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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:増田 享大 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:自民改革会議


○増田委員
 分割質問方式で、高校に関して4つ伺います。
 まず6番委員、7番委員からもありました台風15号による被害状況についてのうち天竜高校床上浸水とありますが、被害の状況と復旧に向けての対応状況及び被害額はどの程度になるか伺います。

○中山高校教育課長
 まず、天竜高校の被害状況でございます。
 建物ですが、普通教室棟が床上30センチ程度の浸水、農業と工業の実習棟が床上1メートル程度、体育館についても1メートル程度の浸水です。特に被害が大きかった実習棟につきましては電気設備が故障している箇所もあります。
 グラウンドやエキスポートにも土砂が流れ込んでいます。
 復旧についての対応状況です。
 まず施設面につきましては、受電設備の点検が終了いたしました。今後は各棟層ごとの電気設備の点検を実施してまいります。
 体育館につきましては、清掃、乾燥後に破損状況を確認し、修理が必要なところは早急に対応してまいります。
 実習棟につきましては、木材加工用の製材機など多くの実習機器が設置されております。こちらの実習棟の電気設備を復旧しました後、早急な修理を行います。
 被害額につきましてはこういった状況で調査中ですので現在のところ全体像として把握できておりません。ただ、国の災害復旧事業に該当するものなど国庫補助申請などを含めまして授業への影響を最小限にするために早期復旧を目指してまいります。

○増田委員
 ありがとうございました。早い再開を願うところでございますので、財源の確保については国からの支援ですとかいろんなメニューも頂きながらということを私どもは働きかけております。教育現場ですのでやはり早い復旧が望まれるところです。ぜひ引き続き御支援、御努力をお願いします。要望とさせていただきます。

 次に、文教警察委員会説明資料14、15ページの静岡県立高等学校における今後の在り方の検討についてです。
 実施状況で、これまで在り方検討委員会を1回、地域協議会を賀茂地区で1回行ったと記載があります。私の地元の小笠地区でも10月18日にやっていただけるとのことで地元でも大半の関心が高まっております。
 まず9月6日に行われた在り方検討委員会の中で、委員から出た御意見と、どのような論点、案が考えられたのか、状況について教えてください。

○中山高校教育課長
 まず、9月6日の在り方検討委員会についてです。
 高等学校の在り方全般を検討いたします有識者会議でございますけれども、9月6日に御議論頂きましたのは主に2点ありました。総論として本県の今後の高校教育で重視すべき視点や取組という点、総論を踏まえた各論として今後の在り方検討に向け特に重視すべき、延長すべき行為の点といった2点です。
 いろんな意見をとにかく出していただく形で進めましたので、どういった意見等が出されたかを一言で御説明することはなかなか難しいのですが、例えば今後の高校教育で自分が解決したい課題を自分事として考えるといったことには探求的な学びが非常に重要である。探求的な学びを進めるに当たりましては、地域と連携していろいろなグループ学習を進めていけばよいといった意見がございました。
 また、特に検討すべきポイントとしては、例えば適正規模をどのように考えるか。小規模校がたくさんあったらどのように考えるかといったことがありました。
 なお、適正規模につきましては、生徒の選択の幅を広げるという意味ではある程度の規模が必要だ、小規模の学校では生徒間の距離が近く生徒も安心して過ごせるような環境もある、一律ではなく地域に応じたある程度の規模といった考え方もあり得るのではないか、いずれにしても地元の御意見も含めて丁寧に話合いを進めることが必要ではないかといった御意見がありました。
 第2回以降の在り方検討委員会では出された御意見を踏まえ、個別のポイントに多くの意見を反映させる形を検討したいと考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。有識者の皆様方の全体の議論、観点はすごく参考になりますし、尊重すべきものではないかと思います。

 一方で、地域協議会では、地元への思いが入ってくるので同じようなことをやっていても意見が違ってくると思います。賀茂地区で先行してやっていただいておりますので、御参考までに主なもので結構ですので意見、論点を教えていただければと思います。

○中山高校教育課長
 賀茂地区につきましては、地域協議会のメンバーは首長、教育長の皆様、PTAや産業界の会員の皆様、同窓会などの学校の方がオブザーバーとして入っており、地元に即した会議を行っていただいております。非常に参加者が多いものですから、いろんな意見を一通りお聞きし、足りない部分について地域協議会後に個々に聞き取ることを行いました。
 地域協議会における意見としては、県が判断することではあるけれども地元としては小規模校がなくなるのは大きなインパクトがある、できれば4校を残してほしい、とはいえ様々な状況もあるので残すのであれば方策、具体的な方向性を考えていく必要があるなどが出されました。
 いずれにしても子供たちの未来のためにどうすべきかを重点に考えていく必要があるのではないかといったところで御議論頂いたところでございます。
 いろいろ意見を聞く中で頂いた具体的な案なども踏まえ、第2回地域協議会の中では様々なイメージなども共有させていただきながら具体的な議論に入っていければと考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。
 引き続き、小笠地区以降いろいろやっていただいております。とにかくいろいろと意見を言えることに期待している方々もいらっしゃいますので、先ほどの意見等をぜひ吸収頂きたいと思いますし、小規模校の在り方、施設整備の在り方も方向性の一項目でありますので地元住民からするとすごく重視したいところであると思います。
 掛川市は小中学校の再編の協議が今年から本格的に始まり、9つの旧中学校区で意見交換会をやっていますので可能な限り行って拝聴させていただきました。掛川という町は人口が増えている4市の中に入っているんですけれど、小学校はなかなか大変で、将来的には22校のうち11校、半分が単学級――1クラスになるとのことです。利便性がいいところでは増えて教室の空きがないようになりますが、山側だとか海側とはすごく減ってきている中で非常に難しい、落としどころをどうするんだろうと見ていて思いました。また教育委員会さん側も非常に苦慮されているなとも思いました。
 小規模校で1つ印象的だったのが掛川市にある曽我小学校でした。地域がすごく不思議で、そんなに規模は大きくないんですけど住民が30代、40代になっても地域とすごく密着しているんですね。聞いたら社会人になって帰ってきて住んでいる率が異様に高い地区なんですね。子供が大きくなってから戻ってくるのはいいことであります。卒業後のことも考えながら見られる非常に勉強になった印象的なことでした。
他の地域を回っていけばいろんな御意見や状況が見えてくるかと思います。長い計画でございますのでぜひいろんな御意見を聞いて御英断を頂きたいと要望させていただきます。

 もう1点細かな話で恐縮ですが、袋井高校の生徒保護者の方々と最近会う機会があったものですからお伺いしましたら、JR掛川駅からの民間の路線バスがなくなったため、同駅から袋井高校まで自転車で30分、40分かけて通学されるようになったそうです。ただ自転車で通る道は木が鬱蒼と生えている、照明がない箇所が多いため毎日親御さんによる送迎に変わる方が増えているそうです。
 同じような話はどこの高校でもあると思いますし本来は学校側が把握していることかとは思います。公立高校はいろんな事情があって、やっぱり定員割れが最近は多くなってきています。掛川市の南部地域の私立高校の2校は近くまで送迎バスが来てくれるのでそこに進学する子も多くなってきちゃって、必然的に公立高校に行く方々がだんだんと少なくなってくるとの事情も少しあるんですね。
通学手段の支援はお金もかかりますのでなかなか難しいところだとは思いますし民間交通も関わることですが、今の状況をどう見ているのか、県内の学校の通学手段にどういったイメージをお持ちなのか、御所見を伺いたいと思います。よろしくお願いします。

○井島高校教育課指導監
 十分な認識はまだできていませんので分かる範囲でお答えさせていただきたいと思います。
 今5番委員が言っていただきましたように、定員割れ、校舎の老朽化、通学の不便さ等私学と比べて魅力がないというところもあって、魅力を図ることに注力しているところです。
 なお自転車通学の件については、東部地区を除けば多くの生徒が自転車で通学している現状があり、通学マナーに関する大変多くの苦情も頂いているところです。その際に木が生い茂っている、照明がないなどについて十分調査しておりませんので今後魅力向上のために改善していきたいと思っております。
 なお、送迎バスの件については、今年度は私学の白バスの送迎バスについて大変大きな問題になったこともありまして県立高校においていきなり送迎バスには踏み込めないところがあると思いますけれども、一部の学校においては法的な含みがない形に整備した上で運行していくことになりますので、魅力化の発信の中で考慮していきたいと考えております。

○増田委員
 ありがとうございました。自転車に関して、交通基盤部の事項ですけれども、静岡市では最近車道の脇に自転車道ができてきています。財源があるのは羨ましいなと思っているんですが、基本的には自転車が通れる道幅をちゃんと確保する方向で国の支援もだんだん増えてきていると思います。
 そういった観点で、自転車通学の子供は多いと思いますので、学校教育現場としてもうまくそういった財源等を活用しながら体系的にやれないのかなと思います。学生さんもすごく喜ぶと思います。自転車の通行帯を整備することは非常に大事だと思います。
 ただ一方で、交通基盤部が掛川市で無人のバスの自動運転の実証実験を8月にやって今度12月にもやるんですけれども、2024年の実用化目標なんですね。今は沼津とか伊豆とか掛川でやっていただいていてどういう形になるのか。過疎地の御高齢の方の移動手段というのが念頭にあるわけですけれども、そう遠からず子供たちの通学にもこういった分野が入ってくるのかなとは思うんです。ただ、しばらくは今の状況下でやらなければいけないとなると、通学手段については立地環境にもよりますけど負担に直結するので親が関心を持っているし、子供の進路に物すごく影響を与えたりすると思います。だんだん来年の受験シーズンに近くなってきていますので、メッセージ、思いを発信していただけると助かります。御対応お願いしたいと思います。

 最後に、議会の話ですけれども大学生、高校生との意見交換会を県議会でやっていて、藤枝西高校にお邪魔させていただきました。そこでは生徒さんがグループに分かれ、静岡県をどうやったらもっとよくなるんでしょうかとのテーマの下でいろんな分野のテーマを設けていました。私の班は生徒さん7人でスポーツ振興を通じて静岡県をもっといい県にしましょうというテーマでした。
 私は何回目かの出席で、前回まではあまり意見を言わない子が多かったのですが、今回はすごく生徒さんが活発で、男子生徒も女子生徒も積極的にいろいろな意見を出してくれました。
 議会で言う約束をしたので聞きますが、結構体を動かしたい子、いろんなスポーツをやりたい子が多いができる環境がないとの意見が共通していました。今民間のスポーツジムも増えてきていますのでお金を払って時間をかけさえすればいろんなことがあるのでしょうけれども、皆さんが感じているのは学校の中はもちろん近所の公園などでなかなかやりたいことができない、場所がないという言い方でした。何をやりたいかというのも、私世代では野球、サッカーといった球技のイメージを持ちますが、アスレチックや体を鍛えること、ダンス、ボードなどいろんなことに興味、関心があって、公園整備の場合は基礎自治体がやる話ですのでいろんな支援も必要だと思うのですが、高校を預かる県教委としても生徒のニーズに少しずつでも配慮、対応していっていただけるとありがたいとの思いがあります。
 以上に関して御所見がありましたら伺えればと思います。

○井島高校教育課指導監
 5番委員にただ今言っていただいたことですけど、例えば相良高校では今までなかったヨットやサーフィンなどの部活動をつくったことも話題になっておりました。
 中学校では先生方の負担軽減も含めて部活動の地域移行化が起こっていて、同じ動きが今後高校にも少し遅れて入ってくるかと思います。
 その際に新たに何か設備が造れれば一番いいんですけれども、今言っていただいたように地域にあるスポーツジムなどとの連携によって部活動の在り方、あるいは場合によっては学校給食活動の在り方というところもあると思います。
 今御紹介頂いた藤枝西高校は、体育館でズンバを踊るなど大変積極的にやられていて、今後は探求活動として地域に出ていく、地域の方に入っていただく活動を積極的にやっているコミュニティスクールの代表例の学校になります。
 その辺の取組を今後周知しながら、ほかの学校でも地域との連携が図られかつその地域の財産を活用させていただけるような学校を目指していきたいと思います。

○増田委員
 ありがとうございました。私もズンバと言われた時には最初よく分からなかったんですけれども、熱くやられていてすごいですね。いい話が多くあるんだなと思います。ただでさえ重苦しい世の中でもあるので、少しでも環境がよくなっていろんな子がいろんなスポーツや体を動かすことを楽しめる環境づくりが求められると思います。県、基礎自治体の市町もそうですけれども連携して引き続き教育に関する方向性、整備、在り方を考えていただきますように要望させていただいて私の質問を終わります。

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