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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和4年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:渡瀬 典幸 議員
質疑・質問日:06/27/2022
会派名:自民改革会議


○渡瀬委員
一問一答方式でお願いします。
まず初めに、議案第97号についてです。
 国道473号金谷相良道路Uの進捗状況についてお伺いしたいと思います。
 現在、金谷御前崎連絡道路のうち国道1号菊川インターチェンジから倉沢インターチェンジ間の延長約3.3キロメートルを国道473号金谷相良道路Uとして事業が進められておりますけれども、この幹線によって新東名高速道路、国道1号、富士山静岡空港、東名高速道路及び御前崎港が結ばれ、陸・海・空の交通ネットワークが構築されます。
 4号橋上部工の土木工事請負契約が議案提出されておりますけれども、進捗状況及び今後の予定について教えてください。

○柳原道路整備課長
 国道473号金谷相良道路Uの進捗状況についてお答えいたします。
 国道473号金谷相良道路Uにつきましては、平成28年度に用地取得は全て完了し、現在全面的に工事を実施しております。これまでに主要な構造物である本線の橋梁7橋全ての工事に着手しており、このうち5橋が完成しております。
 本議会でお諮りする議案第97号は本線橋梁最後の上部工工事の契約であります。引き続き橋梁工事のほか本線道路工事などを確実に進め、令和6年度中の開通を目指してまいります。

○渡瀬委員
 今は新型コロナウイルスの感染によって地域経済等多岐にわたって深刻な影響をもたらしておりますけれども、新型コロナウイルス感染症終息後の観光や産業活動の活性化のためにもこの道路の完成は本当に大きなものだなと思っております。
 今、御答弁で令和6年度の開通を目指すということでございますけれども、計画どおりに、またできれば前倒しの努力をしていただいて開通に向けて御尽力願えればと思いますのでよろしくお願いいたします。

 次は、土採取等規制条例のことについてお伺いいたします。
 これまでの静岡県土採取等規制条例について、届出制である点、また1ヘクタール以下は市町に権限移譲している点、罰則の緩さなど近隣の県の条例に比べ規制が緩かったことが今回の違法盛土を許す原因の1つと十分に考えられます。
 その点について、第三者委員会として検証はしているものの、誘引してしまった要因となったことが推測できるといった曖昧な表現でしか指摘されておりません。その上で熱海市が独自の条例をつくり厳しい条例を制定していなかった点に触れ、予見的な見地から熱海市独自の規制条例の検討もあり得たとし、県の立場によった検証と捉えられます。
 そこで県は、条例の見直し時期の遅れが今回の違法行為の原因となったという指摘に対してどのように捉えているのか教えてください。

○上原土地対策課長
 県としましては、近隣の神奈川県が平成11年10月に神奈川県土砂の適正処理に関する条例を施行し、その後建設残土の規制を強化するため各県でも盛土条例の制定が続いていました。このことを踏まえれば、県においては平成9年に条例改正を行ったんですけれども、その条例改正後においてもさらなる条例改正について検討すべきであったと考えております。

○渡瀬委員
分かりました。
 たらればのことになってしまいますけれども、やはりやっておくべきだったとの御見解でよろしいでしょうか。

○上原土地対策課長
 他県で厳しい規制条例の制定が続いていたことに比べて県の規制は非常に緩い状況を考えれば、県として厳しい条例改正をすることも必要であったのではないかと考えております。

○渡瀬委員
ではそのように受け止めておきます。
 次に、砂防による対応についてもお伺いいたします。
 第三者委員会では、河川砂防関連法令の検証においては、今回の違法盛土を防げなかった原因として1999年当時、砂防堰堤設置に伴い砂防法による砂防指定地を面指定せずに要設備地の指定範囲としたことは妥当だとしております。
 さらに、砂防指定地の指定後、流域上部で盛土工事が始まったものの森林法で管理をしているとして区域変更を行わなかった。また区域変更を行おうとしても、既に実施されていた行為には規制が及ばなかったため区域変更を変えるべき問題ではなかったとした県の判断を妥当だと検証しております。
 しかし、前所有者が土地を購入した2006年以降違法盛土行為は3年以上続けられており、その情報は当然砂防課も承知している懸案であったことを考えますと、当然砂防堰堤上流部における砂防指定地の区域の変更ができたのではないかと。
 また、第三者委員会においても、そのような可能性を探ってみるべきであったとの検証になるのが当然ではないかとしております。
しかし、実際には全く検討した形跡がないため危機意識の共有ができていなかったということです。実際に前土地所有者に接触もしていない。もし網がかかれば、土地所有者は土地変更に砂防法で許可が必要になってきます。2007年に逢初川が濁った時点で砂防指定地の変更ができ、開発行為を止められた可能性もあります。県も第三者委員会もこの点に関する検証が十分されていないように思います。再発防止の観点から、当時砂防法による抑止が出来たかもしれない可能性がある限り、追加指定の申請を行っていなかったことは第三者委員会が判断した行政裁量の範囲内であったという見解は理解しがたいと受け止めますけれども、県の見解はいかがでしょうか。

○杉本砂防課長
砂防法に関してお答えします。
 逢初川源頭部における土地改変等に対しては、森林法や静岡県土採取等規制条例の規制を受け、既に他法令による管理可能な状態であることから土地所有者等の二重の負担を避け、砂防指定地の規制をかけなくてもよいと考えております。
 また、仮に砂防指定地の区域変更を行ったとしても既に実施されている行為には規制が及ばないため、砂防指定地にすることによって問題の解決が図れることはなかったと考えております。

○渡瀬委員
 砂防指定地の指定を考えてなかったとのことですけれども、これは堰堤より上流側のことの指定だと思うんですが砂防法によりますと、土地の形式の変更をした場合これも含まれると。そういったことがあるにもかかわらず指定をしなかった理由をもう一度お願いしたいと思います。

○杉本砂防課長
 土地の改変については、既にこの当時行為が行われたときには、先ほど申しましたように他法令――森林法と土採取等規制条例の条例の網がかかっていることにより審査が適正に行われることとなります。
 したがって、過度の負担をかけないということも含め砂防指定地の指定をかけることは取りやめております。

○渡瀬委員
 森林法ほかの網がかかってるから、あえて砂防指定地の指定をかけなくてもよかったという見解でしょうか。

○杉本砂防課長
 5番委員のおっしゃるとおり、他法令により既に規制がかかっているエリアですので、砂防としてはあえて指定をかけることはないと考えております。

○渡瀬委員
 ほかの網がかかっているから大丈夫だと判断されたと思うんですけれども、それでもこうなってしまったことに関して、砂防指定地の指定をやっておけばよかったんじゃないかなあと思うんですけれども、その辺の見解はいかがでしょうか。

○杉本砂防課長
 実際のところ土砂の流出状況等を加味して砂防指定地をかけることになりますので、今回の盛土という人工物を対象とした土砂の流出については、砂防という観点ではなくて本来やるべき開発行為そのものの法律で対応すべきと考えております。

○渡瀬委員
分かりました。
 今回、そういった反省も踏まえてそれらを全て網羅する内容になるかと思いますけれども、これはもっともっと深く検証していかなくちゃいけないと思いますので、また引き続き審議をさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 次は所管事務調査で、まず建設委員会説明資料43ページの緊急交通安全対策事業費です。
 千葉県で悲惨な交通事故が発生したことに伴い、新規の事業をつくっていただきました。大変ありがたく思っております。
 その中で、県は地域から速やかな対応が求められている自宅から通学路に至る通学経路の交通安全対策と区画線の引き直しを集中的に行う緊急交通安全対策事業を立ち上げて交通安全対策に取り組んでいくとされておりますけれども、今回の区画線の引き直しについて現状と今後の予定を教えてください。

○望月道路保全課長
 区画線の引き直しについては、道路管理者が行う白線と警察が行う黄線の両方の引き直しを行います。このため効率な施工に向けて、県警と連携を密にしながら取り組んでおりますが、現在具体的な箇所の選定作業をしているところです。準備が整ったところから順次、発注工事に着手していきます。

○渡瀬委員
 これは県道が対象になるかと思います。県道の全長は分からないんですが、薄くなっているところを引き直すと思います。準備ができたところから進めていくということですけれども、令和4年度内はどのくらいの引き直しをするのか。

○望月道路保全課長
 目安ですが、2年間でそれぞれ100キロメートルくらいの作業を考えています。
 先ほど申しました警察側の黄色の線と効果がうまく出るような箇所調整をしており、その結果、静岡県の関連箇所2,770キロメートルのうち100キロメートルくらいのボリューム感になります。

○渡瀬委員
 この白線を認識するとピピピと音がする車のカメラも大変進んでいると思うんです。基本となるこのラインは本当に大事なものですから、ぜひとも薄くなったところをとにかく早急に直していただきたいと思うんですけれども、箇所選定の調査はどのようにやるのでしょうか。

○望月道路保全課長
 先ほど警察と連携を密にしていると申しましたが、警察は関係所轄署があり、交通基盤部は出先の土木事務所があります。日々の管理の中でどの辺りが消えているのかは、パトロールなどで情報は一応持ち合わせております。ほかにも地域の声も頂いておりますので、それらを現場の状況として分析しながら、具体的な箇所を選定する作業をしているところです。

○渡瀬委員
 常にパトロールをしていただいて情報を得られているということですので、本当に早い施工をお願いしたいと思います。
 うまくいって交通事故が減れば全国的なモデルになるんじゃないかなと思うくらい本当にすばらしい事業をつくっていただいているので、2年間で済む話なのか分かりませんけれども、ぜひとも進めていただければと思いますのでお願い申し上げます。

次に行きます。
 説明資料54ページ、安全で美しい県土環境保全事業です。
 これはリモコン式の草刈り機を使用して除草の効率化を目指すことです。どの河川も、またどの地域においても多分草を刈ってくださいといった要望が物すごい多いと思いますけれども、本当にお金もかかることですし、何とか皆さん方にお願いして今まで対応していただいていたわけです。
 このリモコン式草刈り機は購入されるのか、どのくらいのものでどのような感じになるのか、詳細を教えていただければと思います。

○八木河川海岸整備課長
 リモコン式除草機の導入に向けてのスケジュール等についてお答えします。
 今年度は浜松土木をはじめ4土木事務所で計7台を配備する予定です。現在入札手続が完了して機器製作を行っていて、購入を予定している7台のうち5台が8月中、残りの2台は年内の12月中をめどに配備する予定です。

○渡瀬委員
 リモコン式ですが、刈れる面積の規模やどんな機械なのか、その辺について教えてください。

○八木河川海岸整備課長
 現在、一般的に使用している肩掛け式の従来の草刈り機と比較しますと単価自体は約半分です。一方、施工能力は約5倍でコスト縮減や現場での安全対策の意味でも今回のリモコン式除草機を有効に活用していきたいと考えております。

○渡瀬委員
 県職員が使うのか外注に出すのか分かりませんけれども、これはすごいことだと思います。予算も大きいですが、また引き続き7台よりもっと欲しい状況が生まれる可能性もありますから、その辺も見据えて事業を進捗していただければと思います。よろしくお願いいたします。

次に行きます。
 説明資料61ページ、津波対策静岡方式の推進です。
 今回、磐田市の海岸でレベルツーの津波に対応した静岡モデル防潮堤を整備すると。その中の一部、2.2キロメートルでCSG工法を採用するとありますけれども、浜松市でも経験がある県の支援が必要ということで県が受託して工事を実施するようですが速やかな整備をしていただけることを望んでおります。
 この磐田市における防潮堤整備の進捗状況とスケジュール等を教えてください。

○八木河川海岸整備課長
磐田市防潮堤整備についてお答えします。
 磐田市域の津波対策としましては、天竜川河口から太田川河口付近まで約11キロメートルの沿岸部におきまして、磐田市が静岡モデル防潮堤整備事業として令和8年度完了を目指しレベルツーに対応した津波対策を進めているところです。
 このうちCSG工法を採用することとなりました延長約2.2キロメートル区間については、磐田市からの要請を受け県が受託工事として施工することとなりました。
 内容は、令和7年度完了を目指したCSG工法による防潮堤整備で、工事の発注予定は今年度、まず防潮堤の主たる材料となるCSGを製造するいわゆるCSG製造工について入札事務を進めているところです。
 8月に仮契約を行い、9月議会に議案として提出する予定としております。
 その他、防潮堤を築造する本体工が、第一工区として今年度、第二工区として来年度発注予定としております。

○渡瀬委員
県と市の役割分担を教えてください。

○八木河川海岸整備課長
 基本的に市あるいは町が行います静岡モデル防潮堤整備については、県から直接的な財政支援が困難であることから、建設発生土の提供など県や国等が行う他事業との連携により市町を支援していくとしております。
 特に磐田市との連携につきましては、県受託工事区間では防潮堤整備に必要となる用地取得あるいは工事用道路の設置などの準備工事を磐田市が行い、防潮堤整備の発注事務手続から完成までの現場施工監理を県が行うこととしております。

○渡瀬委員
 ここは防潮堤を造る幅が狭いということで県に技術支援を要請したということだと思いますけれども、これを進めていただきながら、まだまだ磐田市も残っているところがあるんですよね。この部分に関しては、直接、県としては最終的な約2メートルの盛土は経済産業部になるけども、このCSG工法をやるところとほかの部分に関しても県が工事をやっていきますか。

○八木河川海岸整備課長
 CSG工法を県が受託して施工する区間は完成年度の目標を令和7年度としており、磐田市域の全体11キロメートルの防潮堤整備については、磐田市のほうで令和8年度完成を目指して整備を進めていくと聞いております。

○渡瀬委員
私は袋井市在住ですので、今一番進んでいることは本当にありがたいです。磐田市側が500メートル、掛川市側が500メートル残っているだけで、今年度はもう掛川市側のほうに手をつけていくということです。
 袋井市だけ出来ても何ら意味もなくて、やはり磐田市、掛川市、そこまで全部出来て初めて防潮堤になるんじゃないかなと思いますので、ぜひとも技術的なことも含めて早い進捗を進めていただくようにお願いしておきます。

では最後、説明資料65ページ、太田川ダムの濁水対策についてです。
 太田交通基盤部長の説明で、濁水防止フェンスなどの新たな対策の検討を行い濁水長期化の解消に取り組んでいるとのことでしたけれども、自分が聞き覚えているのは濁水フェンスは効果がないと報告を受けた記憶がございますが、そんなことはないんでしょうか。検討の余地はあるということでしょうか。
 また、それも含めてほかにもどんな対策があるのか。今れき間浄化とか県のほうで本当に御尽力頂いておりますけれども、こんなこと言ったら失礼ですけれども、あんまり効果がないのが現状だなと思いますので、この濁水フェンスまたその他の方法について、今後どのように進めていくのか。
 また、これまではモニタリングから始まって今回は観測調査を実施するということですけれども、シミュレーションから観測調査とよく分からないものですから、その辺の内容を教えてください。

○山田河川企画課長
 過去には濁水防止フェンスも検討した経緯がありまして、私の記憶ですと当時費用が結構高いという話と、先ほど冒頭に説明のあった当時進めている早期の濁水放流や躍層の低下放流もある程度の効果が見られるということで、現状はそれを中心に進めているところであります。
 シミュレーションの話ですけれども、今言った2つのやり方については、ある程度条件が整わないと効果が出ない部分もありますので、もう少しシミュレーションなどをかけて精緻に検討することと、しっかり2つの対策の効果が出るか観測をしながら確認していこうと考えています。
 したがって、引き続き検討調査を重ね、今後も濁水防止フェンスやそれ以外の対策も含めて、効果があるものがあれば取り入れていくことになるかと思いますけども、当面の間は早期の濁水放流と躍層の低下を進めていきたいと思っております。

○渡瀬委員
 このモニタリングも何年やったんですかね。ずっとそんな話ばかりで、これは取水で出すとかいろいろなことをやっていただいておりますけども、今、太田川も物すごく濁り切っています。漁協さんからお客さんが来なくなっちゃうくらい大変だと。太田川では地元の方、また遠くから来られる方も夏には水遊びをするんですけれども、大変汚い水の中で水遊びをしているのが現状でありまして、モニタリングから今度は観測調査をしばらくやってみますとおっしゃってますけど、この観測調査はどのくらいされるんでしょうか。

○山田河川企画課長
 期間については、早期濁水放流等の対策をしておりますので、一応その間は確認、調査などは進めていきたいと思ってます。
 その効果がしっかり見られないことになりましたら、濁水の検討会などの中でお諮りをして、次の対策を進めていく必要があると考えておりますので、引き続きしっかり対応していきたいと思っております。

○渡瀬委員
 私も検討会に何回か出席しましたが、学者のお偉いさんがこうしましょう、ああしましょうと言い、県の人がそうしますという話ですけど、地元としては待っていられないのが本音なんですよ。
 濁水フェンスもリースがあると聞いたことがあります。設置すれば何億円というお金がかかると思いますけれども、リースでテストできるんじゃないかと思うので、また新たな策をぜひとも前向きに検討していただいて、早急にこれとはまた違った方法の検証もしていただくことを要望しておきますので、よろしくお願いします。

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