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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年12月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:植田 徹 議員
質疑・質問日:12/15/2020
会派名:自民改革会議


○植田委員
 まずコロナ禍にあって日夜我々県民のために活動していただいている現場の皆さん、それから市町等との情報交換等、マスコミ対応、議員への情報提供等昼夜を問わず休日返上で輪番制をとって対応していただいている関係の皆様に心より敬意と感謝を申し上げる次第です。ありがとうございます。
 それでは、簡潔に一問一答方式で3問質問します。
 まず、1点目。今伊豆の国市、伊東市、富士市でクラスター関係が主だと思いますけれども検査を実施しました。富士市に至っては12月10日から昨日まで5日間検査をしましたけれどもこの検査体制についてお伺いしたいと思います。

○後藤疾病対策課長
 おのおの少し人数の規模は違ってまいりますけれども、伊東市も富士市もクラスター対策機動班という県の組織からのスタッフに加え、各市から10人前後の方を出していただき、特に駐車場での車の誘導、検体の受付業務といった支援を頂いていると聞いています。総勢20名前後の体制で行っている状況です。

○植田委員
 今さら何だという質問ですが、検査方法には、PCR検査、抗原定性検査、抗原定量検査の3つがあります。この違いですね。昨日何人かの委員が質問される中で、最大検査数1万4500件のうちPCR検査が2,000件、抗原定量が2,800件、一番多い抗原定性の簡易検査キットが9,700件との説明がありました。簡易検査キットによる検査が一番多いわけですけども、この方式でよいのであれば全件を簡易検査キットでやればいいじゃないかと思います。ただ、そこに精度の問題が多分出てくると思うのです。各検査方法のメリット、デメリットが必ずあると思います。ちょっとお聞かせください。

○後藤疾病対策課長
 抗原定性検査簡易キットは症状が出ている方を検査することを前提としますので、今回伊東市や富士市で行ったような症状がないけれどもお店に来店した方やお店で従事している方には検査の感度から使えないと考えています。
 抗原定量検査とPCR検査はほぼ同等の感度、感染者を見つける能力があると言われています。2つの検査の大きな違いは、PCR検査は割と時間が早いものもございますが、検体を採ってきてからその検体を調整して機械にかけるまでの時間を含めると四、五時間程度かかることが多いです。それに対しまして、抗原定量検査は、検体が検査機関に搬入されてから検査を開始するまでが約半分、2時間程度で終了するといった時間が短い、実際の機械の中に入っている時間は1時間程度となっていますので早くできます。あとPCR検査に比べまして次々と検体をベルトコンベヤー的に流せると。PCR検査は1つの検体グループを分析にかけると所要時間の三、四時間の間は次の検体グループの検体の分析に取り掛かれない、次々に検体を測れないこともありまして、次々測るには抗原定量検査のほうが優れている状況になっています。
 ですので今回伊東市、富士市では抗原定量検査を使って検査を行っています。

○植田委員
 多分、定量検査は唾液で取るとか。検査を受けてきた方に聞いたら、鼻の中へと棒を通すのではなくて唾液でやったよとの話でした。多分そうだと思いますが、それでよろしいですね。ありがとうございます。

 検査の精度という問題について、調べたら陰性だったが、後日陽性が判明することは精度にも関わるのかと。あるいはまだ病原菌が出る前に早期にやったからとのこともあるようですから、一概にはその精度について物言いはできないと思いますけれども、いち早くいろいろな方法でこの検査をやっていただいている。私、富士市在住ですけれども、ちなみに今日の新聞ですと、1,009件に対して13件出たと。これはしかるべく予想していた数なのか、あるいは多かったのか少なかったのか、聞かせてください。

○後藤疾病対策課長
 一番初めに行いました伊東市の中央町地区周辺の飲食店店員の方の検査で677人の唾液の検査をして7人、1%台の陽性者がありました。富士市でもそのぐらいの程度の陽性率があるのではないかと当初考えていました。1,009件分の13件が陽性でしたので1.3%弱とほぼ想定される数値と考えています。

○植田委員
 難波副知事いわく、もっともっといわゆる検体検査をしなければいけないとのコメントも入っております。多くの方にいろいろな方法で検査を受けていただきたいと思います。

 次に、昨日7番委員からも病院間、地域間連携についてお尋ねがありました。少し関連しますけれども、コロナ禍にあって例えば命に関わるようなときに東部地域から西部地域へのドクターヘリによる移送対応も視野に入っているのか入っていないのかお聞かせください。

○奈良健康福祉部参事(医療人材確保・健康危機管理担当)
 コロナ対応でのドクターヘリの使用については、実は想定しておりません。というのはドクターヘリを使うことでヘリ内に一度感染者が入りますとしばらく使えなくなります。順天堂大学静岡病院、聖隷三方原病院とも話したのですけれど難しいと。そのほかに消防防災ヘリはどうかという話で消防にも頼んだのですが、それもやはり難しいということになりました。

○植田委員
 多分そうだとは思いましたけれども質問しました。
 実はこのドクターヘリについて、つい先日我が会派、静岡県議会最古参の下田市・賀茂郡選挙区の森竹治郎議員の呼びかけで東部地域の議員だけでドクターヘリについての勉強会がありました。そこで資料を拝見しましたら、ここ二、三年西部地域はいいんですよ。年間飛行回数がかつて1,000回あったものが今はもう500回か400回程度。ところが、東部地域は500回だったのがどんどん増えて今はもう1,200回。そうすると、東部地域のドクターヘリでは経費負担が非常に多くなり、多分順天堂大学静岡病院がその負担を強いられていると思います。決して順天堂大学静岡病院が私に負担がかかっているとか言ったわけじゃないですけれども、そう思わざるを得ない。ちなみに、国が2分の1、県が2分の1の助成が年間2億5274万1000円あるんですよ、西部地域も東部地域も同額で。一方、飛行回数は片や400回、片や1,200回、こんなに違いがある。地域間で全ての県民が平等でなければいけない。ぜひそういうことを踏まえて健康福祉部の皆さん、ドクターヘリ運行事業について認識していただきたい。私、今回これを提案しておきます。後日またドクターヘリの問題については、我が会派から提案が出ると思いますけれども、ぜひ今の私の言ったことを覚えておいていただきたいと思います。これは要望です。

 最後に、8番委員と重複するかもしれませんけれども、今朝の新聞報道にもあったクラスターが発生した店舗名を公表する、しないという問題ですけれども、後藤疾病対策課長からはかたくなに非公表だというお話も頂きました。組織間にあっていろいろな意見が出るとは思いませんけれども、最終的に難波副知事が地元には心労や実害をかけているが、こうしたやり方が結果として地域のためになると発言されている。このことについて、健康福祉部をつかさどる藤原健康福祉部長に、いわゆる根拠、エビデンス、簡潔明瞭に公言していただきたい。非公表なら非公表で結構です。ならばそのエビデンスを公表していただきたい。最後の質問です、よろしくお願いします。

○藤原健康福祉部長
 エビデンスという御質問なのでそういう切り口でお答えします。
 伊東市につきましては、拡大した検査をやったところ、7人の陽性の方が発見され、その方々の中には今までこちらが追っていなかった店関連の方が入っていました。富士市においても13人見つかり、うち4件は新しい店舗関連でした。検査によって我々が把握していなかったところが出てきました。さらに4件のうち1件では複数の人の陽性が確認され、クラスターに発展する可能性があることを事前にこちらで察知しました。それで抑え込むことができていくと思っております。

○植田委員
 地域も地元も、あるいはトップ、市町も公表を望んでいるけれどもかなわない実態があることはもう公に報道で流れております。我々はそのはざまにあって非常に苦しんでいることを認識していただきたいとの要望を投げかけ、質問を終わります。ありがとうございました。

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