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委員会会議録

質問文書

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令和2年7月新型ウイルス等感染症対策特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:曳田 卓 議員
質疑・質問日:07/15/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○曳田委員
 いろいろと御報告を頂きましてありがとうございました。それぞれ皆さん方、懸命にやっておられることはよく知っておりますので、敬意を表するとともに、ぜひ進めていっていただきたいと。
 私は前年度、産業委員だったものですから、重々承知はしておりますので、そのことについてはあまり質問はいたしませんが、大きく2点、一問一答でお話しさせていただきたいと思います。
 実は、一昨日、菅官房長官が東京問題だと。何かその時点でフェーズが変わったような気がするんですね、私。何事も感染症対策がどうも東京が中心になっていて、静岡県として、先ほど来、数字をいろいろと後藤課長から言われて承知はするんですが、やっぱり我々も含めて、リーダーの言葉、それから専門家の言葉に非常に過敏になっているんです。先ほど後藤課長から市中感染はないというお話を頂きましたが、その根拠をまずお聞かせ願いたいと思います。

○後藤疾病対策課長
 現時点で、中部と西部では完全に市中感染はないと考えております。しかしながら、東部、特に伊豆半島の東側と申しますか、そこはどうしても首都圏からの往来の方が多い。観光客も70%ぐらいは首都圏の方と聞いておりますので、その方たちから感染を受けた県民の方の中で、伝播していかないようにすごく注視しているところでございます。
 今現在、昨日報告した熱海でも患者様が増えているところでございますが、保健所の調査では、患者様が発生した、その方にうつった時期まで想定して、2週間遡って調べて、いわゆる感染源調査をしておりますが、そうすると大体、東京の方との接点が浮かんできます。その東京の方が本当に感染者だったかどうか、そこまでは確認しきれない場合もございますが、現時点では、全く首都圏の方と接触はないという方はほとんどいらっしゃらないという点で、県内にそういった患者様が常時いらっしゃるという状況は想定しておりません。ただ、今後はちょっと分からないところではございます。

○曳田委員
 ある意味で安心、また、ある意味でまだまだ緊張感を持っていかなきゃならないということで、非常に今の発言はありがたいなと思っております。
 それで、後藤課長から、先ほど健康福祉部関連についていろんな御説明を頂きました。このことについては、私どもも本当に重々承知はしていますけれども、やはりそこから先、例えば県民の皆様方に関してはなかなか自分のこととして捉えていないという空気を感じるんですね、私自身は。
 実は、ちょっとこれは後藤課長に非常に失礼なんですけれども、「とびっきり!しずおか」というテレビ番組が土曜日にあります。ちょうど4月、5月、そのときに出演されていたのが、静岡がんセンターの倉井さんで、一般の方から見ると、あの方の説明を聞いていると、ああ、そうかなと思う部分があるんです。私は、先ほどから説明を聞いている中で、後藤課長の説明は腑に落ちるし、非常に説得力があると。そういう意味で、私、やっぱりリーダーというのは、例えば大きく言えば知事だけれども、よく専門家会議の中での専門家の方が発言することに非常に皆さん関心を持たれる。そういう意味で、今後、一般県民へのいわゆる広報に関して、もう一工夫あってもいいのかなと。つまり、あえて言わせていただけるならば、県のがんセンターの倉井さん、後藤さんは必ず感染者が出ると発言される。でも、その中でも今みたいな発言があると、県民はものすごく安心感がある気がするんですが、今後、そういうことに関してどのような考えをお持ちでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 大変ありがとうございます。
 実は、日々の感染者様が発生した場合の記者会見では結構しゃべっているんですけれども、記者の方から、すごく詳細な、あるいは結構重要な質問もございます。これに関しては、説明しているところでありますが、カットされてしまっているところも多いので、それは今後の課題で、記者の方はある意味、県民の代表の方として考えておりますので、そういった方の質問でよく聞かれる質問等も整理して、今後示していきたいと思っておりますし、何度も何度も同じことを話しておりますが、そうすると、次第に記事や放送で使っていただいて、広がっていくのではないかと考えています。またホームページ等も広聴広報課と相談しながら、分かりやすく示していきたいと考えています。
 あと、個人的には、疾病対策課のフェイスブックがございます。そこは私が1週間か2週間に一遍ぐらい更新していますけれども、そこでもうちょっと込み入った話を分かりやすく示そうと努力しているところです。

○曳田委員
 本当に、せっかくこれだけ重要な資料がありますので、それが的確に県民に届くように。恐らく、今までの調査によると、大体、県民の皆様方が情報を得るのはテレビから40%と聞いています。ですから、そういう意味では非常にインパクトがあるものですから、ぜひ庁内で今後、今おっしゃったようなことをぜひやって頂きたいと思います。よろしくお願いします。
 もう1点だけ。健康福祉部の資料3ページのBの医療提供体制の確保、軽症者患者用宿泊施設の件ですけれども、あなたはPCR検査で陽性になりました、そのときは症状も何もないという場合に、恐らくそこに収容されると思うんですけれども、今までの議論を聞いていると、病院に入っちゃうと聞いているんですが、もう一度、その辺の仕分けというか、どういう判断でやられているんでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 今、130床から150床ぐらいの即応病床――すぐ入院できる病床を確保している現状で、10床程度の入院ということであれば、最初の取決めでは、どんな軽症の方に関しましてもしっかり検査して、1日もしくは2日は入院していただいて、本当に重症化していくことはないかどうかを確認し、その後に主治医がホテルに移っても大丈夫という判断をしてから移っていただくと、そういった取決めに現状ではなっています。しかしながら、もし病床が逼迫する程度、百何十人も入院したり、あるいは重症の患者様が増えてきた場合等で、病院のマンパワー上、軽症の人を一旦受け入れるのは難しい事態になった場合には、そこで病床を調整している調整本部で、すぐにホテル収容にするといったふうにスイッチが切り替わる可能性はございます。

○曳田委員
 埼玉県で陽性になった。ところが、自宅待機となって、お二人が亡くなった。そうしたら、翌日から大野知事が全部ホテルを用意して、パルスオキシメーターも。ところが、どんどん話を聞いていくと、はっと思ったのは、そこで何をするか。治療方法というのは、これ、間違ったらごめんなさい。例えば、熱が出たら熱さまし、せきが出たらせき止めとか、その程度の治療しかしなくて、あとはパルスオキシメーターで酸素飽和濃度だけはチェックすると聞いているんですが、実際、もし軽症者の方がこういうホテルに入った場合、どういう治療をされるんでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 原則的に、ホテルに入る方というのは、特に医療がほとんど必要のない方でございます。ただし、稀に重症化または悪くなる場合がございますので、先ほどおっしゃっていただきました酸素飽和濃度をパルスオキシメーターを指に挟んで測定する。酸素飽和濃度のモニターは日々2回とか、決められたときに測っていただいて、96%以上あれば軽症の状態ですので、それが維持されているかどうかを調べることになりますし、もちろん持病のある方は持病のお薬も飲み続けていただくことになります。
 万一、コロナ感染症が悪化した場合や持病のほうが悪化した場合は、看護師が24時間常駐していますので、症状を看護師にお話しいただき、医師会の先生がコール当番になっていますので、看護師から症状を伝えて、医師の指示を仰いで、今現在、静岡市にホテルがございますので、静岡市内の当番病院を受診して診察する場合もございます。そういった体制を整えています。

○曳田委員
 だと思うんですが、もし私が、例えば新型コロナ陽性なりました、ホテルに入りました。じゃあ、これで、あとは様子をみると。非常に不安は残ります。一時期、よくアビガンとかいろんな話が出ました。中には、例えば有名な方がアビガンを飲んで治った、飲まなくてどうだこうだといろんな議論がありました。ずっと過去を遡ってみますと、あの当時、解説しているお医者さんでも、私も入ったらアビガンを飲みますと言うんですよね。
 何を聞きたいかというと、やっぱり治療ですから、これは専門家の領域でしょうけれども、あれだけマスコミで騒がれると、例えばその場でもってアビガンを飲みたいんだけど、どうだろうかという話をされた場合に、例えば静岡の場合、どういう対応になるんでしょうか。

○後藤疾病対策課長
 アビガンに関しましては、5月、6月ぐらいまでに、藤田医科大学を中心に、軽症者の方に対する治験、臨床研究が行われていまして、つい先日、10日ぐらいに発表がございましたが、軽症者に関しては早く治るといった統計学的に有意な、意味があって早く治るという根拠は得られなかったという結論が出ています。諸外国でも、アビガンを積極的に治療に使っている国はあまりないと聞いていますので、現状はアビガンは治療薬としては使いにくい。尿酸値がすごく上がるといった副反応、副作用も8割以上見られるということも分かりましたので難しいです。
 現在、レムデシビルというお薬が重症の方にある程度効果があることがアメリカでは認められていますので、重症の方に関してはその投与が行われることになりますが、中等症の方に関しては、今のところ薬がはっきりしない。軽症の方は、もともと薬がなくても自然に治っていくと想定されていますので、現在、中等症の方が重症にならないよう、あるいは中等症になったばっかりの人をそこで早く治す薬が探されているところだと思います。

○曳田委員
 このことはずっと聞きたいんですが、時間がないものですから最後にしますけれども、やはり想像した場合、さっきも言ったように、治療薬があるようでないようで、ただ、それが私どもは非常に気になるところでございます。ですから、少なくとも軽症者を入れることに関しては、そこに収容された方も安心できるような体制づくりをぜひお願いしたい。
 最後に、ちょっと1つだけ確認したいんですが、後藤課長はワクチンについてはどうお考えですか。これを最後にお聞きして、終わりにします。

○後藤疾病対策課長
 ワクチンに関しましては、現在、世界で数多く開発中と聞いております。
 大きく分けますと、2種類開発されていると。1つは、従来のインフルエンザと同じようなワクチンで、生きた本当のウイルスは入っていなくて、その一部が入っているワクチン――いわゆる不活化ワクチンと言われるものが開発されています。もう1つは、大阪大学を中心に日本で行われているRNAワクチンというもので、これは今まで一度も世界に出ていない初めてのタイプのワクチンでございますが、それはウイルスの遺伝子の一部を人の体に打ち込んで、人の体の細胞で新型コロナウイルスのたんぱく質の一部を作って、それに対して免疫をつけるといった、ある意味、画期的で開発も早いと聞いていますが、いまだかつてその類のワクチンは人に多く使われたことがございません。私個人としては、RNAワクチンもしくはDNAワクチンとも言われていますが、その系統が本当に人にとって一生安全かどうかということは危惧しています。開発が早いと言われたワクチンに関して、私自身は危惧していますし、もう片一方の従来の不活化ワクチンは開発にやはり数年はかかるのが通常でございます。ですので、なかなかここ一、二年で安全性が確実で効果もある程度期待できるワクチン開発は難しいのではないかというのが個人的な意見です。

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