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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年6月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 健司 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:無所属


○佐地委員長
 休憩前に引き続いて委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 発言お願いします。

○大石(健)委員
 皆さん、こんにちは。現時点で会派には所属しておりません。無所属の大石と申します。しかしながら私の選挙区である牧之原市、そして吉田町は東を大井川に接し南を御前崎港に接し、目の前に駿河湾と美しい海水浴場、背後には牧之原大茶園、そして静岡県のど真ん中に位置して富士山静岡空港を擁し、将来的には富士山静岡空港に新幹線新駅がとまる。東西を貫く東名高速道路には2つのインターチェンジと1つのサービスエリアを持ちまして、まさに交通のインフラに恵まれた理想的な立地条件のすばらしいふるさとだと自負しております。
ことに私は、静岡県の23ある市の中で1つだけ県議会議員がいなかった牧之原市を代表して、今回4年振りに県議会の議席をいただきました立場ですので、かなり地元に偏った質問をさせていただくことになると思いますが、初めての舞台で緊張している中、ぜひお耳を傾けて、率直で、また的確な御答弁をいただきたいと思っております。
 まずは、議案について関連した質問をさせていただきます。
 議案第118号で提出されています建設委員会説明資料51ページの浜松市沿岸域防潮堤整備の工事に関する議案について質問させていただきます。
 質問方式は、一問一答方式でお願いします。7項目を予定しております。
 篤志家からの多額の寄附を受けて整備が進められている浜松市沿岸域の防潮堤整備については、先ほど宮尾交通基盤部長からも御説明いただきましたように、順調に進捗して今年度末に完成すると伺っております。完成まで1年を切り、事業の成算に目途をつける時期に来ていると考えておりますけれども、その中で今議会において工事請負契約を変更する議案が提出されております。この内容について、今まで議会にいなかった立場として、また一般の県民の立場として御説明をいただきたいと思います。

 また、事業の過不足、完成予定など事業を成算する目途についてもお教えいただきたいと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 議案第118号の浜松市沿岸域防潮堤工事に関します議案の内容についてお答えいたします。
 今回お諮りする議案は、浜松市沿岸域防潮堤整備の工事に関する変更契約1件でございます。
まず初めに、契約の内容ですが、契約の対象は舞阪工区本体工その2工事です。防潮堤を乗り越えて海岸にアクセスする斜路の費用を追加計上するものです。
 この斜路工は、防潮堤に隣接します表浜東公園と一体で利用するもので、浜松市が検討していました公園の施設計画に基づきまして、当工事内で一体として整備を施工するものです。

 次に、事業全体の成算の目途です。
 現時点で全体事業費に過不足はなく、完成時期も今年度末で変更はありません。今回変更で増工いたします斜路工の費用につきましては、他工事で設置する予定であったものを当工事で先行して実施するものです。もともと全体事業費に見込んでいた費用でして、事業費に影響はございません。
 また、事業の進捗につきましては、全体延長の約7割に当たります12.6キロメートルで整備が完了しておりまして、未着手の区間はありません。施工中の防潮堤本体工事は、今回変更契約する工事を含めまして4本ございまして順調に進捗してございます。
今後も引き続き、コスト縮減と工程の管理に努めまして、一日も早い防潮堤整備の完成に努めてまいります。

○大石(健)委員
 すばらしい御回答というか、浜松市の方々はさぞかし安心しているなと思います。詳細については私勉強不足で、また新議員の研修視察が先日ありましたけれども、時間の関係で工事現場だけ見せていただいてすばらしかったですが、具体的な動きとか全体がちょっと読めなかったので、今質問させていただきました。

 これは前振りでして、先日私は一般質問をさせていただき、そのときは要望の形で具体的に質問しなかった件について、今補足で質問させていただきます。
 浜松の防潮堤に負けず劣らず、県が一番先にアクションプログラムをもとに事業に着手いただきました牧之原市の相良須々木海岸について、私が質問する時点では具体的にどんな感じで進んでいくんだろうとわからないまま一般質問に立たせていただいたもんですから、内容について突っ込んだ質問はあの時点では避けました。
 その後、今年度から牧之原市が抱える15キロの海岸線の中でさまざまな取り組みの動きがあることも内々で伺っておりますが、もう一度詳細について確認したいと思います。今年度以降相良須々木海岸について、県がどのような形で防潮堤整備を進めていくかお知らせいただきたいと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 相良須々木海岸における津波対策のこれまでの整備状況と今後の整備方針につきまして、お答えいたします。
 まず初めに、整備状況につきましては、事業に着手した平成27年度から地頭方小学校体育館付近の整備を進めておりまして、昨年度末までにL1津波を防ぐ高さの整備を約290メートルの区間で完了したところです。地頭方小学校付近など砂浜がある区間につきましては、工事着手に先立つ一定期間アカウミガメ等への影響を調査する必要があります。これらを踏まえて、砂浜がなく直ちに着手可能な現在の整備区間から着手する方針としまして、整備を進めているところです。
 また、今後の整備方針につきましては、今年度引き続き約180メートルの防潮堤整備を進めまして、令和2年度までに1連区間約600メートルの整備を完了させる予定です。
 また、その後令和3年度を目途に地域からも要望をいただいております地頭方小学校付近につきましても、事業に着手してまいりたいと考えています。
今後も、地域の安全・安心を早期に高められるように地域の声や要望を伺いながら整備を進めてまいりたいと思います。

○大石(健)委員
 今やられているところから、今吉澤河川海岸整備課長がおっしゃった地頭方小学校までかなり距離があると思うんですね。津波の防潮堤としては間があいていないほうがいいとの声もありますし、また逆に西に向かって進むことになりましたけれど、東側の落居であるとか、さらに東の片浜地域からも整備の声はずっと上がっていると思うのですが、私の一般質問でも各地域の事情によって反対される方、観光や釣りやレジャーの関係でいろんな意見があって意思の疎通、統一見解が出ないこともあると思います。東側や間の地域に関しては今どんな感じで進んでいるでしょうか。

○吉澤河川海岸整備課長
 6番委員御指摘のとおり相良須々木海岸全体で4.1キロございまして、背後には国道150号が並走していることと、あと海岸についても砂浜がある箇所ない箇所さまざまです。アクションプログラムで今400メートルを位置づけて、まず今回この地頭方体育館前の整備を進める形になっています。その他、須々木海岸以外の片浜海岸であったり、新庄海岸などさまざまな海岸がありますので、背後の状況を見ながら、また地域の声をしっかり聞きながら整備を着実に進めてまいりたいと考えてございます。

○大石(健)委員
 地域のコンセンサスを得るのはとても大切だと思います。賛成する方、反対する方、いろんな意味ですぐやってほしいと言う方と、一番最後にしてくれと言う方が混在していますので、その辺については本当に皆様方の御苦労というか御心労はよくわかります。地域の代表として前面に立ち一緒になってコンセンサスを得るように頑張らせていただきますので、また説明会等を開催されるときには御連絡いただきたいと思っております。よろしくお願いします。

 次の質問に移ります。いきなりまた大きな話になっちゃうんですけれど、報告第19号関係で繰り越しの状況について御質問させていただきます。
 委員会説明資料4ページの今年度の事業繰越についてですけれど、一般会計で343億2931万6000円という多額の事業費が繰り越しになっていると先ほど御説明いただきました。343億円というとぱーっと流してしまいそうなんですけれど、私が市会議員を務めておりました牧之原市の1年間の一般会計の1.5倍です。そのぐらい巨大な金額です。1兆2000億円の静岡県の1年間の予算と比べたら微々たる額かもしれませんが、繰り越しする事業は、完成が翌年度になって事業進捗がおくれるだけじゃなくて、いろんな意味で経済効果もおくれてしまうことになると思います。1つ1つ全部具体的に説明するお時間はないかもしれませんが、明許繰越についての概要をお聞かせいただきたい。

もう1つ、これだけの金額が繰り越される理由を、私も県議になりたてですので、御教授いただきたいと思います。

 また、この金額が多いか少ないか意見が分かれると思いますが、少ないほうがいいに決まっていると思っています。この金額を縮減するには、今後どのような取り組みを行っていくか伺いたいと思います。以上、3点御答弁を求めます。

○古屋経理課長
 繰り越しの概要、その理由、縮減に向けた取り組みの3点御質問いただきましたので、お答えさせていただきます。
 まず、概要についてですが、委員会説明資料4ページにもございますように、343億円余の繰り越しがございます。このうち繰り越しには2つの理由がありまして、1つは国の追加公共、あるいは災害復旧等で急にお金が来る場合があります。国の追加公共や災害復旧の場合はどうしても年度後半になり、工事の時期が間に合わないので、その分が繰り越しになってしまうためです。
 それ以外の、通常というか一般のもので考えますと、前年よりも多少ふえておりますが、239億円余になります。

 繰り越しの主な理由ですけれども、これは地元や関係機関との調整、あるいは工事の設計変更等がございまして、大体8割以上の繰り越し理由がやむを得ず時間を要した場合になっております。それ以外にも実際の用地交渉あるいは移転交渉等で難航した場合もありますので、一概に理由が1つだけではないですけれど、やはり設計事情等の変化によるものが一番多いです。

 それから、その削減のための取り組みですけれども、もともと年度で区切っている予算ですので必ず年度内に執行するのは大きな目標です。しかしながら、今言ったような理由でどうしても繰り越すこともありますが、できるだけ少なくするためにも大きな理由であります地元や関係機関との調整をできるだけ早くやるとかあるいは地元に対してもワークショップ等を開いて意見の醸成を図っていきながら、できる限り工事が予定どおりできるように努力していきたいと考えております。
 ただ、繰り越しにはもう一方別の面がありまして、平準化という言葉でよく言われますけれども、年度初めにどうしても契約ができないあるいは工事ができない部分がありますが、繰り越しがあることによって、功罪ちょっとまざりますけれども、そこで工事がすぐに発注できる部分もありいいところも多少はございますが、先ほど言いましたように年度内の執行は基本だと思いますので、今後も縮減に向けて努力していきたいと考えております。

○大石(健)委員
 今の御答弁を聞いていて、やっぱり額の桁は2つぐらい違うんですけれども、市会議員のときに同じような説明を受けたことを思い出しました。ある意味平準化とか、まずは最初に入札のときはその金額いって、後からいろんな詳細が出てきたり問題が出てきたといって補正も絡んだりして、そういう形でずるずるいく形が多々見られるような気もするんですよ。最初に質問すればよかったんですけれど、過去5年なり10年の中でこの金額は減ってきているのか、またそういった戦略的な繰り越しは意図しているのかいないのかを、もう1回確認させてください。

○古屋経理課長
 繰り越しの額ですけれども、過去で見ますと、例えば5年ぐらい前、平成25年ですと一般の通常の繰り越しが336億円でした。今回通常分として先ほど御説明した国の追加等を抜いた分については、239億円と30%ぐらい減っております。
年度で多少の動きはありますけれども、基本的には減少傾向にあると考えております。今言った戦略的については、できるだけそういったものを皆さんと情報共有しながら、不測の事態にならないように事前に取り組んでいった結果だと思っております。

○大石(健)委員
 安心しました。さらに40%、50%いくように頑張ってください。

 次の質問に入ります。
 委員会説明資料22ページのICT活用工事について、建設現場における生産性向上の取り組みについて伺います。
 私も本当勉強したばっかりで一知半解のまま伺いますが、平成28年度に建設産業の生産性向上と魅力ある産業への転換を目指して県が取り組み始めたICT活用工事がちょうど3年を迎えました。この3年間で得られた成果や課題を整理して、さらなる工事の普及拡大につなげていくとのことですが、具体的にどうやっていくのか。本当に人手不足、そして4Kと言われている建設産業の大変さは私も身をもってよく伺うところです。本当に大切でやっていかなきゃいけない事業だと思っていますが、現場で直に活用工事を見ていなかった者としては、一体どんな成果が挙がっているのかを知りたいものですから、具体的に御説明いただきたいと思います。

○廣瀬建設技術企画課長
 ICT活用工事の導入の成果と対応について、説明したいと思います。
 平成28年度に導入したICT活用工事は、初年度に13件、平成29年度に23件、ICT活用工事の実証を前提とした新しいICT導入型を開始した昨年度は51件と順調に伸びております。ICTを導入した建設企業も3年間で64社という状況になっております。
 このICT活用工事を行った業者へのアンケートによりますと、作業時間が約2割削減された、3割の省人化のほか機械、手作業の工作作業が8割削減される、安全性の向上にも結果が見られております。
 また、今回のアンケート等によりまして、3次元計測の設計データの作成などが工事者の負担になっているとの問題点があり、運用改善が必要と考えておりますので、今後考えていきたいと思っております。
 また、現場での作業におきまして、ICT活用工事は、今まで現場測量しておいたのを今度はドローンで測量したり、コンピューターの中でデータをつくる屋内作業が多くなっております。また現場での作業はバックホウですとか重機を動かすにおいても半自動で作業をコンピューター制御でやっておりますので、現場作業が減っています。このようなことから、新しい人材や若い人が入りやすい環境にもなっておりますし、もう1つベテランの技術者においても、今まで難しい作業が半自動の機械を使うことによってある程度楽な作業になり新しくどんどん仕事する形で、現場の環境についても改善しております。

○大石(健)委員
 すばらしい内容だと思いますし、そのとおりだと思います。
ちょっと2つほど心配なんですけれども、当然これをやるっていうときにそういう議論になったかと思いますが、コンピューターを含めてちゃんとした設備を全部用意できる大きい会社だけが工事ができて、中小や零細の建設会社の仕事がなくなって、かえって大変になってしまわないかということ。

逆に人を使わなくていいと、効率的にどんどんできてしまうことで、ますます人員削減で、先ほど言った中小企業などの対策をとらないと、どんどん人を使わなくていいと言うだけでは、相反する、言っていることが矛盾しているんですけれど、そういう雇用者対策もあると思いますし、バランスが大事だと思います。県としてはどのように考えて取り組んでいらっしゃるか教えてください。

○廣瀬建設技術企画課長
 中小企業対策及び今後の関係について説明したいと思います。
 中小企業対策につきましても、やはり大手だけではなく中小企業が工事に入りやすいように、国と比べて対応する土量を減らしたりして入りやすい形にしていることと、研修会等を行いいろいろICTに携われる機会を多くしております。

 あと人員の削減につきましては、今までの現場での測量などの作業が今度はドローンやコンピューターによる測量で内容が若干変わっておりまして、すぐに人員削減にはつながっていないものですから、やる内容、工種が変わってくる状況になっております。重機のオペレーターについても、今まで重機と補助員の形がありましたけれども、今度は重機を作業する人とその重機をセットする人とか、いろいろな形で人材的に活用されるようになっております。

○大石(健)委員
 次の質問に行きます。
 リバーフレンドシップ活動団体への支援等について伺いたいと思います。
地域における河川の清掃や除草などの環境美化活動は、河川が地域住民の生活に密接にかかわり合う中で、古くから自然発生的に行われてきたものです。現在は河川の愛護活動やリバーフレンドシップ活動として多くの地域で継承され、良好な河川環境が保たれていると言われていますが、そうでもないんです。
 私の地元であります牧之原市、吉田町では、勝間田川、坂口谷川、萩間川などにおいて河川沿いの町内会などの38団体がおよそ27キロの区間でリバーフレンドシップの協定を締結し、毎年河川の清掃や除草などを行ってくださっています。しかし二級河川と言えどもかなり長い。そして地域住民により活動区域も限定されていますので、河川区域内における土砂の堆積やアシやわら等の繁茂が増加する状況が続いていまして、生活環境の悪化だけでなく、台風や豪雨のときの災害発生に対する不安が高まっているのが実情です。
 さらに最近、メンバーの高齢化に伴い河川の美化活動を継続することがもう無理だよと、できないよといった声も聞かれるようになってまいりました。一方で、河川美化などの地域活動はコミュニティーを良好に保つために必要だとの声も確かにございます。
今後、高齢化が進むリバーフレンドシップの活動団体を河川管理者としてどのように支援していくか。称賛するだけでいいのか、ある程度県が肩がわりしてやってあげてもいいんじゃないかと地元の声もあります。その辺を今県としてどう考えているか、お聞かせください。

○光信河川企画課長
 リバーフレンドシップ活動団体への支援について、お答えいたしたいと思います。
 6番委員のおっしゃるとおり近年高齢化等が進みまして、活動団体の活動がなかなか難しいとの声は聞いてございます。
そこで、県といたしましても地域の団体がなるべくその場所で活動しやすいように、例えば作業が困難な箇所のアシ、それから竹やぶ、あるいは支障木等の除去を県で実施しまして、それ以外の刈りやすいところを地元の方に刈っていただく支援を現在しているところです。
 また、今後も地域のさまざまな意見がございますのでそういった声を聞きながら、なるべく皆さんが活動しやすいように、県といたしましてもさまざまな検討をして美化活動の支援等をしていきたいと思います。

○大石(健)委員
 本当にやってくださっているところもあるんですが、かなり順番待ちがあって相当お願いしても順番が来ないと悲鳴を上げていることもあります。
 また、私の自宅から歩いて10分もないところに桜の木で有名な勝間田川があるんですが、やっぱり堤防沿いに生えている桜やいろんな木が枝を広げてしまったり、いろんな形で道路にかぶさったところを県に頼んでも、そこは地元がやるべきところですと。しゅんせつや河川敷の木に関してはやっていただけるのに、それ以外の細かいところはなかなかできないとのことなんですが、今の御答弁でいきますと順次やっていくことだと信じますけれども、それはきっちり順番を守ってしっかり出したところからやっていくのか、地域性を配慮するのか、予算なのか。私も地元に説明するときに、それはもうやっているよって言われちゃったらおしまいなので、それについて詳しく教えてください。

○光信河川企画課長
 リバーフレンドシップの支援について、追加の御質問がございましたのでお答えいたします。
 支援については、地元と各土木事務所で内容についていろいろお話をさせていただいて取り組んでいるところです。実際のところ予算等の制約等もありますので、なかなか全てを一度にやることができない現状があります。
 順番につきましては、地域の状況、それから活動の内容等を鑑みながら進めてまいります。またなるべく皆さんの意見を聞きながら、きめ細かく対応するように努めてまいりたいと思います。

○大石(健)委員
 地元のことばっかり言っていますけれど、全県的に同じことがあると思います。いろんな形でね、悲鳴を上げていることが多いと思いますので、地域住民に寄り添った丁寧な対応をよろしくお願いします。要望という形で締めさせていただきます。

 それと絡むんですけれど、次の質問に行きます。河川改修の件です。
 私の地元の二級河川の勝間田川及び萩間川等は現在の堤防高は計画高水位に対して必要な高さはあるんですが、やっぱり中流から下流にかけて流下能力が不足している区間が連続していまして、下流地域に人口や資産が集中する市街地ですので、水害の危険性が高くなっていることが治水上の問題となっております。流域からの雨水流出が早くて短期間で急激な水位上昇が生じる危険性がありますので、早急に治水安全度を向上させる必要があると思っております。
 河床のしゅんせつについては適宜行っていただいていると思いますが、全県的に市街地に対して二級河川、特にそのあたりが大変です。地元の話で恐縮ですけれども、勝間田川、そして萩間川について対応策、現状を教えていただきたいと思います。

○吉澤河川海岸整備課長
 今御質問いただきました勝間田川、萩間川の整備の状況について、お答えいたします。
 河川改修につきましては、昨年の補正予算から防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策事業が新しく創設されまして、県もこちらの交付金事業を使って整備を進めています。具体的には、勝間田川、萩間川におきましても、河道内に堆積した土砂の撤去を昨年度より実施しています。今年度も引き続き堆積土砂の撤去など直ちに効果が発現できる区間につきまして、対策を速やかに実施をしていくところです。
 加えて県の単独事業におきましても、萩間川や坂口谷川など県内52河川で河道の掘削を行う整備、堤防補強などの整備を進めているところです。

○大石(健)委員
 ぜひ計画どおり進めていただきたいと思っています。

 続きまして、次の質問に移ります。
 空港アクセス道路吉田大東線南原工区の整備予算の確保について伺います。
 静岡空港のアクセス道路である吉田大東線南原工区は、平成25年度に県道島田吉田線のはばたき橋が開通したことで空港周辺の交通量がすごく増加しております。もともと空港建設のときの条件、地元区に対するお約束の1つでした。空港アクセスの向上だけでなく、志太榛原地域の広域的な連携を図るとともに、原子力災害時の避難ルートとしても活用が期待されている大切な道路だと思っております。
 県は、ここ数年予算を計上していただきまして、順次進めていることは重々承知しておりますし、昨年も補正でかなりの額を追加していただいたと伺っております。早期解決、完全解決を実現するために着実な進捗を期待するわけですが、今の時点でこれからの見通し、完成の目途をお聞かせください。

○光信河川企画課長
 先ほどのリバーフレンドシップの支援の中で、少し説明が不足していましたので補足させていただきます。
 6番委員がおっしゃられた桜の木の話です。桜については河川区域内に入っているものであっても、基本的には地域の財産ということで地域の方々で管理していただくのが基本になります。ただ、そうはいってもなかなか難しいところもあることは承知していますが、地元との何らかの合意が得られれば対応する方向もありますけれども、基本的に地元の方でやっていただきたいというのが今のスタンスであります。

○吉川道路整備課長
 県道吉田大東線南原工区の道路事業について、お答えいたします。
 こちらの事業延長は1,700メートルで、島田市内が400メートル、牧之原市内が1,300メートルのバイパス事業です。平成26年度に事業着手いたしまして、早期の効果発現が期待できます島田市区間の整備を優先して進めております。これまでに測量、設計、用地調査を進め、今年度は島田市側の用地買収と一部工事を実施予定であります。
 こちらの予算確保ですが、島田市区間は、国の防災・減災、国土強靱化のための3カ年緊急対策に位置づけられまして、必要な予算を確保できる見込みです。
 牧之原市の区間につきましても、今後国の予算に関する情報を注視しまして、引き続き予算の確保に努めてまいります。

○山本道路局長
 南原工区ですけれども、現在用地交渉を島田市が行っています。まずそれが一番大事なところだと思っております。土地もこれから全部買っていかなければならない。予算は先ほど吉川道路整備課長が説明しましたように重点的なもの、ただし3カ年という条件つきです。過去の約束もございますので、できるだけ早期にやっていきたいとは思っていますけれど、今のところいつ開通かは見通せない状況になっています。

○大石(健)委員
 昨年も3000万円つけていただいた後に、その後補正で1億4000万円ほどついたと伺っています。そのぐらい気合を入れてやってくださっているのはよくわかっておりますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。

 次の質問に行きます。最後の質問です。
 地域高規格道路金谷御前崎連絡道路について、お伺いいたします。
 先ほど宮尾交通基盤部長から、委員会説明資料35ページの概略について御説明がございました。現在事業中である金谷相良道路Uで令和元年度を拝見しますと、橋梁工、道路工(予定)と書いておりますが、これは着手する予定なのか、それとも完成することはあり得ないと思いますけれど、どういう見通しになるかまずお伺いいたします。

 続きまして、先ほど私が冒頭に述べましたように、牧之原市は御前崎港から東名高速まではつながりましたが、その先の国道1号、新東名までつながって初めて交通インフラが完成すると認識しております。
 一番最初の新東名から国道1号を見ますと、そこのところはその後の交通事情、状況を見ながら検討することもありますし、これからどう展開していくか、見通し等をお教えいただきたいと思います。

 次のページをごらんいただきたいと思います。
 3番目ですけど、委員会説明資料36ページに詳細な地図が載っております。熟読させていただきましたが、実はこれ先週の火曜日に私が一般質問したIR建設に絡む重要な道路になり兼ねないところでございます。
 県の姿勢は、御答弁の中で大体理解したつもりですが、これを見ますと、質問の仕方を少し考えてはいたんですが、余り意地悪なことを言うつもりはなかったんで最初から答えを言いますと、私が質問して県がどう考えているんだと、IRをどこにつくるかという問題で、実はこの道路の中の大寄インターチェンジを中心にした背後に200ヘクタールでつくると推進派の方々が意気込んでおられます。この道路の中に大寄インターが書かれていない。皆様方にとっては、IRの話は検討に値していないっていうか、そういう話にはなっていないことかなって思ったんですけれど、ここに全部インターチェンジが書かれている中で、1つだけ今一番ホットな話題である、地元では一番問題になってるインターチェンジが抜けている理由を教えていただきたい。

○吉川道路整備課長
 国道473号金谷相良道路Uの整備状況について、御説明いたします。
 国道1号菊川インターチェンジから倉沢インターチェンジを結ぶ国道473号金谷相良道路U、延長3.3キロメートルにつきましては、平成23年度に事業着手しまして、平成28年度までに用地買収が完了したことから、現在全線にわたりまして工事を展開しております。
 本年度は、工区内でも最も規模の大きい600メートルの3号橋上部工を初め、5号橋の上下部工や道路改良工事等を進めてまいります。こちらの2橋については完了の見込みです。
 今後は、予算の確保に努めまして早期完成を目指し事業を推進してまいります。
 なお、今後も橋長600メートルの長大橋を初め、大規模な道路工事を進めていく必要がありまして、随時事業工程を見直してまいります。

○曽根道路企画課長
 まず、新東名と国道1号の間の今後の展開の見通しについてお答えいたします。
 新東名から国道1号までの間約5キロメートル区間は、国道1号大代インターから新東名の間を国道473号大代拡幅として、現在整備を進めているところです。これは国の進める国道1号の島田金谷バイパスの4車線確保工事とあわせて、既存の道路を活用する区間として工事を進めております。このため新たなバイパス整備につきましては、国道1号の島田バイパスと大代拡幅が完成した後の交通状況を見ながら検討していきたいと考えております。

 もう1つ、大寄インターチェンジの抜けている理由ですけれども、特に意味があって抜いているわけではないものですから、次回までには修正したいと考えております。

○大石(健)委員
 御存じない方がほとんどだと思いますけれども、上から見ていって西萩間インターチェンジと杉山インターチェンジのところ、かなり距離があいていますけれど、この真ん中に大寄、大きく寄るという字で大寄インターチェンジというのが既に完成して供用されています。最初からあります。
 しかし、本来この道路が予定されたときには、そのインターチェンジは最初はなかったんです。だから、そのままずっと県の地図の中で載ってないんです。バブルのときまではなかったんです。バブルが始まったころ、大寄インターにゴルフ場ができるから地元の要望としてインターつくってくれという形で、かなり無理をしてインターチェンジができました。
 ところが、ゴルフ場がバブル崩壊で撤退して、山も荒れ放題、何もつくられなかった事情がございます。その中で、私が一般質問で取り上げたように、地域住民や町なかで何とか活性化、そういったレジャー施設が欲しいと言う人たちがIRと言っているわけでして、それぐらい地元の中ではやりたい人もたくさんいます。ただ、その流れも含めて、この30年間でやってきたことがこの地図の中からすっぽり抜け落ちていて、県の担当者の皆さんにしてみたらどこでできるかは交通基盤部では実質協議もされていないし話になっていないってことが、これを見るとわかったような気がします。
 なので、管轄外ですけれども、知事が言っているように、本当にコンセンサスがとれるかわかりませんけれども、コンセンサスを得てさあやろうという話が出たときに、じゃあ地図を取り寄せてどこって言ったときに地図に載ってない、どこにつくるんだとなったら、恥をかくのは――私も恥をかきますけど――皆さんも何だどこにあるんだと、そのときにわかってしまうと思いますんで、そこだけは今のうちに訂正しておいていただきたいと思います。
 以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。

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