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委員会会議録

質問文書

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令和2年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:伴 卓 議員
質疑・質問日:12/14/2020
会派名:ふじのくに県民クラブ


○伴委員
 分割質問方式で2問お願いいたします。
 スポーツ関係と文化財関係で1問ずつ。スポーツ関係は確認だけになるかと思いますがよろしくお願いします。
 サイクルプロスポーツチームのレバンテフジ静岡が富士市に拠点を置きまして、今年非常に頑張っていただいております。来年以降の話になりますが、ホームゲームの開催を目指した機運が高まってきております。
 その際には、警察の交通規制やサイクルスポーツ振興など県の御支援をお願いすることがあろうかと思います。これについて取組として始まっていることや、今後想定される県庁と県警の調整を含めて県として何かできることがありましたらお伺いしたいと思います。

○大石スポーツ政策課長
 レバンテフジ静岡の新リーグ参加とホームゲームの開催については聞いております。開催に当たりましては競技団体の協力も必要ですので、競技団体や警察との調整についていろいろ相談等が来ております。それらの相談に乗りながら側面的に支援していきたいと考えております。

○伴委員
 ありがとうございます。
 まだ走り出しですので富士市は右往左往するかと思います。私も間に入らせていただいていろいろな御支援ができればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 では、次の質問に移ります。
 文化財課所管の博物館行政についてお伺いしたいと思います。
 全国47都道府県の中で博物館がない都道府県は、資料により諸説ありますが愛知県、京都府、本県と言われております。都道府県立の博物館という意味です。
 しかしながら、愛知県も京都府も名古屋市と京都市にかなり大規模な博物館があります。本県にもいわゆる○○ミュージアム、先ほどお話に出ておりますふじのくに地球環境史ミュージアムやふじのくに茶の都ミュージアム、静岡県立美術館もそういった類いでありますし、地元富士宮市の静岡県富士山世界遺産センターも博物館といえば博物館だと思っております。
 一方で、文化財の保護や保存、また基礎自治体が有している文化財等をより高度なレベルで保護するべきじゃないかという声も先般聞きました。静岡県の保護体制が弱いのか弱くないのか、きちんと担当課がありますので大丈夫だと思うんですが、これについて4点お伺いさせてください。
 まず、本県に博物館を造れという意味ではなくて、もし博物館があればどのようなことができるのでしょうか。

 また、これまでに博物館建設の議論があったのかどうか。

 現在は造らないという選択肢に立っていると思いますが、この場合県庁としてどのような文化財保護、保存等の取組をしているのか。

 最後に、文化財保存・保護団体が県内にいろいろあるかと思いますけれども、こういった団体と連携されているかどうかお伺いしたいと思います。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事
 博物館行政について全般的な御質問を頂きましたので、私から全体的に説明させていただきます。
 まず、静岡県には博物館がないというお話でしたが博物館の定義は非常に難しく、例えば県立美術館も博物館法による博物館になりますし、自然史や歴史、動物園、植物園も博物館に含まれます。博物館法に関しては教育委員会社会教育課が所管しておりスポーツ・文化観光部には正確な統計がありませんが、県立博物館がないのかという単純な質問ですと、県立美術館は博物館法上の博物館ですがそのほかはありません。
 しかしながら、富士山世界遺産センター、ふじのくに地球環境史ミュージアム、埋蔵文化財センターなども含めた博物館的に県民に文化資源を見てもらえる施設は有しております。
 県が考える博物館はどのようなことができるかについてですが、例えば埋蔵文化財センターは県の登呂遺跡や戦国時代などの歴史の知識、またふじのくに地球環境史ミュージアムは歴史や自然科学、美術品を含めた鑑賞や学習の機会を県民の皆様に提供する点で非常に重要な文化施設だと思います。我々は県民がそうした機会を広く享受できるようにしっかりと運営していく必要があると思っております。

 次に、博物館建設の議論の有無につきまして、県立博物館を建設するかどうかは長い時間をかけて県庁中で検討されてきた歴史があります。特に平成に入ってからは自然史博物館を造ったらどうだという検討がかなりされてまいりまして、最終的にふじのくに地球環境史ミュージアムの建設に至ったと聞いております。

 造らない選択肢でどのように文化財を保存していくのかに関しましては、事実として県立博物館はありませんが、県内を見ますと静岡市は登呂遺跡の博物館や浅間神社の博物館を持っていたり、浜松市は大きな博物館を持っていたり、富士市や沼津市、三島市、藤枝市、島田市はしっかりとした博物館を持っております。県が博物館行政を統括する立場でそういったものと連携を結んで文化振興をしていかなければいけないと考えております。
 県としては、自然史分野についてはふじのくに地球環境史ミュージアム、世界遺産富士山に関しては富士山世界遺産センターを運営していて、埋蔵文化財についてもこれまでは県民に対して見せる施設はなかったんですが、庵原高等学校跡地に整備した埋蔵文化財センターには県民が見られる施設をきっちりと準備しておりますので、これらをしっかりと活用しながら文化財を見せていくことを頑張っていきたいと思います。

 保管体制や文化財保護団体との連携につきましては、本会議で伊藤議員へも答弁させていただきましたが、昨年度静岡県文化財保存活用大綱を策定しまして、その中で今後文化財の保存をしっかりとやっていき、なおかつ観光活用していく大方針があります。
 これに基づいて、一番大事なのは文化財を所有している市町が自分たちの地域の文化財をしっかり守っていく計画を立てることです。これには文化財保護法上の優遇措置もありますので、県として市町に計画をつくらせることを今は頑張ろうと文化財課内にサポートセンターをつくり各市町を支援しているところです。現在計画を頑張ってつくろうという市町がかなり出てきております。
 さらには、先ほど6番委員からも御質問がありましたように、地域で文化財の保存や管理を頑張っている方々に文化財の保存団体だと県がお墨つきを与える認定制度をつくり、あなたたちは頑張って地域のために文化財を守ってくれている人たちですよ、県がそれをしっかりと広報しています、ロゴマークも提供しますと支援していきます。これにより県が全体を把握して連携を考え、文化財行政の活性化を頑張っていきたいと思っております。

○河原崎委員長
 博物館は教育委員会の担当ということですか。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事
 博物館法の所管は教育委員会になります。ただ博物館類似施設と美術館の運営はスポーツ・文化観光部になります。

○伴委員
 熱い御答弁ありがとうございます。
 最後に意見を述べさせていただきます。
 富士市に富士山かぐや姫ミュージアムができまして職員さんとよく話をしますが、富士市は割と熱心な方が多い地域なのでいいも悪いも偏在してしまっているとの話を聞きます。観光資源としてはすごくいいものかもしれませんし、博物館をどこかに造れば博物館行政が確立するかは私は違うと思います。この前同じ会派の伊藤議員が本会議で質問され、静岡県文化財保存活用大綱も読ませていただきましたが、非常に将来性のある大綱になっている印象を受けました。
 登呂遺跡などの自然史も大事ですけれども、一番危惧するのは駿河の国、富士の国としてほかの地域とはすごく違った歴史を持っていると思うんです。それを発信していく部分で文化財行政が担う役割が大きいんじゃないかと思っています。箱物を造ってくれという意味ではなく、県庁が軸となって先ほどおっしゃっていただいた民間団体や各市町が持っている機能に対し支援していただいて、流出や不当に買われてしまうこと、破棄されてしまうことを防ぎ、目を光らせていただきたいと思い質問いたしました。では質問を終わります。

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静岡県議会事務局議事課

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