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委員会会議録

質問文書

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令和元年12月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:河原崎 聖 議員
質疑・質問日:12/16/2019
会派名:自民改革会議


○河原崎委員
 では、一問一答方式でお願いします。
 質問が重なって申しわけないんですが、まず最初にラグビーのレガシーについて伺いたいと思います。
 ラグビーモニュメントの話もありまして、熱戦が繰り広げられたものをちゃんと記念に残すことはいいかと思います。ただ大事なのは、人の心とか頭に何が残るのかが一番のレガシーになるんじゃないかなと思います。これまで日本なんて念頭になかったような人たちが海外から来て、また実際にアイルランド戦のときにはJR島田駅に緑のTシャツを着た岩のようなおじさんがごろごろ転がっているっていう全く思いもよらない光景を見せていただきまして、特にヨーロッパとのきっかけができた気もします。
 そういった中で、レガシー創出の取り組みとして国際交流の促進があるんですが、今後どのようなものを考えてらっしゃるのか伺います。

○高倉ラグビーワールドカップ2019推進課長
 ワールドカップという名前のとおり、9番委員のお話にありました大会期間中は日常にない空間がありました。
 国際交流という面では、これまでも大会に向けて東アジアの子供たちとの交流事業をやってきましたけれども、先ほどお話しがあったアイルランドであったり、あるいはキャンプ地として来ていただいた南アフリカなどの地域との交流も始まりました。来年度開催を控えているオリンピックに向けまして、いろいろな地域との結びつきの下地が過去の大会を通じてできました。
 ラグビーワールドカップあるいはオリンピックを契機にこのような交流が定着していけばいいと考えております。

○河原崎委員
 わかりました。
 2002年のFIFAワールドカップサッカーの後に何かしらレガシーとして残っているかと言ったら残っている感じがしないもんですから、いろいろなことを経験していく中で今後施策展開を考えていただきたいと思います。

 それから、フェリーの問題も多くの方々から取り上げられてきたところです。
 本会議の一般質問での答弁で、難波副知事から中部横断自動車道云々、寄港地云々を通して大幅な乗客増をというお話があって、大幅かと正直思いました。何かしらのプラスはあるんでしょうしやらないよりやったほうがいいとは思うんですが、中部横断自動車道で来れば東名なり新東名を通って伊豆縦貫自動車道も延伸している最中ですので、中部横断自動車道で来られるお客さんが果たしてどれだけフェリーに乗るのか。ことしは天候の話もありますが、異常気象と言われることが毎年起こることが予想される中で今のままでしっかりとした経営が今後成り立つのか、恐らく多くの方が懸念されるんじゃないかなと思います。
 5年後に2億円を返す話がありますが、県から貸し付けた2億円はどのように使われているのか伺いたいと思います。

○佐野観光振興課長
 9番委員から御質問のありました貸付金につきましては、現在1億7000万円を一般社団法人駿河湾フェリーに貸し付けております。こちらについては資金がショートしないよう運転資金として貸し付けていまして、現時点で幾ら使ったのかは最終的には決算の中で確認することになります。

○河原崎委員
 現状で言ったら足りなくなる可能性もあると思うんですが、来年度に向けてさらに貸し増すことも考えられるんでしょうか。

○佐野観光振興課長
 先ほども答弁させていただきましたが、運営してからまだ半年ですので、まずは1年間を1つの区切りとしてそれまでに見えた課題を踏まえて検討する必要があると思っております。ただ担当レベルですけれども、シミュレーションした中では来年度貸し付けをふやすことは考えておりません。

○河原崎委員
 今の運営体制が始まったときは、割とドタバタした感じがありまして、とりあえず継続してやることが優先された印象を持っています。利用者の裏づけがなく十分ふえるとは言えない状況であるとするならば、運営体制のあり方にメスを入れてやっていく考え方はあるんですか。

○佐野観光振興課長
 行政としてはなかなかないフェリー事業の運営の中で、民間の視点による利用促進策や営業活動を展開するために、本年2月に環駿河湾観光交流活性化協議会に旅行業等の経験を持つ方をメンバーとするワーキンググループを設置してさまざまな利用促進策に対する意見をいただいております。具体的な提案としましては、旅行会社が運行する貸し切りバス代への支援策ですとか旅行業の経験を生かした御助言もいただきました。また元観光庁長官で現大阪観光局理事長の溝端宏氏を一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーの顧問に置いて定期的な御助言をいただいています。
 民間のノウハウを経営に反映できる方法は非常に重要だと思っておりますので、今後もほかの事例や専門家の意見を伺いながら検討していきたいと考えております。

○河原崎委員
 駿河湾フェリーの事業につきましては、我が会派の要望もあってやっていただいていることなので、何とか続いてほしいと思っています。
 ただその一方で、本当にやっていけるのか、しっかりやっていただくことを期待して終わりにしておきます。

 次に、文化力の拠点についてです。
 本会議でも質疑が行われたわけですが、どうも質問と答弁がかみ合っていない印象を正直受けました。かみ合っていないのは内容の熟度が低いと判断せざるを得ないのが正直な感想です。きょうの午前中から午後にかけてもそうですが、いろいろなお話を伺ってそうだったのかなという部分もありました。
 そういった中で、我が会派の深澤議員からのグランシップと同程度の高さの建物云々という質問に対して明確な答弁がなかったと思います。京極文化局長のお話を伺っていると容積率云々の話もありましたけれども、建物の高さのことで民間が受けなかったのではないと明確に否定されたと判断していいんですか。

○高須文化力の拠点推進課長
 高さを必須にしたことはありませんので、明確に否定させていただきます。

○河原崎委員
 それはそれでわかりました。
 そういったことがきょうの午前中の質疑で初めてわかったのが実際でして、なかなかかみ合っていないと思っています。

 図書館につきましては、いろいろな方がおっしゃったとおり、これまで調査研究がなされて裏づけを持って出されてきました。実際に文化観光委員会説明資料でも図書館については収蔵能力200万冊、想定来館者数100万人と記載されています。このような基本的な数字が新しい知的空間、食・茶・花の都、AI・ICTの拠点で出てこないのは我々が理解できない1つの理由ですが、現時点では出せないということでよろしいんでしょうか。

○高須文化力の拠点推進課長
 図書館につきましては、既に基本構想、基本計画を具体的に落とし込んでおり、新しい知的空間につきましても今年度検討を重ねて活動の内容であるとか、諸室について詳しく書かせていただいております。
 食・茶・花の都につきましては、基本的にはレストラン、フードコートを整備していくこととして、今回床は県が用意するんですけれども、民間の事業者にテナントとして入っていただくことを考えております。カフェにつきましては、例えば図書館、あるいは新しい知的空間に併設する形で運営形態については考える余地がありますので、とりあえずの規模感をお示ししております。運営形態をどうするかによって変わってくると思いますが、検討の熟度が低かったかもしれません。
 AI・ICTの拠点につきましては、ことしの夏に行われましたTECH BEAT Shizuokaという催しに首都圏からICT関連の企業に来ていただいて、地元の企業とマッチングするイベントがありました。経済産業部の意向として今後も継続していくための拠点づくりを進めていくところで、検討の余地はあると思っております。

○河原崎委員
 フードコートだったら何席あるとか、ジャンルとしてはどういうものかとか、それと食・茶・花の都との関係がどう絡んでくるのかがわからない。お茶は何となく結びつければできないこともないでしょうけれども、今お話を伺ってもなかなか理解できないです。経済産業部の活動についてもわざわざここを使わなくてもいいんじゃないかっていう感じもあるもんですから、やはりその辺ははっきりさせて欲しいです。

 それと、文化力の拠点全体のイメージがわかりにくいといいますか、きょうの午前中の答弁で平成29年に図書館の話が出てきて大きなコンセプトチェンジがあったそうですが、新しいコンセプトとは何なのか県民に伝えることができる全体像がわからないんです。導入機能をそれぞれ結びつける統一されたイメージがあれば教えてください。

○高須文化力の拠点推進課長
 施設のコンセプトはそもそも変わっておりません。あくまでも基本構想、基本計画にのっとっておりまして、施設のコンセプトとしては「創造・発信」、「学ぶ・人づくり」、「出会い・交わる」の3つを掲げています。
 平成29年度に、一度に全てをつくるのではなく図書館を中心とした機能を先行整備する方針転換があったものの、文化力の拠点全体としてのコンセプトを変えているわけではないですし、基本計画に掲げた機能を段階的に整備していくことになります。

○河原崎委員
 わかったようなわからない話ですが、とりあえずそれはそれとして、やっぱりお金の話はどうしても避けて通れないです。概算施設整備費がおおむね230億円から270億円ですから市の年間の一般会計予算でして、たしか合併前の島田市がそれくらいだったと思います。隣の牧之原市は今ちょうど200億円くらいです。やはり我々もこうだから必要なんだよと説明できないと、正直はい、わかりましたどうぞとは言えません。他の図書館の床単価を参考に出されたとの御答弁だったと思いますが、図書館はそれでいいんでしょうけれども、図書館以外の要素についてその算定方法で算出できるのか、それで我々が県民に説明できるのかと言われたらやっぱりできないですよね。
 概算施設整備費が230億円から270億円と言っていますが、高須文化力の拠点推進課長はそれより低くなる可能性もあるとおっしゃいましたけれども、逆に高くなる可能性だってないわけじゃないんですよ。これまでの県の事業――富士山世界遺産センターとか富士山静岡空港の改修・増築でもそうでしたけれども、最初に説明しているときより大体何十億円か多くなっている前例があるもんですから、裏づけが弱い数字を出されてこのくらいだよと言われても正直はい、わかりましたって言えないです。今の私の話について御所見があれば伺いたいと思います。

○高須文化力の拠点推進課長
 図書館の単価を採用したことについて他の機能にも当てはまるのかというお話ですけれども、今回参考にした他の図書館も図書館だけでなくいろいろな機能が入っていたり、あるいは他の施設との合築でしたので、建物の単価としては同じ単価を使っており今回その単価を採用しております。
 それから、今後事業費が膨らむのではないかとの御懸念につきましては、確かに9番委員の御懸念もごもっとものところもございます。今回はあくまでも概算ですので、今後設計して工事費を固めていきますけれども、工事費が膨らまないよう留意していきます。例えば公募要領に予定工事費を明記しますけれども、その後のコスト管理をしっかりできる人を配置するとか、設計者との設計協議の際に工事費の確認をきちんと行うことなどが考えられます。まずは基本設計上がりでどういう施設をつくるのか、一体どのくらい費用がかかるのか確認させていただきたいと思っております。

○河原崎委員
 先ほども申し上げたんですが、どういう機能を持たせるのかはっきりしないもんだからこういう話になっちゃっていると思うんですよね。だからその点を重ねて指摘させていただきます。
 それと、先ほど7番委員からもお話がありましたパブコメの関係です。
 パブコメの資料が説明資料のどこかにあるんですか。

○高須文化力の拠点推進課長
 パブコメの資料というよりも文化力の拠点施設整備計画案をつけさせていただいておりまして、施設整備計画案についてパブコメを行いたいと考えております。

○河原崎委員
 文化力の拠点施設整備計画案について御意見を伺うとのことですが、具体的にどういった設問になるか御説明いただけることはありますか。

○高須文化力の拠点推進課長
 パブリックコメントですので、設問というよりも施設整備計画案について県民の御意見を伺うことになると思います。当然パブコメは実施したいと考えておりますけれども、県民の意見を細かく聞くため市が実施する景観関係の地元説明会に相乗りさせていただいて事業の状況を御説明させていただいたり、年明けに実施する大学生との意見交換であるとか、図書館利用者へのアンケートを実施するとか、新しい知的空間の利用が想定される団体に御意見を伺いたいと思っております。

○河原崎委員
 大体方向性はわかりました。
 ただ、文化力の拠点施設整備計画案を見て出てくる意見が正直どんなものなのかなと思いますので、その辺は意見にさせていただきます。
 まとめに入らせていただきますが、先ほどふじのくに県民クラブからも会派のプロジェクトチームの話がありましたが、我が会派でも政調会を中心に検討しまして、やはり今のまま話を進めることは容認できないという判断になりました。来年2月に関連予算の上程がなされた場合には認めるわけにはいかないという我が会派の方針をまずもってお伝えしたいと思います。
 理由につきましては、1期整備施設の機能、規模、事業費、管理運営方法の具体的内容を妥当とする根拠が明確に示されていない。民間が懸念するリスクの具体的内容と大きさ、それを回避するための県の対応策、回避可能と考える根拠が示されていない。県の1期整備によりどの程度のにぎわいが創出されれば2期整備で民間が参入すると考えるのか、またそれを実現可能とする根拠は何か明確にされていない。新たな整備方針の内容が具体的でないため県民の意見を聞く状況にないということです。以上その辺の意思をお伝えして私の質問を終わります。

○植田文化・観光部長
 文化力の拠点につきましては厳しい御意見をさまざまいただきました。200億円を超える大きな事業ですので、真摯に受けとめてしっかりと検討していきたいと思います。文化力の拠点整備ですけれども、本当に東静岡駅の一番一等地でして、図書館とともにしっかりと活用していきます。また将来の静岡のまちづくりの拠点となる大変重要な施設だと思っておりますので、皆さんの御意見を聞きながら真摯に対応を進めていきます。
 今後パブコメにつきましても、議会の皆さんと相談しながらどうするか決めさせていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

○河原崎委員
 1つ質問を聞くのを忘れちゃったもんですから、財源についてどのように考えていらっしゃるのかお伺いします。

○高須文化力の拠点推進課長
 財源につきましては、どのような国庫補助制度が活用できるか研究させていただきまして、できるだけ財源確保に努めていきたいと考えております。

○河原崎委員
 それがあるかないかによって県民に対する説明がかなり違うと思います。

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