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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和5年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:12/14/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○四本委員
 一問一答方式でお願いします。
 文化観光委員会説明資料14ページの東部・伊豆地域文化ゾーンの推進についてです。
 3スケジュール(予定)の一番下、令和7年度以降ですが、まずその先のスケジュールがあるのかどうかお尋ねします。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 施設の本格運営開始までのスケジュールでは、今回補正予算で計上しております利活用計画の策定が肝となってくると思いますが、いろいろ民間活力をできるだけ入れるなどの議論をしている中で選択する事業手法によってはかなり時間を要することが考えられます。
 令和7年度以降に多少ずれ込むことも考えられるかと思います。民間活力を導入するに当たっては議会の議決等が必要な事項も数多くあることから時間がかかることが想定されるためです。
 周辺への影響や管理運営費用を考慮してできるだけ早い運営開始をしたいと考えております。

○四本委員
 令和9年度、令和10年度になっては困りますからできるだけ早くお願いします。
 個人的には令和8年度ぐらいでできればいいかと思っております。これから調整を行っても1年ではなかなか難しく、2年くらいかかるのかなと思っております。

 では、施設の本格運営開始とはどんなことを指しますか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 全体の施設、建物も含めた運営開始を意味しております。

○四本委員
 ということは、運営手法などが決まってから開始するとのことでよろしいですか。

○横山スポーツ・文化観光部理事兼文化局長
 8番委員御指摘のように、建物そのものについては様々なことをクリアしなければならないと思いますので、本格運用は施設利用方法を含めて決定した後になると思います。管理運営費用を考えますとただ無駄に開始までの時間が長くなるのではなく、例えば庭園を活用して何かやることも視野に入れながら有効に活用していきたいと考えております。

○四本委員
 調整が大変難しいのかもしれませんが、午前中に駿河湾フェリーのことが論議されました。同じことではないですが、1つのいい教訓としていかなければいけないと思います。慎重に進めていただければと思います。

 次に、説明資料16ページの富士登山の課題に関する取組状況についてです。
 まず、2取組状況(1)静岡県安全快適な富士登山推進会議の設置について、11月9日に第1回推進会議が開かれたと伺っています。この会議での主な意見にもある山梨県側が登山規制に動いていることについて報道ベースではいろいろ言われています。現状どんな状況ですか。またそれに対して、検討が必要ではないかとのことだからこれから考えるのかもしれませんが、本県側ではどんなことが考えられるのでしょうか。

〇大石富士山世界遺産課長
 山梨県は県道である登山道の一部を道路法の適用から外して登山者数の上限や登山の開始時間を設定し、県が規制を行える条例化を検討していると聞いています。
 山梨県と静岡県では、5合目施設の状況や登山者の状況が大分異なりますので、本県側では同じような対応はできないと考えています。
 本県では、安全快適な富士登山推進会議において地元とともに本県の登山道に応じた対応を考えており、今後は環境省とも連携して登山者の管理方法を検討していきたいと考えています。

○四本委員
 分かりました。これからだと思います。来年に向けたものやなかなか1年では決まらないものがありますが、検討していってほしいと思います。
 私もよく地元で、山梨県はこうやっているじゃないか、静岡県だったらと話をしています。規制のことばかりではないですが。
 やはり一番違うのは、山梨県側は県有地、本県側は国有地ということです。そういった状況での対応の仕方はあると思っています。そうは言っても、一般的には同じ富士山だろう、その表と裏じゃないのかというところもあります。いずれにしてもこれから考えていっていただけたらと思っています。

 次に、第1回の会議の中で分科会は2、3に集約すべき、あるいは5分科会といった意見が出されたと聞いております。分科会の集約状況はどうですか。

〇大石富士山世界遺産課長
 会議の負担が少し大きいとの意見があり、テーマのつながり等を考慮して今、1つは親和性が高い登山規制、登山マナー、相談救助で1グループ、登山ガイドの在り方、富士宮口5合目の安全対策といった3つのグループで分科会を設置し進めていこうと考えています。

○四本委員
 分かりました。
 次に、今後の対応の中にある環境省も富士山のオーバーツーリズム対策の取組を開始ということについてはどのように聞いていますか。

〇大石富士山世界遺産課長
 環境省は、本県、山梨県、関係団体が検討している対策を盛り込みながら、来年3月に向けて、富士山の対策パッケージを取りまとめていく方針と聞いています。

○四本委員
 国有地であるので、やはり環境省にリーダーシップを取ってもらったほうがいいと思っています。

 次に、規制について、エコツーリズム推進法によるものが日本国内の幾つかの山で地域を指定しながら行われていると聞きます。この規制が富士山で可能かどうなのかお尋ねします。

〇大石富士山世界遺産課長
 先ほど8番委員から指摘がありましたように、本県側は国有林と民間所有になっており何らかの規制を行うにしてもその根拠が課題となります。
 他地域を見ますと、8番委員がおっしゃられましたエコツーリズム推進法、あるいは自然公園法で対応している事例があります。これらが富士山において適用できるかはしっかり調べることが必要だと考えています。今後法律を所管する環境省にしっかり相談しながら、地元関係者と一緒に手法を研究していきたいと考えています。

○四本委員
 そうですね。すぐに、はいそうですかといってできるわけではないですからね。ぜひ研究を進めていっていただけたらと思います。エコツーリズム推進法のみではなくいろいろな可能性を探っていただければと思います。

 次に、2(2)富士宮口五合目来訪者施設整備計画の見直しについてです。
 経緯に、天候の急変時等の避難施設とありますが、5合目の施設は避難施設として大変必要だと思います。
 9月2日に結構雨が降りました。そのときに5合目に300人ぐらい滞留してしまいました。夜の時間帯で下山バスの運行はもう終わっていました。運行は19時で終わりです。タクシーが夜の12時ぐらいまでピストン運送して対応したとのことです。これは天候が急変した場合です。その他非常時の場合も同様の滞留が起こり得ると思います。
 いずれにしても、避難施設があれば安全も確保できるのではないかと思います。車が間に合わなかったら低体温症だってあり得るわけで最悪死に至ります。実際何年かに1回低体温症の事例があります。5合目の来訪者施設は非常に重要であると思っております。今整備計画の見直しを進めているとのことですが、今はどんな状況ですか。

〇大石富士山世界遺産課長
 4月に施工者の意見を設計に取り入れるためにECI公募したところ参加者がなかったため、計画の見直しを進めているところです。
 県といたしましては、来訪者も増加しており、とにかく安全対策を急ぐ必要があると考えています。一定の規模の登山者、来訪者を収容できるとの観点から、暫定的な施設整備も視野に入れてとにかく早急に検討したいと考えています。

○四本委員
 分かりました。暫定的な対応を検討しているとのことですから意見交換の場ではいろいろな手法を聞いておりますが、とにかく早く実現してください。
 11月29日には、富士宮市長と共に来訪者施設を早くやってくださいと言うことがありました。暫定的なものはあくまでも暫定ですので、正式なものをしっかりと整備してください。候補地の再評価を実施しているとのことでしたので、6月の当委員会でも元のところはどうですかと提案させていただきました。そういうことも含めながら早急に検討していただければと要望しておきます。

 最後に、静岡県の新ビジョン評価書案119ページの世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大についてです。
 村松スポーツ・文化観光部長からの議案等説明の中でも、ランドオペレーターが不足ぎみで海外からのインバウンドが低調だとありました。ランドオペレーターは不足しているのではと最近耳にします。
 新ビジョン評価書案の今後の取組方針にはランドオペレーターへの営業体制の強化を通じ、本県へのインバウンド需要の確実な回復を図りますと書いてあります。不足していると思われる状況の中でどのように強化していくのかお尋ねします。

○花田観光振興課長
 海外の旅行会社の依頼を受けて国内の旅行を手配するランドオペレーターは、やはり首都圏や関西圏など大都市圏に集中しており、県内の絶対数は少ないのが現状です。
 他方で、インバウンド誘客におきましては、我々が対象とする国によって手配の仕方が若干異なっております。
 例えば、台湾市場ではランドオペレーターを通さず、現地の旅行会社が直接手配する傾向があると聞いております。
 また、欧米、中国、東南アジアなどは、現地の旅行会社が首都圏、関西圏の規模の大きなランドオペレーターに大まかな訪問地や希望を伝え、県内のランドオペレーターが詳細を決めることが通常行われています。こうしたランドオペレーター経由で具体的な訪問地を決める旅行の場合には、首都圏、関西圏のランドオペレーターに事前に本県を売り込んでおくことで現地旅行会社から依頼が来たときに優先して本県を選んでもらうことが可能になると考えております。
 県観光協会では首都圏のランドオペレーターからの相談の受付や定期的に本県のお勧め商品や季節ごとの観光コンテンツの売込み、さらには本県への視察の調整の実施など営業活動を行っているところです。
 さらに、今年度からは県内のオペレーターや宿泊事業者が首都圏のランドオペレーターに提案や商談をするマッチング商談会を開催し、営業力や提案力の強化のための支援に取り組んでいるところです。

○四本委員
 分かりました。
 ランドオペレーターは民間会社の人でしょうが、県として何か養成、例えば本県について分かる人を養成していくことは考えられませんか。

○花田観光振興課長
 今年度からマッチング商談会を開催しております。来年度以降は本県の魅力、売りの商品を首都圏のランドオペレーターに営業できる体制づくりについても前向きに検討してまいりたいと考えております。

○四本委員
 分かりました。ぜひ前向きにやってください。ランドオペレーターがたくさんいることによって外国から本県にインバウンドを誘導できるのではと思います。

 富士登山に係る富士宮口五合目来訪者施設関係のところで少し抜かしたのでもう一度戻ります。
 先ほど、下山バスについて19時で終わってしまうと申しました。それ以降の非常事態のためにもう少し遅く、例えば20時、21時まで運行できないかどうか。登山口はもう閉まりますから、回送で登って来てもらって下山時に乗車させるので、現実的にはバス会社への補助が必要だとは思います。今5合目の避難施設がない中では考えたほうがいいと思いますが、その辺の見解をお尋ねします。

○大石富士山世界遺産課長
 現状、下山バスの最終便が19時で終わってしまい、その後下山してきた人は帰れなくなる状況があります。地元の関係者の意見も聞きながらどのようなことができるかを富士登山推進会議も通じながら検討していきたいと考えています。
 対策としては、下山バスの時間を登山者にしっかり伝えること、頂上までかかる時間がパンフレットでは若干短いと言われておりますので、実態に合った時間表記とするなど、登山者が計画的に下山できるよう周知徹底していきたいと考えています。

○四本委員
 分かりました。ぜひ下山バスは何時ですと周知徹底してほしいと思います。
 今タクシーも運転手さんがいないのでなかなか配車も大変だと伺っております。ですから下山バスへの補助ができるかどうかは検討してもらいたいと思っています。
 大石富士山世界遺産課長が言いました登山時間ですが、私も若いときは早く帰ってこられました。でも年取ってからは7時間、8時間もかかります。登山所要時間もしっかり広報して来年に向けていっていただけたらと思います。

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