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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和元年9月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:小長井 由雄 議員
質疑・質問日:10/01/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○深澤委員長
 休憩前に引き続いて、委員会を再開します。
 質疑等を継続します。
 では、発言をお願いいたします。

○小長井委員
 それでは、私から分割質問方式で富士川の問題とリニアの問題、あと時間があったらですけれど「森は海の恋人」水の循環研究会についてお伺いしたいと思います。
 まず、6月議会の委員会で山梨県内の富士川支流早川等の濁り等の調査について何点かお伺いいたしましたが、そのときに早川等の濁りで5月から7月まで調査を継続して、7月までに収集したデータの検証結果を踏まえて今後の取り扱い等について検討していきたいと御答弁をいただきました。
 7月も過ぎたわけでございますが、7月まで継続した全体の調査を踏まえた検証の結果どのようなことがわかったかお聞かせください。
 あわせて、検証結果を踏まえた今後の取り扱いについてお聞かせください。

○鈴木生活環境課長
 合同調査の結果とそれを踏まえた取り扱い等についてお答えいたします。
 合同調査については、濁り、pH、電気伝導率の3項目につきましては早川、雨畑川、富士川、計14地点で5月から7月にそれぞれ3回ずつ合計9回計測いたしました。それ以外に化学物質につきまして2回、3地点で計測しております。結果につきましては化学物質については2回、3地点全て環境基準以下となっております。
 それから、濁り――SSにつきましては値の目安として早川自体は環境基準が設定されておらず、その下流の富士川について環境基準値25ミリグラムパーリットルが設定されております。14地点のうちの早川の上流域につきましては比較的値が低く、それと比べまして早川の中下流域、雨畑川につきましては25を超過する比較的高めの値が出ております。濁りの原因につきましては、原因特定の調査は行っておりませんので現時点で濁りの要因の特定はできておりません。
 それから、水質調査の結果を踏まえた取り扱いにつきましては現在山梨県と対応について調整しており、調整が終わり次第調査結果を踏まえた今後の対応について公表してまいることで考えております。

○小長井委員
 水質調査については水産業局と連携して検討していくというお答えもいただいているんですけれども、水産業局との連携や検討された結果についてどのようなものかお聞かせいただきたいと思います。

○鈴木生活環境課長
 水産業局とは水質調査におきまして調査自体を分担して行っております。水産業局で採水と濁り――SSについて、環境局でpHと電気伝導率、化学物質の分析をそれぞれ分担して担当いたしました。
 その取り扱い等について、静岡県側としては水産業局とくらし・環境部、山梨県と調整を取りながら進めております。

○小長井委員
 濁りの特定はまだしていないというお話でございましたけれども、この調査をして先ほどいったように濁りの度合いやpHがどれぐらいかはこれからということでございますが、これをどのように生かしていこうとするわけですか。

○鈴木生活環境課長
 先ほど申し上げましたが、今後の対応につきましては現在山梨県と調整中でございますので、整い次第公表したいと考えております。

○小長井委員
 つまり濁りを除去するということですか。濁りの部分をきれいな水に戻す方策を山梨県とともに考えていくということでいいんですか。

○鈴木生活環境課長
 濁り自体が発生しているのは事実で、例えば早川等の調査で濁りが発生したのがわかりましたので、その調査結果を受けた対応については濁りを解消するという視点ではございません。全体として今検討中でございまして、そっちの方向でと考えているわけではございません。

○小長井委員
 今の答弁を聞いていますと、目的なしの調査をした感じがするんですよね。水産業局と一緒に調査をやっているということで、サクラエビについて関係することは当然だと思うんですよ。前回も海底堆積物の調査の必要性についてお伺いしましたけれども、調査結果を踏まえて水産業局と連携して今後の方向性は山梨県も含めて決めるということでございますが、海底堆積物の調査の可能性についてお聞かせいただきたいと思います。
 これは後で伺いますが、「森は海の恋人」水の循環研究会の基調講演の中で秋道山梨県富士山世界遺産センター所長が駿河湾の海底の堆積物の調査にも触れておりました。ほかの県の例も出しながらこういうことも述べていたの、非常に重要なことじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。

○鈴木生活環境課長
 河川の濁りについて実態把握を今まで進めてまいりまして、駿河湾の濁りについては現状把握できておりません。堆積物の調査ではなくて、まずは駿河湾沿岸の濁りの状況を把握したいということでございます。
 現在、水産業局で駿河湾沿岸の濁り調査の実施に関する事業について9月補正予算で計上していると伺っております。

○小長井委員
 この調査は、5月、6月、7月の3カ月という非常に短期間でございますけれども、早川の濁りはもう長年にわたって続いてきていると思うんです。どれぐらいの濁りがあるかは長期的な数字があればわかると思うんですけれども、日軽金の発電放流水は早川からとっているものですけれど、これが東駿河湾工業用水の蒲原取水場で取水されて富士川浄水場で浄水され、富士川の水管橋を通って富士川方面に送られておりますよね。したがいまして浄水される前の水を検査していると思うんですけれども、これは企業局ですか。その数字と比べれば濁りがどのように変化してきたかがわかると思うんですけれども、この点についてはどんなふうに把握されておりますか。

○鈴木生活環境課長
 企業局が放水路で取水した水について測定しておりますのは濁度でございまして、濁度は環境基準等はございません。いわゆる濁りがどのぐらいかを調べたものでございまして、今まで私どもが水質調査で行ったもの、あるいは今後水産業局が駿河湾で行うものはSSで、先ほども申し上げました富士川等で環境基準が設定されているものについての比較ができるかと思います。企業局がやっている濁度の部分については、全体の傾向として平成22年ぐらいまでの数値と平成24年以降の数値で比較的濁りとしては上昇している傾向としてはわかるレベルでは把握しております。

○小長井委員
 短期的な数値ではなくて、今言った数字を参考にしながらやっていただく。平成22年からということでございます。私も平成二十二、三年ぐらいから4桁ぐらいの数字が出てきているという調査結果をいただいており、地元の方に聞いてもここ10年ぐらい前からかなり濁りが出てきたとおっしゃる方がいらっしゃるようです。
 したがいまして、この問題は山梨県、水産業局と協議、検討するということでございます。この濁りを解消するためにどうしたらいいかというと、直接サクラエビと関係するかどうかはまだわかりませんけれども、そういう可能性もあると思いますので、できるだけ早く今後の方向性を決めていただくようにお願いしておきます。

 次に、リニアについて伺います。
 県は、静岡県中央新幹線環境保全連絡会議を設置しております。そこでJR東海と大井川の水資源や南アルプスの自然環境の保全について対話を重ねておりますが、国による環境評価を行ってJR東海の工事実施計画を認可した後でもあり、工事が認可されたんだから県も早くJR東海に対してゴーサインを出せとおっしゃる方が一部ではありますがいらっしゃいます。このような方に対して、JR東海との対話を続けている根拠は何かお聞かせください。

○前島水利用課長
 県では、利水者や流域の住民の皆様、ひいては県民の皆様の不安が払拭されることを一番大切に考えております。安心して工事の着手時期を迎えられるよう科学的知見に基づいて引き続き対話を進めることが必要と考えております。

○小長井委員
 対話を続けることの重要性はわかりますけれど、既に工事の実施計画は認可されたからどんどんやってもいいんじゃないかという意見に対して、対話を続けるための根拠についてお伺いしております。

○織部環境局長
 2014年に国交省からJR東海に対して、工事認可の際の指示が3点ございます。1つ目に地域の理解と協力を獲得すること。2つ目に環境の保全の措置を行うこと。3つ目に安全かつ確実な施工を行うこと。こういう指示に基づきまして、地域の皆様の理解を得ながら環境保全の措置を実行しております。

○小長井委員
 この連絡会議について、特にJR東海は参加しなければいけないわけではないですよね。強制力もないと思うんですが、そこへJR東海が参加していることは評価できると思います。善意というのか何というか、どういう経過があってJR東海が参加することになったのかお答え願います。

○織部環境局長
 2014年3月に準備書に対する知事意見を出しております。その中で、工事自体は長くかかるものでございますので、きちんと監視体制を整えてJR東海も参加することとしております。それに対してJR東海は監査体制に協力すると言った上で、監視体制として環境保全連絡会議を2014年4月に設けまして、そこからJR東海に対話に加わっていただき現在に至る状況でございます。

○小長井委員
 今の御答弁はつまり、知事意見の中に環境監視体制を整備するのでJR東海も参加するようにと求めた文書があるということですよね。
 このことは非常に重要なことだと思います。これがなかったらJR東海は参加しなかったかもしれないと思いますので、この辺は非常に評価できることだと私は思います。

 次の質問に行かせていただきます。
 現在、JR東海とは主に工事により想定されるさまざまなリスクに対し、どのように対処するかについて議論を進めているわけです。
 一部では、このリスクについて関係者間で情報を共有し対話や意見交換を行うことを通じて意思の疎通を図っているということですが、県が一方的に、独善的に工事に伴うリスクを主張していたずらに工事をおくらせているといった誤った意見も中にはあると聞きます。
 このような状況においても、県はJR東海とリスクコミュニケーションによる対話を継続する必要性についてどのように考えているのかお聞かせください。

○織部環境局長
 リスクコミュニケーションというのは、リスク、この場合は環境への影響になりますけれども、関係者間できちんと情報共有して意見交換を行うことによって意思疎通を図っていくということです。
 この場合、住民の皆様がトンネル工事によって水資源や自然環境に大きな影響を与えるという不安をかなり持っています。そういったものを回避できるように専門部会で対話を行っている状況でございます。特に南アルプスは複雑な地層で生態系もかなり脆弱でございます。そういうところできちんと調査がまだ行われず、いろいろな不確実性があるので、きちんと対話を積み重ねていかないと皆様の理解がなかなか得られないと考えております。対話を継続して十分な検討を行うことによって、住民の皆様の理解につなげていきたいと考えております。

○小長井委員
 お答えいただきましたように、対話が住民の不安を払拭するのに非常に重要だと感じます。県が一方的に、独善的に工事に伴うリスクを主張していたずらに工事をおくらせているのではないことが対話を通じて明らかになってきていると私は感じております。
 これから住民の不安解消のために、納得のいく対話、拙速にならない対話を続けていくことを要望させていただきたいと思います。

 次に、7番委員から午前中に質問がございまして、対話を通して明らかになったことで2つお答えがあったかと思います。
 1つは、JR東海は静岡の水は全量静岡に戻すと言っていながら山梨へ流れている水が一定期間であってもあること。もう1つは沢がれによる西俣川の影響が少ないと言っていながら、実は大変大きな問題だということでございます。
 先ほど3番委員からもお話がございましたけれども、けさの新聞によると新たな断層が見つかったことによってさらに多くの水が県外へ出ていく可能性もあるという記事だったと思いますが、その辺についてお聞かせいただきたいと思います。
 それともう1つ、西俣川の環境、西俣非常口から上流の水がなくなるという話かと思います。JR東海としてはそこでポンプアップして流すという話だと思いますけれども、そうすると上流側は解消されないと。もう1つの問題はポンプアップした水は10度以上の熱を持っていると。真冬でしたら表流水は0度とか1度とか凍る温度ですから、10度の差は非常に大きいですよね。そうすると環境に膨大な負荷を負わせることになりますが、この2点についてお聞かせいただきたいと思います。

○織部環境局長
 先ほど新しく問題になった県外流出の問題については、引き続き対話を要する事項の2ページの3の(1)から(3)で具体的に項目としてJR東海に送付しております。この点につきましては10月4日に意見交換が行われますので、地質データに基づいてどのように見ているのかを中心に議論していくと思います。
 一方、リスク管理で先進ボーリングで10メートル当たり毎秒50リットルが出た場合についてはとめて対策を考える、トンネル本体のほうでは毎秒3トンの上限値を設けて対策を考えると言っております。JR東海が主張している下り勾配でやった場合に突発湧水で機器等が水没する可能性はないのではないかと言われますので、そこら辺の整合性をいかに明らかにしてもらうかもポイントになります。そういった点につきましてきょうの新聞記事も含めて地質データを公表していただいて、それに基づいて意見交換を行っていきたいと考えております。

○小長井委員
 それでは、次の質問をさせていただきます。
 これも先ほど7番委員が言った件に関連しますが、リニアの工事に伴ってさまざまな地点で問題が発生してきていると。しかも長い工事期間にはさらに大きな問題が起こる可能性もあるのではないかと思います。中には静岡県は科学的根拠に基づいてものを言っていない、反対しているんだとおっしゃる政治家の方もいらっしゃるようですけれども、そこの地元では先ほどのお答えによると用地取得がおくれているということでございますので、批判よりも自分のところで汗かくことが第一ではないかなと先ほどの御答弁を聞いていて私は思いました。
 また、8番委員が冒頭リニアについてJR東海のことをさまざまおっしゃいましたけれども、私もそうだったんですが、皆様も多分溜飲が下がる思いで聞かれていたのではないかなと。
 そういう意味でも、JR東海の対応は最近大分変わったとはいっても4年半でやっと全量を返すという答えがあったということで、議論はまだ長くかかるなとそんな思いで傍聴しておりました。

 それで質問でございますけれど、これから起こる問題の中で静岡県側から長野県側へ移ると長野県側のあの辺の地層は産業総合研究所――産総研の委員の方も1人いらっしゃいますが、地層の地図を見ますと重金属が含まれている地層ではないかなと私は見ました。そこは天竜川の上流になるわけですね。今度は富士川、大井川だけではなくて天竜川も影響が出てくると。静岡県内に5つある大きな河川のうちの天竜川、大井川、富士川は非常に大きな影響を受けることになるんじゃないかなと私は思うんですけれども、どのようにお考えかお聞かせください。

○田島くらし・環境部参事
 現在、産総研の資料等で金属ごとに分布図が出ております。9番委員の御指摘のように、ある重金属については発生する予測のものもあります。実際はどこを掘っても必ず出るものでもございませんので、専門部会の中でも水質チェックを必ずやっていきましょうと。モニタリングを必ずやって結果に基づいて対応していくと、排水についても必ず処理を行う、処理を行う装置の規模も取水量に応じて的確に配置することを検証していくことになっております。

○小長井委員
 重金属の処理ですとか泥水処理のプラントとかをつくっていくときに言っているんですけど、突発的な水が出た場合に対応するためにかなりの規模のものが必要だと思うんですけれどもその辺はどうですか。

○田島くらし・環境部参事
 JR東海の試算によりますと、仮に3トンの水を一気に1カ所で集めた場合どのくらいの規模の排水処理施設が必要になるかというと、四十数基という試算が出ております。例えばトンネルの中にそれを並べると80メートルくらいの設備が1基あたりに必要になってくると。そうしますとかなりの延長が必要になってくるので、委員から実際的に可能なのかどうか、この対話を要する事項に現実的な対応策についてもう一度確認したいという意見も出ておりますので、また確認していきたいと思っております。

○小長井委員
 今お答えのように、トンネルの中にしたら1.2キロメートルくらいの処理施設をつくるとJRは途方もないことを言っています。どう考えても不可能ですよね。そういった答えをいまだにしており、まだまだ先は長いなと感じております。

 次に、先ほど申し上げました新聞記事でございます。先ほども御答弁あったかもしれませんけれど、膨大な量の資料をJR東海が県へ渡してあるということでございますが、これは非公開だと新聞にも書いてありました。こういったものは公開していただいて、専門委員の皆さんだけじゃなくて全国いろんな学者の皆さんにも見ていただくことが非常に重要じゃないかなと思います。JR東海に対してどのように働きかけていくのか、考えをお聞かせいただきたいと思います。

○織部環境局長
 この資料につきましてはJR東海のものでございますので、こちらが勝手にこうしろああしろと言える立場ではないかと思います。
 生のデータをどさっと持ってきてどうぞという形だとなかなかわかりにくいと思いますので、例えばこういう議論を進める対話の中で示していただいて、わかりやすく説明を加える中で委員との意見交換の場で使っていただくとか、うまく活用して公表していただければと考えております。

○小長井委員
 膨大な量で、一般の傍聴者にもわかるよう説明していただければいいんですけれども、多分専門的なものもかなりあると思います。やはり全てを公開して専門的に見られる方が誰でも見られるように、ぜひともJR東海に強く働きかけていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 リニアについて、先ほどから多くの皆さんがボーリング調査が足りないとおっしゃっていました。確かに1カ所だけで、これから2カ所目をやると答えがあったということでございますが、南アルプスの最大1,400メートルのところにトンネルを掘るということで世界的にも初めてのケースでございます。それならばそれなりの対応、ボーリングも1カ所、2カ所ではなくて沿線、トンネルのあるところ全てにもっと密にボーリング調査をしなければいけないと考えます。その辺についてもぜひJR東海に働きかけていただきたいなと思います。
 また、先ほどから言われておりますが、62万人の皆さんの生活がかかってるだけじゃなく静岡県全体の問題でもありますので、時間を区切らず拙速に陥らないよう慎重に進めていただきたい。
 JR東海の副社長が、100キロメートル下の中下流域には影響が出るわけがないと、言い方はちょっと違いますけれどもそういう発言もされております。そんなことは決してないと思いますので、下流域、中下流域でも影響が出た場合被害を受けた人たちに説明責任があるのではなくて、事前にこのことについてもJR東海ときちっと取り組みをしていただくようお願いしたいと思います。
 リニアについては以上でございます。

 次に、「森は水の恋人」水の循環研究会についてでございます。
 先ほど蜷企画政策課長は、これはピンポイントではないとおっしゃっていましたが、1回目の会議資料を見ますとサブタイトルとして南アルプスを源流とする富士川、大井川水系と駿河湾沿岸部をケーススタディーとしてとあります。
 富士川、大井川ときたら今質問しました富士川の濁りと大井川のリニア、そして駿河湾ですからサクラエビ、こういうつながりを思います。ですからピンポイントではない一般的なものだと言っても、こういったものを例として水の循環の研究をする意味かなとは思うんです。
 その意味で、先ほど目的等の質問がございましたが、この研究の成果を将来的に県政にどんなふうに生かしていくのかをお聞かせをいただきたいと思います。

○蜷企画政策課長
 先ほど個別の事象は想定してないと御答弁を申し上げましたけれども、そこにあわせて実践活動としてどのようなものにつながるかの想定について御答弁を申し上げました。
 漁獲量――水産資源量の回復・持続等の実践活動につなげる想定と関係いたしましては、この研究会自体は水産資源や森林を所管しております経済産業部と連携を密にして運営しております。所管部局で当研究会の成果を活用していく可能性は十分にあると考えております。

○小長井委員
 こういった研究会は全国的にも初めてのもので注目される研究会にだんだんなってくると思います。10人の委員がいらっしゃって、それぞれお忙しい方に集まっていただく調整をすることからして大変だろうと思いますが、将来的には非常に重要な研究になると考えますのでしっかり取り組んでいただくことをお願いしたいと思います。

 最後にもう1つ、危機管理くらし環境委員会説明資料の11ページ、子供の安全確保緊急対策についてでございます。
 もしかしたらこの委員会の担当ではなくて警察になろうかと思いますが、子供の安全対策にオール静岡で取り組むということでございますので、要望を含めてお話させていただきます。
 市内を歩くと子供110番の家という黄色いステッカーが張ってあります。全国では164万5000軒が子供110番の家に指定をされていて、それぞれ張ってあるということでございますが、このステッカーが非常に色がかすれていたりとか、あるいは張っているんだけど人の気配がないことが散見されます。
 例えば、子供が危険な目に遭って飛び込んだら戸はあいていたけど誰もいない空き家だった場合、最悪の事態になるわけでございます。このステッカー――シールが張ってあるところの調査をしっかりして、何年かに一遍はメンテナンスをやっていかなければいけないと思います。もう既に廃業になったり人が住んでないところもあると思いますので、きちんと管理していただくようにくらし・環境部からも、警察なら警察に伝えていただきたいなと思います。
 子供110番の家がどういう役割をしているか、御説明をいただけるようだったらお願いしたいと思います。

○大村くらし交通安全課長
 子供110番の家でございますけれども、子供が不審者から声をかけられたり、つきまとわれたりという被害に遭った場合に飛び込める民家や店舗、事業所であったり、被害に遭いそうになったという情報が提供されたときにそこに寄せられる役割を果たしております。
 子供110番の家の成り立ちですけれども、各PTAが学区ごとに募集をかけて集めたりすると市町教育委員会の所管になります。それから警察も声かけをして子供110番の家を推奨しているんですが、事業所ごと、例えばコンビニの組合とか理髪店組合とかが応募してきており、実際はどこが所管かわからない状況です。
 ただ、警察で数を把握しておりまして、県下では110番の家と呼ばれているものが約7万5000軒ほどあり活動してもらっております。
 9番委員がおっしゃるように、実際に機能しているかどうかわからないものの把握につきましても市町教育委員会が主な管轄先でありますので、警察と連携しまして注意喚起といいますか、実際に活動してるかどうかとか掲示物などについても点検していかなければならないことを伝えるようにしたいと思います。

○小長井委員
 管轄がどこかわからないということでございますけれど、オール静岡で取り組むことですので、垣根を超えた部分でも先ほど私が申し上げたことがないようにぜひ取り組んでいただきたいとお願いしておきます。
 これで質問を終わりますが、リニアの問題、富士川の濁りの問題、なかなか大きな問題でございますが、県民のためにしっかり取り組んでいただきますことをお願い申し上げまして質問を終わります。ありがとうございます。

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