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委員会会議録

質問文書

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令和4年9月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:沢田 智文 議員
質疑・質問日:10/05/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○沢田委員
 では、分割質問方式で質問いたします。
 まず、県民へのスポーツ機会の提供について伺います。
 県は、新型コロナウイルス感染症の影響により様々な活動が停滞している中、県民のスポーツへの関心を高めスポーツ活動への参加機会を提供するため生涯スポーツの振興としてふじのくにスポーツ推進月間に様々な事業を行うことになっています。また障害者スポーツの振興ということで静岡県障害者スポーツ大会―わかふじスポーツ大会や静岡県パラスポーツ運動会を今後開催していくとしています。
 私もわかふじスポーツ大会を観戦いたしましたが、大変大きな感動を受けました。
 そこで、障害者スポーツの振興として現在開催されているわかふじスポーツ大会や11月9日、19日に開催予定のパラスポーツ運動会を広く県民に知ってもらうための県の取組について伺います。

 次に、部活動の地域移行に向けたスポーツ・文化観光部の取組について伺います。
 運動部活動がバランスの取れた心身の成長等を重視し地域、学校競技、種目等に応じた多様な形で最適に実施されることを目指すとして、運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインが平成30年3月にスポーツ庁から出されました。
 政府のスポーツ環境の充実の観点から、学校や地域の実態に合わせてスポーツ団体、保護者、民間事業者等の協力の下、学校と地域が協働、融合した形での地域スポーツの環境整備を進めるとしております。
 そこで、スポーツ・文化観光部としてスポーツ庁から出されている運動部活動の地域移行に対して今後どのような取組をしていくのか伺います。

○大村スポーツ振興課長
 まず、障害者スポーツの振興としてわかふじスポーツ大会やパラスポーツ運動会を広く県民に知ってもらうための県の取組についてお答えいたします。
 障害者スポーツの振興には県民の皆様に広く知っていただくことが大切でございます。このため県では、トップパラアスリートが学校で出前授業等を行う障害者スポーツ応援隊の派遣事業を実施しているほか、パラスポーツ運動会については県内のスポーツチームや賛同頂ける民間企業などへ幅広く声をかけるなど、健常者と障害者が交流する機会の確保や障害者スポーツの認知度向上に努めているところでございます。
 先ほども御答弁したところではございますが、先月4日の静岡県パラスポーツ推進協議会で議論されました中間報告では、障害者スポーツの理解を促進するためパラスポーツ情報センターを創設し、パラスポーツ情報の一元化と情報発信を強化することが提言されております。
 県では、この取組の実現に向けた検討を進め障害者スポーツに対する県民の皆様の理解がより一層進むことで、障害の有無に関わらず共にスポーツをする共生社会を実現していきたいと考えております。
 また、認知度向上のために大会等の前に頑張っている選手の姿などをマスコミの方々に取材していただき特集を組んでもらうなどの取組ができれば、非常に認知度向上につながるのではないかと考えているところです。そういった取組の声かけを進めていくことによって、多くの県民の皆様に知っていただき見ていただけることができればと考えております。

 続きまして、部活動の地域移行に対するスポーツ・文化観光部としての取組についてお答えいたします。
 部活動の地域移行に関しましては、県教育委員会が地域部活動研究委員会を設置し県内の実践研究の評価、分析をしております。さらに県内全ての市町を対象とした運動部活動地域移行連絡協議会で実践研究の成果や課題等について情報共有を図っております。
 スポーツ・文化観光部では、これらの会議に参画し県教育委員会と連携を図るとともに、市町への情報提供を行ってまいりました。スポーツ庁は、公立中学校等の休日の運動部活動の段階的な移行について令和5年度から7年度を改革集中期間とし、地域移行に係る支援として令和5年度概算要求にて連絡調整を行うコーディネーターの配置や地域スポーツクラブ活動などの運営団体や実施主体の整備等を図ることとしています。
 こうしたスポーツ庁の動きを踏まえまして、スポーツ・文化観光部としましては静岡県スポーツ協会と連携して地域移行の担い手の1つと想定されている総合型地域スポーツクラブの育成や指導者の養成などに取り組み、県教育委員会と連携して中学生のスポーツ環境の充実に努めてまいりたいと考えております。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 まず、県民へのスポーツ機会の提供についてですが、健常者と障害者の交流がありました。私がいろいろな障害者のスポーツ大会を見に行くと、大学生や高校生がボランティアで参加されている姿をよく見ます。同じ空間にいることが非常にいい体験につながり、広報活動にもなるのかなと思いますので、また広めていただきたいと思います。
 高校生については、コロナ禍もあり社会活動になかなか参加しづらい状況が最近生まれてきていて、今までにボランティア活動をしたという声も最近はあまり聞かれない実態もありますので、そういったことをこのあたりからも進めていくことも可能かなと考えています。
 次に、地域部活動についてですが、スポーツ・文化観光部が関わることで期待していることが、学校における部活動の場合、学校の規模によって自分が取り組みたい競技に取り組めない実態がどうしてもあります。
 これが地域スポーツに移行することで、またスポーツ・文化観光部が関わっていただけるということですから、少し幅広く部活動が設定されるのではないかと思います。それで自分がやりたい活動に専念できるスポーツの環境をぜひつくっていただきたいと思います。

 次の質問に参ります。
 説明資料15ページの文化財の魅力発信と活用の推進についてです。
 県は、ふじのくに文化財オータムフェアとして10月から11月にかけて市町や文化財所有者と協力し、県民に対して文化財と地域の魅力をより楽しむ機会を提供するとしています。
 そこで3点質問します。
 機会を提供していく上で一番の課題は何であると感じているのか。その課題解決に向けてどのような取組を行うのか伺います。

 2点目、文化財交流展の開催を計画していますが、既に開催している山梨県での開催状況が分かったら教えていただきたいです。

 3点目、10月13日から11月5日に県立美術館でこの文化財交流展が開催されますが、どのような内容になっているのか紹介していただきたいと思います。

○小坂文化財課長
 オータムフェアについて、課題とどのように取り組んでいくかお答えします。
 オータムフェアは、期間中により多くの方に文化財の魅力に触れていただくことを目指しています。そのため秋の時期に集中して県内の至るところで文化財に関連したイベントや見学会が開催されるよう県、各市町が連携して企画しているもので、毎年70から80件のイベントがあり、来客者も令和3年度は28万9292人と文化財の活用施策として定着してまいりました。
 課題といたしましては、文化財の活用の動きはまだ県内市町により偏りがあると考えております。そのため県では文化財保存活用サポートセンターを中心に活用方法の紹介や助言を行い、オータムフェアの期間中に文化財の活用に取り組むことのメリットを伝えて参加市町を増やしていきたいと考えています。

 2点目、今年度の山梨県の開催状況についてお答えします。
 7月16日から8月28日まで、山梨県立考古博物館多目的室で富士山を望む人類の登場と縄文芸術と題する展示会を開催いたしました。
 本県からは、旧石器時代の石器や動物の狩りに使った落とし穴の模型、縄文土器などを展示しました。山梨県からは文様が特徴的な縄文土器や地元で採取された石材で作られた石器など約480点に加え、今年度から交流会に参加した長野県からは黒曜石の原石を展示いたしました。
 会期内には、本県と山梨県の文化財専門員が共同して巡回しながら来館者に展示品の解説を行ったり、本県から出土した本物の土器を触っていただく機会を設けるなどの魅力を高めた結果、39日間で5,708人の皆さんに御来場頂いております。

 3点目ですが、10月13日から県立美術館で開催される静岡県側の交流展についてです。
 静岡県の歴史の中で最も古い旧石器時代をはじめ、これに続く縄文時代にかけて、山梨県をはじめとする隣県との当時の関わりを知ることができる展示会となっています。
 本県からは、本州最古級である石製ペンダントや本州唯一の化石人骨のレプリカなどを展示します。山梨県からは、豊かな装飾が施された縄文土器、長野県からは黒曜石の原石など合計330点を展示予定です。
 また、期間内には展示会の内容に関連した黒曜石に関する講習会を開催するとともに、本県と山梨県の文化財専門員が連携して来館者に展示品を巡回しながら解説する時間を設けるなど、年齢を問わず訪れた皆さんが楽しむことができるイベントを複数回行い集客に努めてまいります。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 次の質問に参ります。
 しずおか遺産の登録についてです。
 県は、文化庁の日本遺産制度に倣ってしずおか遺産制度を創設しました。令和7年度までに10件程度の登録を目標としております。
 今年度は創設の1年目でありました。7月から8月にかけて募集期間が設定されて10月頃に認定計画としておりますが、募集状況はどのようであり、認定はいつ頃になるのでしょうか。
 そして認定した後にその市町に対して県はどのように関係を持っていくのかについてお伺いします。

○小坂文化財課長
 募集状況についてお答えします。
 新たな制度となりましたので、市町に十分な説明を行い当課の文化財保存活用サポートセンターで申請の支援を行ったところ、3件の応募がありました。
 認定の時期についてお答えします。
 3件の申請内容を当課で要件審査し、11月下旬に遠山富士山世界遺産センター館長、小和田哲男静岡大学名誉教授をはじめとする有識者による認定審査会で御審議を頂きます。その後、県として12月の認定、公表を目指してまいります。
 次に、認定したしずおか遺産とどのような関係を持つのかについてですが、今年度認定した遺産については、関係市町によるロゴマークの使用や認定遺産の効果的な観光業への活用方法などについて助言指導をしてまいります。
 さらに、県としてもおのおのの資産について紹介動画を作成し、県のホームページ等で紹介してしずおか遺産の内容を県民に周知してまいります。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 募集が3件で、ぜひしずおか遺産についてそれぞれの市町が興味を持っていただきたいと感じております。今後の県と認定されたところとの結び付きが次の登録申請につながるかと思っていますので、ぜひそのあたりをお願いしたいと思います。

 次に、SPACのブランド化に向けた広報戦略について伺います。
 近年、SPACは海外公演の成功などによって世界的に高い評価を受けております。その高い評価と魅力をSPACのブランドとして積極的に情報発信していくことがSPACのさらなる認知度向上のために必要かと感じております。
 最近、SPACがディスカバー・ジャパンというハイブランドな旅行雑誌に紹介されました。県内にとどまらず首都圏などにSPACの認知度を向上させるためには、非常に効果的だと感じております。
 そこで、首都圏など県外でのSPACの認知度向上に向けた広報について県はどのように考えているのか伺います。

 また、子供が芸術や文化に出会う場を提供する事業を展開している県にとって、SPACの魅力を県内にさらに広報する必要があると思いますが県の見解を伺います。

○小澤文化政策課長
 SPACの県外での認知度向上については、まずSPACが得ております演劇ブランドとしての世界的な評価を首都圏などの、特に演劇を趣向する皆様に情報発信していくことが重要であると考えております。
 そのため、8番委員から先ほど御紹介頂きましたとおり9月号のディスカバー・ジャパンにおいてSPACの紹介記事が掲載されました。ディスカバー・ジャパンにつきましては、日本国内各地を紹介するハイクラス向けの旅行雑誌でございますが、今回取材と掲載をしていただいた出版社に伺ったところSPACに対して非常に強い関心が示されております。例えば出版社の編集長さんがNHKのラジオで今回の記事について話をする機会を持たれたり、読者がツイッターなどのSNSを通じて今回の記事を拡散するといった様々な反響があったと伺ってございます。
 また、来年静岡県が東アジア文化都市に選定されましたので、文化都市の展開におきまして世界的な評価が高いこのSPACを本県文化の代表的な存在として式典で登場させるなど積極的に活用し、SPACの国内外の認知度向上につなげてまいりたいと考えております。

 それから、県内向け認知度を上げるということで子供向け事業の展開については、特に未来の鑑賞者を広げることにつながりますので、時間をかけて県全域にSPACの魅力を伝えていく効果があると考えております。
 最近では、市町の文化ホールでSPACの公演をぜひやっていただきたいという希望が増えてございます。そういったことから今後県の東部や西部地域においてSPACの公演回数を増やしていくなど、まずは実際に公演を見ていただいて県内全域に認知度が広がっていく形につなげたいと考えております。

○沢田委員
 答弁ありがとうございます。
 静岡は日本を代表する芸術都市ですといった感じで雑誌に載っていて、大変県民としてはうれしい一言だなと思いました。
 ぜひ県外への広報についても力を入れていただきたいと思うのと、県内については演者が国語の教科書の朗読とかもやってくれていて、非常に味があっていいなと思っています。そういったものを自ら公演のときに紹介してもらうことで興味を持ってもらえるかと思っております。
 教育現場では、SPACの俳優さんが朗読をしていることを知らない方が多いものですから、ぜひ広く知ってもらいたいなと思います。

 では、最後の質問にします。
 説明資料21ページの中央日本4県との連携による誘客促進について質問いたします。
 今まで連携を行ってきて、中央日本四県連携の魅力とは何か。

 そして教育旅行の説明会を県内は12月、山梨県と長野県は1月に予定している理由をお聞かせください。

○花田観光振興課長
 中央日本四県の連携における交流の促進につきましては、平成26年の中央日本四県サミットの開催を契機に様々な交流に取り組んできたところです。
 コロナ禍におきましては、遠隔地からの旅行需要が低迷する中、地域経済の再生に向けて農林水産品などの特産品の相互購入や域内の観光交流に取り組みまして消費を喚起し経済循環の拡大を目指しているところでございます。
 昨年度は、山梨県の主催で各県の人気戦国武将が登場する戦国スタンプラリーを実施し域内の周遊促進を図りました。
 今年度は、説明資料にもございますとおり、本県の主催で地元の食材を利用した料理を提供する飲食店などを対象としたスタンプラリーを実施いたします。
 また、昨年11月の中央日本四県サミットを契機に日本海から太平洋に通じるサイクルルートの検討や各県の交通事業者が連携して行う観光周遊促進策の検討をしております。
 こうした取組を通じて、中央日本4県の県民の皆様が互いに観光地や食といった地域の魅力の理解を深め、域内の交流がさらに活発になっていくことがこの四県連携の大きな魅力であり、特徴であると考えております。

 2点目です。教育旅行の説明会につきましては、本年度は当初7月から8月にかけて山梨県、長野県の学校関係者、旅行関係者への説明会の開催を予定しておりました。しかしオミクロン株BA.5等による感染の急拡大により夏休み期間中とはいえ慎重な対応が求められたことから開催を延期したところです。
 その後、改めて開催する時期を検討するに当たり各県の学校関係者の皆様に意向を確認するアンケートを実施したところ、12月もしくは1月の開催が望ましいというお答えを頂いたことから、山梨県、長野県の説明会については現在のところ1月頃の開催を予定しているところです。

○沢田委員
 ありがとうございます。
 開催時期が少し遅いかと感じていましたが、答弁が聞けてよかったです。
 小学校、中学校、高校で修学旅行の時期は結構違いますので、現場の説明の時期を逃すと静岡県が教育旅行の対象に選ばれない可能性もあります。コロナの感染が少し収まってくるとコロナウイルス感染拡大の前の教育活動計画に戻すことも考えられますので、教育現場の状況をよく確認していただきながら、静岡県が教育旅行の対象になるように説明会を開催していただければと思います。以上で私の質問を終わります。

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