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委員会会議録

委員会補足文書

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令和3年9月定例会文教警察委員会
議案説明及び所管事項の報告 【 当局側説明 】 発言日: 10/08/2021 会派名:


○山本警察本部長
 所管事項に先立ちまして、一言御報告申し上げます。
 9月18日警察署において警察官の拳銃使用による自殺事案が発生いたしました。県警察にとってかけがえのない職員を失ったことは痛恨の極みであり、今後も個々職員の心情把握や相談しやすい職場環境づくりに努めてまいります。
 また、自殺に拳銃が使用されたことにつきましては誠に遺憾であり、職員の指導教養を徹底し再発防止に努めてまいります。
 それでは、所管事項及び新ビジョン評価書案及び新ビジョン後期アクションプラン骨子案について御説明申し上げます。お手元の公安委員会・所管事項等説明資料を御覧ください。
 本日お諮りしております議案は、資料1と1−1にお示ししました第100号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」でございます。
 提出議案につきましては、後ほど鎌田総務部長から御説明いたしますので、私からは所管事項の重点について申し上げます。
 第1は、新型コロナウイルス感染症対策についてであります。
 資料2を御覧ください。
 県警察では、新型コロナウイルス感染症対策の一環としてワクチンの職域接種を行いました。6月28日から8月20日までの間、3か所の会場において接種を希望した警察官、警察行政職員及び会計年度任用職員約7,000人にワクチン接種を行い、職員の約90%が接種を完了したところでございます。
 一方で、感染拡大を防止するため感染者の警察施設の立ち入りなどが判明した際には接触した職員の洗い出しと自宅待機措置、早期の広範囲な消毒作業を行いました。
 警察職員の陽性判明はこれまで34人であります。8月25日以降の感染確認はありませんが、引き続き新しい生活様式を徹底するなど感染防止対策を徹底し、警察業務に間隙が生ずることのないよう努めてまいります。
 第2は、犯罪の起きにくい社会づくりについてであります。
 資料3を御覧ください。
 4点申し上げます。
 その1は、刑法犯認知状況と防犯対策であります。
 本年8月末現在の刑法犯の認知件数は9,615件で、前年同期と比べ664件減少しております。しかしながら特殊詐欺など県民の皆様が不安に感じる犯罪は後を絶たないことから関係機関、団体などと連携した各種防犯対策を進めております。なお土石流災害の発生しました熱海市伊豆山地区では、住民の皆様の不安を解消し安全・安心を確保するため8月24日に同地区に防犯カメラ8台を設置いたしました。引き続き県民の皆様の安心感を醸成するため犯罪の起きにくい社会づくりを進めてまいります。
 その2は、人身安全関連事案への対応状況であります。
 本年8月末現在の人身安全関連事案の認知件数は1,965件で、前年同期と比べますと362件の増加となっております。中でも児童虐待と配偶者暴力が事案全体の7割以上を占めておりまして、家庭など限られた環境下で発生していることから被害の潜在化も懸念されております。
 これら事案が重大事件に発展することを防ぐため、引き続き児童相談所や市町など関係機関との情報共有を含め端緒情報を的確に把握し、被害者の安全確保を最優先とした迅速な対応と検挙措置による加害行為の防止に努めてまいります。
 資料3−1を御覧ください。
 その3は、少年保護対策であります。
 本年8月末現在、少年の福祉を害し少年の健全育成を妨げるなどの福祉犯の検挙人員は146人で、前年同期と比べて14人増加しております。また福祉犯に係る被害少年は87人で、前年同期と比べ22人増加しております。このうちSNSを起因としたものが27人と被害少年全体の約3割を占めております。このため県警察では、サイバーパトロールによる被害児童の早期発見や学校などの関係機関と連携した広報啓発活動を推進するとともに、取締りを強化し子供の被害防止に取り組んでまいります。
 その4は、サイバー犯罪対策であります。
 本年8月末現在のサイバー犯罪の検挙件数は190件で、前年同期と比べ48件増加しております。デジタル化の進展に伴いサイバー犯罪のさらなる増加が懸念されるため、他県警察と合同・共同捜査を推進するなどサイバー犯罪の取締りを強化するとともに、学校や企業を対象としたサイバーセキュリティカレッジを一層推進するなどして県民の情報セキュリティー意識の向上を図り、被害防止に努めてまいります。
 第3は、夏期における山岳遭難及び水難事故発生状況についてでございます。
 資料4を御覧ください。
 7月1日から8月31日までの間、県警察では富士山、南アルプスや主要な海水浴場に臨時警備派出所を開設するなど山岳遭難と水難事故の防止に努めてまいりました。この期間における山岳遭難は18件19人で、前年同期と比較して13件14人増加しております。本年は2年ぶりに富士山が開山された影響もあって富士山での山岳遭難は11件発生する一方で、南アルプスは本年も休業する山小屋がほとんどで山岳遭難はありませんでした。
 遭難の特徴としましては道迷い、疲労、病気など遭難者の判断や体力に起因するものが12件と全体の約7割を占めておりますことから、今後も安全で無理のない登山について広報してまいります。
 一方、水難事故は35件46人で前年同期と比較して9件18人増加しております。このうち海での事故が32件で前年同期と比較して11件増加し事故全体の約9割を占めております。
 事故の特徴としましては、水遊びやサーフィンが全体の約6割を占めていることから、高波や離岸流が発生する危険な場所には近づかず自分の体力、技術を過信しないよう広報するなど関係機関と連携し、水難事故の防止に努めてまいります。
 第4は、各種犯罪の取締りについてであります。
 資料5を御覧ください。
 5点申し上げます。
 その1は、重要犯罪の推移であります。
 本年8月末現在の重要犯罪の認知件数は165件で、殺人や強制わいせつの認知件数が増加したため総数では前年同期と比べて8件増加しております。検挙件数は147件で、前年同期と比べて8件増加、検挙率は89.1%となっております。引き続き重要犯罪発生時における迅速的確な初動捜査を徹底し被疑者の早期検挙に努めてまいります。
 その2は、特殊詐欺の推移であります。
 本年8月末現在の特殊詐欺の認知件数は240件で、前年同期と比べて2件増加しております。オレオレ詐欺や還付金詐欺が増加傾向にあります。被害額は約4億2300万円で前年同期と比べほぼ横ばいの状態であり、オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺において高額被害が発生しているところであります。引き続き不審者に対する職務質問やだまされたふり作戦を積極的に推進し被疑者の現場検挙を図るとともに、検挙被疑者への突き上げ捜査によりまして中枢被疑者を検挙することで犯行グループを壊滅させるべく取締りを推進してまいります。
 次に資料5−1を御覧ください。
 その3は、暴力団の取締状況であります。
 本年8月末現在、暴力団構成員の検挙人員は33人、暴力団対策法に基づく行政命令は23件発出しております。本年6月には六代目山口組三代目弘道会系組長らを、浜松駅前繁華街において社交飲食店経営者から用心棒料を徴収したことにより静岡県暴力団排除条例違反で検挙した上、8月には同組長に対し再発防止命令を発出するなど関係組織の中枢となる主要幹部に的を絞った取締りを推進いたしました。
 また、静岡県暴力追放運動推進センター及び富士宮市と連携し、富士宮市北山地区に所在する六代目山口組良知二代目政竜会事務所の撤去活動を推進しているところであります。
 引き続き、県民の皆様の安全を第一とした警戒態勢を堅持するとともに、暴力団の壊滅、弱体化に向けた取組を全力で推進してまいります。
 その4は、薬物事犯の取締状況であります。
 本年8月末現在における薬物事犯の検挙人員は227人で前年同期と比べて10人増加しております。これまでに県中東部における組織的な大量大麻栽培及び密売事件、稲川会系暴力団幹部らに係る組織的な覚せい剤密売事件などにおいて供給者側を検挙しているほか、昨今の無料通信アプリやSNSの普及などによって薬物を容易に入手できる環境が出現していることや薬物に対する抵抗感が希薄化していることが相まって、需要者側の検挙人員が増加している状況にあります。
 引き続き、徹底した末端乱用者の検挙や密売組織の壊滅を図るとともに、薬物乱用防止の広報啓発活動を推進してまいります。
 その5は、国際犯罪の取締状況であります。
 本年8月末現在の来日外国人犯罪の検挙人員は216人で、前年同期と比べて7人増加しております。これまでに日本人女性を狙った多国籍の外国人らによる国際的な詐欺事件、ベトナム人グループによる組織的な大量万引き事件、ベトナム人グループによる携帯電話機補償サービスを悪用した詐欺事件などを検挙しているところであります。
 引き続き、県内在留外国人の活動実態や国際犯罪組織に関する情報収集と分析を行い、関係機関と緊密に連携した取締りを推進してまいります。
 第5は、総合的な交通事故防止対策についてであります。
 資料6を御覧ください。
 令和3年8月末の人身事故の発生状況については件数、死者数、負傷者数のいずれも昨年と比べて減少しております。しかしながら自転車利用者が犠牲となる事故が増加しておりまして、これに伴い9月1日から10日までの間、自転車事故抑止緊急対策を実施し街頭における交通安全指導を強化したところであります。
 また、例年秋口は日没時間の急な早まりによりまして夕暮れ時や夜間に歩行者が犠牲者となる死亡事故が多発する傾向にあります。このため夕暮れ時の時間帯において歩行者保護に資する交通指導取締りやレッドパトロールを強化するなど、総合的な交通事故防止対策を講じてまいります。
 第6は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会警備についてであります。
 資料7を御覧ください。
 9月3日パラリンピックのロードレースが終了し、本県におけるオリンピック・パラリンピック警備は大きなトラブルもなく無事終了いたしました。県警察では大会期間中、競技会場をはじめロードレースコースや観客利用駅、ライブサイト会場など大会関連施設における警戒を実施いたしました。
 また、円滑な交通を確保するため大会開催前から事前広報を徹底し交通総量の削減を図るとともに、大会当日は交通規制を実施しまして大会の安全で円滑な進行を確保いたしました。県や組織委員会をはじめ自治体、猟友会、自主防犯組織など関係の皆様そして広く県民の皆様の御理解、御協力の賜物であると感謝しております。
 本警備におけます主な取扱事案といたしましては、富士スピードウェイにおいて大会関係者が休業中の売店に侵入し陳列してあったものを窃盗したとして建造物侵入、窃盗未遂の容疑で逮捕したところであります。
 また、ドローンの飛行につきましては聖火リレーコースや競技会場の周辺において6件のドローン飛行を認知いたしましたが、いずれも禁止区域外であったため禁止区域内への飛行とならないよう協力要請いたしました。
 このほか東京大会に対する抗議活動、傷病人搬送による聖火リレーの遅延、野生動物の出没などにも対応したところでございます。
 今後も、本大会警備を通じて得られました成果や教訓を糧とし、様々な警備事象に対して官民一体となった取組を推進してまいります。
 第7は、熱海市伊豆山における土石流災害への対応についてであります。
 資料8を御覧ください。
 7月3日の発災を受けまして、県警察では本職を長とします災害警備本部を設置し、警視庁や大阪府警察をはじめ全国29の都道府県警察から広域緊急援助隊などの応援を頂き、また自衛隊や消防など関係機関と連携しながら被災者の救出救助、行方不明者の捜索、検死や身元確認、交通対策、被災地の防犯警戒パトロールなどに当たってまいりました。
 これまでの県警察の捜索活動によりまして、倒壊家屋から救助を求める母子や高齢者など自力避難が困難な方々を22人救出しましたほか、これまで確認された26人の御遺体について検死を行い死因の特定や身元の確認を行ったところですが、現在も1人の行方が分かっておりません。このため9月8日には、伊豆山港におきまして海上保安庁と合同で機動隊のスキューバ部隊を投入し水中の捜索活動を実施いたしました。行方不明者の一日も早い発見に向け、今後とも他機関とも緊密に連携しながら全力で捜索活動に当たってまいります。
 所管事項の重点は以上でございます。
 続きまして、静岡県の新ビジョンについて御説明申し上げます。
 まず、主な指標の評価と課題、今後の方向性についてでございます。
 資料2静岡県の新ビジョン2021年度総括評価の概要6ページを御覧ください。
 警察本部の所管事項は、中柱の3安全な生活と交通の確保が該当いたします。
 主な指標の推移ですが、刑法犯認知件数及び交通事故の年間死者数は全体的に減少し順調に進捗しております。表の中央には課題を記載しておりますが、巧妙化する特殊詐欺への対策や連続発生させないための早期の事件検挙、暴力団対策などの課題もあることから引き続き治安の向上に向けた取組を積極的に推進する必要があります。
 また、交通事故死者数は減少傾向にあったものの前年比では増加しており、特に交通事故の全死者に占める歩行者の割合は3割を超え、そのうち約7割の方が道路横断中に事故に遭っており対策が必要です。このため表の右側、次期計画に向けた今後の方向性といたしましては特殊詐欺被害防止対策や暴力団対策を推進し、県民の体感治安を含めた真の治安改善を図ることとしております。
 また、しずおか・安全横断3つの柱の定着に向けた取組や交通事故分析に基づいた対策を推進し、人身交通事故や交通事故死者数の減少に努めてまいります。
 なお、お手元にあります資料3評価書案が評価書の本体でございますが、警察本部の所管事項は31ページから39ページにかけて記載されておりますので御参照頂きたいと存じます。
 以上が総括評価の概要でございます。
 引き続き、次期総合計画の骨子案について御説明申し上げます。
 資料4静岡県の新ビジョン後期アクションプラン骨子案の5ページを御覧ください。
 第5章政策体系と行政経営のうち警察本部が所管する事項について御説明申し上げます。
 1政策体系の左側上段に政策1として命を守る安全な地域づくりがあり、その中柱の4として安全な生活と交通の確保がありますが、その位置づけについては現行計画から変更はございません。
 6ページを御覧ください。
 ただいま御説明しました政策体系案の主な取組を右側にお示ししております。
 警察本部としましては、中柱4の安全な生活と交通の確保について県民の安全な生活を確保する防犯まちづくりや犯罪対策とともに、交通事故防止対策を推進してまいります。
 8ページには現行計画と次期計画案の対比表がありますが、警察本部が所管する事項については変更ございません。
 以上が本日御審査頂きます次期計画の骨子案でございます。よろしく御審査賜りますようお願い申し上げます。

○鎌田総務部長
 私からは、第100号議案「令和3年度静岡県一般会計補正予算」について御説明いたします。
 公安委員会・所管事項等説明資料の資料1を御覧ください。議案では84ページ、議案説明書では37ページに記載がございます。
 警察費の補正予算額は44万7000円の減額で、補正後の予算現計額は801億8209万4000円となります。補正する事業につきましては、初めに緊急災害活動事業費1740万円であります。熱海市伊豆山地区で発生しました土石流災害の対策関連経費として、捜索活動や検視業務に使用する資器材の整備経費、災害活動に使用する車両の経費及び被災地域への防犯カメラの設置経費などを措置するものであります。
 次に、事業の進捗を踏まえた事業費の減額分1784万7000円であります。総合的組織犯罪対策推進事業費につきましては組織犯罪情報管理システムの導入時期の延期に伴う賃貸借経費の減額で780万円、また交番相談員設置事業費ほか2事業につきましてはいずれも会計年度任用職員の報酬等のうち、通勤実態に基づく通勤手当の執行差分で1004万7000円を減額するものであります。
 以上でございます。御審査のほどよろしくお願いいたします。

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