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令和6年7月人口減少社会課題対応特別委員会 質疑・質問
質疑・質問者:勝俣 昇 議員
質疑・質問日:07/18/2024
会派名:自民改革会議


○勝俣委員
 一括で1問だけ聞きます。
 交通基盤部です。
 資料5の生産性の向上に向けた取組と課題のうちICT工事の普及拡大について、課題がICT建機が高額、作業員の高齢化、現場のニーズに合った新技術の情報不足と挙げられておりますが、これをもうちょっと詳しく説明いただけますか。

○森西技術調査課長
 ICT建機の高額について、例えばICT工事については、県の場合だと土工が1,000立米以上ということで決めておりまして、その対象工事について、ICTというか機械施工となります。例えば従来施工でありますと、丁張りをかけて、その丁張りどおりに人力で掘削しますけれども、ICT施工では、丁張りをせずにそのまま機械で掘削し、時間的にも2割から3割ぐらい短縮ができるということです。けれども、その機械が高額で、中小の企業だとなかなか手が届かないという問題があります。
 また、作業員の高齢化ということで、今までは人力作業で丁張りを手でかけてですけれども、高齢化の場合、機械化施工になると機械の仕組みを覚えづらいというか、なかなか難しい作業が入ってくる。作業員の高齢化ですから、そういう問題が出てくるということで、ここに書かさせていただきました。
 あと、現場のニーズに合った新技術の情報不足については、現場のニーズにマッチした新技術の情報が、なかなか皆に全て行き渡ってないというんですかね。そのために、取組の内容にありますように、新技術の交流イベントをやって、情報の周知をしているところでございます。

○勝俣委員
 新技術の講習についてはお話しいただいたんですけれども、例えば高額機械への補助ですとか、作業員のそういう技術のスキルアップみたいなことについて、取り組んでおられるんでしょうか。

○森西技術調査課長
 県では、今は特別やっておりませんけれども、例えば建設業の協会で、いつ、どういうものをやったかというのは今資料がないもんですから分からないんですけど、取組を進めていると聞いたことがあります。

○勝俣委員
 もう1点、高齢化への対応も回答ください。

○森西技術調査課長
 すみません。同じように建設業協会のほうで、作業員に対しての取組をやられていると聞いたことがあります。

○勝俣委員
 ICT人材の育成というのを、製造も含めたいろいろな産業で言っているのですが、私が思うに、建設関係ではその部分があまり見えてこなかったんですね。
 これからは要望というか、意見になります。
 特に経済産業部が行っている建設業関係の人材育成の部分です。工科短期大学校、浜松技術専門校もありますが、電気や建設等ということで、私も昨年産業委員会にいまして、技術を習得してからの部分というのは、やっていることはとても大事なことだと思うんです。けれども、今、静岡県はICT人材を育成するんだと声高に言っていると思うのですが、そういう専門的な人材を育てる取組があまり見えてこないと思いました。ICT工事を普及拡大していくことがこれから大事になるだろうという中で、特にそういう人材を育てる取組を県として行うこと。先ほど言われたように、丁張りから、そういうものは要らないんですよね。データを入れてしまえば、機械の導入もそうですけれども、そういうことによっての生産性の向上を図っていきながら、建設業界の活性化を図っていくのが、これから大きな柱になると思っております。そういう意味において、適材な人材を育てていくことを取り組んでいただきたいと思います。
 もし見解があればお願いします。

○平山建設業課長
 今、5番委員のおっしゃるとおりの部分はあろうかと思います。
 タブレットや単純なパソコンという意味では、今はもう多くの方が使いこなしてやっていただいていますけれども、さらにその上になるのかどうか、建設機械などを制御するような話になってくると、こういう言い方をすると失礼かもしれないんですが、小さな事業者でなかなかくみしきれないという部分もあろうかとも思います。ただ一方で、今後の少子高齢化で働く人が減っていく中で、こういったICTを活用した生産性の向上は、何としても取り組まなければいけない部分だと思っておりますので、現場の状況を確認しながら必要な検討を進めていきたいと考えております。

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