本会議会議録


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令和元年10月多文化共生推進特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:蓮池 章平 議員
質疑・質問日:10/24/2019
会派名:公明党静岡県議団


○蓮池委員
 先生がやられているのは、あくまでも私的な団体ではあっても、公的な役割が非常に大きいと思うんですね。そこで運営の財政面の課題についてお聞きします。ここがきっちりしないと継続していけませんから。他県で、財政的な支援をしているところはありますか。

○山下泰孝氏
 もちろん、今、全国にある5つばかりのところは、ほとんど市からと文部科学省からも委託を受けてると思います。特に神奈川のNPOは、生徒からももうちょっと大きいお金もとって、また、インターネットを通じて日本語を教えると、生徒がふえていくから、それで半分自主運営に近い形の財力でもってやっています。そこは、外国人を対象にした事業化をして、そこの収益も合わせて自主運営しているということは聞いています。そこも支援は受けていますけれども。要するに自主運営の事業を起こして、その費用でもって賄っているというのも聞いています。
 ほかは、自主財源でやっているところは多分ないと思いますね。聞いているところによると。東京も国と都と、多分文部科学省から運営委託を受けていると思うので。
 うちがどうして毎年200万円の赤字なのかというのは、3月の問題ですね。3月だけ、職員と契約を解除というわけにいかないですから、社会保険だけで月30万円ぐらい、事業主としての負担があります。その月だけ給料を与えないというわけにいきません。3月分の人件費と家賃とか、維持費で赤字になっているというのが現実です。

○蓮池委員
 報告書の提出に一月ぐらいかかるわけですか。

○山下泰孝氏
 虹の架け橋教室のときには、3月いっぱいまでやれていました。文部科学省への提出が4月15日までいいはずなので、3月いっぱいまでできるはずなんですけれども、3市でやっていますので、1市だけだったら、スムーズにできるところですが、3市に承認をもらうために回るものですから、それに時間を要するとは、菊川市から聞いています。

○蓮池委員
 そうすると、例えばそういう事務的なサポートとか、例えば県がもうちょっと広域でできるような仕組みをつくるとか、報告書をつくるのは先生のところでやられているので県がやるというのは難しいかもしれないけど、もう少し簡素化できれば、十分解消できるような状況ですか。

○山下泰孝氏
 そうですね。県に言われたのが、うちに補助金を出すと、ほかのところまで出さないといけない、例えば今、三島市と富士市に外国人が多いですよね。菊川市に出すとなると、ほかの市のことも考えなくちゃいけないということで、予算が取りにくいということは、当時言われたことがあります。ただ、この3月の問題がクリアできれば、この教室自体は安定運営できると思いますね。

○蓮池委員
 地域全体、静岡県が外国の皆さんから選ばれるという視点から言うと、地域社会全体でその外国の皆さんを受け入れる土壌を、もう少し耕していかないと、なかなか難しい部分はあると思います。インターネットスクール協会では、こういう教室のことを、そこに住んでいる人たち、地域への働きかけなどは、これまでやられてきた経緯がありますか。
つまり、生徒が住んでいるその地域社会に対して、学校から何かアプローチするとかということは、今まではなかったんですか。

○山下泰孝氏
 最初は地域の皆さんをお呼びして、学習発表会とか、あるいは終業式のときに地域の方を呼んで、卒業する、修了する子供たちが発表する機会を設けるんですね。みんなで日本語の歌を歌ったり、呼びかけといって、みんなで日本語で呼びかける、そういった学習発表を見せたり、この教室に通って皆勤賞をもらったことを発表したり、そういうことを地域の方に見ていただけると、それがきっかけで、地域の方々から餅つきや流しそうめんに呼んでいただいたり、地域の音楽会に参加させていただいたり、地域の運動会、高校の運動会にも一緒に参加させてもらったりということはあります。やはり我々も虹の架け橋のときから、地域に発信することをなるべくやってきていました。その結果が、菊川市では、地域の方々にも支えていただいているような状態になりました。やっぱり教室が外に向けて発信しなくてはいけないし、発信してきた結果だと思っています。

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