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委員会会議録

質問文書

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令和3年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:加藤 元章 議員
質疑・質問日:12/14/2021
会派名:自民改革会議


○加藤委員
 一問一答方式でお願いいたします。
 まず、民間施設なんですけれども、東部地域の観光拠点でもあるヴァンジ彫刻庭園美術館についてお伺いしたいと思います。
長泉町にはクレマチスの丘という文化観光拠点がありまして、そこにはベルナール・ビュフェ美術館、井上靖文学館、ヴァンジ彫刻庭園美術館の文化施設があり、毎年県内外から多くの方々が訪れ、県東部地域の魅力発信に大きな役割を担っています。そのような中、クレマチスの丘の文化施設の1つであるヴァンジ彫刻庭園美術館は経営が困難になり、去る10月29日川勝県知事に無償譲渡も視野に入れた支援要請に訪れられました。また11月19日には地元の長泉町をはじめ沼津市、三島市、裾野市、清水町の周辺市町も含めた首長連名で知事に対し支援要望書も提出されております。 私も先日県東部出身の当会派の県議8名で当美術館を視察し話を伺ってまいりました。当美術館は彫刻作品が展示されている美術館に加えて、クレマチスの花を中心とした美しい庭園を備えている県内でも大変珍しい貴重な施設であり、このまま閉館してしまうことは避けなければならないとつくづく感じたところであります。
 そこで、このヴァンジ彫刻庭園美術館を県としてどのように評価し、美術館や周辺市町長からの支援要望に対して今後どのような対応を考えているのかお伺いします。

○紅野文化局長
 ヴァンジ彫刻庭園美術館を含むクレマチスの丘は、先ほど1番委員もおっしゃったようにベルナール・ビュフェ美術館、井上靖文学館、それから町営の自然公園もある県東部地域を代表する文化観光エリアと認識しております。特にヴァンジ彫刻庭園美術館は彫刻の美術館でありますが、すばらしい庭園も備えてレストランもありまして、大切な方をお迎えする迎賓的な機能も持ち合わせた貴重な施設であると認識しております。
 県といたしまして、まずヴァンジ彫刻庭園美術館は地域の皆様にどのようなニーズがあるのか、どのように活用するのが望ましいかを地元市町、美術館経営または観光等の専門家にお話を聞きながら、最もふさわしい存続方法について検討していきたいと考えております。あわせて現在の美術館の収支等の経営状況や資産状況も確認することが必要でありますので、年間でどの程度費用が必要になるのか運営方法も検討してまいりたいと思っています。その検討結果を踏まえて、県としてどのような支援ができるのか方向性を定めていきたいと考えています。

○加藤委員
 ありがとうございます。
具体的なスケジュールとしてどんな見通しか、何かありましたら教えてください。

○紅野文化局長
 今月から来月ぐらいに有識者等にお話を聞く機会を設けて、それを何回か重ねて今年度中には県の大きな方向性を定めていけたらいいなと考えています。

○加藤委員
 ありがとうございます。
ぜひ前向きに御検討をよろしくお願いいたします。

 続きまして、今回提出されています請願について、文化観光委員会に関係する部分の現状等を伺いたいと思います。
 まず最初に、請願項目1の教育費の私費負担の軽減とコロナ禍による家計急変の保護者、子供への支援拡充として、大学生への静岡県独自の給付制奨学金をさらに充実してくださいとあります。文科省の調査によりますと、コロナを理由とした中退者や休学者の人数が増加しております。学びの継続のため県としてどのように取り組んでいくのか、まずお伺いします。

○手老大学課長
 本県独自の給付型奨学金制度は現在ございませんが、昨年度から始まりました国の高等教育就学支援制度では授業料等の減免制度の導入とともに給付型奨学金の対象者及び給付額が拡充されておりまして、一定の所得層の教育に係る費用の負担軽減が図られているところであります。今後国の就学支援制度の効果等を検証していくとともに、新たに国に設置される教育未来創造会議におきまして給付型奨学金制度の対象拡大が検討されると聞いておりますので、県独自制度の必要性も含め若者が安心して学べる環境を整えていくために必要な支援について引き続き検討していく必要があると考えております。

○加藤委員
 引き続き国の動向を注視して、遅れることがないように的確に措置していただけるようにお願いしたいと思います。

 続きましては、私学経常費助成補助の増額と就学支援金拡充で施設設備費を含む学費の公私間格差をなくしてくださいとありますが、私学への助成と授業料等の負担軽減に関する現状を伺います。

○奥山私学振興課長
 まず、私学の経常費助成につきまして御説明申し上げます。
 本年度の児童生徒1人当たりの助成単価につきましては、全日制の高等学校で38万4429円となっています。これはどのぐらいの水準かと言いますと、全国で第3位ぐらいの水準となっております。同じく中学生では全国で第4位、小学校では第1位、幼稚園では全国で第11位の水準となっておりまして、全国的に見ても高い水準で助成が行われていると考えております。
 また、就学支援金の制度につきましては、年収おおむね590万円までの世帯の実質無償化を国の制度で行っておりますが、本県といたしましては単独でこれを拡充いたしまして、令和2年度で700万円までの世帯、今年度からはさらにおおむね750万円までの世帯まで拡充したところです。あわせまして年収270万円未満の世帯につきましては、年額で大体51万円3000円ほどの助成を行っており、これは県内の私立高校ほぼ全て――若干漏れるものもありますけれども――をカバーしている水準となっています。

○加藤委員
 ありがとうございました。
全国的に見ても高いレベルでの支援ができていることを確認させていただきました。

 次に、スポーツ・文化観光部が所管している私立学校の耐震化、老朽化の状況と県の取組について説明をお願いします。

○奥山私学振興課長
 学校施設の耐震化などについてですけれども、まず国の耐震基準に満たない学校につきましては国から学校に直接補助する制度がございます。県はその補助制度の――直接ですから予算は取っていませんけれども――事務を行っております。あわせて国の補助制度に採択されなかった場合、またはもともと基準に満たない場合、または老朽化している施設に対しての助成につきましては、県で独自に制度を設けています。こうした制度を活用していただけるように、例えば私立学校の理事長や校長が集まる会がありましたら、そちらにも出席して耐震化を進めてくださいと様々な時を捉えてお願いもしております。
 こうしたことで、本県は国の基準でおおむね98.4%の耐震化ができている状況です。この水準につきましては、文部科学省のデータによりますと全国で3番目の耐震化率になっています。

○加藤委員
 制度の内容がよく分かりましたし、耐震化率も98.4%と非常に進んでいることを理解しましたが、逆に残り1.6%の耐震化に満たない施設があるとのことですけれども、これは具体的にどんな建物が残っているのか、もし分かったら教えてください。

○奥山私学振興課長
 まだ耐震化に満たないところですけれども、具体的には分からないのですが、例えば幼稚園につきましては耐震化の必要な棟数はあと10棟です。小中高につきましては19棟残っていますけれども、こちらにつきましては事あるごとにいろんな機会を捉えて耐震化を進めていただくようにお願いしております。
 なお、先ほど私が説明した就学支援金の制度につきまして、750万円までの拡充と申し上げたところですけれども、拡充は確かにしたんですが、700万円までは無償化、700万円から750万円につきましては半分までの助成ということで拡大したところですので申し添えます。

○加藤委員
 今回の請願について大きく3つ状況を確認させていただきましたけれども、それぞれについて本県は非常に高い水準で対応、もしくはそのカバーをしていることがよく分かりましたので、引き続きよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

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メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp