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委員会会議録

質問文書

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令和元年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:四本 康久 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○四本委員
 富士山に関する問題とリニアについて、一問一答方式で質問いたします。
 まず、危機管理くらし環境委員会説明資料の20ページ、富士山におけるごみ対策の実施の(3)富士山一斉清掃についてです。私は富士宮だから富士宮口のことをお話したいと思います。
 これは、5合目に集まって県道を上ってごみ拾いをすると。県道というのは登山道を行くんですけれども、今は県道上にほとんどごみはないと思います。それほど登山者のマナーが非常によくなってきていると思います。
 その中でこのごみ対策があるんですけれども、中には登山道から離れたところに隠してあるのかもしれませんけど、参加者は県道沿いを上ってきますのでほとんどごみがないねと、持たされているごみ袋にごみが入ってない人が結構いるんですね。そうすると何のためにやっているのという声を私は聞いております。
 象徴的には必要だと思っていますけれども、ごみがある場所も変わっていると思いますし、参加者も減っているのかなと思います。毎年出ている団体がことしは出ませんよとも聞きました。
 この辺のやり方も考えていく必要があるんではないのかなと思います。今の実情に合った清掃をやっていく必要があると思いますけれども、その辺のお考えと、あわせて団体や参加者からこういった意見があるのかどうなのかお尋ねいたします。

○服部自然保護課長
 富士山におけるごみ対策の中で、富士山一斉清掃について御質問いただいたと思います。
 10番委員御指摘のとおり今年度、特に5合目以上のごみが非常に少なくなっている印象を私どもも持っております。
 一昨年くらいですと、説明資料20ページに書かれていますけれども、5合目以上でごみの放置が非常にあって富士山のごみ持ち帰りマナーキャンペーン活動を昨年から始めました。こちらの成果もあって、特に外国人の方等のごみを捨てる行為がことしのキャンペーンの展開期間中もかなり減っていると確認しております。
 一方で、まだまだ5合目以下のところ、いわゆる道路沿いの部分、特に隠れた場所といいますか、ポイ捨ても含めてごみの問題がまだ残っており、ごみの収集量自体が極端に減っている状態にはまだ残念ながら至っておりません。
 団体につきましては、富士山一斉清掃に関し企業を含めた団体に支えていただいている実情がございます。富士山の環境保全に関しましては、全般的にはボランティア団体等を含めた活動母体が支えております。富士山ネットワークのような団体もございますけれども、参加ボランティアの方の高齢化の問題もございまして、ボランティア団体の構成員が減ってきている部分がございます。
 ただ一方で、企業の参加という面がございます。企業のCSR――社会参加の盛り上がりもございまして、特にこの清掃の部分においては非常に企業の方の御協力をいただける状況になってきていると考えております。
 富士山のごみ減量大作戦を10月26日に裾野で予定しておりますけれども、今のところ予定の参加者を得ている状況になっております。

○四本委員
 どうも御答弁ありがとうございます。
 今、服部自然保護課長の答弁の中にもありましたけれども、だから5合目以上は余りやる必要がないのかなと思うんです。ですからごみ減量大作戦は下の道路沿いでやっていると思います。この富士山一斉清掃も、例えば5合目の駐車場から下のほうをやるとか。まだごみがあるのは実績に出ていますから、これはほとんど下のやつだと私は思っております。やり方をもうちょっと工夫していただけたらと検討を要望しておきます。

 そしてもう1つ、富士山の外来植物の状況を教えていただきたいんですが、外来植物とは人間の活動によって地域外から持ち込まれた植物です。靴の裏についていたものとかが富士山の中にもたくさんあると伺っております。
 これが実際富士山の生態系にどのように影響してくるのか。たくさんあるのはわかっておりますが、10年後、30年後、50年後はどうなのか、富士山はどうなっちゃうのかなという中で、外来植物はどんな悪い植物なのか教えてください。

○服部自然保護課長
 富士山における外来植物の問題でございます。
 特に、外来植物の中でも侵略的に、いわゆる在来の植物をだんだん排除、駆逐していく植物、例えば特定外来生物のオオキンケイギクとかも富士山の特に5合目以下で見られております。
 外来植物の特徴としては、繁殖力が非常に強くて今申したとおり在来種を駆除してしまうと。本来であれば日本保有の在来種があるわけなんですけれども、それと交雑が進んで違うものになってしまうと。それから外来種の影響で土壌が変化して植生全体としての変化が起きてしまうと。
 富士山は世界遺産でございますけれども、広範囲に、もし仮に何年も続いて繁茂することになりますと、景観も大きく変わってしまうことも何十年後かにはあり得ることが危険として想定されるかな思います。

○四本委員
 どうもありがとうございます。
 外来植物もぱっと見るとわからないところもあったり、花だからきれいだなと思う人もいたりという中で非常に怖さが今の答弁にもあったと思います。
 ただ、在来植物が侵されるだけではなくて、虫だとか鳥だとか動物だとか生態系全体にかかわってくることでございますので、地味なことではありますけれど、世界遺産富士山を守っていくには外来植物を撲滅することが大変重要だと思いますので、引き続きよろしくと要望しておきます。

 最後にリニアの問題です。きょうはもう各委員からリニアの問題の質問が出されています。それほど今このリニアの問題に大変関心があるということだと思っております。
 私も大井川沿いではないものですから、実際の危機的な状況は肌身ではわかりませんけれども、きょう各委員からのお話を聞きやっぱり命を守っていくのは大変重要なことだと思います。
 その中で、誤解している人たちがいらっしゃり、私も結構言われます、何してんのと。でもこうやって62万人の人たちが生活用水、工業用水、農業用水を使ってるんですよと説明すると理解してくれる人たちが多いと思います。
 そんな中、きょうのやりとりや議事録を県民の方に見て聞いていただければ、静岡県だけが一方的にということはないと思います。そういうことがきょうのやりとりの中で、私は明らかになったんではないのかなと思っておりますので、きょうは大変意義があったんではないのかなと思っております。
 その中で質問いたします。
 静岡県は、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響を回避するために定められた基準を超える高い水準、ハードルを高くした対応をJR東海に求めている項目もありますけれども、なぜこのようにあえて高い水準、ハードルを上げてJR東海に求めているのかお尋ねいたします。

○田島くらし・環境部参事
 例えば、ヤマトイワナとかのイワナ類が一番わかりやすいと思うんですけれども、大井川の水は一般的な環境基準に比べて非常にピュア、はるかにきれいな水であります。
 ですから、一般的な水質基準を守ればいいというレベルではありません。また南アルプスの生態系自体がただ希少というだけではなくて、今まで外から破壊的な開発行為が極めて少なく脆弱性が高いということで、ちょっとしたことで生態系全体のバランスを壊してしまう危険性が非常にあると。そういったことを踏まえてリスク管理には十分に、ほかよりも十二分に気をつけてやっていただきたいとの意味を込めての基準となってございます。

○四本委員
 ありがとうございます。
 そのように非常にデリケートなところに、さっき富士山でも言いましたけど作業だとかで人が行くと必ず外来植物は入ってくると思うんですよ。意識してもしなくても入っちゃうことがありますから、靴の裏についていたとか洋服についていたとか。南アルプスにおける外来植物という言葉が今はないと思いますけど、これから想定される中でどのように対策をしているのか、どのような状況なのかお尋ねします。

○田島くらし・環境部参事
 JR東海にも外来植物に対する対策を問い合わせておりまして、今のところタイヤの洗浄であるとか、必要に応じてもし発芽しているものがあればとっていくとかの対応をする話になってございまして、今後そういった全体的な計画についても確認していきたいと思っております。

○四本委員
 どうもありがとうございました。
 この外来植物は非常にわからないところで出てくることがあると思いますから、くれぐれも皆さん気をつけていただいて、1つ入ったことによって何十年後、南アルプスが本当に壊されてしまうことが現実的にあっては困りますので、対策をしっかりしていただきますことを要望して質問を終わります。

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