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委員会会議録

質問文書

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令和元年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:12/16/2019
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 分割質問方式で、よろしくお願いいたします。
 先ほど5番委員、6番委員からも出ております文化力の拠点についてです。
 私は、図書館以外の導入機能の内容が不十分なので大丈夫ですかというところが主な論点だと思っておりますので、ここについて何点かお聞きします。
 まず1点目ですけれども、導入機能で新しい知的空間がありますが、大学コンソーシアムの拠点をつくるとあります。そもそも各大学にしっかり話を伺いに行っているのかということと、行っているのであればどのような要望をいただいたのかお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○高須文化力の拠点推進課長
 大学コンソーシアムにつきましては、各大学というよりも大学コンソーシアムの理事会で御説明させていただいておりまして、その場では通信を使った共同授業的なものとして、例えばICT技術を使ってどこかでやったものをこちらでも見られるといった授業の要望がありました。

○田内委員
 代表者が集まる場だけではなくて、少なくとも県内の全ての大学に出向いていきどういうものができれば好ましいですかと聞いてきたほうがいいと思うんですね。そうするといろんな意見が出てくると思いますので、また改めて考えていただきたいと思うんですが、各大学の総意がどのようなものだと認識されていますでしょうか。

○京極文化局長
 先ほど今回の方針変更後にどのような意見があったのかお答えいたしましたが、もともと新しい知的空間に大学コンソーシアムの拠点を設けたいという方針はありましたので、大学コンソーシアムに対しましてどういった機能、施設が必要か問い合わせておりました。大学コンソーシアムでは各大学が集まったワーキンググループをつくりまして、文化力の拠点をどのように活用していくのか議論していただいた経緯があります。
 その後、大学コンソーシアムとしてどのような機能、設備が望ましいかという要望をいただきましたので、その内容を新しい知的空間の中に落とし込んでいる状況です。具体的に言いますと、現在もくせい会館にあります大学コンソーシアムの事務局機能ですとか、会議やセミナーができるスペースを設けたいといったこと。それから遠隔授業など単位制互換授業に取り組んでおりますので、各大学間での映像を通じた授業ができる設備がほしいといった要望をいただいておりまして、それらが満たせる形での新しい知的空間の機能を考えているところです。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、あくまでも大学コンソーシアムは公的な場なんですね。各大学が公の場で思っていることと本音は違うと思います。
 何でこんなこと申し上げるかというと、ある大学の学長から大学コンソーシアムはうまく運営ができていない。ゼロベースでどういう仕組み、組織にしたらいいかお金の面もしっかりと考えたほうがいいとはっきり言われました。1つの大学からそういう話が出てきていますので、各大学に出向いて改めて意見を聞く必要が絶対あると思います。優秀な皆様なので時間をかければきっといい案が出てくると思いますので、また改めて大学コンソーシアムにどういう場が必要なのか提言させていただきます。

 2点目としてAI・ICTの拠点です。
 2点ありまして、どういう方が責任者というか、取りまとめ役なんでしょうか。いろんなものを集積するところにはやはりオペレーションをする方が非常に大事だと思いますので、どういう方を想定しているのかまず1点伺いたいと思います。

 2点目なんですけれども、現在ある他県の施設等で県が想定するイメージと近い施設があると思いますので、もしあれば列挙していただきたいと思います。よろしくお願いします。

○高須文化力の拠点推進課長
 まず取りまとめ役のイメージですけれども、7番委員の発言のとおり、中心的な人物は非常に重要であると認識しておりますが運営方法につきましてはどういった形が一番望ましいか経済産業部と一緒に検討しておりまして、現在明言できないところです。

 それから、他県の施設の事例ですが、最近ですと「We Work」ですけれども、オフィスがありコミュニティースペースがあって、いろんな方が商談であるとか交流、連携が図れるスペースが用意されているとか、東京都千代田区大手町にあるフィノラボですけれども、金融と技術が結合したフィンテックによってイノベーションを生み出す拠点となっています。また大阪のグランフロントにあるナレッジキャピタルですけれども、入居される方と外部の方が一緒に商談、新しい打ち合わせをするナレッジサロンであるとか、プライベートで入る個室であるナレッジオフィスがありまして、そういったものが1つのイメージになってくると思います。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 要望とさせていただきますけれども、こういった拠点をつくるときに、ある程度細かいところまで仕様を決めてうまく運営してくれる方を決める方法と、仕様はゆるく決めておいて運営は手を挙げてくれた方に相当お任せしますよという2通りあると思います。今回パブリックコメントを行いますけれども、厳しい言い方かもしれませんが正直に言って詳細が詰まっていません。御答弁がありましたとおり具体的にイメージする責任者もないそうですので、やはりもう一度慎重に考えていただきたいと思います。

 関連して別の質問をさせていただきます。
 先ほどから何回も御答弁いただいているとおり、県直営に一気に方向転換しましたけれども、有識者じゃなくてこれまで県民の意見をどのように聞いてきたのか質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○高須文化力の拠点推進課長
 今回の直営方式にしてからの県民の意見をどう聞いてきたかですけれども、新聞に出てから1カ月ぐらいが経過しているんですけれども、県民の意見を直接聞く場を設けておりませんし、特段その後意見を聞いていない状況です。県民に意見を聞くにしても文化力の拠点という名前自体イメージできない方が大勢いらっしゃると思いますので、ゼロベースで文化力の拠点についてどう思うのかの話はできないと考えています。
 今回の施設整備計画案を早目にホームページなり県民にお示しして、意見を聞く場を設定したいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 これから要望を申し上げますけれども、これは私個人の意見ではなくふじのくに県民クラブ――会派として文化力の拠点に対してしっかり意見をまとめさせていただきましたので、ふじのくに県民クラブの要望として受けとめていただきたいと思います。
 端的に言ってしまうと一文です。12月にパブリックコメントをやるべきではない、立ちどまって考えるべきであるということです。詳細を説明させていただきますけれども、図書館とそれに付随するホール、交流スペースに対して反対する議員は多くないと思うんです。図書館とそれにくっついている機能はぜひ早くいいものつくってほしいと思っています。先ほども申し上げたんですけれども、図書館以外の機能がまだ煮詰まっていないのが会派の見解ですので、くり返しになりますけれども一度立ちどまって考えていただきたいというのが意見です。

 県民の意見を聞くことも申し上げましたが、今回の文化力の拠点と対照的にあるのが遠州灘海浜公園野球場です。相当数の県民にアンケートをとったり、関係団体に出向いて意見集約してきた結果として今うまく進んでいると思っておりますので、野球場と同じように県民の声を丁寧に聞いてからパブリックコメントをやるべきだと思いますが、何か見解がありましたら御答弁ください。よろしくお願いいたします。

○和田文化・観光部理事(技術調整・文化力の拠点推進担当)
 7番委員から貴重な御意見いただきましてありがとうございます。
 きょうも午前中から各委員のお話を聞いていて、我々としても説明すべき点がたくさんあると思っております。今まで3委員から御質問いただきましたことも踏まえて、どういう形で県民にわかりやすい説明をしていけばいいのか考えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 職員の皆様も議員もいいものをつくりたいという気持ちは一致していると思いますので、お互い議論をし合っていい成果が出せればいいかなと思っております。

 それでは、次の質問に移りたいと思います。
 次期総合戦略の素案についてですが、我が会派の田口政調会長のもとで次期総合戦略の素案に対してどういうものをつくったらいいか相当時間を割いて議論してまいりました。これから申し上げることは文化・観光部に対してではなくて、各委員会でそれぞれふじのくに県民クラブの議員が同じことを質問しておりますので、そういった認識で聞いていただきたいと思います。
 1点目ですけれども、KGI指標とKPI指標についてですが、一般の方からは聞きなれない言葉だと思います。内容を拝見させていただきましたがKGIとKPIがごっちゃになっているという認識です。釈迦に説法ですけれども、KGIはキー・ゴール・インディケーターの略だそうです。小難しい言葉で説明すると説明しづらいので、例えば私はずっと空手をやっておりました。学生時代のKGI――最終目標はインカレでの優勝ですので、それに対するプロセスですね。そこにたどり着くまでに、例えば体重別の大会であれば、そのとき体重が大体78キロぐらいとか――ちなみに今は70キロぐらいなんですけれども――その範囲の中で大体8キロぐらい落とすために鶏肉しか食べなかったりとか今も思い出すのがつらいわけですけれども、体重を何キロ落とさなければいけないプロセスを評価するのがKPIだと思います。
 次期総合戦略の素案の74ページをお開きいただきたいと思います。
 世界クラスの資源を活かした観光交流の拡大でKPI指標が並んでおりまして、端的に言って項目数が多過ぎるのも課題だと思うんですね。先日もうちの会派のPTで議論したんですけれども、KGIを県内旅行消費額として大目標を置き、KPIを観光交流客数、宿泊客数、外国人宿泊者数として置くのが一番すっきりしてまとまりがあると思いますが、御見解を教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○田中企画政策課長
 次期総合戦略の素案におけるKGI、KPIについての考え方ということでお答えさせていただきます。
 KGI、KPIの設定につきましては、次期総合戦略においてはエビデンスを重視して目標管理型の計画として充実を図るためKPIの充実を図りました。またKGIとKPIが混在しているというお話もありましたが、アウトプット、アウトカムの指標をバランスよく配置する方針のもとで2つの考え方が入っております。
 ただいまお話がありました国際競争力の高い観光地域づくりを通じたツーリズムの拡大につきましては、県内旅行消費額から本県の旅行に大変満足した旅行者の割合までを成果指標としております。そこから下については施策の進捗を図る活動指標としておりますが、県民に理解していただけるわかりやすい指標となることが一番重要であると考えておりますので、総合戦略全体を所管している総合政策課にも伝えまして連携して改善していきたいと考えております。

○田内委員
 要望とさせていただきます。
 今回新たにKPIに入ったものも含めて皆さん一生懸命考えられて目標設定されていると思っていますので、そこに関しては高く評価しております。ただ県内旅行消費額とインバウンド対応力向上研修の延べ受講者数が同列で並ぶのは目標管理としてはおかしいと思います。今御答弁いただきましたけれども、ほかの部局と相談していただいて、先ほど県民にわかりやすいという御答弁もありました。KGIを設定してKPIを下に置いたほうがわかりやすいと思っておりますので、改めて御検討いただければと思います。

 次期総合戦略の素案の2点目です。
 これも各委員会でうちの会派の議員が同じ質問をしていますので、そのように受けとめていただければと思います。若年女性の人口流出への対策ですけれども、もちろん総合戦略は人口減少に対応するためのものだと思うんですけれども、昨今の若年女性の人口流出の議論がたくさんあるにもかかわらず、それに対応する記載が少ないのではないかという会派での話がありました。文化・観光部が全体を所管しているわけではないので、所管されている部分で若年女性の人口流出対策についてどのように考えているのか御答弁いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○田中企画政策課長
 若い女性が人口流出する主な要因といたしましては、大学進学を機に県外に出ていってそのまま就職して戻らないことが一番大きいと考えております。大学等に進学する際に県外で自分の力を発揮したいと考える高校生もいれば、県内で自分の力を発揮したいと考える高校生もいます。特に県外で自分の力を発揮したいと考える若い女性が県内の大学を選択していただける魅力ある高等教育機関の教育ですとか研究機能の充実に努めていきます。
 県外に出ていって就職してしまうことに関して、魅力ある産業をつくっていかなければならないと思います。文化・観光部の観点で申しますと観光産業になると思いますけれども、観光産業だけでなく農林水産業ですとか商工業などの多様な関係者を巻き込んで経済効果の拡大をもたらす観光地域づくりを今回の次期総合戦略の素案にも記載しておりまして、観光産業ですとか関連する産業が若い女性たちにとって働きたいと思える産業になるよう寄与していきます。
 特に文化ですとかスポーツといった面ですが、県にあるさまざまな地域資源を活用して魅力をさらに高めていって、静岡県に住み続けたいですとか戻ってきたいと思っていただける地域をつくっていくことで、若年女性の流出防止に対応していきたいと考えております。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 この問題に関しては、静岡経済研究所の岩間主任研究員がまさしく若年女性の流出問題という本当にピンポイントで書いた非常にいいレポートがあります。大きく2つの提言がありまして、大学の学部、専門学校の多様性と、Uターン、Iターンで戻ってくるときも含めて職種の多様性が必要だと書いてありました。
 大学に観光学部ができたりとか非常にいいことだと思うんですね。今皆さんが一生懸命やっていることに若年女性の人口流出を絡めて1回まとめていただいくのがわかりやすいと思っておりますので、そういう仕立てを考えていただきたいと要望させていただきます。よろしくお願いいたします。

 次の質問に移りたいと思います。
 3点目はサイクルスポーツの聖地づくりです。
 植田文化・観光部長はもとより広岡スポーツ担当部長も一生懸命やっていただいておりまして、私がサイクリング関係のNPO法人の代表理事をしている関係で何かしらのイベントにNPO法人代表としてお招きいただくことが多々あるんですけれども、広岡スポーツ担当部長は大体いらっしゃいますので一生懸命取り組んでいただいていることは私もひしひしと感じています。
 各市町のサイクリング担当者、あとはDMOの方々からは弾力的に使えるサイクリング関係の補助メニューが欲しいとのお話をいただきますので、それに対して県として今考えている予算等々があるのか質問させていただきたいと思いますので、御答弁をよろしくお願いいたします。

○吉住スポーツ振興課長
 サイクルスポーツ事業に関する市町への補助事業について考えていることについてお答えいたします。
 サイクルスポーツ聖地づくりにつきましては、県と市町と民間団体が一丸となって取り組むために、平成30年4月に既存の協議会を拡大改編したサイクルスポーツの聖地創造会議を立ち上げております。議長が知事、副議長が市町会長でもある熱海市長でして、また東部、中部、西部と中東遠の4地域で活動する地域実践団体を含んでおります。地域実践団体には東部、中部、西部の団体には圏域内各自治体がメンバーとして参画しており、また中東遠におきましては観光協会主体の民間団体が市町と強い連携により事業実施していただいています。こちらに対しまして、サイクルスポーツ県づくり協働事業で地域実践団体に対する補助メニューを用意しておりまして、可能であれば来年度も実施したいと考えており、また市町で自転車事業に取り組むに当たっては自転車活用推進計画の策定への技術的な助言も含めて支援したいと考えています。

○田内委員
 要望とさせていただきますけれども、吉住スポーツ振興課長も本当にいろいろなところに出向いて意見を聞いていただいておりまして高く評価しております。サイクルスポーツの聖地づくりをする県の方針を出していますが、各市町が一生懸命にならないとなかなか全体で元気になっていかない風潮もありますので、先ほども申し上げたように各市町やDMOが使いやすいものを御一考いただけるとありがたいかなと思っております。よろしくお願いいたします。私の質問は以上です。ありがとうございました。

○中田委員長
 ここで、しばらく休憩します。
 再開は15時とします。
( 休 憩 )

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