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委員会会議録

質問文書

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令和5年決算特別委員会建設分科会 質疑・質問
質疑・質問者:田内 浩之 議員
質疑・質問日:10/31/2023
会派名:ふじのくに県民クラブ


○田内委員
 それでは、分割質問方式でお願いします。
 まず、繰越しについてでございます。
 これに関しましては、3番委員から令和4年度の繰越状況と取組の御質問がありました。交通基盤部の繰越はそれなりの理由があってされていると認識しておりますので、まず令和4年度の繰越理由として妥当なものをお答え願います。よろしくお願いします。

○新井経理課長
 先ほど3番委員の質問でもお答えいたしましたが、令和4年度の繰越しのうち明許繰越が632億5781万2000円ございます。このうち国の追加公共事業や災害発生に伴ういわゆる特殊分につきましては258億1482万5000円ございます。国の追加公共事業につきましては、早くても12月補正、遅い場合は2月補正になります。そうするとどうしても全額繰越しとなってしまいます。
 明許繰越のほかに自然災害等の事故繰越が9億86万6000円ございます。こちらもやむを得ず繰越しせざるを得ないものと認識しています。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 意見を申し上げたいと思いますが、職員に無理のない働き方をしてもらう観点から繰越しが悪という認識は少しおかしいと思っております。
 参議院常任委員会の決算委員会調査室が刊行した繰越制度に関する論点という調査書では、災害により事業が遅延する可能性がこれから大きい、繰越しは効率的な予算執行のためのセーフティーネットであると。
 多分ビジネスをしたことがある方ならぴんとくると思うんですけれども、人を適材適所に配置してお金を効率よく使うことは当たり前のことだと思うんですね。予算をその年度で使うよりも繰越して人等に余裕があるほうが事業がうまくいき県民のためにもなると思うんですよね。そういった観点も必要で繰越しを前提とする予算編成でなければ繰越しもいいと調査書には書いてある。私も全く同意見で、ちゃんとした理由があれば繰越しを前向きに捉えていく必要があると思っておりますので、来年度に向けての御検討をよろしくお願いいたします。

 それでは、次の質問です。3点まとめてお願いします。
 まず1点目、県土強靱化対策事業についてです。
 近年、各地で今まで経験したことのないような記録的な豪雨により浸水被害が生じています。豪雨災害を受けて実施された国土強靱化の3か年緊急対策や県単独の緊急事業などで河川内の土砂撤去や木の伐採を進め、県内各地の自治会などから喜ばれている声を聞く一方で、まだまだ河川掘削等の要望が後を絶たない状況です。これを受けて令和2年度に県土強靱化対策事業が創設されましたが、令和4年度の当事業の内容と実施状況について伺います。

 2点目です。
 生活排水処理の広域化、共同化についてです。
 生活排水処理は良好な水環境や快適な生活環境を保全するために重要なことではありますが、長期的な視野に立って事業を推進していく必要があると認識しています。今回人口減少などの社会情勢の変化を踏まえて令和4年度に広域化、共同化を検討したと伺っておりますが、令和4年度の取組についてお伺いします。

 3点目です。
 地域高規格道路金谷御前崎連絡道路の整備についてでございます。
 先日、建設委員会の視察で掛川駅から静岡空港に向かう際、道路の整備状況を確認し大変重要な道路だと認識しています。現在県が整備を進めている国道1号菊川インターチェンジから倉沢インターチェンジ間の延長約3.3キロについて、令和6年度の開通を目指していることは承知しております。
 そこで令和4年度の整備の進捗状況また課題を伺います。

○杉山河川海岸整備課長
 河川の県土強靱化対策事業についてお答えいたします。
 県土強靱化対策事業は、令和元年10月の台風第19号により県内各地で家屋浸水被害が多数発生したことを受け、国の緊急浚渫推進事業債を活用し令和2年度に創設されました。毎年15億円の予算で令和5年度まで河川の堆積土砂の撤去や樹木の伐採等を緊急的に実施しております。令和4年度につきましては太田川など71か所で実施し、事前防災対策を図っています。

○永野生活排水課長
 生活排水処理の広域化・共同化計画についてお答えします。
 静岡県では下水道事業、集落排水事業及び浄化槽事業など、地域の実情に応じた効率的で適正な手法により生活排水処理を推進しております。
 下水道や集落排水による集合処理は、利用者からの使用料により施設運転を行っており、社会情勢の変化に伴う人口減少は財源減少に、資材等の価格高騰は施設の改築更新費用等の増加につながり、適正な施設管理の持続が困難となることが課題となっております。
 この課題に対し、一層のスケールメリットを生かした効率的な汚水処理や事業運営としていくよう国からも指導があり、広域化・共同化計画の検討、策定に至っております。
 今回の広域化・共同化計画は、集落排水を廃止して下水処理区域に取り込み、処理施設の統合を行う等の広域化や料金徴収、医薬品調達等を複数の自治体で協力して行う共同化を具体的な取組として取りまとめております。

○松岡道路整備課長
 地域高規格道路金谷御前崎連絡道路の整備についてお答えいたします。
 国道1号菊川インターチェンジから富士山静岡空港に接続する倉沢インターチェンジまでの延長3.3キロメートル区間につきましては、平成23年度から国道473号金谷相良道路Uとして事業を進めており、現在全面的に工事を展開しております。主要な構造物である本線橋梁7橋のうちこれまでに6橋が完成しており、残る本線橋梁1橋も上部工工事を進めております。
 昨年度は災害復旧優先による繰越しがございましたが、順調に工事を進めておりまして、引き続き令和6年度内での開通を目指し事業の推進に努めてまいります。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 3点意見を申し上げます。
 まず県土強靱化対策事業でございますけれども、私も地元から大変多くの要望を頂いており、この事業の必要性を痛感しています。令和4年度もなかなかやり切れなかったとのことでございますので、来年度予算編成に向かって予算確保等に取り組んでいただければありがたいと思います。
 2点目です。
 広域化・共同化計画でございますが、生活排水処理は特に小規模の基礎自治体の財政を圧迫するため、広域化・共同化計画は大変すばらしい取組だと思っております。ここに関しては私の地元湖西市でも市長が一生懸命取り組んでおりますが、相当財政を圧迫している状況ですのでこれこそ県がやるべき仕事だと思っております。引き続きの取組をお願いしたいと思います。
 あと、金谷御前崎連絡道路でございますが、この道路は御前崎と高速道路を結ぶ物流の観点でとても重要だとよくクローズアップされますが、御前崎市、島田市、牧之原市辺りの観光はまだまだ伸びる余地があると思っています。私の地元ではないですけれどもとてもいいところだと思いますので、一日も早い完成に御努力頂けるとありがたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 それでは、最後の質問に移ります。
 県の発注工事でございますけれども、まずいろいろな事業で発注業者がA、B、C、Dとランク分けされていますよね。ハイレベルな事業がどの程度できるかという観点もあると思うのですが、令和4年度はコロナの影響でこの各ランクに見合った工事が発注できたか結構心配しました。
 例えば、大規模なものが大分減ってしまったのでAランクの業者に全然仕事が行かなかったとかも含めて御答弁頂ければと思います。要はコロナ前と令和4年度で比較してAからDランクの比率に変化があったのか御答弁頂ければと思います。

 2点目です。
 令和4年の指名競争入札で県外業者を入れた事業数、またその県外事業者を入れた理由も伺います。

○藤塚建設業課長
 まずは等級に見合った工事発注ができたかですが、発注標準により例えば土木一式工事の場合ですと2000万円以上がAランク、1000万円以上1億円未満がBランクと価格に見合った業者に発注しておりますので、特にコロナの影響はないと考えております。
 それから等級比率ですけれども、県の入札参加資格の格付は2年に1回資格審査を行って決めますが、例えばA等級は上から何%という構成比率を前回から変えない形でやっておりますのであまり影響がないと思います。

 令和4年度の指名競争入札における県外業者の指名状況は23件ございまして、そのうち県外業者が落札したのは4件でございました。
 特殊工事や県内業者では施工が難しいと思われる工事内容については、県外業者を指名する形になっております。

○田内委員
 関連してJV――共同企業体について、令和4年度の落札件数、理由と目的についてお伺いします。よろしくお願いします。

○藤塚建設業課長
 令和4年度のJVの契約実績は4件でございました。そのうち2件については県外大手と地元業者の組合せで発注を行いました。
 理由として、県外大手と地元業者が共同施工することで施工技術等の整備が期待され施工実績を積み上げることができることから、今後同様の工事が発注された場合に地元業者の入札参加が可能となることが期待されます。

○田内委員
 御答弁ありがとうございました。
 意見とさせていただきますけれども、公共事業の規模が大きくなればなるほど地元業者が施工できなくなり地元にお金が落ちづらいと痛感しています。藤塚建設業課長からも御答弁がありましたが、JVで大手建設業者と一緒に仕事するとそのノウハウが地元業者にどんどん伝わると思うんですよね。下のランクの業者をなるべく上に引き上げる観点で仕事を出していただければありがたいと思います。例えば大手ゼネコン単独よりもJVを要件にした事業の発注を広げていくことはとても意味があると思います。
 あとはもう1つ、地元業者のお話を聞いていると特に若い経営者の土建屋さんは勉強熱心で、片やある程度の年齢の経営者は仕事はちゃんとやっているけれどネットを使いこなして情報を取ることが不得手です。でも年齢にかかわらず地元のために一生懸命やりたいという気持ちはあると思いますので、しっかりと情報提供してJVで事業に取り組んでみましょうと行政で周知していただけるとよりいい仕事になってくると思います。令和4年度の課題を生かして令和6年度に取り組んでいただければありがたいと思いますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。ありがとうございました。

○阿部委員長
 ここでしばらく休憩します。
 再開は14時30分とします。

( 休 憩 )

○阿部委員長
 休憩前に引き続いて分科会を再開します。
 質疑を継続します。
 では、発言願います。

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