本会議会議録
委員会補足文書
令和5年12月定例会建設委員会
議案説明及び所管事項等の報告 【 当局側説明 】 発言日: 12/14/2023 会派名: |
○勝又交通基盤部長
それでは、本議会に提出しております交通基盤部関係の案件の概要と所管事項の状況につきまして、建設委員会説明資料により御説明申し上げます。
それでは、資料5ページを御覧ください。
初めに提出案件についてであります。
なお事前に議案及び議案説明書の関連ページを記載した一覧表をお配りしてございますので御参照頂ければと思います。
今回提出しております交通基盤部関係の案件は、予算議案3件、別号議案8件、報告1件の計12件であります。
6ページを御覧ください。
まず、1の第134号議案「令和5年度静岡県一般会計補正予算」についてであります。
補正予算額は(1)予算総括表の12月補正C欄にありますように1億1315万5000円であります。
また、現計予算額は12月現計D欄のとおり1417億5330万4000円であります。
次に、(2)補正予算の概要であります。
職員給与費1億1315万5000円は、職員の給与改定に伴う人件費の補正であります。
なお、12ページから13ページにかけて補正予算を含めた交通基盤部予算全体の概要を記載してございます。
お戻り頂き6ページを御覧ください。
次に、(3)繰越明許費であります。
これは、年度内に事業を完了することが困難と予測されるもののうち、発注準備が整う箇所について表にありますとおり河川改良費ほか2事業を変更するとともに、7ページ上段の表のとおり道路橋りょう維持管理費ほか6事業を追加するものであり、補正後の繰越明許費の合計は138億8900万円であります。
次に(4)債務負担行為の補正についてであります。
令和4年度以前において債務負担行為を行ったものとして、海岸事業工事契約について表に記載のとおり清水西海岸の工事期間を変更するものであります。
8ページを御覧ください。
次に、2の第136号議案「令和5年度静岡県清水港等港湾整備事業特別会計補正予算」についてであります。
補正予算額は(1)予算総括表の12月補正C欄のとおりゼロでありますが、これは(2)補正予算の概要にありますように職員の給与改定に伴う補正として399万7000円を計上し、その財源として予備費を充当するため結果的に補正額の合計がゼロとなるものであります。
次に、(3)繰越明許費として表に記載のとおり清水港施設整備費として3億400万円を計上するものであります。
次に、3の第141号議案「令和5年度静岡県流域下水道事業会計補正予算」についてであります。
補正予算額は(1)予算総括表の12月補正B欄にありますように215万2000円であり、現計予算額は12月現計C欄のとおり67億3415万2000円であります。
次に、(2)補正予算の概要であります。
総経費215万2000円は職員の給与改定に伴う人件費の補正であります。
9ページを御覧ください。
4の第147号議案「静岡県港湾管理条例の一部を改正する条例」でありますが、これは受益者負担の適正化を図るため岸壁、桟橋等に係留するプレジャーボートに係る使用料を追加しその他所要の改正を行うものであります。
5の第151号議案「静岡県砂防指定地管理条例の一部を改正する条例」でありますが、これは条例の違反者に対する罰則等を見直したことに伴い所要の改正を行うものであります。
次に、6の第158号議案は土木工事の請負契約の一部変更についてであり、記載のとおり一部変更の議決を求めるものであります。
次に、7の第159号議案及び10ページの8の第160号議案の2件は、土木工事の請負契約についてであり、それぞれ記載の内容で入札が完了したことから契約を締結するため議決を求めるものであります。
次に、9の第161号議案は土木工事の委託契約の一部変更について、10の第163号議案及び11ページの11の第164号議案の2件は建築工事の請負契約の一部変更についてであり、それぞれ記載のとおり一部変更の議決を求めるものであります。
次に、12の報告第42号は交通事故による損害賠償事件について、記載のとおり専決処分したことから報告するものであります。
以上が提出案件についてであります。
次に、所管事項について前回の建設委員会での御説明以降、進捗や変化などがあった主な項目について御説明いたします。
19ページを御覧ください。
公共交通への自動運転の導入についてであります。
路線バスにおける運転手不足等の課題を解決する手段となる自動運転の実用化に向け、産学官連携の取組を進めております。
今年度は、3(2)に記載のとおり自動運転の実装に向け、各地区において実証実験を計画しており、10月の松崎町、11月の沼津市に続いて現在掛川市において実験を実施しているところであります。
30ページを御覧ください。
土木工事における新技術の活用促進についてであります。
民間等の優れた新技術の活用を促進する取組の一環として、平成29年度から開催している新技術交流イベントin Shizuokaを今年度も10月24日に開催し、95の団体、企業が参加し117の技術の出展がありました。
建設現場のニーズと企業等が持つ新技術のマッチングを図り新技術導入を推進してまいります。
43ページを御覧ください。
伊豆地域における有料道路事業についてであります。
伊豆中央道、修善寺道路へのETC導入につきましては、本年9月20日に県道路公社と高速道路会社との間で導入に向けた検討業務委託を締結し、現地状況などの実態把握を行いETC設備の規模、全体工程などについて検討を開始いたしました。
また、現在採用しているETCXにつきましては地域の方が利用しやすいよう10月から100回の利用で5割引となる新たな料金割引を導入いたしました。
引き続き、国道414号静浦バイパスの事業を推進するとともに、伊豆中央道、修善寺道路への1日も早いETCの導入、関係市町との連携した生活道路への流入対策などに取り組んでまいります。
50ページを御覧ください。
流域治水の推進についてであります。
1に記載のとおり、国はあらゆる関係者が主体的に水害対策に取り組む流域治水に転換する方針を示しました。
この方針に基づく流域治水の取組として、本県では特に浸水被害が頻発する地区において、水災害対策プランを策定し、地域の特性に応じた減災対策を関係者が連携し流域一体で推進しているところであります。
51ページを御覧ください。
水災害対策プランの策定についてであります。1に記載のとおり、昨年の台風15号による浸水被害を踏まえ県内15流域を重点対策流域に位置付け、水災害対策プランによる浸水被害の軽減に取り組んでおります。
本年6月の台風2号の豪雨などを対象とした追加対策等を今月までに取りまとめており、早期にプランの策定や見直しを完了させ対策を加速化してまいります。
59ページを御覧ください。
大規模洪水等に対する減災対策についてであります。
近年、全国で多発する大規模洪水等に対し、社会全体で洪水に備える水防災意識社会の再構築を図るため、県内8地域で大規模氾濫減災協議会を設置し、関係機関が連携して浸水被害軽減のためのソフト対策に取り組んでおります。
2の(2)に記載のとおり、本年9月末までに312河川の洪水、浸水想定区域図を公表いたしました。
引き続き、水位周知河川等に加え小規模河川などの洪水浸水想定区域図や高潮浸水想定区域図の作成を進め、関係市町との調整が完了次第順次公表してまいります。
60ページを御覧ください。
土砂災害対策の推進についてであります。
避難所等を保全する箇所など事業効果の高い箇所のハード対策と、土砂災害警戒区域の周知などのソフト対策の両面から総合的な土砂災害対策を進めております。
今年も台風2号等により11月末時点で57件の土砂災害が発生しております。このうち被害拡大のおそれがある地滑り2件、がけ崩れ1件について災害関連緊急事業に採択され、早期復旧に努めているところであります。
62ページを御覧ください。
令和5年6月の台風2号による被害の対応状況についてであります。
交通基盤部所管の公共土木施設災害につきましては、本年11月2日時点で県管理施設が157か所、政令市を含む市町管理施設が79か所の合計236か所で、被害報告金額は143億9700万円となっております。
緊急性の高い箇所、市民生活に影響を及ぼすおそれのある箇所につきましては、先行して応急対策工事を完了し、10月末までに国による災害査定がほぼ完了しました。
県管理施設のうち、査定決定を受けた157か所につきましては、本格的な復旧工事に着手し早期復旧に向けて取り組んでまいります。
63ページを御覧ください。
令和4年9月の台風15号による災害の対応状況についてであります。
被災した県管理施設329か所のうち、本年10月末時点で75か所が工事を完了し、213か所で工事を進めているところであります。
また、昨年堤防決壊が発生した二級河川敷地川では本格的な護岸工事に着手しており、早期復旧に向け引き続き取り組んでまいります。
69ページを御覧ください。
浜松市沿岸域の津波対策のうち、防潮堤を後世に継承するための取組の状況についてであります。
オール浜松で整備した防潮堤を後世に引き継ぐため、官民連携による市民向けの啓発イベントとして、みんなで守る防潮堤in中田島を本年10月21日に開催し250名の市民が参加しました。
今後も市や建設業界、商工会議所等を交えた浜松防潮堤みらい懇談会を開催するなど、引き続き市民が誇りに感じる風土を醸成してまいります。
72ページを御覧ください。
逢初川の復旧状況についてであります。
逢初川では、河川整備計画に基づき熱海市の進める復興まちづくり計画等と連携した河川の復旧を実施しております。
熱海市長と共に少人数の地区別説明会を実施しており、用地の取得状況は現在30名のうち17名と契約し約5割まで進捗しております。
工事につきましては、用地の協力が得られた市道岸谷2号線のボックスカルバート工事と護岸工事を発注し、熱海市と調整して早期着手に努めてまいります。
引き続き、地元住民に対して現地にて丁寧な説明を行い事業の進捗を図ってまいります。
73ページを御覧ください。
静岡市葵区杉尾地区・日向地区の不適切盛土における対応についてであります。
杉尾地区につきましては、本年9月21日に行政代執行法に基づき戒告を行いましたが、事業者が命令を履行しなかったため代執行令書を通知し、11月30日には行政代執行に着手しました。
日向地区につきましては、土壌汚染対策法上の基準値を超える物質が検出されたことから、同法を所管する静岡市と協議を進めているところであります。
74ページを御覧ください。
静岡県砂防指定地管理条例等の改正についてであります。
砂防指定地内における新たな不適切盛り土の発生を抑制し、県民の安心と安全を確保するため、条例の違反者に対する罰則を地方自治法の上限まで引き上げるなどの所要の改定をするものであります。
87ページを御覧ください。
静岡県港湾管理条例の改正についてであります。
海の玄関口となる港湾施設のプレジャーボートの受入れ需要に対応するため、一時的なプレジャーボートによる岸壁及び桟橋等の利用に係る使用料を定め所要の改正を行うものであります。
89ページを御覧ください。
“ふじのくに”地域公共交通計画の策定についてであります。
人口減少や新型コロナウイルス感染症等の影響により、厳しい状況に置かれている地域公共交通の維持、活性化を目的として、“ふじのくに”地域公共交通計画の策定を進めており、これまでに4回の協議会を開催し議論を重ねてまいりました。
90ページを御覧ください。
計画案の概要であります。
計画は8章で構成し将来目指す姿、基本的な方針、目標、施策、達成状況の評価方法などを盛り込んでまいります。
また、3に記載のとおり“ふじのくに”デジタル田園都市を実現するため、持続可能な社会を支える公共交通、誰もが移動に困らない質の高いサービスの提供を目指してまいります。
来週19日の第5回協議会で計画案等について議論し、パブリックコメントを経た上で本年度末に計画を策定してまいります。
95ページを御覧ください。
遠州灘海浜公園(篠原地区)基本計画の策定についてであります。
今年度は官民連携導入可能性調査において、サウンディング型市場調査やヒアリング調査を実施しております。
当面の社会経済情勢が不透明であることから、引き続き調査を進め、野球場の規模、構造を適切に評価するとともに、公園整備の役割分担について協議を進め、基本計画の素案を年度内にお示しし来年度速やかに成案として取りまとめてまいります。その上で速やかに事業着手できるよう用地取得を進めてまいります。
96ページを御覧ください。
逢初川土石流災害に係る行政対応庁内検証委員会における検証の状況についてであります。
県では砂防法や森林法など6法令に関し、特別委員会から提言された新たな論点について、庁内検証委員会において2検証の進捗状況のとおり、これまでに18回の会議と25人への聞き取りを実施し検証作業を進めております。
現在は、検証の論点に対する考察とこの考察結果を踏まえた再発防止策を検討しているところであります。今後取りまとめ次第、速やかに検証結果を県議会に報告してまいります。
引き続き、追加提案いたしました交通基盤部関係の提出案件の概要につきまして、12月補正追加分の建設委員会説明資料により御説明申し上げます。
それでは、資料の3ページを御覧ください。
初めに、提出案件についてであります。
今回提出しております交通基盤部関係の案件は、さきに御説明いたしました予算議案3件、別号議案8件、報告1件と追加で提案いたしました四角で囲ってあります第176号議案「令和5年度静岡県一般会計補正予算」及び第177号議案「令和5年度静岡県流域下水道事業会計補正予算」の予算議案2件を加えました計14件であります。
4ページを御覧ください。
補正予算額は、上段の予算総括表の一般会計、12月補正欄の下段に追加分Dとして記載しました235億5730万円を増額するものであり、これは国の補正予算に対応するための経費を補正するものであります。
6ページを御覧ください。
次に、(2)繰越明許費であります。
今回の補正が年度後半の補正予算のため、工期が年度をまたぐことになることから合わせて繰越明許費を設定するものであり、変更の表に記載のとおり道路橋りょう新設改良費ほか7事業を変更するものであります。
補正後の交通基盤部の繰越明許費の合計は、変更の合計Aの金額と、参考として記載しました追加議案では変更のなかった道路橋りょう維持管理費ほか1件のBを加えました344億2800万円であります。
次に、(3)債務負担行為の補正についてであります。
表に記載のとおり、道路事業工事契約1件について、債務負担行為を追加するものであります。
7ページを御覧ください。
第177号議案「令和5年度静岡県流域下水道事業会計補正予算」であります。
国の補正予算に呼応し、狩野川東部処理区において、施設の老朽化対策を実施するための経費であり、8ページの(3)資本的収支の7200万円を増額するものであります。
9ページを御覧ください。
これは、国の補正予算に伴う今回の補正事業を一覧表にしたものであります。
合計額は下に記載のとおり一般会計235億5730万円であり、流域下水道事業会計で7200万円であります。
10ページを御覧ください。
これは、9ページで御覧頂きました一般会計補正予算のうち、一般公共事業について国補正項目で整理した一覧表であります。
県といたしましても、国に呼応して必要な補正予算を計上させていただきましたので、防災・減災、国土強靱化の強力な推進に向け道路新設・改築や河川改良、津波対策施設の整備等を行い、県民が安全で安心して暮らせる生活基盤を確立してまいります。
なお、11ページから21ページにかけて国補正関係一般公共事業及び地域公共交通物価高騰緊急対策事業費ほかの事業概要を掲載してございます。
以上で私の説明を終わりますが、よろしく御審査のほどお願いいたします。
○古屋収用委員会事務局長
私からは、収用委員会関係の所管事項について御説明申し上げます。
収用委員会の説明資料の表紙に、議案及び議案説明書の関連ページを記載してありますので御参照頂ければと思います。
それでは、次ページを御覧ください。
第173号議案「静岡県収用委員会委員及び予備委員の任命について」であります。
この議案は人事案件のため総務委員会に付託されておりますが、当委員会の委員の任命に係る案件でありますので、その内容について御説明いたします。
現行委員のうち、梅田欣一氏、鈴木一雄氏及び村松藤雄氏の任期が令和5年12月25日に満了するため、当該委員の後任として村松藤雄氏を再び任命すること並び一杉逸朗氏及び予備委員の松田康太郎氏を新たに任命すること並びに予備委員の後任として、小宮山克己氏を新たに任命することについて同意を求めるものであります。
収用委員会関係の説明は以上であります。よろしく御審査のほどお願いいたします。
○阿部委員長
以上で当局側の説明が終わりました。
これより質疑等に入ります。
なお所管事務調査も併せて行います。
では、発言願います。
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