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委員会会議録

質問文書

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平成31年2月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:02/28/2019
会派名:自民改革会議


○森委員
 年度末を迎え、企業局におかれましては梅藤企業局長が御勇退されると伺っております。梅藤企業局長におかれましては、大変長い間静岡県の行政の推進に当たられました。また各方面においてその実績を上げられてまいりました。このことについて改めて心から感謝を申し上げ、敬意を表する次第であります。ありがとうございました。
 局長におかれましては、昭和56年4月に静岡県に奉職されて以来実に38年の長きにわたりまして一般行政職員として県行政に携わってこられたのでございます。最初に私の下田の財務事務所に着任されたと伺っております。当時下田は大分今よりもにぎやかだったかなとそんな思いもするわけであります。
 その後、当時の企画調整部や都市住宅部などで豊富な経験を積まれたのであります。そしてまた平成24年4月には経済産業部の商工金融課長に就任されました。実はこの前年御承知のように平成23年3月11日にあの東日本大震災が発生しました。私どもの伊豆半島は7番委員も記憶があろうかと思いますけれども、観光客が全く来なくなってしまった。そして静岡県内の商工業についても大変大きなマイナス影響が出てしまった。このときに県の制度融資を駆使され、中小零細企業とりわけ伊豆半島の観光関係の皆さんに1000万円ずつの融資を前年から引き続いて実施していただいたのであります。このことが大震災による伊豆半島東部、とりわけ観光関係の倒産などを防ぐ大きな要因になったことは私たちとすれば大変感謝をするわけであります。今なお当時の大変な惨状が浮かんでまいります。それに対し、商工金融課長として的確な指導をしていただいた、改めて心から御礼を申し上げるところでもあります。
 その後、新産業集積課長、経済産業部管理局長、経済産業部理事などの要職を歴任されました。県行政の推進や静岡県の経済産業界の振興に多大な御功績を上げられたのであります。平成30年4月からは御案内のとおり企業局長として、先ほども話題が出ました静清工業用水の料金改定あるいは工業用水の新規事業開拓を指揮されました。西日本豪雨や台風24号などの自然災害を機に、企業局施設の先ほども話題が出ました浸水対策、停電対策を的確に進められるなど実践的な視点で工業用水道事業及び広域水道事業の経営改善や危機管理に御尽力されたのであります。
 また、県内の企業立地を推進した。これまた先ほども話題が出たわけでありますけれども、富士山麓フロンティアパーク小山への企業の誘致、藤枝高田工業団地の造成に向けました事業を着実に進められたことに加え、県内の工業用地のストックの減少に対応するため、新たな開発候補地の掘り起こしを行うなど静岡県産業基盤の整備に対し、その道筋を立てていただいたのであります。長い間本当に静岡県の産業振興のために御苦労をいただきました。まことにありがとうございました。
 今後は、御健康に留意をされましてこれまで培われた豊富な経験と見識などをさらに生かし、御活躍されることをお祈り申し上げる次第でありますし、お願いするところでもあります。
 御退任に当たり、これまで携わってこられた県行政を振り返りまして、きょうは後輩の皆さんも大勢出席されておりますので皆さんへのアドバイスなどがありましたら一言お願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○梅藤企業局長
 大変過分なお言葉をいただきまして、ありがとうございます。
 本当に、下田財務事務所に着任して以来38年という年がたちまして振り返ればあっという間でございましたけれども、本当にあの当時の下田は非常ににぎやかでございまして夏は道路を通れないぐらいの人があふれていた記憶がございます。今行きますとまだ海水浴場は多少にぎわいがございますけれども若干寂しいかなとの思いもしますけれども、やはり下田は私が県職員として初めて行った土地でございまして非常に思い出の深い土地でございます。これからも、伊豆半島をしっかりと応援してまいりたいと思っています。
 せっかく御時間をいただきましたものですから、一言後輩に対する言葉をとのことでございましたけれども、私自身が仕事を進める上で自分自身留意していたことについて少しお時間をいただければと思っています。
 非常にわかり切った話になりそれは御容赦いただきたいと思いますけれども、やはり行政課題を解決していく上で大事なことを5点ほど心がけておりましてまず1つは課題を解決する上でいつまでに答えを出さなければいけないかを認識して仕事にかかる必要があることでございまして、これは時間を過ぎれば幾らいい案を出しても0点でありますので答えを出す時期をしっかりと認識してほしいということです。
 2番目に、これも基本中の基本でございますけども関係法令をしっかり読み込んでほしいということであります。これはルーティンの仕事でも同じでありまして前例に倣っているだけでは間違えるときがあるわけでございまして、要は前例を踏襲するだけではなくしっかりともとの法令まで確認した上で仕事をしてほしいということであります。前例が間違っていたらしっかりと直す勇気を持ってほしいのでありまして、これを怠ると今回の統計のようなことになるのかなと思っております。
 3番目が現状の把握、それに基づく課題の抽出をしっかりやってほしいということでありまして、現状把握がしっかりできていませんと施策の方向性を誤るときがあります。しっかり現状把握してほしいと。特に、現場の方々の御意見をしっかり聞いていただきたいのであります。
 4番目に、解決案をつくるときには必ず複数案をつくっていただきたいことでありまして、複数案を比較することにより見えていなかった課題が出てくることがございますので必ず複数案で検討してほしいことであります。
 最後に5番目といたしまして、施策を実施した後にその効果をしっかり検証していただきたいことでありまして、結局やりっ放しにならないようしっかりと心がけていただきたい。
 私自身は、そういった5つの点にできる限り気をつけて業務をやってきたつもりでございます。ただ形の上ではそうでございますけれども、やはり一番大事なのは今よりもよりよい状態にするんだという気持ちを常に持っていただきたいことでありまして、その気持ちを常に忘れないように業務を進めていただきたいと思っております。
 私自身も企業局で業務を進める上で議論の中でそういうことを伝えてきたつもりではございますけれどもなかなか伝わり切らない部分もあったかなと思って反省しておりますけれども、ぜひ後輩の皆さん、そういうところに気をつけて今後事業をしっかりと進めてほしいと思っております。
 38年やってかなり思い出に残っている事業が2つほどあります。
1つは20代の半ばに当時衛生部の医務課におりまして、医療関係なんですけれども、そこで静岡県腎臓バンクを設立させていただきました。1年かけてのんびりやればいいのかなと思ったところ部長から3カ月でつくれという非常に厳しい指示が出まして、当時私は恐らく年間1000時間ぐらい残業していましてその中で3カ月でつくれという非常に厳しい注文があって、当時腎臓バンク設立作業は浜松医大の事務局が中心になって進めており、本当に夜中の12時ごろ浜松医大へ行って資料をもらって翌日また7時から残業するとか、佳境なときには法規の担当の方と一緒に泊まって寄附行為でありますとか事業計画を詰めておりまして3カ月間でつくれと言われてできたときは非常に達成感がありました。腎臓バンク自体これは必ず県民のためになるものだという使命感も当時若かったものですからあったわけですけれども、それが1つの思い出であります。
 もう1つは40代の半ばに、企業立地、企業誘致の仕事をしておりまして、そのときに会社名を言っちゃいますと湖西にありますパナソニックEVエナジー――今のプライムアースEVエナジーですけれども、第2工場をつくるということで愛知県と猛烈な引っ張り合いになりました。その会社にはもう一旦補助金を出してあって、当時は1企業1回のルールがございましたが、2回目の補助金を出せないか当時財政課とか副知事までお願いしまして豊橋か湖西かどっちになるだろうかということだったんですけれども、幸い湖西市につくっていただけたのでそれも非常に大きな思い出でございます。
 そんなことでいろんな仕事をさせてもらいましたけれども、とにかく前向きに考えることを心がけてやってきたつもりでございます。本当に簡単でございますけども、こんなところが思い出でございます。
 本当にこういう話をする機会をいただきまして、ありがとうございました。引き続き微力ではございますけれども静岡県の発展のため力を尽くしてまいりたいと思いますので、今後ともよろしく御指導をお願いします。ありがとうございました。(拍手)

○森委員
 ただいま実に真心のこもった、なおかつ熱のこもった後世に残るようなそんなお話をいただきました。本当にありがとうございました。(拍手)

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