• 携帯電話向けページ
  • Other language
  • 文字サイズ・色合いの変更
  • 組織(部署)から探す
  • リンク集
  • サイトマップ
  • ホーム
  • くらし・環境
  • 健康・福祉
  • 教育・文化
  • 産業・雇用
  • 交流・まちづくり
  • 県政情報

ホーム > 静岡県議会 > 委員会会議録 > 質問文書

ここから本文です。

委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年6月定例会厚生委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:07/01/2019
会派名:無所属


○桜井委員
 この委員会は2度目になりまして、半分の方は顔見知りだと思いますけれども、既に3年ぐらいたっていますので新たな気持ちで質問させていただきます。一問一答方式、時には分割の可能性もありますので、よろしくお願いしたいと思います。
 最初に、厚生委員会資料1に沿って順を追って質問あるいは意見等を述べさせていただきたいと思います。
 最初に厚生委員会資料1の19ページの生活保護ですけれども、最近はいろいろな事件がございまして、いろいろな方たちが罪を犯して刑務所に入っていると。最近のニュースで、刑務所に入ったときに生活保護をもらっている方が結構いるとの報道を見たことがございます。
確かに刑務所に入れば生活には困らないし、3食つきで十分。刑務所生活ですから自由は束縛されますけれども、刑務所に入っている間も生活保護費を支給しているのか、ちょっと問題になった新聞記事を目にしたものですから。市町の生活保護者を決めるのは民生委員だと思いますけれども、県はどのように把握しているかお答えいただきたいと思います。

○桑原地域福祉課長
 生活保護を受けている方が逮捕、拘留された場合の取り扱いについてお答えいたします。
 生活保護の実施機関は、市は市の福祉事務所が、町については県の健康福祉センターが所管しておりまして、健康福祉センターのケースワーカーが対応しております。
 本県にあっては、原則として逮捕、拘留され留置所に入られた方については、生活保護を支給するのは公費の二重支給になりますので、基本的にわかった時点で支給は停止されます。生活保護は世帯に対して支給しておりますので、例えば家族が何人かいるうちのお一人が入った場合は、その方の分は支給停止の取り扱いをしております。

○桜井委員
 町のことは県が担当とのことですけれども、市は市の独自の判断でやっているのですか。

○桑原地域福祉課長
 生活保護受給者が逮捕、拘留され警察署において生活保護を受けているとわかった時点で、警察署から福祉事務所や健康福祉センターに通報していただき、手続するようにしております。

○桜井委員
 次に、25ページの認知症――ほかのページにも認知症がありますけれども――に関連して質問します。
認知症は欧米ではアルツハイマーと言われ、20代のときから少しずつかびが生えて発症するのが70歳前後であると。昔は認知症なんてものはなかった。なぜかといったら平均寿命が50歳前後だから。認知症になる前に死んじゃっている。それが最近では社会問題と言われていますけれども、認知症の予防策は発酵食品を食べなさいですが、この年になると今さら食べたってしようがない。それが効くかどうかわかりませんけれども、そういった話をNHK、BSなんかでよく見ます。要するに納豆などの腐らせた食品はいいとのことです。
もう1つはゴースト毛細血管、毛細血管がどんどん年とともに死んじゃうと。それが骨粗しょう症だとか認知症、脳へ血液が行かなくなって認知症を起こすんじゃないかと言われている。そのためには第2の心臓がふくらはぎであると言われています。
それ以外に最近知ったんですけれども、どうもアルミニウムね。欧米では昔からアルツハイマーに対してアルミの調理器具が煮物、お湯を沸かすときに、やかんだとか鍋から溶け出して、それが認知する脳に影響を及ぼしているんじゃないかとして、アルミの調理器具は結構規制がうるさくなっている。
 日本はどうかなと思ってこの前ホームセンターへ行ったら、アルミのやかんだとか鍋、フライパンを結構売っていると。だけどアルミ合金と書いてあるから、場合によっては表面を処理してあるものもあるかもしれないけれども、自動販売機で大体ジュースとか冷たいものはアルミです。温かいものはアルミじゃないんだ。スチールなんだ、鉄。やっぱりアルミを自動販売機で温かくしたら、アルミの毒になる成分が溶けて、ジュースと一緒になって飲むことに影響するからアルミを使わないのかなと思ったりするんですけれども、詳しいことはよくわからんです。それについて担当の方、1つ教えていただきたいと思います。

○後藤疾病対策課長
 アルミニウムがアルツハイマー病と関連するかについてお答えいたします。
 認知症の一部はアルツハイマー病と言われていまして、90年代に欧米でアルツハイマー病とアルミニウムに関連性があるという論文が出ましたけれども、現在厚生労働省あるいは世界的な内科学の専門的な教科書におきましても、アルツハイマー病とアルミニウムには特に因果関係はないことが実際に記載されております。

○桜井委員
 そう言っちゃうと、次の質問がなくなっちゃうんだけれども。本当に大丈夫だよね。
 これ以上は、厚生委員会の所管でなくなって危機管理くらし環境委員会へ行かざるを得なくなってしまうものですから一応とめておきます。

 次に、文章表現についてです。
41ページのひとり親家庭に対する支援の(2)事業概要にいろいろと書いてありますけれども、ひとり親家庭対策総合支援事業費の内容で母子家庭と言ってみたり、ひとり親と言ってみたり。母子とは母と子だよね。昔は母子手当で大体最高4万2000円ぐらいくれた。父子家庭はくれなかった。父親は働く能力がある、母親は――当時ですよ――働く能力がないから母子手当をやるんだと、父親はだめだと。だけど私が島田市長をやっているときには、そんなのは不平等だと言って、県はだめだと思っていたので、島田市独自で父子家庭にも児童手当をやれと。今はやっているかどうか知らないけれど。
今こうやって文章を見ると、まだ母子家庭と書いてあり、その次にひとり親日常生活支援事業と書いてある。今度3段目は未婚のひとり親に対する寡婦(夫)と書いてあるし、どこでどう違うのか説明していただきたいと思います。

○橋こども家庭課長
 ひとり親の支援につきましては、法的には母子及び父子並びに寡婦福祉法に基づきまして、各種事業を実施しております。平成26年の法律改正で法律名に父子が入りました。各種事業及び施策につきましては、この法律の施行以降に母子と父子を併記したり、あるいはひとり親と表記したりしております。
しかしながら、母子家庭等就業・自立支援センターなどにつきましては、国が実績や経緯を踏まえ母子家庭等として取り扱っているので、県としても同様の取り扱いとしております。
 今6番委員からございましたように、現在県内の父子家庭については6,000世帯ございます。そのうち児童扶養手当を受給しているのは1,000世帯ございます。こういったことも踏まえまして、県やセンターで実施する各種の支援制度は、当然父子家庭の方も対象となっており、積極的に活用していただきたいと考えております。表現をわかりやすくするためにも、名称については今後検討していきたいと考えております。

○桜井委員
 母子家庭等には父子家庭も入るんだと思いますけれど、表現は統一したほうがいいと思いますけど。

 次に45ページの静岡県内の障害のある人の状況に身体障害者、知的障害者、精神障害者いろいろあり、以前も聞いたことあるかもしれませんが、身体障害者の中に内部障害があります。外見を見ても全然身体障害者ではない、透析をやっている方が内部障害になるのかなと思っていますが、その解釈でよろしいのか聞きたいと思います。

○石田障害福祉課長
 静岡県内の障害のある人の状況で、内部障害についての御質問にお答えいたします。
 内部障害は、身体の内部の臓器に障害があることを言います。今6番委員からお話がありました、腎臓機能が低下していて人工透析をされている方ですとか、心臓にペースメーカーを入れている方とか、あと人工肛門を造設する直腸の障害がある方は外見上で身体障害があると判別しにくい身体障害の種別になります。

○桜井委員
 最近は透析、人工肛門もそうですけれども、精神かどうかはわからんですが、内的な問題でひきこもりだとか、さっき言った認知症だとか。ひきこもりが果たしてこの障害者の中に入るのかな、あるいは認知症はどうなのかな。
知的とか精神とか身体とかありますけれども、今私が言った認知症、ひきこもり、鬱の方たちはどう考えたらいいのか。

○福原精神保健福祉室長
 6番委員にお答えいたします。
 ひきこもりの方は、ひきこもりの状態にあり障害ではございません。中にはまだ精神病の診断を受けていなくても、かかっている方もいらっしゃいますが、基本的には精神病ではございません。鬱病の方は精神病で、重ければ手帳の対象となります。

○藤野長寿政策課長
 認知症の方の障害については、症状により精神障害手帳を申請し、該当すると手帳が出ると聞いております。

○桜井委員
 それでは最後の質問です。
 医師の確保について。
8番委員と同じように、私どもの町は大井川流域で結構中山間地がたくさんありましてね、森町は新東名も通っているし、インターチェンジもあるからまだいいほうです。私どもの選挙区は大井川を上り川根本町の末端まで行くと大体100キロ。この人たちの健康を守るのは市立島田市民病院です。隣に藤枝市立総合病院、焼津市立総合病院があるから、市立島田市民病院が診てくれなかったら焼津市や藤枝市へ行けばいいじゃないかと言っても、100キロ走ってからだと1日がかりですよ。
そんな状況の中、市立島田市民病院はいろいろ問題が起こっています。というのは医師不足。静岡県は全国で下位に入る。これだけ裕福で、ジャパン・アズ・ナンバーワンだか何だかんだといろいろ言っていますけれども、医師の確保に関しては後進県でございます。先にこの原因について聞きます。

○秋山地域医療課長
 医師不足の原因についてお答えいたします。
 本県は人口が370万人いますけれども、医師養成校が浜松医科大学の1校しかなく、医師養成数が人口に対してすごく少ないです。一方で四国の人口は約380万人ある中で、各県に医師養成校がありますので、四国と比べると4分の1となり、この点が医師不足の根本的な原因になっていると考えております。

○桜井委員
 それはわかりましたけれども、この前も一般質問で医師不足についておっしゃっていたけれど伊豆地区、そして志太榛原が意外と医師が少ない。共立榛原病院に至っては徳洲会がやっているものですから28名しかいない。市立島田市民病院は昔は110人いたけれど、今は八十一、二人しかいない。
病院は医師がいればいるほどいいの。医者がいなくなると御飯を食べる人も患者も少なくなる。見舞客も少なくなる。見舞品を買う店の売り上げが落ちる。それから出入りしている八百屋や肉屋、文房具屋などがいろんな形で売り上げが減ってくると。
ですから、総合病院があることは物すごくその周辺の経済的な効果を高める。医者がいなくなると当然患者も減ります。隣の藤枝市立総合病院は昔は90人しかいなかったのに今は140人もいる。だから私も申し訳ないけど藤枝市立総合病院に通っている。開業医が、市立島田市民病院に行ってもだめ、いい医者がいないので藤枝市に行けって言うんだから。
 私どもは町なかにいるからいい、藤枝市立総合病院も近いし、焼津市も近い。だけど流域の皆さん――人口は少ないですよ――そこで里山を守っている皆さんが行くとしたらやっぱり市立島田市民病院だと。市立島田市民病院に行かざるを得ない。そこからまた最近は呼吸器科の医師がいなくなり、市立島田市民病院に通っていた人が焼津市立総合病院に行けって言うから、すごく時間がかかる。
そんな状況でございまして、県は奨学金制度で相当な数の医師を確保していると思いますけれど、県から公立病院など公的病院に派遣する医師を見ると、やはりどうしても県立総合病院だとか、政令市とかに多い。それは当然人口も多いから無理もないかもしれないですけれども、中山間地のことを考えた場合、島田市民だから言うわけじゃないけれども、大井川流域の拠点病院ですからね、各市民病院に派遣する人数を見ると、市立島田市民病院が一番少ないです。派遣が少ないことについての原因について聞きたい。

○秋山地域医療課長
 志太榛原地域の医学修学研修資金を活用した医師の配置についてお答えいたします。
 今年度は、市立島田市民病院に14名の修学資金の利用医師が勤務しております。焼津市立総合病院は9人。藤枝市立総合病院は24人となっております。また共立榛原病院は1人となっておりまして、市立島田市民病院は藤枝市立総合病院に次ぐ2番目の配置医師に勤務していただいております。
 本修学資金の配置につきましては、医師本人と相談しながらキャリアアップ、キャリア形成についても考慮させていただいております。したがって魅力のある病院に行く傾向があることも考えられます。

○桜井委員
 それはことしですか、去年の話ですか。

○秋山地域医療課長
 ことしの話です。

○桜井委員
 ことしはそうかもしれないけれど、それまでは島田に派遣する医師は余りいなかった。これは事実ですね。

○秋山地域医療課長
 手元に平成30年度の資料がございますけれども、市立島田市民病院は7名。焼津市立総合病院が6人、藤枝市総合病院に22人となっております。

○桜井委員
 今お話を聞くと、新人のお医者さん本人に希望を聞いて、県は強制的にあそこに行けとは言えないと思うんだよね。それについてちょっと。

○秋山地域医療課長
 県が指定する病院で働く契約になっておりますので、強制的に配置することは可能です。ただし強制的に配置することによって、本人のモチベーションあるいは定着への意識が裏目に出ることも考えられますので、なるべく丁寧に本人の意向を聞きながら配置させていただいております。

○桜井委員
 奨学金制度で各公的な病院に行ってもらう。前にも聞いたと思うんですけれど、何年以上いたら奨学金は免除されますか。

○秋山地域医療課長
 修学資金の貸与期間掛ける1.5倍の年数を県内の病院で働いていただくことになっております。

○桜井委員
 3年の場合は、1.5倍の4.5年以上いたら免除するとのことですけれども、聞くところによると市立島田市民病院の場合は医師を派遣しても指導医がいないものだから、研修生として行ってもそのままそこに定着しない。ゼロに近いです。ほかの病院は研修医として派遣されて、そのままそこに定着します。これは市立島田市民病院の資質の問題で余り言えないんですけれども、指導医とはどういう人たちか。要するに研修医を教育する資格のある先生がいないからと解釈していいのか。

○秋山地域医療課長
 まず、専門医の資格を取得するまでに大学卒業後大体5年から7年かかります。さらに専門医取得から指導医を取得するまで5年ぐらいかかりますので、大体35から40歳近くの年齢層の方々が指導医になるケースが多いです。

○桜井委員
 市立島田市民病院のことだけ言って申しわけないですけれど、町なかの市民はいいです。さっきも言ったように、大井川流域の奥にいる人たちは1万人足らずですけれども里山を守っています。ましてや川根本町のあたりは高齢化率48%。健康寿命も長いですけれども、いずれは病院のお世話にならなきゃいかん。都市部にいる人たちは交通網が整備されているから簡単に行けるけれども、向こうの衆は苦労してどこに行くかっていったら市立島田市民病院なんです。市立島田市民病院に行ったら藤枝市に行けって言われて行っている方も結構多いけれども、やっぱりその分だけ時間がかかる。市立島田市民病院は京都大学系の病院ですけれども、京都大学からはもう医師の派遣はなしで、せいぜい浜医大です。浜松市も静岡市も安倍川、天竜川流域の中山間地がありますが政令市でして、ましてや総合病院から開業医からいっぱいあります。島田、志太榛原地域は違った形で配慮していただくことを切に願いまして私の質問を終わります。ありがとうございました。

お問い合わせ

静岡県議会事務局議事課

静岡市葵区追手町9-6

電話番号:054-221-3482

ファックス番号:054-221-3179

メール:gikai_giji@pref.shizuoka.lg.jp