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委員会会議録

質問文書

開催別議員別委員会別検索用


令和2年6月定例会産業委員会 質疑・質問
質疑・質問者:森 竹治郎 議員
質疑・質問日:06/18/2020
会派名:自民改革会議


○森委員
 分割質問方式で2点ばかりお尋ねします。
 最初は、制度融資の件について私どもに配付された資料にのっとって少しお尋ねしたい。
 今日配付された資料、そして前回配付された資料の制度融資の現況を見ますと、リーマンショック、東日本大震災等と今回を比べると僅か4か月間で申込み金額が5260億円、リーマンショックのときには1年間で1750億円、東日本大震災のときには1年間で553億円で、こういった数字を見るとまさに桁外れの数字で非常に驚いておるわけであります。
 その中でお尋ねしたいのは、国と連携した感染症対応の貸付が5月1日から始まりました。それ以前は政府関係の金融機関の窓口が大分混んでおられて、それはやはり非常に有利な融資条件でなかったかとそんなことがあった。窓口は非常に大混雑、そして皆さん方は純然たる県制度融資で対応してきた。これも未曽有の数字が出ているわけですけれども、そういった中で今回この政府系の国連携が極端に増えてきている。6月15日現在でもう1万7000件、金額的には2783億円という数字はこのとおりでしょうけれども、一方では静岡県全体の中小企業あるいは事業をやっている皆さんの資金繰りを考えると政府系の商工中金等もどれくらいなのか、若干県へ移行しているのも現在あるのか、そういうものをトータルして私たちはこの数字がこれでいいのかあるいは少し過剰なのかと、そういう判断が出てくるわけです。政府系の金融機関があるわけですけれども、その情報が分かったら少し説明していただきたい。

○杉山商工業局長
 静岡県内の政府系金融機関につきましては今資料を持っていないものですから、また改めてお知らせさせていただければと思います。

○森委員
 それじゃあ重ねてお尋ねしますけれども、国連携の対応貸付について5月1日からの補正予算の内容を見ると、10月30日までの計画期間になっているわけですね。これを見ますと数字的に大きく2800億円が1兆1500億円と随分増えているんですね。この見通しはどういうものを根拠として数字を立ててきたのかを伺います。

○杉山商工業局長
 国連携の関係は、5月当時の融資の中での見込みとして大体2000億円ぐらいを考えていました。
 金融機関との情報交換の中で、まだ6月、7月、ボーナスもあり、まだまだ資金需要があるという声も聞いていましたので、6月、7月も大体同じぐらいの水準で融資が実行される、申し込まれるだろうと7月までは大体同じぐらいを見込みました。8月以降は景気も徐々に、社会活動も徐々に動いてきて融資がだんだん落ちていくだろうと考えまして、トータルでこちらに出した数字を積算したところです。

○天野経済産業部長
 ただいまの御質問についてです。
 これは5か月間で約8700億円を追加しております。この考え方でありますけれども、6、7、8、9、10月、これは9月議会でもう一回直さなきゃいけないということでやっています。国の制度は12月、今年いっぱいまでですが、大きく変動する可能性がありますので、議会を見据えてここまでで8700億円をプラスしました。実は2番委員御指摘のとおり連日この制度に申込みが殺到しております。我々がこの予算をつくったとき毎日の融資の申込みが90億円ぐらいで、今は1日当たり四、五十億円になっておりますが、国会の議決が先ほどありました。今回この融資制度は3000万円から4000万円に1000万円プラスされます。そうするとその議決を待っていらっしゃる方がいるんですね。そうしないと、また借換えで印紙を打たなきゃいけなくなりますので、印紙も数万円かかるものですから金融機関と相談してこの間待っている方がいます。そうするとこの国会の議決があるとまたそこで増えます。90億円いくかどうか分かりませんが、とにかくマックスで90億円を置く。この90億円が一回下がってきたんですが、1000万円プラスされる部分も含めまして、仮に1日90億円と置いた場合に営業日が10月いっぱいまでに110日ぐらいありました。それを想定しますと約9000億円を超えます。しかしながら今少し下がっている分もありますので、その分を見ながらおおよそ9000億円、8700億円で置いております。
 もちろんこの後これが大きく変動すると、特に上に変動するような場合にはまた臨時議会でお願いしなきゃいけない場合があると思いますけれども、これだけ積んでもなぜそう言うかというと、実はこの分類を見ていただくと分かるんですけれども製造業が急速に増えているんですね。最初は意外と宿泊観光とかそういう業種だったんです。今ここへきて製造業が増えています。製造業が手元資金を確保するために融資の上限まで借りる動きが見えます。そうしますと製造業がやはりこの後夏場以降かなりピンチになってくる、つまりバックオーダーですね、今までメーカーから来ていたバックオーダーが6月、5月でおおよそなくなってくる。この後に製造業の発注がこのまま操業停止や生産調整となりますと製造業はまた出てくる可能性があります。そういうものを含めましておおよそ90億円と見て8700億円を置いたものです。
したがいまして、これにつきましては大きく変動する場合にはまた議会に御相談して予算措置をまたお願いしなきゃいけない場面もあると思います。この辺は注視してまいりたいと考えております。

○森委員
 経済の現場は今非常に混乱状態です。現場の状況を的確に把握して、先ほど8番委員も心配されておったわけですけれども実情を的確に把握した対応を取っていただきたい。

 次に、債務負担行為について少しお尋ねします。
 債務負担行為、令和2年6月県議会定例会議案説明書の27ページの中で、信用保証協会に関わる損失補償についての債務負担の限度額についての変更でありますけれども、これについて融資が増えれば据置き期間が2年とか3年、4年目あたりから、景気が無事回復すればいいんですけれども、なかなかそうはいかない場合には厳しい状況が4年、5年先には出てくる。そういうものを見込んでの債務負担行為の金額の増額ではないかと思います。
これは分かればでいいんですけれども、現在の静岡県信用保証協会の代位弁済の状況は、例えば全国の信用保証協会と比較してはどのような状況にあるのか。代位弁済が少ないのか、大方同じくらいなのかあるいは代位弁済が多くなってきているのか、その辺の状況はどうなっているのか。そういうものを勘案しながらこういう数字を出してきているんじゃないかと思うんですけれども、大きくなることは間違いないわけです。私たちもそういう説明を受けて判断資料にしたいので、どんな状況でしょうか。

○杉山商工業局長
 信用保証協会の代位弁済の状況は、少し古い数字になりますけれども平成30年度で代位弁済額が199億円、平成29年度で202億円です。
 他県と比べた場合、平成30年度が199億円ですが同じ年に東京が482億円、大阪が367億円、愛知が161億円、兵庫が194億円です。
 本県も全国的には代位弁済率が少し高めの状況にあります。

○森委員
 いずれにしましても、皆さん方はこのような制度資金をフル活用して県内の中小企業、零細企業、事業をやっている皆さんのバックアップをしていくことは大変心強い。現場の金融機関も大変な状況であることは間違いないけれども、このような膨大な事務作業の任に当たる県の、特に商工金融課の皆さんの御労苦、恐らくもうゴールデンウイークも土曜日も日曜日もなく奮闘されているものと思います。大変ですけれどもぜひこれからも頑張っていただきたい。このように皆さん方にエールを送って質問を終わりたいと思います。

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