本会議会議録
質問文書
令和6年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
![]() | 質疑・質問者: | 市川 秀之 議員 |
![]() | 質疑・質問日: | 10/03/2024 |
![]() | 会派名: | 自民改革会議 |
○市川委員
一問一答方式で質問します。
文化観光委員会説明資料23ページの今夏の富士登山の状況及び来夏に向けた対応で、6月定例会でも富士登山について質問しましたが、今年の夏は山梨県側と静岡県側で対応が異なり、8月は各新聞などにもにぎやかに報道されておりました。
今年を終えて来年、2の下に条例による登山規制及び通行料徴収について山梨県側と足並みをそろえて検討するとあります。山梨県側は県有地、静岡県側は国有地で条例改正を含めて検討すると思うのですが、条例提出を議会に諮る時期をお伺いします。
○大石富士山世界遺産課長
来年夏の開山に向けての条例改正スケジュールを考えると、県議会2月定例会で案として提出、その前の12月議会には骨子案を委員会等で御説明する目標で進めているところです。
○市川委員
山梨県側と足並みをそろえてですと、改正案の内容を早急に詰めていかなくてはならないと思うのですが、現時点におきまして条例改正の方向性や山梨県側の調整スケジュールがお分かりでしたらお答え頂きたいと思います。
○大石富士山世界遺産課長
本県側は3登山道でそれぞれ実情も異なることがあり、今年の夏の状況も踏まえ、地元関係者の皆さんや山梨県と情報共有しながら条例の具体的内容について調整を進めているところです。
今考えている方向性としては、本県側は今年はまず夜間の弾丸登山対策を呼びかけてきましたが、まだ課題として残っているものですから条例での規制を目標に考えております。
それから今年山梨県が導入した通行料徴収も条例に盛り込んでいければと思っています。
あとは今年本県は任意でルール、マナーの事前学習の周知に取り組んできましたが、比較的広く利用していただいたこともあり、理解促進に資する内容も条例に盛り込んでいければと考えております。
○市川委員
細かい内容は当然お任せしますけれども、報道などにも書いてありますが、規制が違うと緩いほうへ人は流れます。同じレベルで足並みをそろえるのは大事なことと思いますのでよく協議されるようお願いいたします。
次に、説明資料26ページのキャリア教育の推進です。県内就職率の向上等が書いてあることはよく分かるのですが、2(1)と(2)の違いを簡単に分かりやすく教えていただけますか。
○本橋大学課長
(1)に書いてあります本県の産業、企業を知るための企業体験型授業の開講は、大学コンソーシアムで単位互換授業として開講しているものになります。中身は座学と企業訪問で、この講座の中で東部、中部、西部の企業訪問、見学を含んだ授業となっております。
県内学生を対象に、県内大学の中でも単位互換授業の協定を結んでいる10大学の学生が受講できる科目となっております。その下にあります静岡県西部地域の特性と産業もその中の1つの講座となっております。
(2)の静岡県キャリア教育プログラムは対象を県内、県外で区切らず学生であれば受けられると広報させていただきました。
こちらは企業見学ではなくプレインターンシップに近い形で2、3日間企業に行って、実際に先輩のやる仕事について先輩と意見交換して仕事に対する職業観などを学ぶというキャリア教育の一環としてやっております。
○市川委員
県内に住んでいて県外大学へ行っている方も対象でしょうか。
○本橋大学課長
1つ目の単位互換授業は県内学生になっておりますけれども、2つ目のキャリア教育のプログラムは静岡県にいて県外大学に進学した学生にも周知を図っていて対象としておりました。
○市川委員
来年の春にももう一度行うと書いていますが、現時点で学生から意見や感想がありましたら教えてください。
○本橋大学課長
キャリア形成につきましては、1つのことにこだわって仕事をすることの誇り、そして自分の好きなことを仕事にすることはどういうことなのか、そういったことをふだんは考えないけれども深く学ぶ機会になったという意見や、また仕事に対する姿勢に関しては、宇宙で使われる機器は本当にミスが許されないことを知って仕事における責任の重さを理解することができたという意見もありました。
また、企業理念につきましては1つの技術を幅広い分野に応用していくことが不可欠であり、人材や技術だけではなく地域の特性を大いに利用してこそ発展していくことが分かりましたという意見もありました。
また、県内企業への理解につきましては手厳しかったのですが、今まで静岡県は何もない県だと思っていた、ただこういった機会で静岡県には世界に提供できるものやサービスがあることが分かってよかったという意見もありました。
実習に行くところも限られておりますので、行けなかった企業についてもう少し知る機会があればよかったという意見もありましたので、春のプログラムに生かしてまいりたいと思います。
○市川委員
3日ほど前に大学生との意見交換会があって20名ほどの学生さんとお話ししたのですけれど、やはり静岡県に対しての思いを持っていていいなとは思いましたが、話をしていてすごく余裕がない雰囲気も感じられて、もう少し広い視野でいろんなことを見られたらいいのにと思いました。
先ほど5番委員や皆さんが人づくりの話もされていて縣総合教育局長もおっしゃいましたが、本会議でも鈴木知事が目の前の課題からまずということでした。不登校や学級崩壊、当然いじめ問題があります。目の前のことももちろん大事ですがその根っこの部分、本会議でも言いましたが幼児教育からを含めてもう少し心の内面や道徳、もっと言ったら脱いだ靴をそろえる、人の話を聞くことも含めて基本的な生活の部分の教育をしっかりやっていかないとゆくゆくは静岡県を担う人材がなかなか育っていかない気がします。
まだ大綱が出ていないので何も言うことはないですけれども、そういったことも含めて大きな視点で検討していただきたいと思いました。
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