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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:盛月 寿美 議員
質疑・質問日:03/09/2022
会派名:公明党静岡県議団


○盛月委員
 大きく3点なんですけれども、分割質問方式でお願いいたします。
 初めに、文化観光委員会説明資料の8ページの東静岡駅南口県有地の活用に向けた取組について伺います。
 毎回、委員会のたびにこうして状況を御説明頂きありがとうございます。そして毎回しつこく質問をしてしまって大変申し訳ないんですが、よろしくお願いします。
 ずっと課題になっている東静岡駅南口県有地の活用については、これまで県の中央図書館整備と並行して、静岡市と連携して検討を進めていることは十分承知しているんですけれども、なかなか形になってきていない。もっとしっかり詰めていってほしいという思いがございます。
 御承知のとおり、静岡市は北口をアリーナの建設地に決定したという報道もございました。それから図書館については、公募型のプロポーザル方式で設計の業務委託の発注、候補者も選定したということで大きく前進しているなと感じています。
 その中で、4(2)にも静岡市との連携を令和4年度も進めていくと書かれていて、令和2年度から継続実施とあるんです。これまで静岡市といろんな協議をしてきたと思うんですけれども、どれくらいの回数でやってきたのか。
 その中で、静岡市が北口活用を明確に進めている状況で静岡県が全然進んでいないのはどういうわけなのか、すごく大きな疑問に思っているんですが、その辺についてまず御答弁をお願いしたいと思います。

○大石企画政策課長
 まず、県・市連絡調整会議の実施体制ですけれども、今年度は2回開催しておりまして、第3回目を3月の下旬に行う予定で日程調整を進めているところです。
 会議の中では、基本的に北口市有地の整備主体はあくまでも市になりますので、県からこうしてほしいと言うよりは最新情報を常に頂きながら進捗状況を確認し、南口につきましては私どもと教育委員会で図書館とそれ以外の関係を情報提供をしながら連絡調整を図っているところです。
 連携の成果としましては、今年度で言いますと実証実験を11月に行いましたけれども、南口で私どもの実証実験を行うとともに北口の市有地では市主催のイベントを開催して、広報のチラシなども一緒に作成して東静岡の駅に貼り出したり、あとは商業施設――マークイズ静岡に合同で作成したチラシを置いたり、イベントの相乗効果を図る取組をしてきたところです。
 市のアリーナにつきましては、あくまでもアリーナの誘致予定場所として選定したと聞いております。

○盛月委員
 北口については市有地だから市が、もちろんそれはそうなんですけれども、この取組自体が一体で東静岡駅の周辺のにぎわいづくり、人を呼び込む場所にしようとやっていると思います。もちろん市が決めることなので市はいいんです。けれども、そういう動きも捉えつつ、静岡県としては南口の県有地をどうしていくかを考えているんだと思うんですが、具体的なことがなかなか見えてこない状況なので、令和4年度については本当に目標をしっかりと定めていただいて前進していただきたいと思うんです。
 11月に実証実験をやられて、私も行かせていただきました。アンケート調査によると飲食販売のニーズが最も多かったということも踏まえてこれから御検討頂くとは思うんですけれども、民間の参入がやはり一番重要だと思います。ここにも令和4年度の取組として民間事業者への意向調査をとありますのでしっかりやっていただいて、何とか目に見える形で前進していくように取り組んでいただきたいと思います。

 グランシップの広場はしょっちゅう行くし、この間の実証実験でも行かせてもらったんですけれども、やはり芝生広場のよさがありますよね。だから芝生を生かすというか、いっそのこと広場のままという考えもあるんですかね。ここまで進まないで来ている中で、思いっ切りあの広場を芝生を生かしたものにしてしまう考えも県としてはあるんでしょうか。

○大石スポーツ政策課長
 グランシップ広場、いわゆる芝生広場につきましては、現在駐車場になっているところの約3分の1弱ぐらいが中央図書館の建設予定地になっております。
 残りの部分を将来的にどう活用していくかという中で、現状の駐車場で何かしらのにぎわいづくりの実証実験等を行おうとしても向こう側に何もないので、グランシップ側の芝生広場を活用してやっているわけです。芝生広場に施設整備をする前提で実証実験や来年度以降の活用をやっているわけではないという認識でおります。

○盛月委員
 分かりました。承知しております。
 ただそうすると、将来目指すものと違う場所でこのままでいいのかなと。実証実験の在り方、やり方自体も少し検証していただいて、やるのだったら成果が出るような内容の実証実験を進めていったほうがいいかなと思います。
 令和4年度は、本当にしっかり目標を決めて具体的な進捗が見られる成果を上げていただきたいと、繰り返しになりますが要望させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 次は、説明資料13ページ、先ほど8番委員からも質問があった子どもを対象とした文化教育事業の展開です。
 これまでは、その都度その都度の案内で募集していたからか学校への周知もなかなかできなくて、参加に隔たりがあることを解消する目的もあって、今までばらばらと御案内していたものを全部一括して年間のスケジュールの形で周知するということだと思うんです。
 これは、県の文化局としてこうしたほうが学校側も助かるだろう、参加する学校も増えてくるだろうという思いでやってくださると思うんですけれども、学校現場から要望の声があって今回文化教育プログラムとして一括してやることになったのでしょうか。現場の声を踏まえてやっていただいているのか、それとも県が考えてやっているのか。

○渋谷スポーツ・文化観光部理事(文化担当)
 今回、文化教育プログラムを考えたのは、文化教育プログラムの参加状況を見たときに、先ほど室伏文化政策課長から答弁したようにチラシなどを学校にまいて先生たちに興味を持っていただいて申込みを頂く形を取っているわけです。それがチラシをまいても知らないでそのまま終わってしまうとか、私も教育現場の人に聞いたらそういうこともありましたし、参加状況を見ても毎年特定の学校だけがそのイベントを使っているとか、利用者の幅の広がりが見られませんでした。
 それでしたら、県の文化行政がやっている全ての子供向けプログラムを一覧表にして、こんなことやっているんだとまず全体を知っていただいて、その中から自分たちの学校に合わせてできる範囲――じゃあうちの学校はこの辺を強化したいからこれを選べば参加できるかしらとか、理科教育を強化したいと思ったらミュージアムで理科に近い勉強ができるんだとかで文化教育を選択していただく。これができたら、きっと知らないということもなくなるだろうし、参加者も増えるだろうとトータル的に考えて学校現場に示そうと計画を立てたものでございます。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 県からそういうことを考えて教育現場にお示しすると思うんですが、御説明を聞いておりますと、このほうが現場にも周知できるし、参加する学校も増えてくるんだろうとは思います。
 実際は、文化や芸術に関してどこまで大切に思って学校や教員が受け止めてくださるかもすごく重要だと思うので周知、案内の仕方が変わるだけで本当に目的、課題とする実施校の偏りが100%解消できるのかなと思います。教育委員会と連携して、県が工夫して学校現場にしっかりお知らせして参加してもらう人を増やそうしていることを、教員、学校にも受け止めていただけるような働きかけが必要かなと思うので、その点はよろしくお願いいたします。

 最後に3つ目の質問ですけれども、説明資料16ページのアーツカウンシルしずおかの取組の中に地域経済活性化モデル形成のためのパイロット事業が書いてあります。
 どんなことをやられたのかを詳しくお聞きすると長くなってしまうと思うんですけれども、事業内容にこんな取組をしたと書いてあって、ああそうなんだなとは思うんですが、それにしても具体的なことがよく分からないなと。商品開発研究とありますが、どんな商品を開発、研究したのかも気になるので、簡単に一つ、二つ教えていただきたいのと、パイロット事業なので試験的に実施したと思うんですが、令和4年度はどのようにこの事業を展開していく予定なのかを教えていただきたいなと思います。

○落合スポーツ・文化観光部理事(文化プログラム担当)
 地域経済活性化モデル形成のためのパイロット事業について、まず最初に具体例ですけれども、1つは県の東部地区――沼津市、三島市、富士市辺りを中心に市町と協働して空き家対策、移住促進などの仕事をしている企業――業種としては不動産屋さんなんですが、一緒に地域住民と事業者、それからアーティストがワークショップをしながら空き家をどうやって利活用していくのか取り組んでいます。ただ単に人を入れるだけじゃなくて、例えば空間プロデュースをしたりとか、それぞれのお仕事に合わせて空き家をプロデュースしていくとか、空き家を拠点としたうまいやり方ができないか、ミニ芸術祭なんかもどうだろうかなどいろんな議論を重ねながら、モデル的に進めているところが1件あります。
 もう1つは、熱海のリゾートホテルなんですけれども、自分のところでも美術展をやったりして非常に文化的な試みをやっているホテルです。ただ自分のところのお客さんに見せるだけではなくて、例えば地域の皆さんと一緒になってそこを起点にして熱海を文化芸術を中心とした都市――熱海では他にも怪獣映画祭とか未来音楽祭とかアーツカウンシルで支援しているところがありますけれども――そういった形で文化芸術を看板にした活性化を進めています。
 こういうことをなんでやっているかといいますと、アーツカウンシルは単なる文化芸術の振興ではなくて文化芸術をツールにして地域を変えていく、地域を活性化することを大きな目的としています。その意味ではこの地域企業は地域を変える力を大きく持っていると私たちは考えております。そうした企業と連携することによって、そういったものが加速していくんではないのかなと。また企業も昔のようにいい物、いいサービスを適正な価格でやれば売れるといった時代ではなくなってきていることに気がついていらっしゃいます。ブランド化であったりとか、文化性があったりとか、デザインとかいろんな形で何か付加価値がないと商品やサービスがなかなか売れないところで、企業もノウハウを手に入れてお互いにウィン・ウィンにできるのかなと。現在はモデル事業ですけれども、だんだん進めていきたいと思っております。
 モデル事業以外にも沼津市の御用邸――指定管理者としての民間事業者が入っているんですけれども――を使った文化的な情報発信のやり方などについて助言を頂きたいということで、そこの実行委員会にもアーツカウンシルは参加しております。そういう形で地域の企業との連携はますます進めていきたいと考えております。

○盛月委員
 分かりました、ありがとうございます。
 本当におっしゃるとおり、文化や芸術がいろんなところに波及していきますよね。地域の経済活性化、あと教育の面でもあらゆる分野に波及していくと思うので、この地域経済活性化モデル形成のためのパイロット事業はとてもいい取組だと思います。
 これからまたどんどん広げていっていただけたらと思うんですが、実施期間が令和4年1月から3月の3か月です。慌ててぎゅっとやるのではなくて、もう少し対象の企業も増やして、実施期間も年間でやっていけたらいいなと思うんですが、令和4年度の取組に向けての課題などはどうでしょう。

○落合スポーツ・文化観光部理事(文化プログラム担当)
 9番委員の御指摘のとおりでありまして、アーツカウンシル自体もまだ立ち上げたばかりの中でいろいろ模索しながらやっているところです。今回も準備に時間がかかって、支援する企業も模索している中で、お互いに話し合ってじゃあやりましょうというのに時間がかかってしまったということです。
 具体的な成功例があったほうが企業も乗りやすいので、こういった形で何らかの成果を幾つか出して、なるべく早く発信していけばもっと発展性があるし、手を挙げる企業も増えるだろうし、その中でいいものをつくっていく方向で事業を進めていきたいと思っております。

○盛月委員
 ありがとうございます。
 まだ始まったばかりで手探り状態の中でやられるということですので、地域経済の活性化という大きな目的のために、事業の成果が出て大きく広がっていくことを非常に期待しております。今後ともよろしくお願いいたします。
 以上で終わります。

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