本会議会議録


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令和6年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:佐野 愛子 議員
質疑・質問日:10/04/2024
会派名:ふじのくに県民クラブ


○佐野委員
 分割質問方式でお願いします。
 8番委員の質問に補足して自転車の罰則強化について伺いたいと思います。
 酒気帯び運転の場合、車では大変厳しい罰則がありますよね。免許取消しや飲酒を勧めた飲食店にも懲罰が出されますが、自転車の場合はどのような罰則になるのかは県民の皆様も興味があることだと思います。自分の車の運転に罰則がつくのか、罰金を払って終わるのか、また免許取消しは車の場合が思い浮かびますが自転車の罰則はどうなのか、本人、飲酒を勧めた方、また自転車販売店等に対する罰則を知りたいと思います。

 そしてもう1つは、スマホの使用等で罰則になるとのことですが、どのような罰則になるのか、罰金刑になるのか、そして未成年の場合は保護者に連絡が行くのか説明していただきたいと思います。

 そして、ヘルメットの着用が義務づけられましたが、ヘルメットをかぶってない場合の罰則や警告等はどのようなものかお答えください。

○鈴木交通企画課長
 まず、自転車の酒気帯び運転についてですが、道路交通法では何人であっても酒気を帯びて運転することを禁止しております。自転車の酒気帯び運転も当然この規定によって禁止されており、自転車の酒酔い運転については5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることとなっております。他方自転車の酒気帯び運転については現行は不可罰で罰則はありません。酒気帯び運転に伴う車両の提供や酒類の提供、同乗行為についても罰則がない状況です。
 どうしてかというと、昭和45年当時は自転車の酒気帯び運転は他の交通に与える危険性が自動車等に比べて低いという判断で、酒酔い運転のみ可罰の対象となった経緯があるようですが、昨今の自転車事故の増大、危険な運転、歩行者に危害を与えるような自転車の対応を踏まえて今回法改正がなされました。そして自転車の酒気帯び運転につきましては違反者は3年以下の懲役または50万円以下の罰金、酒気を帯びていることを知りながら自転車を提供した者については同じく3年以下の懲役または50万円以下の罰金、自転車に乗って帰ることを知りながら酒類を提供したり同乗した者については2年以下の懲役または30万円以下の罰金となっております。

 携帯電話につきましては、携帯電話やスマホなどを手に保持して自転車に乗りながら通話する行為や画面を注視する行為が新たに禁止され、こちらについては6か月以下の懲役または10万円以下の罰金、さらに交通の危険を生じさせた場合、例えば事故を起こしたり歩行者等に具体的な危険を生じさせた場合には1年以下の懲役または30万円以下の罰金となっております。
 保護者に言うか言わないかの問題ですが、個々の取締りの対応で判断することになりますので直ちにはお答えできません。

 ヘルメットについては、昨年4月に努力義務化されておりますのでヘルメットをかぶっていないからといって直ちに罰則が科せられることはございません。

○佐野委員
 ありがとうございました。
 高校生がスマホを使っていて捕まった場合、罰金刑が科されるということは罰則に当たるわけですよね。

○鈴木交通企画課長
 可能性はあります。

○佐野委員
 本人には支払い能力がないので、やはり保護者に連絡が行くことになるかなと思います。
 酒気帯びや飲酒運転につきましても、自転車にもそのような重い刑があることを県民に改めてしっかり伝えることで周知できると思います。またスマホ等については高校生にも罰則があることが分かれば防止にもつながると思いますので、その辺も周知する必要があると思いました。また事故等を起こした場合も、自転車に乗っていた人の責任が大きくなると思いますので、任意での保険等の加入を勧めることも同時に啓蒙していただきたいと要望します。

 次の質問ですが、説明資料にはありませんが新聞記事で京都府警で女性の巡査が柔道の訓練中に頭を打って亡くなったという記事を見ました。静岡県警でも警察学校等で柔道や剣道等の訓練をされていると思います。私も警察学校の近くに住んでいますので頑張っているなと思いながら見ていますが、そのような事故防止についてどのような配慮をされているのか伺いたいと思います。

○戸塚警務課長
 警察学校における術科訓練の実施状況についてお答えします。
 入校者の約8割が武道初心者でございます。武道の専門的知識を有する術科指導教官による指導の下、個々の体力、体格及び技能に応じ基本動作を重点に安全に配慮した訓練の推進を徹底しているほか、先般、他県警察の警察学校における訓練中の重大事案を踏まえ、技能の未熟な者の一定期間内の試合の禁止など個々の技能レベルに応じた計画的な術科訓練を推進しているところでございます。

○佐野委員
 私も武道についてはよく知らないんですけれども、全くの初心者は受け身などの経験もなく訓練するのは危険であると察しました。たけている人もいると思いますが、初心者の方への正しい配慮もしていただきたいと思います。また技能にたけている女子が男子を練習相手にした時に、体力の違いで大きな事故につながった話も聞きました。剣道のときに女性と男性が練習試合をしていて事故になった話も聞きました。ですので初心者だけではなく、修練していた方に対しても適切な配慮を持って鍛えていっていただきたいと要望します。

 また、8番委員の質問にもありましたが、暑い中での訓練も大変だと思います。訓練中における熱中症対策の配慮はなされているのでしょうか。

○戸塚警務課長
 術科訓練中における熱中症対策についてお答えします。
 熱中症対策として、気温や暑さ指数――WBGT等を踏まえ訓練日、時間、場所を設定または変更するなどして訓練を行っているところであります。また術科訓練中には適宜休憩を与え、水分補給に細心の注意を払って熱中症の予防を図っているところです。

○佐野委員
 様々な配慮をお願いしたいと思います。気合だけで済むことではないので、科学的な根拠を持って訓練を積んでいくことを期待します。

 最後の質問ですが、能登半島地震に県警からも大勢の隊員を延べ4,000人ぐらい派遣していただき大変だったと思います。その後輪島地区で大きな水害が発生しましたが、そちらにも県警から派遣していただいているのでしょうか。派遣状況や捜索状況等が分かりましたらお答えください。

○竹下緊急事態対策課長
 能登半島における風水害に対する県警の派遣状況と具体的な活動についてお答えします。
 県警では、石川県公安委員会からの援助要求を受けまして広域警察航空隊として1機4人を9月24日から30日までの7日間、広域緊急援助隊警備部隊として14車60人を25日から29日までの5日間石川県内に派遣を行っております。
 具体的な活動といたしましては、広域警察航空隊は能登半島でのヘリコプターによる上空偵察及び行方不明者の捜索、広域緊急援助隊警備部隊は輪島市内の河川氾濫現場における行方不明者の捜索活動に従事しておりました。

○佐野委員
 テレビ等で行方不明者を泥の中捜索しているのを拝見しました。本当に大変な作業だと思います。静岡県もいつ世話になるか分かりませんので、引き続き石川県に対する捜索の協力をよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。

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