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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:山本 隆久 議員
質疑・質問日:12/14/2022
会派名:無所属


○山本委員
 それでは、分割質問方式で質問させていただきます。
 まず、文化観光委員会説明資料3ページ、2(1)台風15号への対応で、地域ぐるみの文化財保存・活用推進事業費として2900万円が計上されております。被災した文化財の復旧に対する助成ということですが、地域ぐるみは市町単位、それとも地域単位のどちらなのかお答えください。

○小坂文化財課長
 地域ぐるみの文化財保存活用推進事業の意図についてお答えいたします。
 この事業は、平成元年度に策定した県の文化財保存活用大綱に掲げる、美しいふじのくにの文化財を県民総がかりで守り、誰もが親しみながら未来につなぐという基本理念を具現化するため文化財の保守整備や文化財ガイドの育成、市町職員を対象とした研修の実施、また文化財課内に設置した文化財保存活用サポートセンターにおいて市町における文化財保存活用地域計画の作成支援など、文化財の保存と活用について支援を行うことを内容としています。
 これからの文化財の保存活用は、行政担当者、所有者だけでなく住民や地域で活動するボランティアの方々、商工観光関係者など様々な人々に担い手として関わっていただくことが不可欠だと思っております。そこで大綱に掲げる基本理念の県民総がかりでの文化財保存活用を目指し事業名を地域ぐるみとし、地域の皆様と共に進める意図を表したものでございます。

○山本委員
 じゃあ、今回申請があった被災した物件数は何件でしょうか。

○小坂文化財課長
 台風15号による被害報告のあった国・県指定文化財は全部で21件です。

○山本委員
 21件に対して国が10分の7、県が10分の1の計10分の8、2900万円で一応全部修復ができる計算でよろしいでしょうか。

○小坂文化財課長
 今回の補正予算では早急に復旧を行う文化財の所有者に対する経費を計上しております。
 具体的には、今申し上げました21件のうちには予算措置が必要でなかったもの、所有者で復旧できた小規模なものもございます。今回の2900万円の対象となっておりますのは、清見寺の裏山の斜面崩落と庭園への土砂流入の復旧、臨済寺の斜面崩落と庭園への土砂流入の復旧、久能山の斜面崩落の復旧及び危険木の伐採、霊山寺の給排水管損傷の復旧を計画したものです。

○山本委員
 ありがとうございました。
 次の質問に移ります。
 その下の(2)当初予算編成後の事情変化により必要となる経費で、私立幼稚園教員人材確保支援事業費助成は給与改善を行う私立幼稚園に対する助成でございますが、対象となる幼稚園は県内に何園ありますでしょうか。

○奥山私学振興課長
 対象となる私学助成園は73園でございます。

○山本委員
 ありがとうございます。
 73園のうち何園に対して助成を行うことになりますか。

○奥山私学振興課長
 基本的に52園を想定しています。

○山本委員
 そうしますと、残りの21園は給与改善を行っていないと捉えられるんですけれども、そこに対しては県から何かしら給与改善をする指導を行う予定はございますでしょうか。

○奥山私学振興課長
 この制度は、幼稚園教諭等の給与改善を目的として行っている国庫直接補助事業が基になっています。それが12月で一度変わり、1月からは国と県で助成する事業になります。現在国で事業を行っておりますのが52園ですので、基本的にはその継続でございます。
 給与改善に取り組むか取り組まないかは学校法人が自主的に考えられていることで、この思いは尊重しています。ただ県で私立幼稚園に聞き取りをしますと、各園が人材確保に大変苦慮している実態は伺っております。文部科学省のデータなどを見ましても公立よりも私立のほうが給与が低いことから、給与が人材確保に苦慮する要因の1つと考えられますので、この制度を人材確保に有益と考え様々な機会を捉えて周知を図り活用を促しているところです。
 今後とも、相談がございましたらこの助成の活用を促していきたいと考えておりいます。

○山本委員
 ありがとうございます。
 学校法人それぞれの考え方を尊重し、指導が難しいならば最後におっしゃったようにぜひともセールスをしていただいて、給料が上がるように、ひいては人材不足を解消して様々な園内での事故の軽減につなげていただきたいと思います。

 続きまして、説明資料14ページの東アジア文化都市について質問させていただきます。
 実施プログラム構成を見ると、交流・発信事業、コア事業、協働プログラム、地域連携プログラムと非常に多彩なメニューとなっております。
 これは来年からスタートするわけですが、その割には具体的にいつ何をやるかスケジュール表が全く見えていないですけれども、どこまでいわゆる工程が進んでいるかお聞かせください。

○渋谷静岡県理事(東アジア文化都市担当)
 東アジア文化都市がどこまで具体的に進んでいるかですけれども、説明資料13ページにありますように開催準備は11月29日に実行委員会を立ち上げまして、12月1日に私を事務局長として事務局が立ち上がったところでございます。答弁等では理念や目的等について説明させていただきましたけれども、現在まさに急ピッチでこの4階層の事業の全容を構築する作業を進めております。
 東アジア文化都市について少し丁寧に説明させていただきますと、文化都市の事業は博覧会のように一定の場所に集まっていろんな人がその場所で事業をやるものではなく、いわゆる文化都市という名前のプラットフォームをつくって、そこに事業を乗せていただく。例えば通販のアマゾンみたいにいろんな事業がそこに乗っかって、だけどもブランドは一つで、それを一体的に広報してスケールを持たせることによって大きな成果を上げていこうと考えております。そういうプラットフォームのイメージで考えますと、まずこの4階層の事業を一つ一つ埋めていく作業が必要になると思っています。
 1層目の事業は交流・発信事業となっておりますけれども、式典や広報の事業になります。こちらにつきましては既に事務局でロゴマークの作成とか広報計画を早急に調整しており、式典の準備も進めております。
 2層目のコア事業はほぼ文化局が主催しておりまして、具体的に事業名を出して開催を決めております。現在文化局を挙げて準備または予算要求を進めているところで、具体的な事業名が入っています。
 さらに3層目、4層目、スポーツとかお茶とか産業とか他分野にわたるものに関しましては、先ほど5番委員から御質問のありました大河ドラマ館も文化都市の1つの要素として市に参画をお願いした上で主催者からいろいろ把握する。あとは例えばスポーツ局がやっているスポーツの事業も把握することが大事になります。現在、部局長で構成する庁内推進会議で全庁調査をかけ、さらに市町長会議でも文化事業のエントリーをお願いしているところです。現在そのエントリーを進めていますので、そうした内容が具体的に埋まってきますと、2月議会のときには1月以降の事業の実績も含めて、ある程度具体的にお示しできるようになるかと思います。そのように進めておりますので、御理解頂きますようお願いします。

○山本委員
 ありがとうございます。
 決定もついこの間でしたし、ばたばた作業で進めているのは分かります。プラットフォームで静岡県のブランドにというところはいいんですけれども、県内外、それから海外からも来てもらうなり認識して次の機会に来てもらうのが静岡県の利益につながるものですから、やはりある程度こういうときにこういうものがあるんだよと1日も早く県内外、国内外に伝わらないと効果が薄くなってしまうと思います。2月議会とおっしゃっていましたので、なるべく年内には大きな骨格、年明けにはかなりの詳細まで突っ込めるようなスケジュール、政策をお願いしたいと思います。これは要望でございます。

 最後に、ヴァンジ彫刻庭園美術館について質問させていただきます。
 先ほど、5番委員からも年間9000万円ぐらいの費用がかかる云々というお話もありましたし、こんなふうに運用していきたいという説明もお聞きしました。
 採算性も必要なんですけれども、このクレマチスの丘は地域として、特に長泉町としてやっぱり欠けてはいけないんだというその熱量というか市町の要望に応えていくのも県としての責務だと思っています。
 今までの話合い等を通じて地域でどのぐらいの熱量があるか、感じた具合をお聞かせ頂きたいと思います。

○田中文化局長
 地域でどのぐらいの熱量かですが、周辺市町、地元自治体のお話をさせていただければと思います。
 今回のお話ですけれども、そもそも美術館からの支援の申出に加え周辺の3市2町から、地域への影響が大きい、懸念されるということで県に支援してほしいと御要望を頂いておりまして、周辺市町は非常に心配されていると思います。
 そういった要望を受けまして県では今、本日お示ししました活用コンセプトを検討しておりますけれども、私どもは一番の地元の自治体であります長泉町と直接お話をさせていただいております。周辺の市町とは、長泉町が中心となって今後この施設へどういった支援ができるかといった観点で話をしていただいている状況であります。
 今回説明資料にも記載してありますけれども、地元の長泉町は一定の財政負担を考慮しているということで、熱量という面では非常にお持ち頂いているのかなと考えております。また周辺市町につきましては現在まだ財政負担というところまではいっておりませんけれども、もしこの施設を県が運営することになった場合は、活用促進といった観点で頑張って様々な協力をしていくというお話は長泉町を通じて聞いています。

○山本委員
 ありがとうございます。
 視察のときにも美術館からお話があったんですけど、一企業の広報能力ではなかなか国内外の皆さんにお知らせすることができなかったために集客力がつかなかったとか、中学生なんかの、いわゆる芸術や文化に触れる事業の一環でまだまだ特に西部の学校は非常に少ないというお話もありました。このコンセプトからいっても、例えば県が市町に補助を出して県内の中学生全部に芸術に触れる授業の一環として一度は訪れてもらってこんないいところがあることを知っていただくとか周辺の市町と組んで思い切って広報予算をつけて特に関東地方に広報して集客するなど、もう少し攻めの考えというか予算組みも検討すべきで、負担が幾らになるというちょっと消極的なものだけじゃなくて、攻める場合にさらに5000万円出したらこんなこともできるということも一度御検討頂きたいと思いますが、その辺についてはどんなお考えでしょうか。

○田中文化局長
 やはり県だけでは限界があると思いますので、周辺の市町とも連携して、今お話のありました広報予算をしっかりつけていろんなものと合わせてPRしていく形もあるかと思いますので、検討させていただきたいと考えております。

○山本委員
 ありがとうございます。
 現場を見て、直感的になくすのは惜しいなと個人的に思っております。ぜひとも借金の肩代わりをするみたいな消極的な考えじゃなくて、一気にあそこを、宝の持ち腐れにならないようにもっと生かしていく方向も御検討頂きたいと思います。以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○坪内委員長
 ここでしばらく休憩といたします。
 再開は13時15分とします。

( 休 憩 )

○坪内委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 傍聴人の方に申し上げます。
 傍聴証の裏面の記載事項をよく守って、静粛に傍聴されるようお願いいたします。
 質疑等を継続します。
 では、発言をお願いします。

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