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委員会会議録

質問文書

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令和2年決算特別委員会危機管理くらし環境分科会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:11/04/2020
会派名:無所属


○大石(健)委員
 一問一答方式でお願いします。
 それではページが若い順に質問させていただきます。
 令和元年度主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書61ページ、ふじのくに移住・就業支援事業についてお伺いします。
 本県への移住者を増やすために一生懸命皆さんにやっていただいて着実に成果が上がっていると私も実感していますが、説明資料62ページの移住・就業支援金支給実績が静岡県全体で6世帯との結果が出ています。どういう方々がどういうことで移住したかといった内容とこの数字に対する評価を教えてください。

○蜷企画政策課長
 移住・就業支援金制度は、東京圏から本県への移住促進と中小企業の人材確保を図ることを目的に、東京圏から本県に移住し中小企業等に就職した方などで一定の条件に合致する方に支援金を交付するものであります。
 令和元年度の6件の支給実績につきましては、移住候補地として人気の本県としては大変少ない数字にとどまり残念な結果となり、予算をお認め頂いた県議会の皆様には大変申し訳なかったと思っております。
 ただ、全国的に支援金の支給件数は少なくて、国が年間目標として1万件を打ち出していましたが、令和元年度は全国71件のうち本県が6件で第2位でした。少ない中でもといった評価はよろしくないと認識しておりますが、そのような実績となっております。

○大石(健)委員
 6件で2位でよかったというか全国的に言えば大丈夫とのことですけれども、その辺も含めてほかの資料等ではそういう説明を入れてあるわけなので、いきなりこのスペースに数字が1個しかない列がこんなに文字数を取っているんですね。今おっしゃった全国ではこうだといった違う資料を入れずにこれだけ見るとこれっぽっちかとなると思います。
 その下の評価の欄の活動指標で移住相談件数が1万件を超えています。実際に移住された方が1,283人でこれもかなりの数――1割強とのことですが、実際に移住された方が1,283人いる中の6世帯となると0.5%なんですよね。やはりこの6件に関しては本当はどのくらいいったはずだったか今の説明では足りないと思いますので、1つ2つ具体的な例があったら教えてください。

○蜷企画政策課長
 この事業は要件がかなり厳しくて、移住する直前の10年間のうち通算5年間以上東京23区に在住してること、または東京圏――東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の4都県に在住して東京23区内に通勤していた方との縛りがあります。その方々が県が用意するマッチングサイト「静岡就職ネット」に移住・就業支援金の対象として掲載された中小企業に就職して、移住後5年以上居住、就業する意思を確認した方にのみ交付するなどかなり厳格な制度設計がされたものであります。
 そういった中で、実際に移住された方に昨年度は6件支給できています。就業と起業とありまして、ホテルや建築の企業に就職された方、フランス洋菓子店や理容店を起業された方がいらっしゃいます。

○大石(健)委員
 どのくらいの方が申込みの相談をしてはねられたか、割合のような大まかな数字は捉えていらっしゃるのか。要件が厳格であれば制度の見直しについて検討する必要があるのではないかと思うのですが、どのくらいの方が制度を利用しようとしてはねられちゃったかが分からないと、この数字が妥当か分からないと思うので教えてください。

○蜷企画政策課長
 実際にどのぐらいの方から御相談があったかについてはつかんでおりませんけれども、東京の移住相談センターの相談員に話を聞く限りでは、まず対象となる地域に住まれているか確認するとほとんどの方は対象にならないと伺っております。
 私も厳格だと申し上げましたけれども、全国知事会でもやはり課題感を持っておりまして、全国知事会でも本県でも、それぞれの提案の中で要件緩和を要望しています。具体的には対象要件の緩和や、東京に住んでいる方が対象になるので各都道府県の周知では限界があることから国での周知に力を入れていただきたいと要望しております。

○四本委員長
 ここでしばらく休憩いたします。
 再開は11時35分にします。

( 休 憩 )

○四本委員長
 それでは、休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 先ほどの5番委員の質問への答弁は、午後一番でするとのことですので御承知願います。
 では、発言願います。

○大石(健)委員
 国の施策としても1万件が目標なのに全国で71件しかないことはかなり不備があるので、これからも国に対して働きかけを続けていっていただきたいと思います。

 次に、説明資料75ページのユニバーサルデザインの推進について伺います。
 先ほど、市川くらし・環境部長からユニバーサルデザインの推進について、困っている人を見かけた際に声をかけたことがある人の割合が順調に増えてきているとの御説明がありました。本当に不勉強で申し訳ないのですが、困っている人を見かけた際に声をかけたことがある県民の割合はどうやって調査するのでしょうか。

○若月県民生活課長
 ユニバーサルデザインの成果指標の調べ方についてですけれども、その数値は県政世論調査で調べたものであります。聞き方としましては心のユニバーサルデザインの実践をはかる項目として、1年間に困っている人を見かけた際に声をかけたことがあるかとの問いに対して、はいと回答した人の割合を計上しております。
 心のユニバーサルデザインの実践ですので、例えば車椅子に乗っている障害者が段差を前に困っている様子、地下道で外国人が迷っている様子、妊娠している方が電車で立っている様子、そのような状況において助けるために一歩進んで声をかけることを想定しております。

○大石(健)委員
 分かりました。
 平成30年度が33%で令和元年度が34.2%になり1.2ポイント上昇し順調に推移しているとのことですけれども、人によって私は声をかけて親切にしたと言う人もいれば、そんなの当たり前だよと書かない人もいると思うんです。大体いろんな世論調査も選挙もそうですけれども、1.2%増えたのも誤差の範囲だと思うので順調にと言われるのはちょっとなと思います。

 それに関連して、説明資料79ページで子供や女性、高齢者の犯罪被害防止活動の推進とあります。
 声をかけることは、今の世の中的には非常にリスクを伴います。私のような風体の人間が女の人や子供に声かけたときに、どう反応されるかは中年男性にとっては非常に気になります。一方では声をかければいいと言っておきながら、一方では子供たちや女性に対して声をかけられたら気をつけなさいよと指導していると思うんですけれども、その辺の整合性、横のつながりのバランスはどうなっているんでしょう。

○若月県民生活課長
 まず、成果指標が順調に推移しているかの御質問ですけれども、成果指標の実績数値として今回目標値を超えたといった意味では順調に推移していると言えると思います。
 しかしながら、なぜ上昇しているか考えますと、やはりオリンピック・パラリンピックが近づいていることが影響しているのではないかと推測しております。特に2、3年ぐらい前からは、障害のあるアスリートがニュースやコマーシャルに登場することが多くなりましたし、JRでも困った人への声かけサポート運動を行っております。車内放送や駅構内のポスターで大々的に掲示して呼びかけておりますので、オリパラを控えての機運の盛り上がりによるものと受け止めております。
 そういう意味では、正直他力によるところが大きいわけですけれども、これもオリパラのレガシーとして維持し、さらに膨らませていけるように引き続き地道に取り組んでいきたいと考えております。

 それから、心のユニバーサルデザインと犯罪被害防止との整合性の御質問ですけれども、これは心のユニバーサルデザインを実践するには声をかけましょうと推奨していながら、犯罪被害防止の場面では声をかけられても反応しないようにと言うのでは声をかけられる側もどう対処したらいいのか分かりにくいといった趣旨の御質問かと思います。
 心のユニバーサルデザインにおける声かけは、見かけた際に配慮が必要と分からなければ声かけはできないものであります。車椅子の障害者、妊娠している方など見て分かる場面を想定しておりますので犯罪被害防止での子供への声かけと同じではないとは思います。しかしながら内閣府の調査では、困っている人に声をかけない理由を聞いている調査がありまして、最も多いのは相手の迷惑になるからというものです。御質問頂いて思ったんですけれども、これは迷惑がられた経験からそう思っているのかもしれないと思いました。私どもが進めているのは心のユニバーサルデザインですので、声をかける側、かけられる側の双方について心理学的視点とを考え合わせた上で取り組んでいく必要があると改めて認識したところであります。

○大石(健)委員
 若月県民生活課長のお気持ちはよく分かりました。
 ただ、今各自治体でメールやLINEなどいろいろなSNSを通じて不審者情報を報告しています。本当に悪いことなのか分かりませんが、事例としてちょっと怪しい格好をした何歳くらいの人が小学校の前で女の子に挨拶したとか声をかけただけでも注意してくださいとメールが発信されます。保護者にも発信されてしまいます。
 不審者、性犯罪、女性や高齢者を狙った悪い人がいっぱいいますよと警戒している中で、心のユニバーサルデザインで困っている人に声をかけましょうと言うことは矛盾しているところも多々あるので、こういうときはこういった形でといった、よく知っている人に対しては返事をしてもいいけれども、知らない人なら逃げたほうがいいよとしっかり言わないと、どうすればいいんだ、助けたいけど声をかけて迷惑がられたら困るとなってしまったら元も子もないので、その両方を担当している部としては、連携して取り組んでいただきたいと要望しておきます。

 次に、説明資料106ページの安全で美しいいえなみ整備事業についてお伺いします。
 令和元年度は特に緑化の実績が3件で、先ほどの6件と同じように数字としては非常に低調に見えますが、事業の概要と静岡県全体で3件しかなかったことについてどう思うかと、これから増やしていくための取組方針を教えてください。

○星野住まいづくり課長
 安全で美しいいえなみ整備事業の概要でありますが、既成市街地におきまして安全で美しい家並みに誘導するため、危険なブロック塀の撤去や生垣などによる緑化、フェンス等の設置に対して市町と共に協調して助成しております。
 今回3件と低調な理由ですが、緑化事業につきましては令和元年度から立ち上げた事業です。初年度ということで事業を実施する市町が5市と少なかったことと、美しい家並みのよさや理念が県民に十分浸透していなかったことが原因であると考えております。今年度は4市町増加して9市町が事業を開始しております。県としましては助成制度未策定の市町に対して引き続き制度の趣旨を丁寧に説明し制度創設を依頼してまいります。
 また、県民に向けては植栽を基調とした美しい家並みをPRするために昨年度末に美しいいえなみ事例集を作成しました。これらを活用して住宅展示場などで周知啓発を行っております。さらに静岡県住まいの文化賞におきまして、美しいいえなみ賞を設けました。設計者や工務店などに応募を呼びかけ受賞写真の広報を通じて啓発していきます。さらに今月にはガーデンデザインの専門家であり実業家である講師をお招きして、美しいいえなみ講演会を開催する予定です。こうした取組を通して、美しい家並みに対する県民意識の醸成を図っていきたいと考えます。

○大石(健)委員
 対策も反省も頂きましたのでそれでいいと思いますが、一般県民に対して周知されていないといった事実があるのではないかと思います。
 令和元年度が5市で、今年9市町に増えている、ほぼ倍増だとのことですけれども、静岡県35市町中の3件では県がやっている事業の成果としては物足りないと思うので、9市町だからじゃなくて、もっとこの事業をやるんだと取り組むことを積極的にPRしていく必要があります。

 次に説明資料120ページの県営住宅事業特別会計についてお伺いします。
 令和元年度の滞納額と現在行っている滞納者対策について詳しく御報告頂けますか。

○水野公営住宅課長
 令和元年度の県営住宅家賃の滞納額ですが、1億7670万6000円余です。昨年度に比べて約1200万円の減少になっております。
 次に、現在行っている滞納者対策についてです。
 まず、口座振替の推奨や生活保護受給者世帯の代理納付、滞納整理強化月間等を通して滞納未然防止対策を行っております。
 次に、滞納が生じた場合は一から二か月の初期滞納者、三から五か月の中期滞納者の方に対しましては電話の督促や住宅訪問を行うとともに、督促状の送付、連帯保証人への納付協力、保証債務の履行請求、職員による面接や任意の分割納付等の指導を行っております。
 滞納6か月以上の長期滞納者につきましては、当然納付指導も行いますが法的措置を前提とした面談を行い生活状況などを把握した上で弁護士の意見聴取などを行い和解や明渡し等の対応を行っております。
 それから、滞納したまま退去した方につきましては退去時に納付指導や債務の確認をさせていただきます。一定期間土木事務所等による債務の履行指導を行いまして、難しいものにつきましては民間の債務回収業者や弁護士事務所に回収業務を委託して解消に努めております。

○大石(健)委員
 全力を尽くしていて実際額も減ってきたとのことなのでいいと思います。ただ本当に素人で分からないんですけれども、先ほどの移住の話じゃないですが全国的に見て静岡県のこの額なり割合はどうなんでしょうか。

○水野公営住宅課長
 本県の全体収納率は95.6%であります。全国平均の収納率92.2%を3.4ポイント上回り、47都道府県中18番目の数値になっております。
 現年度分に限りますと、当県の収納率は99.4%です。全国平均の98.7%を0.7ポイント上回っておりまして、こちらは47都道府県中11番目の数字になります。
 それから、過年度分の収納率は13.2%で全国平均の19%を5.8ポイント下回り、47都道府県中29番目になっております。

○大石(健)委員
 全てが全国よりいいわけではないにしても、そういった比較をつけた数字を資料に載せるほうが分かりやすくいいことなので、これからも頑張ってください。

 最後の質問です。
 説明資料132ページの県立森林公園再整備の実施についてお伺いいたします。
 県立森林公園の整備は、子供の教育にも地域の住民の憩いの場としても大事だと思いますけれども、再整備計画は今どのくらいの進捗しているんでしょうか。

○片田環境ふれあい課長
 県立森林公園は、年間約80万人の利用があります。大規模な施設整備から20年以上が経過しており施設の老朽化が顕著となっております。現在のところ部分的な修繕では対処できない施設もあり、まずは利用者の安全確保、施設の魅力向上及び長寿命化を図る目的で平成27年度から県立森林公園再整備計画を策定しまして6年間をめどに再整備を行っております。施設ごとに劣化状況や人的被害等を考慮して緊急性の高いところから計画的に実施しております。
 既に、松くい虫被害等で枯れて倒れるおそれのあったアカマツの伐倒や平成28年3月のイノシシの傷害事故を踏まえた来園者の避難場所を兼ねた獣害防止柵の設置等、まずは来園者の安全対策を最優先で整備してまいりました。
 平成29年度からは、宿泊施設森の家の給湯、空調設備の更新や屋根、外壁の再塗装、ビジターセンターの展示レイアウト更新など森林公園の魅力の維持、向上につながる整備に取り組んでおります。
 平成30年度には、9月末の台風24号で生じた倒木、危険木の除去、破損した遊歩道の手すりの修繕等を実施して早期の復旧に努めました。
 令和元年度は、中央トイレはCLTを利用して更新したほか遊歩道沿いの案内看板の設置、つり橋の安全対策、駐車場、遊歩道の舗装等を実施しました。
 今年度は、中央トイレ以外の園内トイレ9か所の更新、それから使っていない旧森林公園会館の解体、園内危険木の処理等を実施する予定であります。

○大石(健)委員
 森林公園は、一番3密から無縁で空気もきれいですばらしいところですね。いろんな方々になるべく行ってもらいたいですが、新型コロナウイルスの影響はあったのでしょうか。

○片田環境ふれあい課長
 新型コロナウイルス感染症防止対策のため、県立森林公園森の家、県立森林公園、静岡市にあります県民の森も同じ指定管理者の施設で一時休業し利用者は大きく減少しました。
 感染症の影響のあった2月から8月で見ると、県立森林公園の利用者は36万9000人の利用で前年比79.2%と大幅に減少しております。森の家の宿泊利用者は2,392人でこれにつきましても大幅に減って前年比33.1%でした。
 連動した利用料金につきましても、森の家では1164万3000円で前年比33.9%と大幅に落ち込みました。

○大石(健)委員
 よく分かりました。
 先ほども言いましたように、森林公園はコロナ対策としても大事だと思いますので、これからまたV字回復して、予定どおり進むことを祈っております。

○四本委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時15分とします。

( 休 憩 )

○四本委員長
 休憩前に引き続き、分科会を再開します。
 当局から発言を求められておりますので許可します。

○長谷川多文化共生課長
 午前中に5番委員から御質問のありました県民国際理解推進費の不用額612万8173円の要因等についてお答えいたします。
 県民国際理解推進費では、国際交流員招致事業、外国青年招致事業、旅券発給事務などの事業を行っております。
 不用額の要因の1つ目は、国際交流員が12月をもって退職したことで非常勤報酬及び社会保険料等が不用になったこと、2つ目は旅券の発券数が2月から3月にかけて減少したことに伴う市町への旅券の配送料の一部が不用となったものであります。それ以外は事務費の節約によるものであります。資料の上でしっかりとした説明がなく申し訳ありませんでした。
 減額補正を行わなかった理由は、国際交流員の退職が急遽12月に決まり代わりの国際交流員を探すこととしたため予算を確保する必要があったためです。

○清環境政策課長
 午前中に5番委員から御質問頂きました環境学習指導員スキルアップ講座の受講生についてお答えいたします。
 スキルアップ講座は、全8回開催し延べ人数は79人、実際に参加した人数は57人でありました。

○西原委員
 今の御答弁で理解いたしました。ただ全体を通して事務費の節約等という言葉のコメントでかなりの不用額が出ておりますので、できるだけ適正な予算計上、もしくは補正予算の計上をしていただくようお願いします。

○四本委員長
 それでは、発言願います。

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