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委員会会議録

質問文書

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令和4年2月定例会文化観光委員会 質疑・質問
質疑・質問者:大石 哲司 議員
質疑・質問日:03/08/2022
会派名:ふじのくに県民クラブ


○大石(哲)委員
 分割質問方式でお願いしたいと思います。
 先ほど6番委員からも出ていたトップアスリートの関係ですけれども、トップアスリートを雇用した企業への支援金が1人当たり100万円ですが、このトップアスリートはどういう方をいうのか。何人に対して100万円払っていく用意がされているのか、お答えください。

○高松スポーツ振興課長
 この事業で対象としておりますアスリートの要件といたしましては、直近の国体でありますとか日本選手権大会、もしくは全日本実業団選手権など全国レベルの大会においておおむね8位以内の競技実績を取ったことのある選手が該当いたします。その人数につきましては、来年度は新しく8名程度の選手を見込んでおります。

○大石(哲)委員
 来年度は8人とのことですが、もうこの時期に企業は社員を採用していますよね。選考はまだされていないんですね。その方がトップアスリートに該当するかどうか。それと先ほどちょっと出たんだけれども、強化選手は成績によって対象から落ちる場合があったり入る場合があるということだけれども、企業は一旦採用したらこの人を3年間雇用しなくちゃいけない。そこら辺の関係を御説明願えますか。

○高松スポーツ振興課長
 基本的には県内へのトップアスリートの定着を目的としたものでありまして、企業が正規雇用してくれることを条件に3年間は県が支援するものです。アスリートのキャリアもありますので、長い雇用をしていただくことを目的としたものです。

○大石(哲)委員
 冬季オリンピックの木菜那選手かな、日本電産サンキョーという会社に所属している選手なんだけれども、今度その企業がスケート部をやめるという話があるね。かつて実業団の野球チームなんかも河合楽器が廃部したり、いろんな経緯があるわけですよ。
 この事業の企業に採用された方は3年間で打ち切られる可能性もなきにしもあらずじゃないですか。こんな短期間の補助で企業は動くものなのかな。どう思われていますか。

○高松スポーツ振興課長
 説明の補足をさせていただきます。
 雇用する企業は必ずしも実業団やスポーツチームではありません。具体的に申しますと、例えば鈴与さんといった企業で、選手はいわゆる競技チームで活動しているのがほとんどであります。スポーツチームを持っていない企業がほとんどなものですから、企業としてはアスリートを雇用することで自分たちの企業のイメージアップにもなりますし、企業内の活性化にもなるということで、支援のために正規雇用をしていただいているところです。普通の仕事もしながら雇用されるものでありますので、その先例をつくるために県としては3年間支援をするといった目的を持ったものであります。

○大石(哲)委員
 最初に戻るけれども、もう企業の採用は終わっている。令和4年度の8人はどうやって見つける考えですか。

○高松スポーツ振興課長
 これは県のスポーツ協会が補助事業者としてやっているもので、県のスポーツ協会と企業、選手とが既に調整をさせていただいているものであります。

○大石(哲)委員
 ある程度目星がついているということでよろしいですか。

○高松スポーツ振興課長
 そのとおりでございます。

○大石(哲)委員
 1つの種目なら、要するにマラソンなんかはタイムで切るとかできるんだけれども、8人はいろんな種目に挑戦している人だと思うんですよ。その優劣は一緒に選考したのか。スポーツ協会に任せているのでしょうか。

○高松スポーツ振興課長
 先ほど申し上げたように全国大会レベルで8位以内という実績を持つ選手としておりますので、その中で選手を支援して雇用していただくところと選手の希望――選手も働くに当たって希望等がありますので――のマッチングをスポーツ協会がいたしまして、決めていく形で対応しております。

○大石(哲)委員
 ちょっとどろどろした世界が浮かぶんだけれども、この8人は静岡県に帰ってくる人ばっかりじゃないと思うんですよね。静岡県に就職してくれる方もいるんだろうけれども、若い芽を潰さないようにぜひ。3年はパリオリンピックを目指しているのかもしらんけれども、うまくいけば県のPRにもなるから3年で打ち切ることがないように、それから若い選手を潰さないようにぜひお願いしたいと思います。

 次の質問に行きます。
 マイナー競技の体験教室3地区は、ふじのくにアスリート支援・育成事業費助成の強化・発掘の区分に入っていますが、これについて説明をお願いいたします。

○高松スポーツ振興課長
 特に、ジュニア期における選手の育成体制が未構築、言うなればマイナー競技といった競技人口が少ない競技、例えばボートとかホッケー、ウエートリフティングなどの競技につきましては、なかなかジュニア期に体験する機会がないものですから、まずは発掘という意味で県内東・中・西の3地区で体験会を開きまして選手の発掘、アスリートの育成を図るものであります。

○大石(哲)委員
 今種目を幾つか挙げられたんですが、マイナー競技の指導者はもう見つけてあるんですか。

○高松スポーツ振興課長
 こちらは県のスポーツ協会に委託しまして、スポーツ協会と各競技団体が連携して競技団体の指導者がジュニアに対して指導するものであります。

○大石(哲)委員
 スポーツ振興課が直接というわけにはいかないんだろうけれども、全てにスポーツ協会が絡んでいるようでちょっと気に入らんな。分かりました。

 それでは、質問を変えます。
 文化施設のデジタル化で、県立美術館、ふじのくに地球環境史ミュージアム、埋蔵文化財センター、富士山世界遺産センターでそれぞれデジタル化が進んでいるようなんですけれども、これについては令和2年度新型コロナウイルス対策の交付金を活用したということですが、それぞれに要した費用は分かるんですか。

○室伏文化政策課長
 令和2年度の新型コロナウイルス対応の地方創生臨時交付金を活用していますが、県立美術館につきましては2200万円、ふじのくに地球環境史ミュージアムにつきましては1800万円の予算をかけてデジタル化を進めているところです。

○大石(哲)委員
 公開時期が、例えば県立美術館は令和4年3月だからそろそろかなと思うんですが、公開までの月日が長いのは中身が濃いとイメージすればいいんですか。

○室伏文化政策課長
 県立美術館につきましては、収蔵品が大体2,700点ぐらいありまして、そのうちの8割をデジタル化するために写真を撮ったりしているので、時間がかかっています。

○大石(哲)委員
 去年の暮れに県立美術館が改修されて、浜松市で移動展をやっていただいたと思うんですよ。県西部の人とか伊豆半島の先のほうの人が静岡市の美術館に来る機会はなかなかつくれないし、このためだけに来るんじゃあちょっとねというのがあるから、ぜひそういった移動展をお願いしたいなと思って浜松市の美術館に聞いたら、あまり歓迎していないんですよ。要は自分の所蔵品を見せたいというのがまず先で、頻繁に持ってこられちゃ困るという発言が多かった。
 ですから、ぜひこうしたデジタル化を進めていただいて、県民の皆さんが等しく美術に触れる機会をつくっていただきたい。

 埋蔵文化財センターが夏休みに出前授業とか体験授業をやってくれるというんですが、県民に等しくやってほしいのですよね。
 どこをターゲットにしているのか。静岡市に来いということでしょうか。

○三保文化財課長
 埋蔵文化財センターが行っております出前授業、体験授業につきましては、小中学校を対象に募集をかけておりまして、希望に応じ県内西でも東でも埋蔵文化財センターの職員がその学校に行きまして、例えば火起こし体験ですとか土器の破片の分類といったことをしております。
 また、学校に来ることを望まずに埋蔵文化財センターに行きたいよという学校もありますので、そういった場合にはセンターを会場に開催しまして、併せてセンターの展示物も見学していただく取組を行っております。

○大石(哲)委員
 県西部の浜松市民としては、とても気持ちのいい回答でうれしいです。埋文もVRというかデジタル化しているんですよね。取りあえずまだ暫定かな。完成はしているようですので、そういうPRもしていただいて。それと出かけていきますよというPRもぜひお願いしたいと思います。

 次に、しずおか遺産についてです。
 ちょっとイメージが湧かないんだけれども、ストーリー性が欲しかったり、パッケージということで、私は初め、これは北海道とか東北の縄文遺跡群とか、そういうのがストーリー性なのかなと思ったんですが、要するに市や町がストーリー性を提案してくるとイメージすればいいのでしょうか。

○三保文化財課長
 しずおか遺産制度は、国の日本遺産制度に倣った制度でありまして、文化財の観光活用を促進することを目的としています。
 これまで、文化財の活用といいますと個別の文化財を活用する、例えば建造物でコンサートを開いたりとか古民家に泊まってみたりといった活用でありますけれども、日本遺産、しずおか遺産につきましては、あるテーマに基づいて複数の文化財のゆかりですとか関連性も含めて情報発信するものです。それにより多くの方にその地を訪れていただくことを目的としております。
 ちなみに、日本遺産は現在104件を国が認定しております。本県からは三島市、函南町、小田原市、箱根町による箱根八里の旅路、静岡市、藤枝市による弥次喜多さん駿州の旅の2件を認定しております。弥次喜多さん駿州の旅は江戸時代の旅行ブームの先駆けとなった東海道中膝栗毛や浮世絵をテーマにしまして、それに関連する蒲原宿から藤枝宿までの間のいろいろな建造物ですとか史跡ですとか食べ物などをまとめて情報発信する取組です。これに倣ってしずおか遺産を認定していきたいと考えております。

○大石(哲)委員
 今の御説明だと1つの市や町のエリアを通り越してもいいということだけれども、提案者というか申請者は市町とあるから、要するに隣の自治体に声を掛けて一緒に手を挙げようかとか、そういうことでいいんですか。

○三保文化財課長
 ストーリーを組み立てる上で昔のテーマになりますと、今の行政区域に収まらないケースのほうが多いと思います。複数の市町をまたいでストーリーをつくっていただくことが文化財を広く面的に活用できることにつながるので、県としてはそういった方向で推進していきたいと考えています。

○大石(哲)委員
 まだ未確定だけれどもサイクルルートで塩の道ルートがあって、信州に行く塩の道をテーマに複数の町がつながれば最高なんですが、やっぱり県が手助けしてやらないとどこに声を上げていいか分かんないところもあるし、それぞれ温度差もあります。しずおか遺産も面白い発想だと思いますが、県がしっかり助けてやらないと掛け声だけで終わってしまいそうですので、よろしくお願いして質問は終わります。

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