本会議会議録


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令和6年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:07/01/2024
会派名:無所属


○山本(隆)委員
 今回、飲食と宿に特化したM&Aのプロジェクトを立ち上げたということですが、地域で何十年も愛され、老夫婦が何とか営業しているものの子供が継がない名物店もあるでしょうし、歴史もあり地域の食の確保という部分からも非常に大きな意義があることから今までの企業のM&Aとはまた違った難しさもあると思っております。
 事業を継承したい店主、宿、飲食店の情報はどのような形で集めているのかお伺いします。

○佐野経営支援課長
 先ほど申し上げました静岡県事業承継ネットワークの構成機関が、事業を承継したい事業者と事業承継診断として相談や面談を行い情報収集しております。

○山本(隆)委員
 静岡県事業承継ネットワークに商工会議所、地元の商工会、市町の振興課が入っているとのことですが、大きなホテルではない民宿であったり、さっき言ったようなお父ちゃんお母ちゃんがやってる飲食店で跡取り問題等で困っているという情報はなかなか入りづらいと思うんですね。
 逆に、あそこの家大変みたいよって地域の人のほうがよく知っている部分があるものですから、静岡県事業承継ネットワークの関連セクションだけではなくて、市町の地域課の方からの情報も頼りになると思います。特化したプロジェクトなのでぜひ実績を積んでいってほしいと思うのですが、今後どのような展開を考えておられますか。

○佐野経営支援課長
 今後、そういった飲食業や宿泊業に対する事業承継の支援については、6番委員からも御紹介がありました新聞記事等で食と宿M&Aプロジェクトとして飲食業、宿泊業の集中的な支援を行っていますが、民間ラジオ放送の番組内や動画サイトを通じて飲食業の第三者承継による承継事例を紹介するほか、金融機関が買手と売手の名前を伏せた状態でデータベースに登録してマッチングを行うなど第三者承継を促進していきます。

○山本(隆)委員
 最近の経済産業部は、SNSやユーチューブからいろいろな情報を得てすごくいいと思います。この事業に注目しておりますので、ぜひとも頑張っていただきたいと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料14ページ大阪・関西万博への静岡県の出展についてお伺いいたします。
 まず、今回のこの事業は3日間で予算5390万円でブース代が75万円、残り5300万円ほどが設営や事業費になると思いますが、例えばVRや会場設営に幾らという内訳をあらあらで結構ですので答えてください。

○櫻井産業政策課長
 大阪・関西万博への出展のうち、予算上の事業費5390万円の内訳についてですが、企画、事前調整に約800万円、会場設営、撤去に約1600万円、機材レンタル料等に約1300万円、映像制作に約1300万円となっております。
 なお、他県の出展経費を見ても同程度を見込んでおり、妥当な水準だと判断しております。

○山本(隆)委員
 やはり設営は会場が広いので相当かかると思っております。
 ただVR体験もしくはシアター鑑賞に係る映像制作に1300万円程度とのことですが、このVR体験は会場で同時に何名がゴーグルを付けて視聴できるのか、それから1人当たり大体何分ぐらいを考えているかお聞きします。

○櫻井産業政策課長
 VRの活用については、今委託候補事業者と調整している段階でございますが、向こうから出ている企画ですと1回大体5名で5分程度を想定しています。
 時間や人数については、今後事業者と調整させていただきたいと考えてございます。

○山本(隆)委員
 3日間の開催で、5390万円の対象人員9,000名の1人当たりのコストは5,888円で約6,000円かかるわけですけれども、一人頭6,000円のコストをかけて観光誘致や食、会場でのお土産品購入といった経済効果をどのくらい見込んでいますでしょうか。

○櫻井産業政策課長
 経済効果についてお答えいたします。
 現時点で細かい数字は算出していませんが、前回のミラノ万博の実績を参考に一つの目安として3日間で9,000人と算出いたしました。
 可能な限り集客を増やすように努めてまいりたいと考えています。
 来場者からの口コミに加え、県では出展状況をSNSなどで情報発信することで来場者以外の方への波及効果も広げ、費用対効果を上げていきます。
 また、来場者数や当日のアンケートなども通じて、どのぐらい経済効果があったかを検討してまいります。

○山本(隆)委員
 ミラノ万博の実績を基に目標の9,000人が来たとしてどのぐらいの人がお土産を買ってくれるのか、それからどのぐらいの人が万博以外で日本に滞在して静岡県に寄ってくれるのか、もしくは一度帰国するけれども翌年に来てくれるだとか、そこにやっぱり創造性がないとなかなか費用対効果として終わった後も計算できないと思うのですが、その辺はどのようにお考えですか。

○櫻井産業政策課長
 具体的に何名がその後本県に寄るかという数字を軽々にお答えすることは非常に難しいですが、今回の万博を契機として国内外の方々に本県の豊かな自然や食、文化などの魅力を知っていただいて県産品の消費拡大や観光誘客につなげ、より多くの方に本県に来ていただくようにしていきたいと考えております。
 また、今回制作した映像などのコンテンツは万博開催の3日間だけではなく、出展終了後も県ホームページや県有施設の公開、各種イベントで本県のPRなどに有効活用して、万博終了後も本県への誘客や県産品の消費拡大につなげていきたいと考えております。

○山本(隆)委員
 VRで5分、ビデオで5分、ウェルカムのお茶を飲んで最後にお茶漬けまで食べて帰ると1人当たりの滞留時間が相当長くなると思うんですね。やっぱり万博っていろんなブースを見たいのであまり各ブースをのんびり見ない。
 VRや映像を作るのはいいんですけれども、そこで5分程度のVRを見てもらって終わるよりは、どうせならDVDやUSBに映像をコピーして来た人にどんどん配って、帰国や帰宅後に御自宅で静岡県のいろんな場所のいいところを見てもらって、ぜひ今度は静岡に旅行に来てくださいと誘致するほうが実際のインバウンドにつながって経済効果があるんじゃないかなという疑問がずっとあるのですが、その辺についてはいかがお考えでしょうか。

○櫻井産業政策課長
 県の作ったVRや映像などは、県のホームページやSNS等で情報発信します。その場でDVDを配るかどうかは業者との調整になるかと思うのですが、いろんなツールを通じて県内や世界各国へ情報発信して県の誘客等につなげてまいりたいと考えてございます。

○山本(隆)委員
 県内の東・中・西それぞれの魅力や、交通アクセスとして静岡空港へ入る場合はいいのですが、成田空港、羽田空港や中部国際空港に降りたらこういうルートで静岡県に来れますというところまでVRで紹介しないと、特に外国の方はなかなか静岡県に来てもらえないと思うんです。
 僕はVRをやめろとかじゃなくて、どうせならもっと食などの静岡の魅力や交通アクセスをしっかり伝えるものを30分ぐらいの映像でいいと思うので、目標を例えば2万人にして国内外を問わず3日間会場でばんばん配るほうが、ずっとその後々の経済効果があると思っておりますが、その意見についてのお考えをお聞かせください。

○櫻井産業政策課長
 詳細については、委託契約事業者と調整しているところでございますので、委員の御意見等も踏まえていかに効果が上がるかという部分を最優先に考えながら調整していきたいと思っております。

○山本(隆)委員
 その場で見てもらって全てを理解してもらうのはなかなか難しいと思います。いずれにしてもシアター素材やVR素材は作るので、現地で見てもらう尺と今言った尺は編集で分けることができるので、御自宅に帰ってからじっくり見てもらうような方法を取っていただきたい。
 この対象人数9,000人はあまりにも少ないと思っております。事業の見直しは求めませんけれどもまだ1年ありますので、目標という意味、頑張るという意味でもせめて2万人ぐらいの数字にしていただけるよう、もう少し頑張った修正をお願いして質問を終わります。

○大石(健)委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

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