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令和6年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:飯田 末夫 議員
質疑・質問日:10/29/2024
会派名:自民改革会議


○飯田委員
 分割質問方式で河川の維持管理について質問します。
 主要な施策の成果及び予算の執行実績についての説明書114ページ、116ページのリバーフレンドシップの推進、そして122ページの河川維持管理費について伺います。
 まず、県では安全で美しい河川環境の確保及び水害を未然に防ぎ堤防機能を維持するため、除草や伐採、しゅんせつなど河川の維持管理を行っていると認識しています。しかしこの維持管理について堤防の除草は管理延長が膨大である一方、予算にも限りがあり十分な除草ができておらず堤防管理に支障が生じていたり、河川景観にも悪影響を与えているのが実態だと思っております。
 そこで説明資料114ページにあるように、県では住民、利用者等の協力を仰ぎ住民と行政による協働事業としてリバーフレンドシップ制度を取り入れ、除草などの河川美化活動をしていると認識しています。
 そこで、河川の維持管理について質問したいと思いますが、河川管理の除草については、県では河川の維持管理の支障にならない、景観を目的とした除草は行わないとの解釈だと思います。住民からの要望も多く議会でも度々取り上げられましたが、議会での答弁は住民の期待に反する答弁が繰り返されていました。
 令和3年度に我が会派の政務調査会から、住民からの要望も多い道路や河川堤防の除草のための予算づけを強く申し入れた結果、令和4年度及び令和5年度の重点事業として道路で7億円、河川で3億円の計10億円を除草に充てる安全で美しい県土環境保全事業が2年間事業化され、令和5年度の取組のうち、河川の除草面積の拡大を目的にリモコン式草刈り機が導入されたと考えております。
 そこで、令和5年度のリモコン式草刈り機の購入に要した費用、購入した台数、そして令和5年度末までの合計台数を伺います。

 あわせて、購入した草刈り機1台当たりの金額や特徴、購入した効果、利用者からの感想などがありましたら伺います。

○百瀬河川海岸整備課長
 まず、令和5年度の購入台数と購入費用ですが、リモコン式草刈り機を大型3台と小型1台の計4台購入し、費用は消費税込みで1020万2500円となります。これにより令和5年度末時点での合計台数は大型11台と小型1台の計12台となっております。

 次に、リモコン式草刈り機は肩かけ式草刈り機と比べて負担が軽減されるとともに、リモコン操作による作業の安全確保が図られるといった特徴がございます。
 主な効果として、従来の肩かけ式と比べて作業効率が約5倍となり、草刈り作業の効率化によりコスト縮減などが図られております。
 また、リモコン式草刈り機の購入費用についてですが、大型は約1台300万円、小型は約1台200万円となっております。
 引き続き予算の確保に努めるとともに、地域の皆様との協働により河川の適切な維持管理に取り組んでまいりたいと思います。

○長谷川河川企画課長
 利用者からの感想については、主に使用したリバーフレンドシップ団体から安全に使用できる、作業の効率化につながった、また使用したいと良好な意見を頂きました。
 一方、機材が重いことから少し運搬が難しいとの御意見も頂いております。

○飯田委員
 ありがとうございます。
 御説明頂いたとおり大変好評でした。主にリバーフレンドシップ団体に貸し出していると思いますが、自治会長の引継ぎがある年度末の段階で、いつ借りられるんだと問合せがあったとのことでした。以前は県による環境美化を目的とした除草は行わないため地域に頼っていましたが、この事業は大変好評でしたのでかなりのヒット事業だと感じております。

 リモコン式草刈り機は試験運用との言い方をされたと思います。主に協働主体であるリバーフレンドシップの協定先である自治会などに貸し出しているとのことですが、令和5年度末時点で696団体あります。
 浜松土木事務所とリバーフレンドシップを締結している団体一覧をインターネットで検索して気になったのが、締結年度が早いところでは平成15年度、大体が平成18年度、19年度、20年度であり締結から大分年数がたっています。これだけ年数がたつと世の中も大きく変わり、高齢化で草刈りに参加できないためリモコン式草刈り機を借りる実態もあると思います。そしてコロナがあり住民が地域のいろいろな行事に参加しないといった事情もあります。また私が一番思っているのが、平成の頃は自治会長が大体平日は家にいました。しかし今自治会長をやっている方はお仕事をされていて平日家にいません。そのぐらい変わっているんです。
 そのような現状を考えたときに、リモコン式草刈り機の貸出しによって地域に何か影響があったのか教えてください。

○長谷川河川企画課長
 継続的に実施する堤防除草などの地域活動が円滑に行われることで、地域の皆様のコミュニティーによい影響があったと考えております。

○飯田委員
 締結から年数がたっていますので、もし何か不都合があるようでしたら対応していただけたらと思います。

 少し細かい質問になりますが、今挙げたリバーフレンドシップ696団体のうち、令和5年度に草刈り機の貸出しを受けた団体数はどれくらいか教えてください。

○長谷川河川企画課長
 リモコン式草刈り機の貸出しを受けた団体数は53団体になります。

○飯田委員
 先ほど利用者からの感想を聞きましたが、53団体に貸出しを行うに当たって、課題の認識及び今後の改善点がありましたら伺います。

○長谷川河川企画課長
 先ほど御説明した利用団体からの感想にもありましたが、再び使いたい、負担軽減につながるとの御意見を頂いておりますので、リモコン式草刈り機を周知して多くの方に知っていただくことが大きな課題の1つと考えております。
 また機材の大型化による運搬に対する御意見もありましたので、使用しやすい機材で運用していくことも課題として考えております。
 これらの課題に対する改善点ですが、多くの皆様にリモコン式草刈り機の利便性を知っていただくために、リモコン式草刈り機の貸出しに関する説明会や現場でのデモンストレーションを実施して取組の周知を図っていくことが挙げられます。
 また、今年度小型リモコン草刈り機を追加で導入しようと考えておりますが、これまでの大型草刈り機と新たに追加する小型草刈り機の運用実績を踏まえ、地域の皆様の利用実態を聞き取りながら運用の改善につなげていくことが重要だと考えております。

○飯田委員
 ありがとうございます。
 最後の質問ですが、令和5年度のリモコン式草刈り機の貸与事業についてどのように評価されたのか、山田河川砂防局長から答弁をお願いします。

○山田河川砂防局長
 長谷川河川企画課長がお答えしたように、利用者から非常に好評だったことから大きな手応えを感じていますが、まだまだ周知が足りないといった課題もございます。リバーフレンドシップはボランティアでお願いしていますので、通常の業務委託等による除草にも機械を活用し、いかに効率化できるかしっかり突き詰めていきたいと思っています。地元の皆様の御協力を頂きながら引き続き進めてまいりたいと思っております。

○飯田委員
 評価についてあえて聞いた理由は、令和5年度でこれだけ事業が好評だったのに令和6年度の主要事業にないんですね。これは本当にもったいないと思います。
 新年度の安全で美しい県土環境保全事業の対象は道路だけですよね。しかも金額的には結局10億円から5億円と半分になったと思ってしまいます。せっかく住民の期待も大きく、またその期待に応えた事業を続けてほしいし、今からでも新年度に向けて復活させていただきたい。意見ですがこのように思っております。
 先ほども言いましたが、この活動をしていただいている696団体のうち大半は地域の自治会が主体だと思います。自治会が主体として活動しているために参加者の高齢化や参加人数の減少など様々な事情がありますが、今後の活動の継続には何をおいても県の力添えが欠かせないので、ぜひ考慮していただけたらと思います。
 もう1つ、県が地域住民の声に耳を傾けて寄り添いながら応えている非常によい事業だと思いますので、今後の河川の維持管理活動につなげていただけたらと思います。以上です。

○沢田委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は13時30分とします。

( 休 憩 )

○沢田委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

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