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委員会会議録

委員会補足文書

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令和4年11月移住・定住等促進特別委員会
静岡市企画局企画課 移住・事業推進担当課長 柴孝宏氏 【 意見陳述 】 発言日: 11/16/2022 会派名:


○柴参考人
 静岡市企画局企画課移住・事業推進担当課長の柴です。本日はよろしくお願いいたします。
 それでは、本市における移住・定住の支援・促進について、まず資料を1枚おめくりいただきまして、本市の取組、全体の話から始めさせていただきます。
 こちらが移住・定住等の促進に係る取組の全体像となっております。
 最下段ですけれども、地域との関わり、それから関わりへの想いを段階的に4つに分けて、資料を構成しております。
 一番左ですけれども、潜在層、興味を持つ可能性のある者に対しまして、来訪目的をつくるため、本市の魅力を発信するという形で分類しておりまして、その横になりますが、準顕在層、興味・関心がある者に対しましては、気になってもらうための体験・交流機会の提供。次の顕在層、愛着がある、また関与したい者に対しましては、気に入ってもらうための滞在支援。それから一番右になりますが、定住者に対しては地域との関わりをつくるための定住支援に取り組んでおります。
 ここで、それぞれの段階に応じまして、本市の各局の取組を整理しております。
 私たちの企画局におきましても、御覧のとおり、4カ所にそれぞれ段階に応じた取組を展開しております。移住相談者からの相談内容や御意見を参考にするほか、適宜関係局であったり、民間事業者様に聞き取りを行いながら取組をブラッシュアップしております。
 これら本市の移住促進に係る取組の中で、最も注力して要となっておりますのは、左から2番目にあります準顕在層に向けた企画局の取組の中に、静岡市移住支援センターと、その下の移住コンシェルジュになります。高いコミュニケーションスキルであったり、ホスピタリティマインドを発揮しまして、移住相談者に親身になって接し、移住に関する不安や悩みを解消しまして、必要に応じてまち歩き案内やお試し住宅を案内するといったこともしておりまして、相談者の移住意欲を高めていく形になります。
 また、移住後も、適宜、連絡をとるなどして、定住につなげていく取組もしておりまして、さきの台風15号では、移住支援センターを経由して清水区に移住された方々に対しまして、全員にお住まいの状況であったりとか、あと必要な支援はないかという連絡を入れさせていただきました。非常に不安を抱えておりまして、こういった心配り、すごくうれしいですというお声もいただいたところです。
 資料は3ページをお願いいたします。
 ここからの資料になりますが、企画局所管の取組を御紹介させていただきます。
 まず、静岡市移住支援センターの運営です。東京におけます本市の移住に関します情報発信、それから相談対応などの拠点でございまして、場所は有楽町交通会館の8階になります。44の都道府県のブースが設置されている中、唯一の市単独ブースを平成27年度から設置しております。静岡県と実は横並びでブースを配置させていただいておりまして、県の相談員の方のお力添えをいただきながら、県域、市域、それぞれ管轄するエリアはもちろん違いますが、情報交換を密にさせていただいて、一体的に取り組んでいるように見える形になっていまして、相談者にとっても非常に心強い体制が構築されていると捉えているところです。
 相談実績におきましては、相談件数が昨年度はセンター開設後最多となります871件、おおむね右肩上がりに推移している状況です。
 令和2年4月、5月あたりは緊急事態宣言が出たり、これまで経験したことのない外出制限も発令されました。相談件数は、センター開設以来、最も落ち込んだ形になったのですけれども、全国的にも我々は早い段階でオンラインに移行しました。その結果、時間や場所にとらわれずに相談を受けることができるようになりました。また、そのほか、市内民間事業者と連携しやすくなって、ワンストップでの移住相談を行うことができるなど、相談者の多様なニーズに対応しやすくなりました。相談者が国内だけに止まらず、フランス、パリにお住まいの日本人の女性の方からも移住に関する相談が入ったり、グローバルな広がりを今見せております。
 一般的な相談内容ですけれども、仕事、住まい、子育てに関するものが圧倒的に多いですが、適切な対応をとりながら、本市に移住コンシェルジュがおりますので、そこと連携を密にして、相談者のサポートに取り組みます。相談状況によっては、より詳細な情報を提供する必要がございますので、そうなれば移住コンシェルジュに対応を引き継ぎまして、情報を提供しつつ、相談者の移住に関する意識の高まりに合わせて、まち歩きの案内だったり、お試し住宅の利用を促していく形になります。
 資料は次のページをお願いします。
 東京での相談者のサポートが移住支援センター、本市での相談者のサポートが移住コンシェルジュ、移住相談員の役割となっております。庁内、それから民間事業者との連携によりまして、ワンストップでの相談対応のほか、相談者が本市での移住を具体的にイメージできるようお試し住宅を案内するなど、相談者の移住意欲を高めていきます。    
また、静岡県の移住コーディネーターとも日頃から情報交換させていただき、相談者の対応なども連携して取り組んでいまして、非常に広範な相談内容にも対応できる形になっていて、非常に助かっております。
 2番のところの配置状況になりますが、平成30年度、企画課内にまず移住コンシェルジュを配置して、市内でもとりわけ清水区の人口減少が顕著となったことから、平成31年度には清水区役所にも移住相談員を配置しました。
 相談実績ですけれども、相談件数が過去最高の177件となっております。
 資料右上のところに、静岡市移住ノートと書かれた写真を載せさせていただいております。こちらは移住コンシェルジュが作成したもので、相談者の皆さんにお渡ししているものです。「静岡市に住んだら今よりもっとしあわせになれるかもしれないあなたへ」と始まっていまして、本市の紹介が入った後、移住への気持ちであったりとか、自分のこと、家族のこと、お金のことなども書き込みまして整理するページがございます。移住のきっかけや移住によりかなえたい夢を書き込んだり、予想される収支を記録することで、本市でどのくらい夢を実現できるのか考えるきっかけであったり、また移住には大きなお金が動くこともこのタイミングで認識していただいて、計画的な移住を促していきます。
 次の5ページをお願いいたします。
 令和2年度から実施したオンライン個別移住相談会は、移住を考え始めた方から、具体的検討者まで参加者層は幅広く、首都圏のほか、全国、海外からも相談を受けております。相談会を通じまして、本市への移住に興味を持ってもらって、その後の移住コンシェルジュ等とのコミュニケーションによりまして、相談者の移住意欲を高めてまいります。
 6ページをお願いいたします。
 移住セミナーについてです。庁内、民間事業者との連携の下、開催時期、それから相談テーマを相談者のニーズや市の事務の実施状況、例えば申請受付開始時期などに合わせて開催しています。例えば、翌年度のこども園の入園に関します申込書は9月から配付が始まりますので、同月の移住セミナーは子育てをテーマとして、セミナー会場には本市の子ども未来サポーターを招いて、相談者にこども園の入園であったり、子育て支援などについて御理解いただきまして、移住に対する不安、悩み解消のお手伝いをしております。
 また、セミナーでは、本市の単独開催のほか、静岡県で開催していただいております、ふじのくにに住みかえるセミナーなども活用させていただいておりまして、そのスケールメリットを活かすことで、静岡県に興味のある層にアプローチできまして、移住候補地の中から静岡市を選んでいただくきっかけを創出するなど、実施効果を非常に高めております。
 セミナーの開催実績については御覧のとおりとなっております。
 次の7ページをお願いいたします。
 移住フェアの開催ということで、主に首都圏で開催されます全国規模の移住フェアなどに出展しまして、移住先が決まっていない新規相談者を獲得しようとするものです。ブースでの個別相談から移住支援センターへの相談につながるように取り組んでおります。静岡県開催の静岡まるごと移住フェアにも出展させていただいており、静岡県には、開催1カ月前にフェア特設ウェブサイトを開設して、出展団体の情報発信、またフェア当日はブースの回遊性を高めるためのスタンプラリーも実施していただいておりまして、非常にありがたく思っております。
 移住フェアの参加実績は下の表のとおりとなっております。
 それでは8ページをお願いいたします。
 移住体験ツアーにつきましては、宿泊を伴うものとなっておりまして、令和元年、それから令和2年と新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止となりましたが、昨年度はオンラインで開催しております。7月には「親子で行こう!静岡くらし体験旅」として、6組12名が参加しております。また、写真右側なんですけれども、11月、「ぶらり途中下車の旅in静岡市」としまして、16組18名が参加しまして、移住先の候補の中でも特に人気の高い静岡鉄道沿線のエリアの様子をお伝えしました。
 ツアーでは、職員が実際に新静岡駅を出発しまして、音羽町、草薙、新清水で下車しまして、スーパーマーケットや公園、商店街等、暮らしに関しますスポットを紹介しています。併せて、地域でまちづくりに参加している団体、一般社団法人の草薙カルテッドさんにも出演していただいたりしております。また、そのほか少しでもツアー気分を盛り上げようと、事前に参加者の皆さんには静岡茶、それから静岡銘菓を送付させていただいて、ツアー内で一緒に飲食を楽しませていただいております。
 試行的にオンラインでの開催をやりましたが、参加者の皆さんからは、現地の情報を具体的にイメージすることができたといった声や、雰囲気が良くて、移住先を静岡市に決めたという声もあり、実際の移住後はツアーで紹介した場所にも訪れたという報告も受けておりまして、参加者の満足度も高くて効果があったものと捉えております。
 その下、まち歩き案内は、移住コンシェルジュ等が静岡駅で相談者と待ち合わせをしまして、相談者のニーズに合わせて散策コースを決めて、1時間程度、生活者目線でまちを歩きながら案内するものです。本市での生活イメージを持っていただきまして、具体的な移住検討につなげていきます。
 次のページ、9ページをお願いいたします。
 お試し住宅につきましては、具体的な移住の検討が進んだ方を対象に、本市での暮らしを体験していただくもので、現時点では、清水区船原にあります市営住宅の2部屋を用意しております。本市においては、昨年度、中山間地域にも光ファイバー網が整備されましたので、今年度中に梅ケ島地区でもお試し住宅の運用開始をする予定となっております。
 この暮らし体験ですけれども、移住における実際の理想と現実のギャップを埋める役目を担っております。移住してから、こんなはずじゃなかったと後悔を生じさせずに定住へとつなげていこうというものになっております。
 利用期間ですけれども、3泊4日以上で、最長2週間までとなっておりますが、多くの皆さんは7日以上で御利用いただいておる状況でございます。
 次の10ページをお願いいたします。
 お試しテレワーク体験事業につきましては、仕事はそのまま、住まいは静岡市をキャッチフレーズに、テレワーカー移住の促進を目的とし、地方移住を検討している首都圏企業社員等のうち、本市でテレワーク体験をしていただける方を対象に、施設利用料、宿泊費、交通費をサポートするものです。当事業の利用実績は御覧のとおりとなっております。右肩上がりで増えている状況です。
 その下、都市型地域おこし協力隊でございますが、現在の隊員は1名で、令和2年9月から任用を開始しております。首都圏企業2社のサテライトオフィスの進出を誘致したり、常葉大学のゼミではマーケティングを教えたり、あとはまちごとテレワークマップの作成に取り組むなど、成果が出ておるところです。
 次の11ページをお願いいたします。
 こちらが遠距離大学等通学費貸与事業になりまして、若年層の地元就職、定住を目的に、市内に住民登録を有し、県外大学等に通学する30歳未満の方を対象に、新幹線通学費の3分の1、月額3万円を上限とする貸与事業でございます。申請実績ですけれども、令和2年度は、新型コロナウイルスの影響で申請者数が大きく減少しましたけれども、令和3年度は徐々に戻ってきています。今後も申請者数、地元就職率の推移を注視してまいります。
 12ページをお願いいたします。
 移住促進事業の成果といたしまして、2021年、ふるさと回帰支援センターの移住希望地ランキングにおきまして、静岡県は2年連続1位を上げさせていただきました。本市の取組も、このような結果に貢献できたのではないかとまず捉えております。
 13ページをお願いします。
 こちらも成果の一つとして、2022年版第10回住みたい田舎ベストランキングで人口20万人以上の部門におきまして、若者世代・単身者が住みたいまち1位、子育て世代が住みたいまち1位、シニア世代が住みたいまち3位となっております。
 最後に、本市の移住・定住施策につきましては、引き続き静岡県との連携を強化しつつ、移住相談者、それから民間事業者様等の意見を取り込みながら、本市の地域特性に応じました施策を展開してまいりたいと考えております。
 説明は以上です。

○盛月委員長
 ありがとうございました。
 以上で、柴様からの説明は終わりました。
 これより質疑に入ります。委員の皆様には、一問一答方式で質問をしていただきますようお願いいたします。
 それでは、御質問、御意見等のある方は御発言をお願いいたします。

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