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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年9月定例会総務委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:無所属


○大石(健)委員
 よろしくお願いします。
 一問一答方式でお願いします。
 総務委員会説明資料17ページ、議案第108号、議案第109号の定年引上げについて私も数点伺います。
 先ほど5番委員からも質問が出ましたが、この要旨の一番最初に令和5年4月1日から職員の定年年齢が原則として60歳から65歳に段階的に引き上げられるとあります。
 原則としてと書いてあるんですけれども、原則から外れるケースはどういうことでしょうか。

○松人事課長
 医師、歯科医師については現行65歳の定年としておりますので、この65歳までの段階的な定年の引き上げの例外に当たることになります。

○大石(健)委員
 分かりました。
 となると次の2の(1)なんですが、医師及び歯科医師についてはその専門性や特性ということで現在でも定年が65歳で今度は70歳に引き上げるということだと思いますが、最初のポツは2年に1歳ずつ段階的に60歳から65歳に引き上げると書いてあるんですけど、2つ目のポツの医師及び歯科医師については2年に1歳ずつという記述はありませんが、これはどういうことでしょうか。

○松人事課長
 医師、歯科医師についても特例として定年を70歳にするに当たっては同じように引き上げていくことになります。

○大石(健)委員
 だったらこの2年に1歳ずつって表現は入れたほうがいいんじゃないかなと思いますので入れてください。
 それで(2)ですけども、医師のほうの年齢が違うから別出しにしたのはよく分かったんですけど、医師、歯科医師は適用対象外で管理職でも70歳までやれると読み取れますが、そういうことですか。またその理由を教えてください。

○松人事課長
 医師、歯科医師につきましては役職定年制の例外でございます。やはり職務の特殊性、それから人材確保の観点等からも役職定年制の例外とするという判断をしております。

○大石(健)委員
 医師、歯科医師が年取っているから駄目だと言っているわけじゃないんですが、ここは議論するべきところもあると思います。年齢で区切るというのが公務員の世界にあって、70歳まで役をつけたりしたらずっと最後までいれられるということになると思うんです。じゃあもっと若い人たちはずっとそのまま役のないまま年を取ってしまうのかと。そこについては皆さんの中でもう少しもんでもらうことが必要かなと思いました。要望にします。

 次に、(4)の情報提供・意思確認制度の導入についてです。
 これすごく当たり前と言えば当たり前のことですが、最後がちょっと気になるんです。60歳以降の勤務の意思を確認するよう努めると記載があります。あなたが60歳になったときはこれだけの給料でこれだけ退職手当もらえますよ、60歳以降も働きますかと聞くのはどんな会社でも当たり前のことだと思うんですけど、それを意思を確認するように努めるというのは、努めなくて勝手に決めてしまうことがあると受け取れかねないんですけど、この努めるは要らないんじゃないでしょうか。

○松人事課長
 意思を確認するということでございます。表現については誤解を招き申し訳ございません。

○大石(健)委員
 先ほどの説明のときはそういう説明だったんでこの文章の表記の仕方がちょっとおかしいと思いました。修正していただけるとありがたい。

 説明資料7ページ、ふじのくにメディアチャンネルについて伺います。
昨年から県がやってることを映像で県民に知らせるというすばらしいことを立ち上げたことも分かりますし、知事の会見以外のことは僕は知らなかったんですけど、主なチャンネルが6つあり、こういうこともやっていて興味深いなと思いますし内容も分かるんですけど、これだけやりましたということしか出てこないんです。
 この期間に幾つの映像を出して大体何回くらい視聴があったかとかを出さない限り費用対効果が分からないし、どのくらいの人に見られているかもさっぱり分からない。タイトルと内容だけの説明は非常に不親切で、この資料を見てもこれは必要であるかどうか分からないんですけど、実際どのくらい見られて、どんな感じだったかコメント等もあると思うんですけども、少し説明頂きたい。

○岩崎広聴広報課長
 主なチャンネルの視聴数でございますけれども、すみません、こちらの資料はちょっと丁寧さが欠けていましたが、新型コロナ関連情報に関しては5万5465件の視聴、そして知事会見につきましては8,006件、そしてふじのくに静岡県庁チャンネルに関しましては1万7777件という形で見られています。
 そして、本数等の御質問がありましたけれども、令和3年度の実績に関してはトータルで652件上げさせてもらっています。

○大石(健)委員
 絶対にしっかりとした数字はお持ちだと思ったんで伺いました。やはりこういう説明資料では数字でのデータがないと、タイトルだけでこういうのを出しています、内容はこうですだけじゃいいのか、悪いのかがさっぱり分からないので、そこはもうちょっと説明資料の作り方を考えていただきたいと思います。

 同様にチャンネル登録者数を伺いますけど、3月時点で1万5400人だったのが、半年で2万人に上がってよしよしという感じで動画も視聴されていますけれども、各自治体の担当者が市役所、町役場のパソコンで登録している可能性もありますし、人口比で言ったら静岡県の0.6%ぐらいだと思うんですけど、この数字の伸び方について、例えば大きな災害があったり、知事が何か大きな発表をしたときとかは当然視聴も跳ね上がるのでコンスタントにはうまくはかれないと思いますが、これからも右肩上がりで行ってもらいたいと思うので、これからの目標も含め今の状況をどう自己評価しているのか教えてください。

○岩崎広聴広報課長
 6番委員御指摘のとおり、災害やコロナ、またいろんな発言があったときは非常にナーバスに数字が上がります。やはりそれだけではなくて、我々としてはきちんとその情報を充実させて県民が求めるもの、県民ニーズに合ったものを出していきたいと思っております。
 そして、増加傾向にあってよしよしということも正直ありますけれども、これに関しては引き続き職員の広報スキルや編集技術、また一番大事な広報マインドをきちんと持って、県民目線の内容をつくっていきたいと思っております。

○大石(健)委員
 分かりました。
 何かの災害があったときとかコロナの情報に関しては当然伸びますよね。僕は何でもいいからページビューを増やせと言っているんじゃないんですよ。何か大事件が起こったときは、マスコミは民放も含めてニュースでやりますのでみんなそっちへ行きますから、そうじゃなくて県が主体となって広聴広報課として出したい情報をきっちり必要な人に届けることで数字にこだわらないで出せることも多々あると思います。
 こういうことをやっていますとしっかり県民に伝えてもらわないと、みんなニュースの項目で静岡のコロナといったらそのまま民放のほうのショッキングなビデオに行ってしまうので、そうじゃない形でもうちょっと、こういう項目やっていますとしっかりと出していくよう努めていただきたいと思います。要望にしておきます。

 続きまして、説明資料8ページのふじのくに士民協働施策レビューの開催についてです。
 これは毎年やっていて政策にきっちり反映させるという意味ではすばらしいと思いますけど、9月10日、11日に行われた評価数の参加者数はきっちり数字が出ていますよね。ふだんですと年配者、60代、70代の方々がいろいろ意見とか投書が多くてそっちに政策が流れてるんじゃないかとよく言われますが、これを見ると20代までの若年者の割合が何と46%、しかもオンラインでも16人も参加している。分母が少ないのでこれで県民の声をあまねく取っているとは思いませんけども、ふじのくに士民協働施策レビューのやり方としてなるべく若い人たちが入ってきて意見を言ってもらうようにやるのが前提なのか、それとも本当はいろんな世代の人からきっちりやりたいんだけど、ネットに通じている人が若い人が多いからこういう数字になっちゃったのでこっちを取りましたというのか。それが分からないとこのレビューをやっている意味がはっきり分からないので、この年代の偏りについてどう捉えていらっしゃるか教えてください。

○杉山総合政策課長
 施策レビューの年代別の偏りでございますけども、参加者を募集する方法によるところが大きいです。我々は3つの募集方法でやっておりまして、1つは市町が有する選挙人名簿から約2,000人を抽出して参加募集をかけるもの。2つ目は過去にこのレビューに参加していただいた県民に御案内をするもので、これは継続的な県政参加を促すという観点でやっています。3つ目が若者が多くなった要因なんですけども、県内の大学向けに大学生の参加を働きかけてございます。
 こうしたことで世代の偏りが出ているんですけども、そもそも私どもは若者の政策形成過程への参画を促しておりまして、これにつきましては昨年度策定いたしました総合計画新ビジョン後期アクションプランの中にも若者の県政参画を進めることを掲げております。また昨年度の決算特別委員会における決算審査意見においても同様の御指摘を受けているところでございます。そうしたところを背景に今回こうした取組を行っているところでございます。

○大石(健)委員
 今回の一般質問で出ましたけど、若者の投票率が低い中で若者の声を県がちゃんと聞いているんだよ、施策に反映させるよという取組を行い若者が多いことは非常にすばらしいことですし、これだけ真面目な意見がばっと出ていることにもすごく関心しました。
 しかしながら、これ毎年やっているんですけど、事業仕分けと違って施策に対してこういうことをやったらどうですかと提言がばかばか出てきているんで、それがどの事業にどういう形で反映され、そしてこういう結果が出ましたというのが分からないと何のためにやっているのかということになります。例えば、今までやってきた中で若者なりの斬新な県民の声を受けて新規にこういうことをやりましたという実例を書いていただかないと。もし実例があったら教えてください。

○杉山総合政策課長
 今年の例と以前の例という形で2つに分けて説明させていただきます。
 今回の施策レビューにおきましては、若者が当日の議論に参加して改善提案につなげていくことをやったわけなんですが、例えば県外から県内大学に来ている学生さんの参加がございました。そうした学生さんから、移住・定住に関する施策の議論の際に、他県から見て静岡県の魅力はたくさんありますよという御提言がありました。それを受けまして、本県の魅力の再発見と情報発信という改善提案につながりました。
 もう1つは、長寿社会づくりという施策があるんですけど、高齢者や福祉に関して自分たちも当事者意識を持ちたいんだけど接する場面がなかなか少ないので、ぜひ若者と福祉の分野が接する場面を多くつくってほしいという意見があって、そういったものを今回の改善提案の中に反映させていただいたところです。
 過去の取組においては、毎年約30ぐらいの改善提案が出てます。我々は全てしっかりと施策に反映していくというスタンスでやっておりますので、これまでの全ての改善提案に応える形で施策の改善を図ってきたところです。

○大石(健)委員
 すばらしい回答だと思いますので、ぜひお願いします。
 ただ1個ずつ解決するだけじゃなくて、これ何年か前にも聞いた質問ですが、毎回同じ人がずっと出てくるわけじゃなく学生が代わったりした際にマンネリ化も懸念されるわけです。先ほど言った年齢の均一化も含めてマンネリ化を防ぐためにこれからどういうふうに制度を変えるとか、またこういうことをやっていきたいとか、もうちょっとブラッシュアップして、例えば先ほどお答え頂いた分をばっとホームページに全部公開するなど幾つか策はあると思うんです。どうせやってくんないよというマンネリ化とこんなの毎回聞いててもう答えも出てているよというマンネリ化の両方があると思うんですけど、それについてどうしていくべきだと考えているのか伺いたい。

○杉山総合政策課長
 まず、県民評価者の顔ぶれは毎年度大幅に変わりますのでその方々にとっては毎回やることに新鮮な気持ちで参加をされていると思います。
 我々としてはマンネリ化を防ぐといいますか、特に奇をてらうことなく施策の内容をしっかりと県民に説明し、当日は県民の皆様が自由に御意見を出していただけるような場づくりをやっていくことが第一だと考えております。

○大石(健)委員
 ありがとうございます。10代、20代、30代ぐらいの人たちの声がダイレクトに県の施策を担当している方々のところに届くすばらしい取組だと思いますので、絶対に飽きられないように、そして今の5倍、10倍の方々が参加してくださるように、これからもうちょっとブラッシュアップして広報等にも努めてください。要望にします。

 続きまして、説明資料14ページの地域外交の展開について伺います。
 先ほど御説明がありましたけれども、コロナ感染拡大も大分落ち着いてきて2年8か月ぶりに副知事が海外訪問をするなど交流も回復しているということでした。ここに重点5か国の内容が載っていますけれども、例えば中国について病院、空港、大学、高校の各分野別協定を調印とさらっと書かれているんですけど、これは地域外交として何のためにどんな病院、空港、大学、高校の分野別協定を結んだのか内容がさっぱり分からないというか、私が受け取る努力をしていないのかもしれませんが、県が協定して何が発生するのかがよく分からないんですけど、簡単でいいので御説明ください。

○栗田地域外交課長
 中国の浙江省との協定につきましては分野の記載のみで説明不足で申し訳ございませんでした。 具体的には、まだ調整中の部分が多いですが、この秋をめどに7本の分野別協定を結ぶ形で浙江省側との調整を進めております。
 病院につきましては、県立総合病院機構が浙江省側の衛生健康委員会と教育研修協力に関する協定を結ぶよう調整をしておりまして、相互に病院の医師を派遣してそれぞれの研修の役に立てるといった調整をしております。
 空港につきましては、富士山静岡空港株式会社と浙江省側の蕭山国際空港集団という空港を実際に管理、運営している会社同士の間で就航再開という目標に向かって早期に複便を実現することに向けた調整の話を進めております。
 大学、高校につきましては、県内の高校と大学が1校ずつ浙江省側の高校、大学と友好協定を結ぶ形で話を進めております。

○大石(健)委員
 すごく大事で興味深いことばかりじゃないですか。これを今年中に結ぶのに、今の段階で議会側に対して具体的な内容が一切つまびらかになっていなくて、今さらっと栗田地域外交課長がしてくれて内容が分かったんですけど、これって調印する前に議会にこういうのを中国とやりたいんですけどどうですかと言うべきだと僕は思います。なかなか決まっていないことを言いづらいのかもしれませんけれど、それなりに分かりやすい説明資料を準備していただきたいと要望します。

 続いて、インドネシアとの人材育成及び経済分野での協力推進に係る覚書が今年の11月1日に切れちゃうのでこれを更新するということですが、元も知らないので何とも言えないんですけど、更新するに当たっては期日だけ延期するのか、内容はどうするのかということを伺いたいと思います。

○栗田地域外交課長
 インドネシアの西ジャワ州との間には平成29年10月に人材交流に関する覚書と経済交流に関する覚書を調印しておりますが、今年11月に5年間の期限が参りましたので、その覚書を更新する形で調整を進めております。
 平成29年に西ジャワ州と覚書を調印する際には、各会派等に御説明に上がりまして内容等を御説明させていただきました。今回は覚書の内容そのものは特に変更なく更新のみをすることで調整しておりますが、具体的になりましたらまた議会に御説明させていただきたいと考えております。

○大石(健)委員
 分かりました。11月1日までと期日までちゃんと書いて更新で体言止めしているので更新されると思いますが、韓国や台湾みたいに高校生同士が交流していろいろネットで仲よくしましょうというのは大いにやってもらっていいんですけど、先ほど言ったような分野別の協定を調印するとか、何とかの覚書を更新するのは静岡県と現地の政府との約束になりますので、きっちりと議会に前もって言っていただかないと。韓国や台湾の文化交流と同じ流れでここに載っているのはちょっとおかしいかなと思いましたので、そこは内容がきっちり固まった段階で説明していただきたいなと思います。要望とします。

 続きまして、説明資料23ページの令和3年度内部統制評価結果について伺います。
 事務執行に際し日常業務の中でチェックを通じて不適切事案の可能性がある要素を発見したということで件数が出てるんですけれども、これって例えば自分の先輩や係長などの上司がおい、これ違っているぞと言って直した分や差替えた分の数字は入っているんですか。それとも上にまで行っちゃって大問題になったのが29件なのか。
 内部で見つかったものを報告するという説明ですけど、内部で見つかるというのはどの時点で見つかったことを言うんですか。

○兼子行政経営課長
 内部統制の関係でございます。
 こちらの29とは、ミスが発生しやすい項目というのを29項目設定しておりまして、その数字になります。
 今6番委員がおっしゃられた具体的に発生したミスにつきましては、2(1)の米印に記載があります29リスクに係る事務の誤り62件になります。
 その62件の中に今お話のありました実際に事務を進めている途中で起こるミスが入っているかどうかですが、そういった形で事務の課程の中で自ら是正しているものについてはこの中には含まれておりません。

○大石(健)委員
 僕の質問はそうなんですが、仲間内で見つけて課長のところに行くまでに気がついてというのは分かるんですけど、じゃあこの62件はどこまで行っちゃって誰が見つけて誰が指摘した時点でのミスをカウントしたものなのか。だって途中で気がついたらなかったことになるという説明でしたが、変な言い方ですけども、この62件はほかの部や課に行っちゃって気がつかれた、表沙汰になっちゃって隠せないから件数として出しちゃったのかなと思われかねないんですけど、この62件はどのような状況になったのが62件なのか教えてください。

○兼子行政経営課長
 どの時点での62件かについてでございます。
 中でやってしまって隠しておこうとかいう話ではなくて、内部統制制度というのはミスはどうしても人が作業する中では起こり得るものだということを前提といたしまして、それを自浄作用として内部で自分たちで見つけてそれをなくしていく制度ですので、隠すとかそういう話ではないんですが、どの時点でというお話につきましては、分かりやすいのは外部の方や県民の方から何かおかしくないかと御指摘を頂くものもございますし、あとは県の内部で会計事務や物品事務などについて事務検査の中で指摘を受けたものがこの中に含まれております。

○大石(健)委員
 分かりました。そうなるとやはり62は少ない数ではないと思うんですね。外に出て県民から指摘された部分も含まれるということになると、本来そういうのは民間だったら許されないことだし、もちろん県でも外から指摘されることもあってはならないと思います。
 この評価結果がちょっと心配なんです。1件の重大な不備については金額も高いですし理解しますが、1個重大なミスがあると重大な不備が発生されたため有効に運用されていないという評価ですよね。情報の管理に対する事務は重大な不備が見受けられずおおむね有効と書いてあるんですけど、例えばテストだったら100点から0点とか大学だったら優、良、可とかと評価しますけど、これってただ文章で書かれていて何段階でいってどういう評価なのか。1個重大なのがあったから有効に運用されていないとびしっと言うのか。六十何件あっても重大じゃないからおおむね有効という評価だとこれいいんだか悪いんだかが分からないんですけど、例えば何段階だとか何が幾つあったらどういう表記をするのかというのがないと、評価結果を文章で出されても判断ができないんですけど、これは誰がどういう基準でこの評価の文章をつくったか。そして例えばA、B、C、D、Eだったら分かりやすいですけど、重大な不備が発生したため有効に運用されていないということは0点ということいいですか。この評価の基準は決まっているんですか、決まっていないんですか。そこについて教えてください。

○兼子行政経営課長
 評価の基準についてお答えいたします。
 内部統制制度は令和2年度から始まってございますけれども、起こり得るミスが幾つかあると思うんですが、そういった中で県や県民に対して経済的に、また社会通念上大きな影響を与えるものについては重大な不備という形で規定してございます。ミスがある中で重大な不備をなくしていこうというのが1つ主眼になっています。
 そこの基準が分かりにくい、見えにくいというお話もありましたので、せんだってお配りしました令和3年度内部統制評価報告書の中に基準が分かるものを参考資料としておつけいたしました。
 その中で一例を申しますと、例えば会計事務指導検査等の基準において文書指示に当たるものを不備としております。そういった中で、金額的意味や影響、件数などを総合的に勘案しまして重大な不備を選定している形になっております。

○大石(健)委員
 分かりました。資料を配られていたということで私のミスですのでおわびします。
 令和2年から始めて2年目ですよね。数字が出ているのはいいんですけど、ずっと何十年もやっているんだったらともかく2年しかやっていないので前年度と今年度を並べて数字を出しても全然よかったと思うんですけど、前年度に比べて2年目は増えているんですか、減っているんですか。どうなんでしょうか。

○兼子行政経営課長
 今回不備が発生した62件につきましては、同様の案件は前年度は47件でしたので15件増になっております。
 一方で、そのうち重大な不備とされているものについては昨年度が2件、今回が1件となっております。
 今回資料に前年度と比較の記載がなかったことにつきましては誠に申し訳ございません。次回以降そういった比較ができる形で資料を提供させていただきたいと思います。

○大石(健)委員
 増えていたんですからやっぱりそういうときこそ出すべきだと思います。増えていることが分かったのはいいんですけど、重大な件数は減っていたわけだから、それを並べて書くことは大事だと思いますので、気をつけていただきたいと要望します。

 次のページの知事部局における障害者雇用率の速報値について伺います。
 令和4年度6月の段階で2.67%と法定雇用率を達成する見込みで誠によろしいんですが、昨年に比べて人数もパーセンテージも若干減っていますけど、この理由を教えてください。

○松人事課長
 障害者の採用に当たりましては、障害のある職員の退職見込み及び再任用等の意向を踏まえ、次年度の障害者雇用率の見込みを立てまして、必要となる新規採用職員を設定しております。
 昨年度につきましては、当初想定していたところから病気等によって在職中に障害者となった職員のうち、重度の障害を有する職員が体調面の理由等により予期せず複数人が退職した状況等がございまして、当初の計画からずれたところでございます。
 引き続き、障害のある方の積極的な採用に努めてまいります。

○大石(健)委員
 分かりました。
働く方の事情で減ってしまったということで理解しました。
 障害のある方がどのような部署でどういう仕事をされているか広く知れ渡ることによって自分も県庁で働けるんだという希望につながると思うんですけど、当然そういう方々に対する告知、広報はしていると思いますけど、障害を持つ友達や家族を支えている一般県民もいらっしゃると思うので、ここで仕事の具体例を教えてください。

○松人事課長
 本年6月1日時点で障害のある職員が129名勤務しております。
 担当業務や配属先につきましては、障害の程度や特性を踏まえまして人事配置を行っておりますので、配属先については様々でございますが、一般的な傾向としては出先機関における総務事務、あるいは税務事務、契約事務などが多い状況になっております。

○大石(健)委員
 よく分かりました。ありがとうございます。
 次に、説明資料25ページの県退職者の再就職情報の公表についてです。
本当に私分かっていないんですけど、令和3年が桁外れに多い理由を教えてください。

○松人事課長
 申し訳ございません。資料の説明が不足しておりまして、この令和4年度と令和2年度は、昨年度に退職して今年度これまでに届出があった者でして、例えば昨年度公表した数字としてこの66に対応するものといたしましては51人でございます。若干増えております。

○大石(健)委員
 若干増えているかもしれないですけど、それでもめちゃくちゃ多いんですが、何か制度的な特別な事情があるんでしょうか。

○松人事課長
 課長級以上の退職者数自体が多かったことが一番の原因でございます。

○大石(健)委員
 分かりました。そう理解します。
 次に、説明資料28ページ、静岡県職員警察官採用試験の実施状況についてです。
これを見るとさすが県職ということですごく倍率が高いところが多いんですが、専門技術系の中で獣医師だけが公募の9に対し申込みが2で、実際に採用したのが1でほかよりも募集に対して申込者数も少ないし合格した人も1人しかいないくて非常に気になるんですけど、これでやっていけるものなのか。毎年こんな感じなのか。9人も募集する理由と人が来ない理由を教えてください。

○佐久間職員課長
 公募数9人の理由と申込みが少ない理由でございますが、人事委員会としましては任命権者の採用計画に基づいて試験を実施しているところでございまして、知事部局からの採用計画の中で9と提示されたことに基づいて試験をしております。
 獣医師につきましては、令和4年時点で獣医学部の設置大学が全国で16大学しかなく、新卒者も少ない状況でございます。獣医師を目指す方の多くは小動物を扱う動物病院の臨床獣医や民間の研究施設、民間の団体等に勤務する者がほとんどでございまして、公務員の獣医師になる方は非常に少ない状況でございます。
そういった少ない人数の中で国や県同士で公務員の獣医師の人材獲得競争が非常に激化している状況でございまいて、多くの自治体で獣医師の確保につきましては苦慮している状況でございます。そういった中で本年度の試験におきましても他県と同様に本県においても応募者が少ない状況でございます。

○大石(健)委員
 事情も分かるし、大変だということも分かるんですけど、9人募集ということは9人必要なわけですよね。それで1人しか合格していなくて、こっちの右側の職務経験者で3人採用されているので、9人必要に対して4人決まっているが、それで回るのか。そもそもその9人は本当に必要なのか。多めに言っておこうというんじゃなくて本当に必要だったらこれはやばいと思いますし、昨年、一昨年の数字も教えていただきたいくらいなんですけど、慢性的に減っているから本当は置かなきゃいけないときに置けない状況が続いているとしたら大問題だと思うんですけど、その辺を教えてください。この人数でも回せているんですか。

○松人事課長
 獣医師の欠員への対応については、当然業務があってのことですので臨時職員の採用や他の職種から振替えをして業務に当たっていただくこと、さらに再募集などで職員の補充に努めております。
 今年度についても現状は欠員という状況でございますので、引き続き人事委員会とも調整して人材の確保に努めてまいりたいと考えております。

○大石(健)委員
 静岡県は広くて伊豆半島から湖西まで、山も南アルプスまであるので獣医師をあちこち置かないといけないですし、リモートワークできない仕事だと思いますので、本当に9人必要だと思います。そこで無理に回して休日出勤とか過労になってまた問題が起こってしまったら困りますので、待遇も含めて早急な対策を取っていただかないと、この数字を見るだけでもちょっと恐ろしくて、何か事故、事件が起こってしまうんじゃないかと心配になったので伺わせていただきました。
 決して県としてやっていないわけじゃないと思いますし、なかなか応募がないのはよく分かりますけど、9人募集をかけている以上は責任を持ってそれに近い数字を出せるよう頑張っていただきたいと思います。

 説明資料30ページ、監査等の実施状況について伺います。
 別紙の指摘事項等の概要に問題だよということで指摘事項が32件も掲載されています。よく経済性、効率性、有効性を考慮した3E監査の視点ということが言われますが、この32件についてはどのようなところに反映されていますでしょうか。

○杉山監査課長
 3E監査とは、経済性、効率性、有効性の視点に立った監査でございます。今回の監査結果の内訳を見ますと、指摘が2件、注意が9件、意見が21件の合計32件となっておりますけれども、このうち3E監査の視点での意見につきましては、21件ありました意見というところに反映させてもらってございます。
 具体的には、有効性の視点から事業効果が十分に発揮されていないとして危機管理部の地震・津波対策等減災交付金の取組の推進、あるいはスポーツ・文化観光部の観光デジタル情報プラットフォームの利活用、また効率性の面から効率的ではない資金運用が行われているとして知事直轄組織の静岡県ふじのくにづくり推進基金の資金運用などに対しまして意見を発出しております。

○大石(健)委員
 分かりました。ありがとうございます。
最後の質問にします。
 説明資料32ページの指摘事項等の概要の一番上を見て仰天したんですけど、デジタル戦略局で令和3年8月30日から9月7日までの1週間のうちにモバイルパソコンが2台紛失したということで、新品なのか、それとも使っているものだったのか。使っていたものならデータが入ってるし、新品だったら転売すれば利益があるし、これははっきり言って窃盗事件にもなりかねないと思うんですけど、このニュースは私初めて耳にしたんですが、これについてどういうことで、何が起こって、どういう調査をして、再発防止策はどうしているのか。
 また、その下にも調査票1世帯分2部紛失したと。これもデジタル戦略局なんですけど、これも事が事なら大ニュースになるような大変な事態だと思うんです。監査で指摘されたということを正直に書かれていますけれども、監査が指摘する前にもうちょっと世の中に知ってもらわなきゃいけなかった事態だと思うんですけど、この事件の概要や原因、再発防止策はどうしたのか、関係者はどういうふうに処分されたのか、この2件について教えてください。

○手島電子県庁課長
 パソコン紛失後の対応についてお答えいたします。
 本件は、職員用の端末を一般的なノートパソコンから在宅勤務ができるモバイルパソコンに一斉に差替えをしたわけですが、この更新作業をするために令和3年8月30日に中遠総合庁舎におきましてモバイルパソコン520台の納品を受けるとともに、会議室に保管をして委託業者によるパソコンの設定作業及び中遠地区の職員への配付作業を行っていたところ、9月7日の作業中に端末2台が所在不明になっていることに業者が気がついたものであります。その際、至急現地調査、所在調査を行いましたが残念ながら見つかりませんでしたので、警察に被害届を提出して現場検証を実施するなどその後の捜査を警察に委ねたものであります。現在、定期的に警察署に捜査状況を問い合わせておりますが、捜査には特段の進展がない状況です。
 なお、その後のパソコンの配付作業におきましては、パソコン保管ケースに鍵をかけること、作業開始前の台数確認、作業場所を無人にしないといった再発防止対策を徹底しております。
 このパソコンは新品のもので設定前のもので個人情報、業務情報等は全く入っていませんでしたので、備品の紛失という扱いとしました。

○大石統計調査課長
 社会生活基本調査票の紛失について御説明いたします。
 統計調査員が調査世帯2世帯を訪問し調査票を受け取った後調査世帯から車までの距離が短いこともあって調査用手提げ袋に収納して持ち運ばなかったために自宅に戻って調査票を確認したところ2世帯のうち1世帯分しかなく紛失に気がついたというものでございます。
 紛失当日と翌日に調査員の車内、自宅周辺、調査世帯周辺を捜索いたしましたが、調査票が発見できませんでした。警察に遺失届を提出しまして、紛失した調査世帯には訪問して謝罪するとともに状況を説明し再提出を依頼して了解を得ております。
 再発防止につきましては、調査員説明会や研修会において、調査活動を行う際には調査書類を調査用手提げ袋に確実に収納して持ち運ぶこと、また自宅において提出まで厳重に管理することを周知徹底をいたしております。

○大石(健)委員
 分かりました。
 今こうやって伺ったことによって説明頂いたので納得はしましたけれども、本当ケアレスミスだと思いますので、こういうことはあってはならないことです。先ほどパソコンは新品でデータも入っていないので備品が紛失したことにしましたという説明がありましたけど、大阪の方で個人情報の紛失のような大ニュースがありましたが、もしデータが入っていたらもっと大ニュースですよね。新品だから大丈夫だったという話になっちゃうんだけど、普通の人で欲しくて持っていっちゃう人にとったら新品で何も入っていないほうが財産としてはありがたいわけでうれしいと思うので、誰かが持っていっちゃった可能性は大だと思います。置いてあるところに鍵をかけるようにしますとかって対策を言われてたけど、逆に言うと鍵かけずに1週間置いてあったということが分かってしまったんで、そういうことも含めてもう少しきっちりやらないと。先ほどのような重大案件にこれも入れるべきではないかなと思いました。以上で私の質問を終わります。

○野田委員長
 ここで換気等のために休憩とします。
再開は15時といたします。

( 休 憩 )

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