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委員会会議録

質問文書

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平成31年2月定例会危機管理くらし環境委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田形 誠 議員
質疑・質問日:02/28/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田形委員
 それでは、分割質問方式で質問いたします。
 まず、危機管理くらし環境委員会説明資料12ページですが、静岡県防災情報システムの拡充ということで主要事業概要の9ページにも記載されており、2019年度中に供用開始予定になっています。具体的な時期はもう決まっているのでしょうか。

○太田危機対策課長
 今のところ、2019年度末に試験運転を行い2020年4月から運用開始したいとは考えております。複数の市町と回線を結ぶため、どこかで支障が出ると時期が延びますが、できるだけ早い段階で運用したいと考えております。

○田形委員
 発達してきたITを活用すると思いますが、おっしゃったように市町との連携がすごく大事になってくると思いますので、少しでも早い時期から供用ができるように頑張っていただきたいと思います。

 次に、委員会説明資料13ページの平成30年7月豪雨災害を踏まえた住民避難の実効性向上の検討です。私どもの会派でも代表質問で取り上げていまして、防災行動計画――マイ・タイムラインにのっとってモデル地区でワークショップを開催すると御答弁いただきました。委員会説明資料の14ページにも記載していますが、マイ・タイムラインについて具体的にお示ししていただきたいということ。
それから、モデル地区としてどこを想定しているのでしょうか、2点についてお願いいたします。

○石垣危機管理部理事(防災対策担当)
 平成30年7月豪雨災害を踏まえた住民避難実効性向上検討委員会を立ち上げ、今まで2回開催しています。その中で住民の防災行動計画――マイ・タイムラインといいますけれども、1つの具体策の案として考えております。住民がどういう場合にどういった行動をいつ起こすのか時系列に考えて、みずから行動を起こすためのきっかけになるものをつくっていきたいと考えております。
 委員会説明資料14ページにあります平成31年度の事業につきましては、7番委員の御指摘もありましたが、モデル地区を1つか2つ選んでそこで住民の方々が意見交換するワークショップをやって、その過程でマニュアルや運営手引書などをつくってモデル地区以外にも広げる横への展開を図っていこうと考えております。
モデル地区につきましては、先ほど御説明しました住民避難実効性向上検討委員会のメンバーには3つの市、あるいは地域住民代表が入っておりますので、風水害被害軽減の取り組みに積極的な市町を選んでいきますが、まだ決定していないのでこれから検討していきたいと考えております。

○田形委員
 これからモデル地区を決めるとのことですが、やはり早目に決めていただきたいと思います。最近県内でも風水害が起こっているんですが、川が増水して携帯電話からけたたましい音が鳴り響く状況もあったかと思います。それでも堤防が決壊しない状況がずっと続いているものですから、逆に住民が安心してしまっている部分もあると思いますので、そういう意味では早目にマイ・タイムラインの作成を県民に周知していただきたいと要望させていただきたいと思います。

 委員会説明資料19ページの最近の南海トラフ周辺の地殻活動及び火山活動に観測状況が記載されていまして、御前崎の長期的な沈降傾向は継続しているとの記載があります。いつから観測を始めたのかわかりませんけれども、最も隆起していた時期があると思うんですが、そこからどのぐらい沈降しているのか、もしわかったら教えていただきたいと思います。

○後藤危機情報課長
 今手元にデータがございませんので、後でお答えしたいと思います。

○田形委員
 わかりました。
 沈降しているということは、プレートが影響を受けていると思うんですね。どんどん沈み込んでいって爆発するのが地震であって、大きく沈み込むとはそれだけ大きな地震が起こってしまうと思ったので聞きました。後でまた教えてください。

 それでは、次に委員会説明資料21ページです。
 平成31年度静岡県危機対処(防災)訓練計画で、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた危機管理体制を強化するため国や実行委員会等と危機対処訓練を行うとの記載があります。ラグビーワールドカップ2019観客避難訓練(仮称)との記載もありますが、ことしから来年に行われるビッグイベントに向けての訓練は記載されている以外にもあると思うんですけれども、どういったものをお考えになっているのでしょうか。
そして、訓練を実施することによってどういった効果が期待されるのかについてもあわせて伺います。

○太田危機対策課長
 ラグビーワールドカップにつきましては、昨年度の2月にテロを想定した実動訓練をエコパで実施いたしました。9月26日からエコパで試合が開催されますけれども、ワールドカップ組織委員会でボランティアが参加するスタジアムでの避難の訓練を9月に実施すると伺っておりまして、県ではその訓練と連動して図上訓練をやりたいということで組織委員会と話をしています。組織委員会では5月の連休ぐらいに警備計画ができ上がるということで、計画ができてから実際の訓練を組み立てていきたいと考えております。
 オリンピック・パラリンピックに関しましては、ベロドロームで2回テロ対策の図上訓練を実施しております。来年度につきましてはロードレースについても訓練を実施したいと考えていますが、東京の府中市をスタートして神奈川県、山梨県を通ってから静岡県に入ってくるコースになり、これまで1都3県にまたがるスポーツイベントはやったことがないので、オリンピック組織委員会でもどういう計画を立てていいのか、逆に静岡県にヒアリングに来ている状況でございます。
ただ、そうは言っても待ちきれないので、来年度はゴールが確定している富士スピードウェイでテロが発生した想定の訓練を実施することで関係機関と調整を進めているところでございます。

○田形委員
 答弁をお聞きして気になったことが2つほどありました。まず1点目は、ボランティアにもお手伝いいただくとのことですが、訓練を経て多少なれてくるので心配ないのかなと思いますが、適切な言葉じゃないかもしれないですけれども、あくまで素人になると思います。テロなどがあったときに果たして対処できるのか心配ですので、その点についてお聞かせください。

 それから、オリンピックは警備計画がこれから作成されるということで、先ほど答弁にもありましたように1都3県にまたがっているので早目に計画がつくられるべきだと思っております。静岡県に相談があるぐらいですから、逆にいつまでに計画をつくらないかといった呼びかけもできると思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。

○太田危機対策課長
 初めにボランティアについてですが、ワールドカップ組織委員会の計画ではボランティアには避難誘導をさせないことになっています。訓練ではスタジアムで観客役として逃げる役をしていただきたいと思っていまして、詳細はこれから決定していくと聞いています。避難誘導は実際に警備を行う民間の事業者と警察、消防が連携して観客役のボランティアを避難させる訓練になると伺っています。

 オリンピック・パラリンピックについてですが、富士スピードウェイは過去にF1を開催しておりますし、ふだんから大きな自動車レース、それこそ五、六万人が入るイベントを実施しておりますので、富士スピードウェイの警備計画を参照したらどうかと意見を差し上げております。
 一番問題なのは、地元の消防が救急等を請け負うことになると思いますが、余りにも消防の数が多過ぎて引き継いでやっていけるのか疑問なので、できれば最初から最後まで一番後ろを走る救急車は東京消防庁で対応できないか、東京消防庁と相談をしていただけないか投げかけさせていただいております。

○田形委員
 ありがとうございました。
 最初の点については、安心しました。

 2つ目の点につきましては、そういうことをされているので、うまくいくように活動をお願いいたします。

 最後に、委員会説明資料の22ページ、消防防災航空隊の活動状況と新機体の運用開始について、新機体は9月を目途に運用開始、あわせて2人操縦体制が導入されることで期待される効果、それから今後のスケジュールについてお聞かせいただきたいと思います。

○細沢消防保安課長
 2人操縦体制導入についてですが、昨年群馬県で、一昨年は長野県で消防防災ヘリが墜落しまして、両県のヘリとも1人操縦体制で、なおかつ事故原因が人的要因の可能性が大きいこともありました。本県では9月からの新機体の導入に合わせて――時期はちょっとずれますが――安全性向上策の一環として2人操縦体制としました。
 期待される効果としては、操縦士1人が体調不良になった場合の対応ができるとか、地上との無線連絡の負担軽減、それから機器を見たり、後ろから雲が来たなど急激な変化にもダブルチェックで対応できるため安全性の向上につながるものと考えております。
 今後のスケジュールにつきましては、2人操縦体制には操縦士を確保してもらう必要があるので、新機体の運航を行う静岡エアコミュータ社とも相談しまして、来年度早々にも新たに2人採用できる見通しが立ちました。操縦士の訓練等を経て来年1月から試行的に2人操縦体制をやっていきたいと思います。1年後の2020年度当初から2人操縦体制でやっていきたいと考えております。

○田形委員
 ありがとうございます。
 答弁にもありましたように、昨年と一昨年の事故を受けてのことだと思います。人命の救助で消防防災ヘリコプターが活躍する状況は当然あるでしょうし、そういった中で助けに行って逆に事故に遭ってしまったのでは本末転倒だと思っています。そういう意味では2人体制の確保によって少しでも安全に人命が救助できるように、できるだけ早く体制を整えることをお願いし質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○後藤危機情報課長
 先ほどの御前崎の沈降の状況にお答えいたします。
 御前崎付近の沈降ですが、古くから――1944年の東南海地震より前にはもう始まっていたのが学説です。1962年に国土地理院が掛川市に水準点を置きまして経年変化を追っていますが、34センチメートル程度沈降しています。毎年の沈降は数ミリメートルで少し戻る程度の上下動はしていますが、沈降カーブの傾斜角度のレベルに差異はなく、毎年大体同じ沈降速度です。

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