずおか 元気旅」の効果及び終了後の観光事業者支援策についてです。
「今こそ しずおか 元気旅」は9月末で終了しました。その実績や効果について県はどのように考えているか伺います。
○花田観光振興課長
観光促進事業「今こそ しずおか 元気旅」の事業実績につきましては、令和3年度の利用実績が約56万件、支援額が約35億円、昨年度4月1日から10月10日まで実施しました県民割事業が約110万件の利用で支援額が67億円、その後10月11日から本年度の9月まで実施いたしました全国旅行支援事業では約469万件の利用実績が約252億円の支援額となる見込みであります。
令和3年度から本年度までの合計は約635万件の利用見込みで約354億円の支援額となる見込みであります。
事業効果といたしましては、令和4年度の本県の延べ宿泊者数は前年度比26.9%の増となっております。また令和4年度の利用件数約579万件は、正確な比較ではございませんが、令和4年度の本県の延べ宿泊者数が1936万人となりますので、その約30%に当たります。本県の旅行需要の喚起に一定程度の効果があったと考えております。
○加藤委員
一定の効果があったとのことですが、9月末に事業が終わっています。伊豆半島の南部では今夏の客入りがあまり振るわなかったとの声も聞いています。今後この事業を引き継ぐ観光事業支援策は考えていますか。
○花田観光振興課長
今後の取組についてお答えいたします。
これまでは、コロナ禍の影響で大きく落ち込んだ観光需要を早期に回復する目的で即効性のある大規模で直接的な支援により県内の観光需要の喚起、観光事業者への支援に取り組んでまいりました。こうした観光需要喚起策によって、本県の旅行需要は地域間で若干差はあるもののおおむねコロナ前の数値に回復しつつあります。
今後は、本格的なアフターコロナに向けまして、これまでの全国旅行支援のような大規模で一律の需要喚起策から、例えば食や歴史文化、スポーツなどテーマ性を持った誘客対策、あるいは回復が遅れておりますインバウンド需要の喚起などターゲットを絞った誘客対策への転換を進めてまいりたいと考えております。
今後、今年度後半にかけまして大河ドラマ「どうする家康」の放送が終盤を迎えますので、10月から12月には本県の歴史文化資源をテーマとして県内全域を対象に交通事業者と連携したウェブスタンプラリーの実施をはじめ、旅行雑誌への特集記事の掲載、本県ゆかりの著名人を活用したプロモーションに集中的に取り組むほか、観光アプリTIPSを活用した県内全域を周遊するイベントとして県内100か所以上のスポットを設定したデジタルスタンプラリーを実施してまいります。こうした取組により本県の誘客周遊を促進し、地域での消費拡大につなげることで観光事業者を下支えしてまいりたいと考えております。
○加藤委員
テーマとターゲットを絞ってということで、地域に合った策を進めていただきたいと思います。
それでは、説明資料33ページの黄金KAIDOプロジェクトの広報についてです。
これは中央日本4県、長野県、山梨県、新潟県、静岡県と連携して観光誘致をするためのすごくいいプロジェクトであるとは思うんですけれども、まだまだ県関係者以外への周知が行き渡ってない印象を受けています。大々的にキャンペーンを打つなどで県内からの誘客につなげなければいけないと思うんですけども、今後どのように具体的に進めていきますか。
○花田観光振興課長
今回御報告しておりますが、黄金KAIDOプロジェクトについては本年5月に立ち上げ、7月から本格的に取組をスタートしております。
5番委員御指摘のとおり、現時点では認知度、知名度ともにまだまだ不足しており、今後高めていく必要があると認識しております。
現在の取組を若干御報告いたします。
高速道路が4日間定額で無料となるドライブプランの販売やドライブプラン利用者を対象にしたフェリー運賃の割引、御朱印などを収集する周遊促進イベント、資料には記載がございませんが8月から9月にはナビゲーターが御朱印を集めながら4県を周遊する旅番組の放送をするなど、黄金KAIDOの発信、エリア内の周遊促進に取り組んでおるところでございます。
今後は首都圏や関西圏からの団体客向けの旅行商品の造成、販売または個人客に向けたモデルコースを作成し、パンフレットやテレビCM、インターネット広告、インフルエンサーによる情報発信などに取り組んでまいります。
また、県の広報誌「ふじのくに」への掲載や各県で開催するバイ・ふじのくに物産展、首都圏、関西圏で開催されるイベント商談会などでのPR、特設ホームページの内容充実に加えまして、各県の観光関係の部局とも連携して情報発信をしてまいります。行政だけではなく、民間の事業者や団体の皆様にも協力を頂きながら、地域全体で地道にきめ細かな情報発信に取り組んでプロジェクトの知名度を高め、誘客の拡大に取り組んでまいります。
○加藤委員
しっかり連携して進めていただきたいと思います。
次の質問です。
私も一般質問したんですけど、ヴァンジ彫刻庭園美術館の閉館のニュースがもう出ており、全国から美術館の閉館を惜しむ声がたくさん届いております。私も地元の者として、地元の方からも、20年間施設が運営されてきたものですから今後どうなるのかという不安の声をたくさん頂いているところであります。
また、美術館は結婚式場としても使われておりましたので、結婚式を予定していた方から今後についての問合せがまだあるようです。
閉館を惜しむ声が多いんですけれども、県はこういった声をどう受け止めていますか。
○横山スポーツ・文化観光部理事
ヴァンジ彫刻庭園美術館の閉館については、県にも直接施設の閉館を惜しむ声や県の支援を求める声等が寄せられております。また5番委員から御紹介のありました地元長泉町や直接美術館にたくさんの意見が寄せられていることも把握しております。県としてはこうした地元等の声を大変重く受け止めております。美術館跡地を地域の文化の拠点として効果的、積極的に活用していく方向で検討を続けております。
○加藤委員
地元だけでなく、県内外から非常に声が届いていると伺っております。考えていただければと思います。
次に、先ほど今後立ち上げを目指していくと説明がございましたアートフォーラムについて、地元との調整などをどういう体制で進めていくのか具体的に伺います。
○横山スポーツ・文化観光部理事
現在アートフォーラムにつきましては、当面立ち上げについて周辺3市2町を中心に協議を重ねております。並行して有識者等のヒアリングを行い、組織体制、事業内容等を検討してまいります。
また、3市2町等を中心に趣旨に御理解頂けるところから参画頂き、立ち上げ後まずは情報共有等を行っていく予定でございます。
○加藤委員
情報共有を行っていくとのことですけれども、組織の立ち上げも大事であります。施設自体は生き物、庭などもありますので、その辺のバランスも考えて進めていただければと思います。
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