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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会建設委員会 質疑・質問
質疑・質問者:田口 章 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田口委員
 一問一答方式でお願いします。
 まず、環境局の方にお伺いしたいんですけれども、絶滅危惧種であるアカウミガメの保護に対して、今までかなり民間の皆さんに任せてしまっていたのが参考人の話を聞いていてよく分かりました。
 まず、県としてもう少ししっかり関与していくことが必要ではないかなと思ったんですけれども、そのあたりのお考えをお聞かせください。

○杉本環境局長
 先ほどからここで示しているとおり、今9番委員からもお話がありましたけれども、これまでの県の取組としては、確かにサンクチュアリエヌピーオーとか、地元でこれまで活動されている方、その方と連携をしてこの事業を進めてきたことが実際の部分です。
 今後、追加してになりますけれども、やはり学識の方からの意見とか地元の方からの意見も含めて、どういう形があるのかと、直ちに今新たな取組までお話はできませんけれども、改めて県として意識を持って今後の取組を考えていきたいと思います。

○田口委員
 馬塚参考人がおっしゃっていましたけれども、首都圏とかいろんな地域の方が関心を持っていらっしゃると。私も実は以前、知り合いの神奈川県議会議員から、浜松市っていいところなんだね、アカウミガメも来るんだねと聞いたことがありまして、やっぱりそういうのって地域の魅力につながると思うんです。
 先ほど観光の話もされていましたけれども、やっぱり地域の特性を生かしてこういったことを取り組んでいくのは、これからアカウミガメの保護と同時に一つそれを新しい価値として使っていくことを考えるべきだなと先ほど私も感じましたので、まずお伝えをしておきたいと思います。
 その上で、今日は基本計画全体について審議をする場ですので、頂いた資料について少しお伺いしたいんですけれども、建設委員会説明資料別冊(集中調査)でいきますと、どのタイプにしても野球場単体での採算はもう取れないと思います。これはインフラ施設ですからやむを得ないと思うんですけれども、先ほど来、環境への影響を考えてドームというのが、ちょっと有意があるかとお話があったかと思うんですけれども、初期投資が大きくなるというのがあります。
 ただ、初期投資は大きいですけれども、集客効果ですとか地域活性化など様々な波及効果を考えたときに、ドームの可能性は非常に高いと見て取れます。ドームの場合、プロ野球の開催とかイベントによる直接消費効果を何か大きく評価しているようなんですけれども、まずその考え方を聞きたいと思います。

 それから、説明資料にイベントで4万人ぐらい増えるとあるんですけれども、個人的にはこういう多目的化を進めていくべきだと考えていますが、そのあたりについても御所見を伺いたいと思います。

○伊東公園緑地課長
 プロ野球の観戦とかイベントの利用になりますと、利用者1人当たりの交通費、宿泊費、飲食代等、入場料として消費する額は、一般的な野球の練習とか公園を散策するものに比べると段違いにお金の使い方が違うと思います。プロ野球を観戦されている方は当然グッズをたくさん買ったりとかお酒を飲んだりといったところで消費額が上がっていると考えられます。
  
 また、多目的に利用される場合、やはりこの経済波及効果の面で、施設の有効利用の面から大変メリットにはなると考えております。

○田口委員
 そういった中で欠かせないのが、やっぱり地域との連携だと思います。これまでも地元の自治体ですとか商工会議所をはじめ経済界との連携が不可欠になってくると思うんですけれども、これまでそういうアイデアとか、そういったことをしてきたかどうかを聞かせてください。

 また、それとは別に民間事業者に対してサウンディング調査をやっているんですけれども、これまでそういうアイデアが出ているかどうか、この点についてもお聞かせ頂ければと思います。

○伊東公園緑地課長
 野球も含めて、野球以外の具体的な利用法につきまして具体的なものはないんですけれども、今年8月には商工会議所から自然環境に左右されず野球以外の幅広いイベントに利用できる全天候型のドームの要望を頂いております。経済界は多目的に利用できる野球場の建設を望んでいると承知しております。

 サウンディング調査も昨年と今年やっております。篠原地区は非常に交通の便がいい、海が近い、非常に魅力的といった意見は頂いておりますけれども、この基本計画ができた暁にもう少し具体的な話になると思っております。

○田口委員
 エコパの話を以前聞いたことがあるんです。利用料金収入が新型コロナウイルス感染症拡大の前は大体年間で2億円から3億円ぐらいあったと記憶しているんですけれども、急に聞くので分からないかもしれませんが、本来の利用目的はエコパですから走ったりプレーをしたりと思いますが、今後のイベントの可能性なんかにつながるかと思いますので、それ以外の利用がもし分かれば教えていただきたいと思います。

○伊東公園緑地課長
 小笠山運動公園は、9番委員おっしゃるように利用料が2億数千万円ぐらいです。その細かい内訳は、例えばスタジアムであれば大体5,000万円ぐらいで、BTSとかラグビーワールドカップがあったときにはその倍以上の利用料の実績もありますから大きなイベントがあれば、それなりに収入となります。

○田口委員
 そういったことも比較しながら、どれぐらいの可能性があるのかを探っていただきたいと思っています。

 次に、公園全体の積算も細かく示していただきました。その中で、利用者を公園全体では40万人以上見込んでいるんですけれども、この根拠についてもう少し細かく教えてください。

○伊東公園緑地課長
 例えばメインになる野球場は、浜松球場で年間高校、大学、社会人により開催されている試合の平均を見ますと1日当たり1,000人とか1,100人で、それが年間53試合あって、あとは春と秋のキャンプや一般の練習の方で、出ている数字が下の1万3000人相当ですと7万人、上の2万2000人相当ですと9万人、これは県の愛鷹球場で見ますと大体8万人ぐらいおります。上のタイプA、Bですとちょうど浜松球場が約9万人から10万人で、浜松球場を参考にしていますから、想定と大体合っております。
 それプラス、先ほどの7万人にプロ野球で大体1万6000人ぐらいの実績がありますので、それを足すと9万人で、さらにイベントはフェスを2日2万人程度見ておりますので、それで4万人で計13万人になります。
 あとはスポーツ全体につきましても、例えば屋内運動場が草薙で年間3万3000人といった個別の県内、県外を含めた実際の事例を面積割をして積み上げたものがこの四十数万人になっております。

○田口委員
 ありがとうございます。細かく当たっていけば恐らく出てくるんでしょう。今日はこれ以上は伺いませんけれども、やっぱりさっきの話と加えまして、エコパよりも立地状況としては篠原のほうがいいということがあります。あとは野球をプレーする人とプロ野球を見にくる人と子供たちのプレーを応援する人、いろんな人が楽しめる施設にしてほしいというのが一つあると思うですけれども、担当がもしかしたらスポーツ・文化観光部になるかもしれませんが、やっぱりスポーツ庁も今スポーツを生かした地域創生を進めようとしておりますので、それを踏まえて地域も巻き込んで議論をしてもらいたい。これをお願いしておきたいと思います。
 それから、公園全体としては、やっぱり野球やスポーツ以外に様々な地域の魅力もありますので、例えば先ほど来話が出ているアカウミガメのことなんかも配慮した何らかのものを考えるとか、いろんなアイデアが多分出てくるんですね。そういったことを考慮してもらいたいなと思っています。

 その中で、サウンディングは今のところはまだあまりいろんな意見がないようですけれども、これまでも私は官民組織、官民連携による施設整備をずっと常任委員会でも本会議でも質問してきています。今、現政権が新しい資本主義の中でPPPやPFIの推進を進めております。その中でスポーツ施設や文化施設の官民連携を重点的に支援すると言っているんです。
 したがって、その中で言っていることの1つが、私がさっきから言ってますけれども、これまでの公共施設は単機能、行政指導、低収益だったんですが、これからは多機能で民間活力導入で収益改善を求められると考えています。
 こういう事業スキームがありますから、やはりタイミングをずらさず私は活用すべきだと思うんですけれども、そのあたり御存じでしたら御所見を伺いたいと思います。

○伊東公園緑地課長
 今回の公園整備につきましては、大変大きな投資が必要になりますので、当然事業着手するには早期の完成に向けて民間資金や国の財源といったものをしっかり有効活用することが重要になると考えております。

○田口委員
 国のそういう制度があるということは承知しておりますね。期限があると思うんですけれども、御存じですか。後でいいです。
 明日も恐らく通常の審査の中で議論ができるかと思うんですけれども、やはり時代は変わってきておりますので、稼ぐインフラという言葉が最近あります。ぜひ民間の発想で進めていただきたいと思っています。
 最後意見で終わりますけれども、これからは初期投資の額だけで比較をするんじゃなくて、やっぱりその後の地域活性化とか経済波及効果をしっかりと踏まえてほしいと思っています。
 加えて、個人的にはやっぱり地元の要望、大規模スポーツやコンベンション誘致など幅広いイベントが可能となる施設を造って、地域振興の起爆剤につなげていきたいと思ってますので、ぜひ明日また引き続き議論していきたいと思います。

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