本会議会議録


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令和7年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:天野 多美子 議員
質疑・質問日:03/07/2025
会派名:自民改革会議


○天野(多)委員
 分割質問方式で2点お伺いします。
産業委員会提出案件の概要及び報告事項53ページの若者の県内就職支援についてお聞きします。
 これまでUIターン就職に関しては、サポートセンターや情報提供、また奨学金の返還をこれからやっていくとのことで、いろいろ取り組んでいることは非常に大変ありがたいと思います。昨日も話に出ましたが、政令市とも足並みをそろえてやっていただけるとうれしいと思っております。
 その中で、若い方からすごく声が上がるのが、そもそも就職したい会社があまりないと。そこは一番の問題ではないかと思います。
 例えば、東京都は移住・定住のためにお金を出しているわけでも、努力しているわけでもなく、勝手に若い人たちが集まってきていますが、静岡県もかなりポテンシャルがある地域にもかかわらずなかなか呼び込めないのは、若い人が就職した後に自分の未来や興味に打ち込める魅力がないと、なかなかここで頑張りたいとか、地をはってでもやろうという気持ちが湧かないからだと思います。
 これから知事も経済、産業に大分かじを切っている中で、企業誘致策を今後どのようにお考えなのかお聞かせ頂ければと思います。

○山崎企業立地推進課長
 経済産業部ではこれまで当課が製造業を中心に企業誘致を展開してまいりましたが、若者を呼び込む観点では、令和5年度から知事直轄組織総合政策課でICTやサービス産業の誘致に力を入れて取り組んでまいりました。
 企業誘致においては製造業もサービス業も変わらない点があり、誘致を一緒にやっています。企業や金融機関からサービス産業のことも同じように聞かれていますので、これからは窓口を一本化し当課でサービス産業の誘致も進めていきたいと考えております。
 説明資料22ページの組織改正に当課の企業誘致体制として2名強化される記載がありますが、うち1名は、総合政策課から仕事も人も移管されますので人員体制を強化して取り組んでまいります。

○天野(多)委員
 静岡県がものづくり県というのは、非常に大きな力にもなっておりますし、大事なことだと思います。若者が魅力に感じる産業の企業誘致にぜひ力を入れていただければと思います。
 去年、自民改革会議でも漫画・アニメ・ゲームに関する議員連盟というコンテンツ関連の議連ができました。みんなで勉強、研究していく中で、静岡市も今年度大分そちらにかじを切ってガンダムを呼び込もうという話も出ています。株式会社バンダイも工場を大きくして人を増やしています。 話が飛びますけれども、魔法少女まどか☆マギカを制作するアニメ会社がサテライトオフィスを静岡市に出しました。オフィスを出して3年経過したところで、東京都よりもずっと人材育成がうまくいっているとのことですから、お互いウィン・ウィンになる企業誘致になればと思います。

 次の質問に移ります。
 説明資料73ページの静岡茶再生に向けた取組についてお聞きします。
 静岡茶リブランディングプロジェクトですが、3月6日にインタープランニング有限会社の富山達章氏を講師にディスカッションを行ったとのことですが、まずこのプロジェクトメンバーはどのように決めたのか教えていただければと思います。人数も含めてどういう基準で決めたのか教えてください。

○佐田お茶振興課長
 メンバーは、この先事業を主体的に進める年齢層で、自分の子供や孫に事業継承したときに静岡茶をどうしていきたいのかを考えてもらいたいという考えの下、地域に貢献したいと考えてイノベーションを起こす意欲のある10名を選んでおります。
 生産者は農林事務所に推薦してもらい、輸出や新たなお茶の飲み方などを提案している茶商や小売業者を当課で選定しております。

○天野(多)委員
 こちらからアプローチして決めたのですね。

 静岡茶という名前に統一する方向性は反対ではないのですが、中には我々は下請ではないとか、もっと言うと奴隷じゃないという言い方をする方もいて、自分たちの名前が消えてしまうみたいな言い方をする方もいらっしゃるんですね。私が直接聞いているのはお茶の生産者ですが、海外に売るためにてん茶に変えろと言われているけれども俺らは下請じゃないぞとおっしゃったりする方がいます。
 そういう現実がある中で、どのように生産者に静岡茶という言葉の周知や説明をしているのか教えていただきたいです。

○佐田お茶振興課長
 生産者などに対しては、JAの生産者大会などで、リブランディングプロジェクトについて説明しております。
 静岡茶を統一したブランドにしていく際には決して自分たちがやらされているのではなく、世界に通用する静岡茶を作っているのは我々だと自負が持てるブランドコンセプトやプロモーション体制を今後つくっていきたいと考えております。

○天野(多)委員
 繰り返しますが、決してこれに対して反対ではないです。例えばワインでもボルドー地方のブランド価値が上がると、一人一人の生産者の価値がさらに上がり、非常によいことだと思うんですよ。
 だけど、そう受け止めていない人たちがいて非常にもったいないところがあるので、お互いの気持ちが一つになればいいなと思っています。
 リブランディングプロジェクトのメンバーは、勝ち組というかうまくいっている方々ですよね。ほとんどの方が稼ぎが低く、営農し切れてない人たちもたくさんいますから、そういう人たちを置いていかない、ついていけないものにしないようにしていただきたいと思います。
 最後に、この話は要望ですけれども、水産物の未利用魚の話が少しずつ出てきており、私もフィシュルという未利用魚の冷凍食品を最近買っています。すごく便利でいいなと思っているので、ぜひ推進していただけるとありがたいと思います。

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