本会議会議録


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令和6年6月定例会文教警察委員会 質疑・質問
質疑・質問者:桜井 勝郎 議員
質疑・質問日:07/01/2024
会派名:無所属


○桜井委員
 文教警察委員会は9年いて初めて委員をさせていただき、教育行政についてあまり詳しくないのですがちょっと素朴な疑問を聞きます。
 部付主幹から今年度の課長級以上の職員の一覧表を頂きました。私も昔市長をやっていましたが、教育委員会というのは大体教育長が人事を決めて、一般会計からの予算配分でパイプ役としてコミュニケーションを深めるために必要だということでハード面で1人ぐらいは一般行政職から派遣している。餅は餅屋に任せておいたほうがいいという考えなんです。
 そこであえて質問させていただきますが、この一覧表の行と書いてあるのは一般行政職だと思うんですけれども、ほとんどの重要なところに一般行政職の方が派遣されています。一般行政職の方も能力はあると思うんですが、私はやはり教育行政は教育についていろいろとうんちくを持っている人間がやるのが一番いいなと思います。一部は仕方ないとしてもです。
 この流れが来たのは、多分前の知事が全国学力検査で小学校何年生だったかは忘れましたけれども静岡県がDになってしまったものですからえらいおかんむりで、そのときの教育長をていよく辞めさせちゃったんです。これは皆さんも承知していると思います。
 それからどうも県の教育行政というのは、一般行政職の人がどんどん教育に介入する人事で――今行政職から来ている人を責めているわけじゃないよ、人事権は知事が持っているんですから言うことを聞かなきゃいかんですけれども――こういう行政職の人があまりにもたくさんいると教育長としての個性を出すにはなかなか手足がもぎ取られてというわけじゃないけれども大変だと思います。県知事が代わりましたから、今後どういう教育行政をやっていくつもりか県知事に聞いたほうがいいのですが、これについて池上教育長、やりにくいかやりやすいかを聞くのはちょっと酷だと思いますが、私は教育長の個性を出すには一般行政職からあまり人が来るのはいかがなものかと思うんですけれども、私の考えについて御意見があったらお聞かせ願いたいと思います。

○池上教育長
 一般行政職の課長の配置について見解を求められていると了解しましたので、私なりの見解をお話しさせていただきます。
 結論を先に申し上げると、私はやりにくさは実は感じておりません。むしろ教育委員会には多様な見方を持ったスタッフがいることがいいのだろうと考えております。実はこれまでも県議会本会議や監査委員会で同様の質問は出ておりまして、そのたびに私はほぼ同じ趣旨の回答をしております。
 いわゆる教員籍のスタッフは義務教育課、高校教育課、特別支援教育課のいずれも人事監、指導監が具体的な案件を担うトップにおりまして、特別支援教育課長は教員籍になりますけれども、義務教育課長と高校教育課長は行政職の職員がなっております。
 私がこの2年間を見ている中で、少なくとも県教育委員会の課長の仕事は、まずそれなりに大きなスタッフを抱える課のマネジメント、そしてもう1つ大事なことはそれぞれの課の行政上の課題を政策にしっかりと落とし込んでいくことだと考えています。つまりそれは法律的な根拠であるとか、あるいは予算の組立てです。特にそういった予算の組立てや県庁内での財政課とのやり取り等については教員籍の方々よりも事務職の方々のほうが、まさに餅は餅屋という印象を私は持っておりまして、教員籍の方が課長にいないから私の手足が動きにくいという印象は持っておりません。
 むしろ風通しのよさが大事であって、現場から上がってくる様々なことを人事監、指導監がしっかりと把握して、それを課の中で政策として固めていく。その部分で事務的なプロフェッショナルである方がしっかりと機能してくれるほうが、全体のパフォーマンスや政策という意味ではうまくいくのではないかなという気がしております。

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