本会議会議録
質問文書
令和5年10月地域公共交通対策特別委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 相坂 摂治 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/10/2023 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○相坂委員
よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
何点か教えていただきたいのですが、ドライバーとの話で、採算性のことを伺いたいのですが、デマンド型ですから、デマンドがないときももちろんおありになるでしょうし、それぞれ各社いろいろな事例がありますから、何かサンプルでいいんですが、何人ぐらいのドライバーさんがこれに従事をされて、ドライバー1人当たりの月給、あるいは報酬体系はどんなふうになっていますでしょうか。
○堀口参考人
デマンドの運行のところですけれども、このかもんタクシー、加茂市様の事例で見ますと、タクシー会社さんが3社あって、最大の同時稼働が2台となっていますので、2台掛ける3社で、最大で同時に動く人数は基本的に6名となっています。
奥津軽の場合は、4台なので4名という形で、基本的には同時に動く方は、多くても5名前後ぐらいなのかなというところでございます。
報酬体系については、運行事業者さんと自治体様の契約なんですけれども、少しスライドを戻します。こちらの専用車両の場合は、車両を貸し切りますので、1日貸し切りの金額、あるいは行政と事業者の間で取り決めた1台当たりの1日幾ら、例えば3万幾らですとか、そういった取決めの金額になる場合が多いです。
この右側の、我々が基本的に取組をさせていただいているパターンは、例えば1便走ったら幾らですとか、1台当たり幾らですみたいな取決めをさせていただくパターンが多いです。タクシー事業者さんであったりとか、ドライバーさんは、歩合制の会社さんが多いので、そういった場合は、この売上金額に、その運行、デマンド1本走ったら4,000円ですっていうので、4,000円の売上げに歩合率、実際の給与の支給率でいくと、大体4割から5割前後ぐらいの金額です。
例えば4,000円1便運行であれば、ざっくり1,600円から2,000円ぐらいが実質ドライバーさんの収益になるという方式になってます。
○相坂委員
1便当たり。
○堀口参考人
1便当たりです。おっしゃるとおりです。
○相坂委員
ありがとうございます。
そうすると、自治体からの運行委託のようなものを受けて、乗合デマンド型タクシーが運行されているわけですよね。その地域の乗合タクシーが走っている母体っていうのか、大体このエリアで走ってくださいというのがあるじゃないですか、そこの人口って大体どのぐらいの規模ですか。
○堀口参考人
エリアにもよりますが、まずエリアのところですと、加茂市様の場合は、大体二、三万人程度がトータルの人口になっています。岩国市様の場合は、本当に少ない地区だと何百人、数百人単位というところもありますので、本当に人口もまちまちかなと思っています。
それよりも一番重要になるのは、代替する前のもともとの交通手段の平均の利用人数のほうが、基本的には参考になる数値です、人口よりは。
○相坂委員
最後もう一つだけ教えてください。
今、この加茂地区のかもんタクシーさんの場合は、二、三万人ぐらいでっていうことになると、一般的な住宅街ぐらいだと思うんですよね。そうすると、やはり既存のコミュニティバスだとか、地域の路線バスだとか、タクシー会社もそれなりに何社かもあるでしょうし、この中でやはり新しいこういう行政の委託を受けるような形で、特殊なその行政による半官半民のような形でやることに対しての、既存の事業者、これはタクシー会社に限らず、バス会社も含めた、そうしたところとの調整とか、その辺はどんなふうにお進めになられたんでしょうか。
○堀口参考人
まず、こちらのかもんタクシーの場合、加茂市さんに営業所のある全3社のタクシー会社、全てがまず参画をされてますというのが一つです。
バス事業者は、もともと路線が少なかった影響もあって、もともとが加茂市さんが運営するコミュニティバスだったというのも1つの調整代かなとは思っています。
かつ、タクシー事業者、1時間1便で、1時間前締切りですけれども、朝の忙しい時間は、どうしても予約が先に埋まってしまうというところで、予約がいっぱいになると一定数タクシーに需要があると。
あとは、この青色のエリア、20分から30分ぐらい走るんですけれども、青色のエリアの方がどういうふうに使われてるのかを事業者さんに教えていただいたんですが、青色のエリアから車で三、四十分で真ん中のエリアまでデマンドで来ますと。例えば、朝のデマンドで来て、病院に行かれましたと。病院からは買物に行って帰られたりするんですけども、病院から買物に行くところ、ここは普通のタクシー使ってらっしゃったりするんですよね。
距離の長い移動だけはデマンドを使って、中の近距離の移動は1時間前締切りっていうのと、すぐぱっと動けるというのをやはり重視されて、金額も高くないことから、近距離はタクシー、長距離はデマンドでといった、合わせた使い方が出てきたっていうのが一つの特徴です。
これによって、デマンドはデマンドで走ったら収益がもらえる。人が動くということで、タクシーの需要も結果的に短い需要が生まれているということで、このかもんタクシーの場合は、月平均で一社で50万円ぐらい売上げが上がったとおっしゃっていただいてるタクシー事業者さんもいらっしゃいます。50万円ぐらい売上げが上がると、ドライバーさん1人2人増やしても採算が合うというところで、結果的にこれが雇用の創出とかも含めてポジティブに捉えていただいてる事業者さんも、加茂市の場合はいらっしゃるのかなと思います。
○相坂委員
コミュニティバスもなくなったんですね。
○堀口参考人
コミュニティバスは、8路線が2路線に減ったので、大幅な減便再編というところでやらせていただいています。
○相坂委員
ありがとうございました。
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