本会議会議録
委員会補足文書
令和6年9月定例会文教警察委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/03/2024 会派名: |
○津田警察本部長
私からは、所管事項を御説明いたします。
ペーパーレスシステム07文教警察委員会、02公安委員会フォルダの中の01公安委員会所管事項等説明資料のファイルを御覧ください。
本議会でお諮りします議案は、資料1から2にあります第117号及び第120号の条例の改正に関する議案の2件であります。
提出議案につきましては、後ほど関係部長から御説明いたしますので私からは所管事項の主要な施策について申し上げます。
第1は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。
資料3を御覧ください。
本年8月末時点の刑法犯認知件数は1万635件で、前年同期と比べ増加しています。
また、社会問題となっているSNS型投資・ロマンス詐欺は県内においても急増し、本年8月末時点の件数、被害額はSNS型投資詐欺が87件、約13億6500万円、SNS型ロマンス詐欺が41件、約5億1500万円でいずれの手口でも昨年中の件数、被害額をともに大きく超えております。
県警察では、投資・ロマンス詐欺の多くがインターネットを利用した口座間取引を悪用している実態を踏まえ、県内地方銀行とのネットバンキングモニタリング強化等に関する協定を締結しており、今後も県警ホームページや防犯アプリ等を活用した情報発信などあらゆる機会を通じて県民の危機意識の醸成を図ってまいります。
人身安全関連事案は、認知した段階では被害者やその親族等に危害が加えられる危険性や切迫性を正確に把握することが困難である上、事態が急展開して重大事件に発展するおそれが極めて高いことから、被害者等の安全の確保を最優先に対処しております。
また、子供や女性に対するつきまといなどの不審者事案に対しましては、引き続き防犯ボランティアや関係機関と連携した防犯教室や見守り活動などを行い、被害を未然防止するための取組を推進してまいります。
第2は、夏期における山岳遭難及び水難事故への対応についてであります。
資料4を御覧ください。
本年7月1日から8月31日までの夏期期間中、富士山及び主要な海水浴場に臨時警備派出所を開設するなど山岳遭難と水難事故に対応してまいりました。
特に、登山者の増加が見込まれた富士山では富士宮口9合目において山岳遭難救助隊による常駐警備を実施し、登山者への声かけや遭難発生時の対応に当たりました。期間中における山岳遭難は62件、73人で前年同期と比べ14件、12人減少しました。このうち富士山での遭難は46件で発生件数の約7割を占めております。
本年の山岳遭難の特徴としましては、転倒、病気によるものが全体の約6割であることから、今後も万全な準備と無理のない登山についての情報発信や報道機関への安全情報の提供など効果的な広報啓発を継続してまいります。
また、同期間における水難事故については18件、18人で前年同期と比べ4件、7人減少しました。このうち海での事故は12件で発生件数の約7割を占めております。
本年の水難事故の特徴としましては、遊泳や水遊びによるものが事故全体の半数であることから、今後もライフジャケットの着用のほか、悪天候や体調不良時には水辺に近づかないことについての情報発信を継続するとともに、関係機関と連携した安全指導や警戒活動を推進してまいります。
第3は、各種犯罪の取締りについてであります。
資料5を御覧ください。
その1は、重要犯罪と特殊詐欺等の取締り状況であります。
重要犯罪につきましては、菊川市本所地先一般住宅において発生した殺人事件について、被害者らと親族関係にあった男性を殺人被疑者として指名手配の上公開手配を実施し、鳥取県内において発見、検挙しております。
特殊詐欺等につきましては、SNS型投資・ロマンス詐欺でだまし取られた被害金の流れを追跡し、出し子被疑者を組織犯罪処罰法違反で検挙するなど取締りを推進しております。
その2は、組織犯罪の取締り状況であります。
暴力団の取締りにつきましては、六代目山口組系組員に係るみかじめ料名下による恐喝未遂事件を認知し、突き上げ捜査等で暴力団幹部ら3人を逮捕するなどして暴力団への資金の流れを解明するとともに、資金源を遮断しております。
薬物事犯の取締りにつきましては、大麻営利目的栽培事件や麻薬営利目的密輸入事件など営利目的の薬物事犯を相次いで検挙しております。
国際犯罪につきましては、県中西部地区において連続発生した高級自転車を対象とした窃盗事件につき、中国人及びベトナム人らを窃盗及び盗品等有償譲受けにより検挙しております。
第4は、総合的な交通事故防止対策についてであります。
資料6を御覧ください。
本年8月末時点の人身事故の発生状況は、前年同期と比べ件数及び負傷者数が減少している一方で、死者数は8人多い51人と大きく増加しております。特にこれからの時期は日没時間の早まりに伴い、夕暮れ時から夜間にかけて歩行者が被害に遭う死亡事故が増加傾向にあり、高齢者と子供をはじめとする歩行者の安全確保に向けた一層の取組が必要となります。
このような情勢を踏まえ、県警察では歩行者保護に資する交通指導取締り、レッド・ボイスパトロールによる警戒活動のほか、反射材の着用促進、早めのライト点灯などの広報啓発活動を通じて運転者と歩行者双方の交通安全意識の向上を図るとともに、交通安全施設を適切に整備するなど総合的な交通事故防止対策を推進してまいります。
第5は、テロ対策・大規模災害等緊急事態への対応についてであります。
その1はテロ対策であります。
資料7を御覧ください。
本年7月の安倍川花火大会、沼津夏祭りをはじめとした県内の夏祭りや花火大会において車両突入防止や手荷物検査などのテロ対策を実施したほか、警察官による警戒、広報及び来場者の整理、誘導等の各種安全対策を主催者と連携して実施しました。
また、施設管理者の自主警備の強化と警察との連携を目的に富士山静岡空港株式会社及び浜名湖競艇場と連携した不審者対応訓練を実施したほか、熱海港において下田海上保安本部等と合同で不審船対応訓練を実施しました。
さらに、テロ等不法事案の未然防止を図るためテロ対策ネットワーク静岡の総会を開催し、会員の皆様とテロ対策に資する情報共有を行うなど官民一体となった社会基盤の実現に向けた取組を推進しました。
県警察では、テロ対策の観点から各種イベント会場や重要施設周辺における違法ドローンの飛行について施設管理者やイベント主催者と連携して警戒警備を強化しているところであり、静岡まつり会場において未登録のドローンを飛行させたとして男2人を検挙したほか、防衛関係施設である航空自衛隊御前崎分屯基地周辺において国土交通大臣の登録を受けていないドローンを飛行させたとして男1人を検挙しています。
その2は、大規模災害等緊急事態への対応についてであります。
資料7−1を御覧ください。
本年6月、県東部を中心とした大雨警報の発表に伴い警察部隊を早期に派遣し、冠水車両からの救出活動などを実施しました。また本年8月、気象庁が発表した南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に伴い、県警察では警備部長を長とする対策本部を設置し対応に当たったほか、職員に対して有事即応体制の保持と沿岸部における避難誘導等について、自身の安全確保を図りつつ住民を誘導する率先避難と自らの防災対策の徹底について指示しました。
次に、大規模災害等に対する訓練についてでありますが、能登半島地震での教訓である道路寸断時における孤立した被災地への部隊展開を目的として、県警ヘリコプターによる部隊輸送訓練や陸上自衛隊ヘリコプターとの連携訓練を実施しました。
また、令和6年度静岡県警察総合防災訓練を実施し、ロールプレイング方式での災害警備本部運営訓練を行ったほか、県警ヘリコプター及び地元宿泊業者の送迎バスを活用した孤立地区における部隊展開訓練や衛星通信サービス、スターリンクを配備した松崎分庁舎、水窪分庁舎との間で映像配信訓練を実施しました。
次に、能登半島地震に伴う本県警察災害派遣隊の活動状況についてであります。
現在も特別自動車警ら部隊などの一般部隊が被災地域における警戒活動等の警察活動に従事しており、地震発生時の1月1日から8月末までの期間に本県警察から警察官延べ約4,800人を石川県内に派遣しています。
私からは以上であります。
○日吉警務部長
私からは、提出しております条例2件について説明いたします。
公安委員会・所管事項等説明資料の資料1を御覧ください。
議案説明書は39ページに記載がございます。
第117号議案「静岡県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例」についてであります。
本条例案は、定年引上げに伴う新規採用数の確保を図るため警察法施行令の附則が改正されたことに伴い、警察職員定数の特例を定めるための必要な改正を行うものであります。
本条例案は、公布の日から施行しようとするものであります。
続きまして、説明資料の資料2を御覧ください。
議案説明書は42、43ページに記載がございます。
第120号議案「刑法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例」の制定に伴う県警察の関係条例の改正についてであります。
本条例の改正案は、刑法の改正により懲役及び禁錮が廃止され、これらに代えて拘禁刑が創設されたことに伴い関係する条例について懲役、禁錮を拘禁刑に改めるものであります。
改正する条例は、静岡県地方警察職員の給与に関する条例、静岡県金属くず営業条例、静岡県迷惑行為等防止条例、静岡県暴力団排除条例、静岡県暴走族等の根絶に関する条例、拡声機の使用による暴騒音の規制に関する条例及び静岡県集団示威運動等に関する条例であります。
本条例案は、令和7年6月1日から施行しようとするものであります。
以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○河合総務部長
私からは、専決処分事件の報告について御説明いたします。
ペーパーレスシステム001議案・議説・説明要旨のフォルダの中の03議案説明書のファイル73ページを御覧ください。
報告第41号は、扉の開閉事故による損害賠償額の決定及び和解につきまして、このほど専決処分したので御報告するものであります。
以上でございます。御審査のほどよろしくお願いします。
○小沼委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
これより公安委員会関係の質疑等に入ります。
なお、所管事務調査も併せて行います。
では、発言願います。
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