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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:落合 愼悟 議員
質疑・質問日:06/27/2022
会派名:自民改革会議


○落合委員
 一問一答方式で、大きく5つ質問させていただきます。
 まず最初に、当日配付資料21ページの件でございます。
 県内の感染状況は今年1月から毎月減ってきて患者の発生状況について本当に少し安堵している状況でございますが、厚生委員会資料別冊第86号議案関係の中に自宅療養体制整備事業協力金があります。
 この協力金について、外来または往診等を行った医療機関に対する支給件数、また医療機関の数などの実績についてどのような状況だったのか、まず伺いたいと思います。

○塩津新型コロナ対策推進課長
 自宅療養体制整備事業協力金の令和3年度の実績としまして、自宅療養の方に対する日々の健康観察の電話連絡が約1万5000人、外来と往診の件数が外来は約3,500件、自宅療養の方の御自宅まで訪問して診察頂いた件数が約1,000件となっています。
 自宅療養者の健康観察や外来、訪問診療などに協力頂いている医療機関として、現時点までで350医療機関に御登録頂き協力していただいているところです。
 また、本年度に入りましても同じく健康観察が約3,500人、外来が700件強、往診が80件ほど実績が出ております。
 なお、静岡市と浜松市につきましては、それぞれ県と同じような自宅療養の方の制度を設けて安心して利用できる体制を整備しているところです。

○落合委員
 ありがとうございます。
 一生懸命やっていただいていることは本当に感じます。

 次に、高齢者施設等においてクラスター発生の未然防止のためには早期のワクチン4回目接種が必要です。先ほど説明がございましたが、4回目接種促進のために市町に対してどのように支援していくのか、具体的に教えてください。

○佐野ワクチン推進室長
 5番委員御指摘のとおり、第6波のときに高齢者施設でクラスターが発生したことから、4回目のワクチン接種につきましては高齢者施設等での推進が必要だと考えております。
 そのため、市町に対して高齢者施設の4回目接種を最優先で行うように通知し、その上で市町で高齢者施設の接種計画の進捗管理を行っていただき、その進捗管理を基に必要な課題があれば私どもと協議して対応していくように調整を図っております。
 また、今3つの県の大規模接種会場を設けていますけれども、こちらについても市町の接種体制の支援としてやっていきたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 私も多分来月4回目を受ける形になりますので、本当にワクチンを打ってあれば安心できるので、ぜひ促進をお願いしたいと思います。

 次に、説明資料別冊1ページ、SNS悩み相談窓口事業について少し伺いたいと思います。
 物価高騰の影響などと資料の中にありますが、まず相談の増加について伺いたいと思います。

○河本こども家庭課長
 独り親支援のLINE相談につきましては、令和3年度の相談状況を見ますと第1四半期が18件、第2四半期が36件、第3四半期が42件、第4四半期が40件と年度後半に伸びている状況にあります。
 また、相談の内容としまして家計、収入の相談割合が第1四半期は27%でしたが、第4四半期は38%と伸びている状況にあります。
 また、登録者につきましても令和4年1月では650人でしたが、その後毎月増加し続け6月では800人を超えている状況にあります。
 物価高騰の影響を受けて相談件数が増えている状況にあります。

○落合委員
 ありがとうございます。
 ほんとにね、相談が多くなっていますので物価については本当に困った状況だと思います。

 それで、この相談日や相談時間の拡充に当たり、窓口の一層の周知が必要じゃないかなと思うんですが、どのように行っていくのか教えてください。

○河本こども家庭課長
 独り親支援のLINE相談の周知につきましては、児童扶養手当の現況届が8月にありますので、その手続時にLINE相談の名刺サイズのカードを受給者全員に配付しております。今年度も配付してまいります。
 また、スーパーやドラッグストアでポスターの掲示やチラシの配布をしております。

○大石精神保健福祉室長
 若年層の自殺予防、心のケアの対策としてもLINEを活用した相談を行っているところです。
 自殺対策につきましては、教育委員会とも連携して取り組んでいるところで全ての中学生、高校生に各学校を通じてチラシを配付してLINE相談の周知をしているところです。
 そのほか、検索のグーグルで自殺に関するキーワードを検察するとその方が持っている端末にLINE相談の広告が表示される仕組みも整えておりますので、ICTを活用した形での周知にも努めているところです。

○落合委員
 ありがとうございます。
 次に移りますね。
 説明資料別冊3ページの歯科保健医療提供体制分析・活用事業費は新規となっております。なぜこの6月に補正予算が計上されたのか、まず伺いたいと思います。

○島村健康増進課長
 6月補正予算の計上となった経緯を申し上げます。
 この事業は厚生労働省の国庫補助事業でありますが、国の概算要求時には事業内容が不明確でありました。年度末に示された事業の詳細でKDB――国保データベースの分析等が対象事業として位置づけられました。
 令和5年度に予定している次期ふじのくに健康増進計画等の見直しに向けて、静岡社会健康医学大学院大学への委託研究の形でKDB分析が可能であることが判明しました。
 歯科保健医療体制の構築に向けて、特に重症化予防のためには糖尿病患者に歯科受診を促すとともに、糖尿病と歯周病、特定疾患、特定健診の相関関係の見える化をするなど早急に県内の歯科医療提供体制の構築を進めて、次期ふじのくに健康増進計画の見直しに資するように6月補正へ計上することといたしました。

○落合委員
 ありがとうございます。
 続けてこのデータ分析の予算額は450万円ですね。具体的にどのようなデータを用いて、どのような分析を行い、どのように次期ふじのくに健康増進計画に反映していくのか伺います。

○島村健康増進課長
 データ分析の内容といたしましては、例えば糖尿病有病者の方が歯科受診をしているかや特定健診でそしゃく不良と回答した人が歯科受診をしているかなどを市町ごとに分析します。データ分析を行った結果は、ワーキンググループなどで課題を見える化して市町へフィードバックし歯科の受診勧奨につなげて医科と歯科の連携を図るとともに、次期ふじのくに健康増進計画の策定等に活用していきます。

○落合委員
 ありがとうございます。
 次に、がんセンター局関係に移りますね。
 令和3年度決算の概要について、説明資料2の3ページから4ページに載っています。
 資料3ページの収益的収入及び支出(第3条)の病院事業について、令和3年度の決算は令和2年度との比較で医業収益が増加しましたが医業費用も増加して、結果的に約9800万円の赤字となりました。具体的に収入、支出それぞれの増加理由についてどのように分析しているのか、まず伺います。

○勝又がんセンター局マネジメントセンター長兼経営努力室長
 収益につきましては、患者数の増が一番です。おととしまではコロナの関係で控えてたんですけれども、患者数が戻ってきた。がんの場合は検診が多くなってくるとやはり患者数も増えてくるので、収入の増がありました。
 それに対して費用の増については、令和3年度は令和2年度と比べて常勤職員をかなり増やしました。定数を増やしていただいたので常勤職員が増えたことによって給与費が5.4%上がっています。
 それから、材料費について抗がん剤がやはり高いので高額な抗がん剤の増加で上がっています。また検査委託の件数や費用も上がったこともありまして費用も増えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 続いて、令和2年度の4億円の赤字から収支差が改善しています。病院として努力されていることは理解しております。
 一方で、2年連続して病院事業が赤字の状況は変わっておりません。令和4年度の収支見込みはどのように考えているのか、今後の収支改善に向けてどのように取り組んでいくのか伺います。

○勝又がんセンター局マネジメントセンター長兼経営努力室長
 収入の増につきましては、令和4年度に診療報酬改定がありまして、それに対して昨年の後半から院長を含めいろいろな対策を取ってきました。その診療報酬の増に対して適切に対応して、診療報酬を上げていくことにまずは一番の重点を置いています。
 特に、病床稼働率について昨年度までの目標をさらに上げてほぼ90%台の病床稼働率を目指そうとしております。それによって収入の増を図ることを一番としておりますし、先ほど言った診療報酬改定に当たり新規項目、特に感染症の項目や高度医療関係につきましても診療報酬の増につながるように的確に取り組んでまいりたいと考えております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 1ページの報告第17号予算繰越計算書の報告について、少し伺っていきたいと思います。
 令和4年度への繰越事業として器械備品購入費154万円と建設改良費2億2061万2000円とありますけれども、入札不調に伴う再調整に日時を要してこのような形になったと思うんですが、具体的内容について伺いたいと思います。

○堀川がんセンター事務局長
 まず、器械備品購入費154万円について御説明いたします。
 これは前立腺がん放射線治療計画を作成する装置を購入するものだったんですが、新型コロナウイルス感染症の影響等による世界的な半導体不足もありまして、年度内の装置の納入が困難になったものであります。
 それから工事費2億2061万2000円のうち、まず(1)施設整備更新事業8430万円分につきましては、電力中央監視装置更新工事及び病院本棟蛍光灯型照明器具更新工事の年度内の完了が困難となったものです。電力中央監視装置の更新工事につきましては入札不調に伴う再調整に時間を要してしまったこと、それから病院本棟の蛍光灯型照明器具更新工事につきましては計画設計に関する各部署との調整に時間を要してしまったことが繰り越した理由となっております。
 また、工事費2億2061万2000円のうち(2)陽子線治療装置中期更新事業1億3631万2000円につきましては、陽子線のガントリー室X線テレビ装置更新工事に当たり、装置の調整に手間取り必要な薬事承認の手続等に時間を要してしまったことで年度内の事業完了が困難になったものでございます。

○落合委員
 ありがとうございます。
 私も2年半前に陽子線治療をさせてもらったので、陽子線治療装置の中期更新事業について伺いたいと思います。
 私は36回受けたんですね。そのうち2回機械の故障で延期したことがあります。
 もう大分古いし保証も利かない。あと6年しかもたないと言われております。中期更新事業を今進めているでしょうけれども、その辺のことを分かる内容で結構ですので教えてください。

○勝又がんセンター局マネジメントセンター長兼経営努力室長
 陽子線治療施設については、平成15年から治療開始で今年でもう19年目になります。5番委員御指摘のとおり老朽化もしております。ただ当時設置のために60億円かかりました。そのときの地元負担金は30億円ぐらいで、現在もし陽子線治療施設をほぼ新しい形でもう1回造ろうとすると80億円ぐらいかかると言われています。
 ちなみに、重粒子線という同じような治療装置があり、陽子線は水素で重粒子線は炭素なんですけれども、昨年2月に山形大学に造られた東日本重粒子センターは総事業費150億円、地元負担金は約90億円かかっています。
 さらに、うちのがんセンターの経費についても陽子線治療については毎年4億円ぐらいの赤字が出ているんですけれども、先ほど言った重粒子線治療も年間6億円ぐらいの経費がかかると言われて非常に高額な施設になっております。
 更新計画については、本体全体の更新はなかなか難しいものですから、よく調べて早期に修理することで何とかもたせようと、少なくとも向こう6年については中期更新計画の中で実施しております。
 その後は大きな更新も含まれることも予想されるので、慎重に検討してまいりたいと考えております。先ほど申しましたとおり、費用が多額にかかることがやはりネックになっております。

○落合委員
 ありがとうございます。
 やっぱり、がんセンターの職員ともいろいろ話した中で、今言うように大きなお金がかかります。しかしね、本当に私もがんが完全になくなっちゃったんですね。私の地元藤枝の女性も乳がんが本当に治っちゃってるんですね。すごい効果がある、相当の命が助かっていると私は感じます。
 重粒子線治療施設は神奈川県にありますよね。陽子線治療も岐阜県に入って今20件なんですよ、全国でもそんなに数がない。だから静岡県として何としても新しいのを入れるのか、または重粒子線になるのか分からないけれども、私としてはできるだけ応援してそういう先端的な機械を確保していきたいと思います。
 では質問を終わります。ありがとうございました。

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