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委員会会議録

質問文書

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令和2年6月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:07/03/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 分割質問方式で、大枠で6つ、文化観光委員会説明資料に準じて進めてまいりたいと思います。
 説明資料10ページのスポーツ政策課所管のナショナルサイクルルートについてお伺いしたいと思いますが、昨年9月に国交省が茨城県、滋賀県、愛媛県、広島県の指定を発表しています。
 本県でも浜名湖一周、あるいは伊豆半島だけで約270キロの海岸線があり、こういったところを基礎自治体や民間事業者とも連携することで、手を挙げていくことができると思いますが考えているかどうか。考えている場合その進捗等々についてお伺いしたいと思います。

○大石スポーツ政策課長
 ナショナルサイクルルートにつきましては、本県としても積極的に働きかけていきたいと考えております。7番委員がおっしゃいました浜名湖一周、伊豆半島はもちろんですが、実は太平洋岸自転車道の指定について、国土交通省とともに千葉県から和歌山県までが一体となっていろいろな活動をしているところであります。その中には当然伊豆半島も含まれておりますし、周辺といたしまして浜名湖もあります。まずは国交省が各県、それから地方整備局を中心に地区ごとに支部を作りまして盛り上げている状況です。県としましてもそちらと協力しながら太平洋岸自転車道のナショナルサイクルルート化をまず第一に考えております。
 また、太平洋岸自転車道は合計で約1,400キロで、ヨーロッパにあるナショナルサイクルルートと同規模になります。いろいろな活用ができると考えており、地元の自治体や団体とともに、いかにネームバリューを生かして本県のインバウンドや観光にスポーツツーリズムをつなげていくか検討してまいりたいと思います。

○伴委員
 私も手元に資料を置いてありまして、ナショナルサイクルルートは銚子から和歌山で非常に長い行程になるかと思います。必然的に我が県はこれが制定されれば、わざわざナショナルサイクルルートを作らなくてもオーバーラップしていくのかなと思います。
 ちょっと脱線しますけれども、ルートを見ていますと愛知県と三重県は伊勢湾フェリーがありますよね。
 例えば、駿河湾フェリーをこれに織り交ぜていってルート1、ルート2みたいな形にすることができるかどうか、そういったことを考えているのかどうかお聞かせください。

○大石スポーツ政策課長
 ナショナルサイクルルートの活用につきましてほかにも考えているのは、例えば富士山一周につなぐとか、浜名湖など静岡県のいろいろなサイクルルートとの連携もできるだけ当たっていくことを念頭に行っておりますので、駿河湾フェリーもショートカットコースになってしまうんですけれども提案コースとしてやっていくのは1つの動きとしてあります。いろいろな形でナショナルサイクルルート化をされたときには活用していきたいと考えております。

○伴委員
 ちょうどタイミング良く富士山一周の話を言っていただいたので、提案と質問を絡めたいと思うんですが、浜名湖一周もずっと飯田線沿いに上がっていって、長野県まで行って下りてくると浜名湖一周のサイクル関係のホームページで見ました。
 私の地元が富士市ということで、富士山一周について少しお伺いしたいんですが非常に道が悪いです。大石スポーツ政策課長は行かれたことはありますか。自転車で走ろうと思って右回りをしたときに、富士宮市から山梨県に入って行くと道もまだ整備されていないですし、観光素材としてはいいものがあるんですけれども大変かなという思いがあります。
 当然山梨県とも連携していきますが、今の時点で富士山一周を生かしていこうといった協力を何かされているかどうかお聞かせください。

○大石スポーツ政策課長
 富士山一周につきましては、国土交通省の関係になってしまいますが、日本風景街道大学で議論しております。その中で静岡県も協力をしながら山梨県とともに富士山一周ルートの指定をしていこうとしておりまして、昨年度日本風景街道大学として富士山一周のモデルコース的なものを山梨県と調整したところであります。地元もこれから富士山一周を盛り上げていこうと、昨年度は静岡県サイクリング協会が富士山一周のイベントをやってみたりなど、いろいろ活用しています。そちらとの連携を図りながら、富士山一周についても山梨県とともに盛り上げていきたいと思っております。

○伴委員
 ぜひ魅力的な資源になっていくと思いますし、起伏に大分富んでいますけれども、いいコースになるかと思いますので引き続きよろしくお願いいたします。

 説明資料の12ページをお願いいたします。
 競技力の向上がうたわれていますが、その中で気になった点を幾つかお伺いします。
 県内企業への定着促進の箇所がありますが、例えば県内ではスズキの陸上部は名門かなと思います。こういった大企業、体力のあるところはクラブチームを持つことができますけれども、そうでない企業は現実的に難しいと思います。
 この定着促進で、金銭的な面ですとか物質的な面など、どんなサポートをしていくのか伺いたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 アスリート等雇用支援事業で実施しておりまして、国体の上位入賞が期待される優秀な選手とか主要な大会出場選手の指導実績のある優秀な指導者を県内企業等に定着させるために実施したものであります。
 1つは、県スポーツ協会の中に企業とマッチングできるようなコーディネーターを配置いたしまして、アスリートや指導者と県内企業とのマッチング事業を行っています。優秀なアスリートや指導者の把握、県内企業に対する紹介や逆に受皿となります県内企業等への情報収集や提供等をしております。
 また、県内企業への雇用支援で、そういったアスリートを雇用していただいた企業に対しましては補助金を出しており、1年目は300万円、2年目は200万円、3年目は100万円で支援をしております。

○伴委員
 2点もう一度お伺いさせてください。
 最後の金銭的な支援とありましたけれども、あとどれぐらいのスパンでやっていくのか。どこかでゴールを切らなければいけないと思いますが伺います。

 また、競技者あるいは指導者でもともと県内に縁があったり、現在いらっしゃる方はいいんですけれども、わざわざどこかから招聘してくることもあるのかどうかについて伺いたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 平成30年度から実施し、1人のアスリートにつきましては3年間継続します。本年度を含めまして継続分としてあと3年間を区切りとして設定しております。

 県外からの選手や指導者の招聘についてですが、県外からでも企業にアスリートを雇用していただくことは可能でございます。

○伴委員
 また同じテーマで伺いたいと思いますが、4の表の一番下段のスポーツイノベーション推進事業についてです。
 恐らく名前のとおり、スポーツを科学で分析していく、選手の動きですとか、チーム競技であれば個々の動きを分析して、サッカーとかラグビーの選手がGPSを付けて1人どれぐらい走っているかなどを分析すると思いますが、こういった発想で捉えていいのかお伺いしたいと思います。

○高松スポーツ振興課長
 7番委員がおっしゃった意味合いで捉えていただいて結構です。大学等と連携して科学的根拠に基づいた競技力向上策の調査や研究をしているものであります。

○伴委員
 私は昨年度の2月議会の本会議で質問しましたが、かつてはスポーツ根性的な形で練習量イコール競技力みたいな時代があり、そこから今こういった医科学が選手の動きを解明することが増えてきました。
 平成の時代は、例えば競技力というのは同じような躯体、筋力とか練習量を仮定した場合に、最後はやっぱりメンタル面が与える影響は非常に大きいと私は思っています。例えば甲子園の常連校がなぜ強いかについて、元巨人の桑田投手が対談でおっしゃっていましたけれども、やっぱり1個上の先輩、2個上の先輩が実際に甲子園に出て、そこで1勝、2勝あるいは優勝してくると頭の中にイメージできるわけですよね。そういった経験のが成功体験として、俺らも優勝できるんだ、あの練習をしていれば優勝ができるんだと成功体験になっています。こういった気持ちの持ち方は競技結果に非常に影響を及ぼすことも、それこそスポーツ科学的にも解明されつつあるかと思います。
 県内で言うと、島田市に2000年ぐらいに創業され、西田さんという方が代表をしている株式会社サンリという会社がありますが、こういったメンタル的なサポートも――2月の議会では鈴木教育部長の答弁でありましたけれども――競技力向上の意味ではこちらの部でも所管していただきたいなと思います。やるやらないは言えないと思いますので、御所見だけもしお伺いできればと思います。

○高松スポーツ振興課長
 やはり競技力向上のためには、フィジカルの部分とメンタルの部分は切っても切れないと思います。メンタルトレーニングにつきましても競技力向上には必要なものだと考えており、今私どもがやっている事業の中で競技力向上対策事業がありますが、その中で選手の強化活動の一環としてメンタルトレーニング等の専門的な講師を招聘いたしまして、競技力向上につなげられる取組をいたしております。

○伴委員
 既に実施していただいていることは、私が質問しているときに少し調査しましたので伺っております。
 よくアスリートのお子さんが運動会とかで足が速いと、あの子のお父さんは元国体選手だよとか、お母さんがどうだってことを言うと思うんですね。実はそんなに遺伝はないと言われていて、7歳ぐらいまでには運動神経は大体作られちゃうんですよね。逆を言えば御両親が全く運動していない御家庭のお子さんだと、私たちの子供だからといって、そんなにスポーツをさせない傾向があることが分かってきています。ある程度強い方に手をかけていくことももちろん大事ですけれども、これから先本当にスポーツ王国を目指すのであれば、やっぱりこうしたジュニアアスリートと、さらにその卵に対しても私はもっと力を注いでほしいと思うところがあります。
 ちょっと要望になりますけれども御所見だけ、こういった考え方に県がどうこれから向き合っていくか伺えればと思います。

○広岡スポーツ担当部長
 7番委員がおっしゃるとおり、子供の頃から運動体験をするのは非常に大事だと思っております。
 実は、今回新型コロナの関係でなかなか皆さん外で運動ができないときに、スポーツ振興課で子供が親と家の中で運動する動画――親子運動遊びプログラムをユーチューブで流しました。
 3歳ぐらいまでには運動神経の6割ぐらいができていて、6歳で8割方決まるという説もあると聞いていますので、子供の頃からの運動が大事だと思います。そういった子供と遊びながら運動することもスポーツ振興課からメッセージを出し始めております。引き続き幼児期からしっかり取り組んでいく気持ちは持っておりますので、しっかりやっていきたいと思っております。

○伴委員
 1点だけ要望させてください。広岡スポーツ担当部長からおっしゃっていただいて、若干安心いたしました。小さい頃から別にウエートトレーニングをせよとかじゃなくて、自分の体を動かすこと、体幹を認識させて跳び跳ねる動きは、身長の成長にも大きく寄与しますので、ぜひ県にはこういった子供のスポーツ力向上、それがひいては本県のスポーツ力向上につながっていきますので、御尽力いただきたいと思います。

 続きまして文化政策について質問をしていきたいと思います。
 説明資料17ページをお願いいたします。
 第28回の地域伝統芸能全国大会の主催者が静岡県、静岡市及び地域伝統芸能活用センターとありますが、それぞれの役割分担をお伺いしたいと思います。

○室伏文化政策課長
 地域伝統芸能全国大会主催者の役割分担でありますが、地域伝統芸能活用センターにつきましてはこの全国大会全体の主催、企画運営をずっとやってきましたので、そのノウハウをもって静岡県に助言していただいています。
 静岡市につきましては、市民文化会館を使わせていただいたり、市内の出演団体は静岡市が選定しまして、そのほかの県内の出演団体については静岡県が選定します。県外や海外の出演団体については地域伝統芸能活用センターが選定することになっております。

○伴委員
 細かい話は個別でヒアリングさせていただきたいと思いますが、関連して1点伺わせてください。
 御承知のとおりコロナ禍を受けまして、場合によっては中止せざるを得ない状況も迎えてしまうんじゃないかなと思います。
 そうなった場合に、いつまでにどんな判断をするかと、あとは最悪、参加者だけを集めて交流等をやらずに動画配信などをすることも可能かなと思いますが、こういったことを考えているのかお聞かせください。

○室伏文化政策課長
 出演団体の練習開始ですとか、ステージの舞台装飾、音楽、照明、映像などの準備が大体9月ぐらいから始まることから大会開催の最終判断は8月下旬と考えております。
 政府のイベントへの制限が8月1日から、屋内については収容率50%、屋外イベントにつきましてはなるべく2メートルの間隔を開けるとのことで、基準を基に開催準備を進めておりますが、7番委員御指摘のとおりどうなるかは分からない中で、オンラインによる開催等につきましても併せて検討しているところであります。

○伴委員
 ぜひせっかくの機会ですので、できるに越したことはないですけれども、動画等での配信も現代らしいいいイベントになるかなと思いますので引き続き御検討ください。

 関連いたしまして、スポーツ・文化観光部概要の20ページになりますけれども、県の文化財継承の部分で少しお伺いしたいと思います。
 静岡県文化財保存活用大綱を読んでみましても、文化財について目に見える物質的なものへの支援が強いかなといった印象を受けておりました。
 文化というのは江戸時代からあるように、本当に豊かさの象徴だと思いますので、金細工とか物があるものも当然いいですし、あとは舞踊だったり太鼓を打ったり、何か郷土芸能があったりして、こういったものを継承していくことは本当に大事だと思います。
 静岡県は特にお祭りが多い地域でありますし、山車を引っ張ったりするお祭りが本当にほぼ全ての市町にあるんじゃないかなと思います。このような中で文化財地域支援班が新たに設置されたと思うのですが、各基礎自治体に計画をつくらせるといったら変ですけれども、連携して計画をつくることが主目的だと思います。こういった文化財の選定についてどこかで線を引かなければいけないと思いますがそういったこともやっていくのかどうか伺います。

○永井文化財課長
 新しい静岡県の文化財の活用について、サポートセンターの支援の在り方を含めまして、昨年度県としての今後の文化財行政の方向性を大綱の形で取りまとめました。今年度からは県内の各市町において地域の保存活用計画を策定していただくことが大事であり、組織を設けて取り組んでいるところです。
 ただ、地域計画の中ではその市町の中にある市の指定文化財であるとか、あるいはまだ指定されていない文化財などを含めまして、その市町の区域の中でどのような保存活用をしていくのか計画をつくっていただくことになりますので、規模の大きさや有形であるとか無形であるなどの区別ではありません。

○伴委員
 最後にもう1点だけお伺いしたいのですけれども、例えば私の地元の富士市では吉原祇園祭という100年以上の歴史のあるお祭りがありまして、今年はコロナの影響で戦後初めての完全中止になりましたが、実はこれは富士市の文化財になってないんです。
 何でかというと政教分離の考えじゃないですけれども、やっぱり神事という宗教色が少し入ってきてしまいます。それでお祭り議連とかの構想が我が会派にありましたけれども、その辺が非常に難しかったわけです。こういったときにその宗教色の部分だけを切り離して、例えばおみこしやさっき言った山車もそうですが、森町などにもありますけれども、こういったものも物質的に守っていかないと、車輪が壊れてしまってやりたいけどできないような町内も出てきて衰退していってしまうと思うので、例えば文科省とか文化庁などからたまに助成金が出たりしますし市は駄目だけれど県ならとかは分からないですが、柔軟にこういった支援も検討されているのかお聞かせいただきたいと思います。

○永井文化財課長
 まず基本的な考え方と現状の制度ですけれども、県では国の指定文化財については国に随伴する形をとっております。県の指定文化財については、県が単独で2分の1の形で無形文化財の太鼓や衣装の修理などに助成しているところであります。
 市の指定文化財や、あるいは未指定の文化財については残念ながら現在そういった制度はありません。県以外にもJAなど地域の民俗文化財等に対して助成する活動を行っている団体も幾つかありますので紹介することも進めているところであります。
 それから宗教色の話でありますが、県の指定につきましては指定基準を定めてあります。例えば無形民俗文化財の指定基準につきましては、民俗芸能のうち芸能の発生または成立を示すもの、芸能の編成の過程を示すもの、地域的特色を示すものなどの基準を設けており、必ずしもその宗教のところで選定しているわけではありません。富士市の取扱いについてはまた尋ねてみたいと思いますので、よろしくお願いします。

○伴委員
 要望して終わりたいと思いますが、実際にこれから先は担い手も少ないこともありますし、やっぱり守っていく者も多少は行政から支援を頂きたいと声が上がっていくと思います。
 私ももう30年近く和太鼓を打っている人間なので、一演者としても思うところはやっぱり出演機会についてです。今はコロナ禍でこの7月、8月は本当だったら毎週末に太鼓を打っている時期ですが今は全くゼロです。
 それで、こうした機会を創出していくことも、県有施設であるとか、あとは何か今イベントにいい意味でかこつけていただいて、その地域性を取り入れていくことをぜひやっていただけたらなと思います。そこだけを要望して質問を終わりたいと思います。

○河原崎委員長
 それでは、ここでしばらく休憩をいたします。
 再開は13時半といたします。

( 休 憩 )

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